フォレストさんの日記

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日記一覧

フォレスト
フォレスト日記
2023/07/31 20:20[web全体で公開]
🤔 真の弱者ほど助けたくなる見た目をしていない
 自分の作品作りにリアル知識が邪魔をしているというお話。

 現在、ココフォリアゲームコンテスト向けにTRPGを作成しているのですが、PLをヒーロー側として描いたときに、助けられる存在を弱者として“描いてはいけない”という問題に直面しております。

 “黒くて大きな犬症候群”というものがありまして、保健所では黒くて大きな犬はいつまでも残り、白くて小さな犬はすぐに引き取られるというお話。人間社会に例えるなら、小さな女の子の心臓移植には何億円と寄付が集まるものの、成人男性の心臓移植にはそれほど寄付は集まらないという現象ですね。

 これだけだと意味が伝わりにくいと思いますが、要するに本当に困っている弱者ほど“可愛くない”存在になっているということです。

 精神的に追い詰められた真の弱者は手負いの獣も同じで、救いの手を見かけたら力強く噛みつきます。
 比較的ましな部類で例えを出せば、“試し行動”などがそうです。これは自己肯定感の低い、特に女性に多い行動で、初めてできた彼氏などに『私が疲れているのを見ても私の代わりに家事をしてくれなかった』とか『私が辛いのをわかっていても“頑張れ”って言ってくるなんてサイテー』など些細なことで相手に低評価を下してしまう状態です。この低評価の粗探しは相手がどんな完璧人間でもひねり出され、その最終目標は『もう別れましょう!』と宣言することにあります。
 愛されているという実感を感じたいがために起こる不条理な行動で、パートナーから『いいや、そんな最低な君でも別れたくない!』という言葉を聞きたいがために起こります。突き放しても戻ってきてくれるならきっと愛。そう感じるわけです。
 恐ろしいのはこれを“繰り返して”しまうということです。毎回別れ話までこじらせないと愛されている実感を感じられないので、延々と低評価を繰り返される相手はたまったものではありません。

 ……まあ、それを数年続けて治るまでサンドバックである続けるのが≪メンタルケア≫なのですが💦

 しかもこれは本当にましな部類。たいていギャンブルや自傷行動をしている場合も多く(自傷行動にはエンケファリンなど脳内麻薬が出るのでギャンブルと同じように依存する)、助けてもらえない状況が長かった人物は本当に救いの手を差し伸べる余地はないほど攻撃的になるものです。
 【救世主の与えた救いが足りないとその救世主を殺し、新しい救世主を探しに行く】という話を聞いてすごく納得した覚えがあります。


 そんなわけで、多くの人が楽しめるゲームにそんなリアル人間知識はいらないわけで、どんなに描きたい弱者像があっても出てくる弱者は貧乏なロリショタ安定となるわけです。
 自分の作品性を切り捨てて作っているので作っていて最高に楽しくないですが、作品作っていて作者が楽しくないのは客観的にプレイヤーが楽しめるために全力で考察しているからであって実にいい傾向です。経験的にも作っていて楽しくないと出来上がった作品はいい作品に仕上がったものですから。


 まとめると救われる弱者にも才能とカーストがあるというお話。
 ちなみに一つだけ救いのあることを言えば、本当に優しい人と出会ったとき、『ありがとう』と『すみません』を会った時とサヨナラする時に心を込めて言えるようになると一気に良好な援助を受けられるようになります。
 リアルだとそれを自己肯定感のない人が口にするのは恐ろしくハードルが高いことなのですが、ファンタジーな世界だと手軽にロールさせることができるので本当に素晴らしい。


 とりあえず作成中のランダムイベントにこれらの激重要素の混じったイベント案がそこそこ混じっているので、この日記で吐き出したことで満足することして断腸の思いで削除削除。そして代わりに快刀乱麻なシンプルなイベントに差し替えて、ユーザー満足度を高めましょうね!(自己戒め)
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フォレスト
フォレスト日記
2023/07/25 22:03[web全体で公開]
🤔 “飽きる”という視点からの幸福学
 ど~にも最近は何事にもテンションを上げにくい。かつてはTRPGセッションはもちろん、ゲーム、漫画、小説、何事にもワクワクできていたというのに、最近は新しいサプリを読んでもヤリタイ欲が湧いてきにくい。どうして自分の感覚がそうなってきたのかとふと考えてみた。

 『幸福感とは何か』という問いの答えは主観や分野で大きく変わってきますが、脳科学の分野では“ドーパミン”という脳内物質が主に幸福に関連するといわれています(報酬系の脳内物質はほかにもありますが、シンプルに考えるためドーパミンのみに考察を限定します)。

 この“ドーパミン”、褒められたときや目的を達成したときはもちろん、意外なことに肝試しとかで恐怖を感じているときにも分泌されます。恐怖心を感じているのに幸福感を感じる脳内物質が分泌されるとは不思議な話ですよね?

 かなり大まかに説明してしまいますと、【人はこれまで知らなかったことを新しく知る時に幸福感を感じる】ように作られているわけです。
 ギャンブルの成功やツイッターの[いいね]稼ぎなどで幸福を感じてしまうのは、ギャンブル機の確率や他人の評価など、完璧に理解できない要素に幸福感を与えられるから。一日過ぎればまた新しいことが知れる(成功するかも、もっといいねもらえるかもと思える)ので、永久に満たせない幸福感を得られる。
 またゲームなどがいつまでも楽しく感じるのは、自分が成長して“よりうまくゲームができるようになった自分”を知ることができるから。これがつまらなくなるのは、“自分の成長速度を知って新しいゲームでも真新しさを感じないから”。

 これはクリエイティブな仕事をしている人は実感できるのではないでしょうか? これまでは楽しく絵をかいたりストーリーを考えていたのに、絵師や小説家として給料をもらうようになると恐ろしくつまらなく感じる。これはお金をもらうことが目的の作業になってしまうからですね。新しい技術を身に着けて、これまで知らなかった自分の成長を知るという幸福感が薄れてしまいます。

 そういう意味では、この世で最も長く幸福でいられる職業は最先端技術の研究員ということになりそうです。延々と数学の謎に挑んでいる研究者とか毎日楽しんでいるのかもしれません。

 長々と書いてしまいましたが、要約すると “新しく知ることは楽しい。知ってると楽しくない”。

 つまり今のTRPGに退屈を感じている自分がやるべきことは、新しいことへの挑戦。


 ……ココフォリアのゲームコンテストにやはり応募しますかね。
 上記の要素を考えたらTRPGプレイヤーに最も需要があるゲームの要素はおそらく……、“ハック&スラッシュ”、“ロールプレイを支える世界観”、“トレーディングカードゲーム”、“楽しめる幅広いキャラクタービルド”。ここら辺を満たせれば多くのマーケット層の需要を満たせるものになるでしょう。逆に“ヒロイズム”とか“極端に個性的な世界観”はおそらく邪魔な要素になると思われるので最初からバッサリ切る。

 あとはKP・GM不在でも複数人で遊べるシステムのアイディアがありますので、ココフォリアを半自動化すれば自分が主催しなくても遊べるTRPGが完成する。そうすればわざわざセッションを主催しなくても楽しめる場が提供できるので最大多数の最大幸福を満たせる。

 うむ、自分は合理的にいろんなことを考えることで楽しめるタイプのような人間だったようですね(ただし整合性のとれた日記が書けるとは言っていない)!

 クリエイティブなGMとしてより多くのプレイヤーに楽しんでもらえる準備、頑張らねば!
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フォレスト
フォレスト日記
2023/07/08 16:15[web全体で公開]
😟 ココフォリアの新機能
 ココフォリアのアップデートでマーカーパネルにコマンドが打ち込める新機能が追加されると聞いてわくわくしていたのですが……。
 PL側はシーン切り替えの/コマンドが権限がなくて使えないという悲劇。

 もしシーン切り替えも可能だったのなら、[右の扉を開く][左の扉を開く]といったパネルを用意するなどしてGM不在でも遊べるゲームブック(『[右の扉を開く]を選んだPLは28ページへ進む』といった感じで展開を選べる本)的な部屋を作れそうだったので非常に残念。

 GM不在で遊べる部屋を作りたかったのですが残念。これはアプデ待ちになりそうですな~。
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フォレスト日記
2023/06/05 23:56[web全体で公開]
😶 急にハードボイルドが書きたくなった。(シナリオ没ネタ)
 明るく輝いているのに、しかし薄暗い飲み屋街。夜も更けすっかり出来上がった酔っ払いが闊歩し始める頃合いだった。

 そんな飲み屋街の水路沿いの裏路地で、直径一メートルほどの下水口から二人の男が滑り落ちてきた。一人は様々な古傷と生傷が入り混じった老兵。もう一人は腹部の銃創から血を流した若い男だった。
 二人はお互い助け合いながらドブ臭い水路から這い上がり、死に掛けの体に鞭打って手近なベンチに腰掛けた。

 若い男が言った。

「……世界は、守られたみたいだな」

 老兵は答えた。

「ああ、そのようだな」

 若い男は目の前の落書きだらけのレンガ壁を見て、そして点滅を繰り返すネオンの看板に視線を移し、土気色の顔をしたOL風の酔っ払いを感慨深く眺め、やがて視線を星のない夜空に向けた。

「世界を救ってやったっていうのに、歓迎の出迎えも感謝の言葉もなしか」
「そういうものだ、正義の味方の真似事など」

 老兵は渋く重い声で返事を返した。

 すると不意に、土気色の顔をしたOLがふらつきながら近づいてきた。OLは体重をかけて勢いよく若い男の太ももに手をつくと、爆発したかのように嘔吐した。

「うわっ! きったねぇ!」

 若い男はOLの肩を慌てて押すと、軽い力であるにも関わらずOLはしりもちをついて地面を転がった。OLの酔っ払いは吐いてすっきりしたのか、街路樹に背中を預けて気持ちよさそうに眠り始めた。

「くそっ! 世界を救った報酬がこのゲロかよ!」
「……よかったな。実に正当な報酬をもらえたようで何よりだ」

 老兵は穏やかな笑顔で答えた。若い男は苛立ったように返事を返す。

「こんなゲロが正当な報酬であってたまるかよ」
「まあそう言うな。我々はこのクソみたいな世界を救ったのだ。その成果を考えれば報酬としては実に妥当なものだと思わないか?」

 老兵は笑顔を目の前の落書きだらけのレンガ壁に戻した。不思議なことにその笑顔には自重じみた皮肉はなく、誇りに満ちた力強いものだった。
 若い男は溜息を洩らした。

「は~、あんたの言うこともごもっとも。なんで世界を救おうと思っちまったのかねぇ」
「降りるのなら今のうちだぞ。感謝はされない、報酬はゲロ、行きつく先は孤独死だ」
「そう何度も聞くなよ。もう選んじまった後だぜ。俺たちは世界を守る。今後も俺はグチを言うだろうが……、それでも、守りてぇんだ」
「ふっ……。それを聞いて安心した」

 老兵は星のない黒ずんで汚らしい夜空を見上げる。

「どうして誰も世界を守ろうとしないのか。それは誰もが世界が守る価値もないゴミ溜めだと知っているからだ。だが我々は違う。我々だけが、この汚いゴミ溜めが美しい宝石の山に見えている」
「とはいえ俺たちは孤独で、でも敵の破滅思想者はたくさんの信者とパトロンを持っている。多数決なら勝てないだろうな。とてもじゃないが俺たちが正義の味方を名乗れるとはおもえない」
「その通り、正義の味方などおこがましい、我々は狂人なのだ。人類の未来を憂いたあの反出生主義者の男の方こそ正義の味方にふさわしい。世界の改変を認めない我々は狂気の異端者なのだ」

 老兵は立ち上がり、若い男に手を伸ばした。

「そろそろ行こうか、全身傷だらけで下水を通ってきたのだ。感染症になる前に闇医者に処置してもらわねばならない」
「泣けるぜ、血を流しすぎて自力で立てないとはな。かっこつけたはずが、これほどかっこ悪い人生を歩むとは思っていなかった」
「やめたいときはいつでもやめられる。君や私の力を欲しがる組織は多い」
「誰がやめるかよ。俺はやりてぇことをやるだけだ」

 若い男は老兵の手を掴んで立ち上がり、腹部の銃創を手で抑えながら歩き始めた。
 二人の男は街の闇の中に消えていった。その闘いの日々が誰かに綴られることは、これまでも、そしてこれからもなかったという。





※(上記は今日思いついたはいいが、シナリオ的に使い道のないショートストーリー。ここからストーリーも広げられそうだが、ハードボイルドはTRPGのシナリオに組み込むとPCの活躍を奪いかねないので死蔵。今後とも使う機会はなさそうだったですが、そこそこ出来はいいので日記に残して供養することにしました)
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フォレスト
フォレスト日記
2023/05/07 11:12[web全体で公開]
😲 AIを使ってみた。そして驚いた。
 線画だけ書いたはいいが色塗りめんどくさくて封印していたキャラ絵。今の時代AIを使えば簡単に線画から色を塗ってくれるやん! と、思ってAI導入して線画をぶち込んだのはいいのですが。



 なんでやねん! どうしてマッチョ老人が美少女に変換されるねん! 

 老人要素を呪文に含めるだけで出力バグるあたり、世の中のハイクオリティなイラストは美少女に偏っているんだな~、と実感しました。
 そして自分が書いた線画の方はともかく、出力された美少女イラストは版権を主張できないのでほぼほぼ版権フリーとなっております。今回の作成物でもいいイラストがあれば自由に持って行っていいとなると、自分のような趣味絵師以外の人たちにはきっと厳しい時代になるんでしょうね~。稼働二日目のAIでこのクォリティのイラストができるのだからAIの進化とは恐ろしいものです。
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フォレスト
フォレスト日記
2023/05/05 20:14[web全体で公開]
🤔 身内卓と募集卓、どっちがいいか
 お金で幸せは買えないとよく聞きますけれど、実際その通り。
 イメージしてみてください。自分が100歳になって死ぬ間際になった時に、あなたは何を思い出すことができるか?

 実際そういう人の何人かに過去を聞いてみると、思い出せるのは誰かと一緒にいて楽しかったことや、もしくは死ぬほど怖かったことばかり。素敵な作品を見て感動した事や高級な車を買った事を思い出せる人はまずいない。


 まあそんなわけで、TRPGが1人用ゲームと比べてどれだけ優れたコンテンツかを言いたかったわけですが、
 オンセンで募集をかける募集卓と、まず自分のディスコサーバーに集まった人達に声をかける身内卓。どっちに重きを置くかで迷ってしまう今日この頃。

 安定して上手いプレイヤーの集まるお誘い中心の身内卓が自分の最近のスタンダードだったのですが、全員の日程調整で長期化しがち。
 オンセンでの募集卓ならばGMである限り自分の都合のいい日程でできるが、参加者が集まるかのランダム性と、自前サーバーの人数の肥大化が起こって管理も大変になるという。

 しばらく身内卓での長期シナリオだけだったのでいずれは募集も考えているのですが(少なくとも今の長期キャンペーンが終わる数ヶ月後から)、しかし新作シナリオも完成しつつある関係で結局テストプレイは身内で募集するだろうな〜。という。


 【結論】
 もっと卓できる時間確保できればどっちも成り立たせることができるのに!
 AIに仕事してもらって週休3日制になる未来、早く来てくれ! もっとTRPGやりたいんじゃい!

(なお、産業革命の宿命でAIが進化しまくっても休日は増えない模様。むしろ機械に仕事を盗られた労働者が増えて労働の低賃金化まであるという)
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フォレスト
フォレスト日記
2023/04/26 19:57[web全体で公開]
😢 うーむ、PLをやりたいが……
 このところGM専になりつつあるフォレストです。

 セッションをする際の時間の都合の問題もありますが(日程を自由に調節できるのがGMの強み)、しかし最近はPL側になることにどうも引っ込み思案になっております。
 やりたいとは思っているんですがね? PL側で好きなキャラクターで好きにロールしたいと思うこともあるわけですよ。

 しかし自分がロールしたいと思える愛着の持てるキャラクターというのが、[長時間考え込んで、極限まで効率を高めた“最適解”ともいえる性能のキャラクター]なんです。

 ルールブックの中にある数学的パズルを読み解いて、最高と思えるキャラクターを作り上げた結果がそうなるわけで。それなので別に強いキャラクターで無双したいとかそんなことはまるでないのですが……、まあ、結果そうなるわけです。

 そんなキャラクターが同卓した初心者のPCの攻撃を見て『なんと見事な攻撃、才能だけでこれほどとは』と称賛したりするのですが、“お前その初心者の五倍くらいのダメージ出して回避もして支援もする余裕があるのに、このダメージで褒めるとかどんな嫌みだ”となってしまうわけです。


 かといってサンプルキャラクターのような効率のかけらもないキャラクターをロールするのは違和感しか感じないわけでして……。

 うーむ、そもそもキャラクターに数学的美しさを求めるのは間違っている。しかし考え抜いたキャラクターでないと愛着は持てない。かといって特化型やロマン型だと機能不全に陥るか卓崩壊レベルの性能を発揮したりする。
 

 性能の高いキャラクターを使っておきながら活躍したくないという贅沢な悩み。

 いや、多少活躍する分にはいいが、せめて他の人の活躍を奪わないようにしたい。


 おとなしく支援特化型だけやるべきですかねぇ……。効率を考えると支援一点特化は悪くない選択肢なのですが、しかし流石にそればかりやってきてそろそろ飽きてきたわけでして。かといってアタッカーをすれば目に見えて性能が高い。


 何とか強いキャラクターで参加しても舐めプをせずに活躍を平等に分け与えることができないものか。
 TRPGによくある、PCが成長しすぎてセッションに二度と持っていけなくなる問題に通じる悩み。私もいつか、お気に入りのキャラクターで大勢でわいわいできるセッションを楽しめるようになりたいですね。
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フォレスト
フォレスト日記
2023/04/08 12:35[web全体で公開]
😶 ダブルクロス3rd初心者、及びGMに知ってもらいたい基礎知識
 【異能力バトルもの】ダブルクロスというシステムは人気だが、ルールが難解でとっつきにくいというなんともチグハグなTRPGである!

 基本的なルールすら難しいが、それらはルルブを読みながら優しいGMに聴くのが一番なので、あえてここでは説明しない!
 初心者は「なにこれ訳わかんない」と頭を抱えながらGMに聞いてね! なんならGMですらルールを完璧に把握しているのは稀だから!

 そのかわりと言ってはなんですが、ルールブックに載っていない良きキャラクターの作り方、良きエネミーの作り方を説明しましょう!

[目次]
・【ダブルクロスの真のHPは侵蝕率】
・【初心者はアタッカーをしよう!】
・【行動値(速さ)は大事】
・【実は高経験卓ほど敵が弱くなる?】
・【初心者には強すぎるデータをGMは教えてあげましょう】


【ダブルクロスの真のHPは侵蝕率】
 ダブルクロスにおけるHPは飾りです。他のゲームに例えるならば[シールド値]のようなもので、どれだけ減ってもキャラロストしないですし、後でいくらでも回復できます。
 逆に侵蝕率は上がると間違いなくキャラロストします。そのためロイスを守るのですが、等倍振りで帰還すると考えるとロイス一個あたり期待値5.5しか回復しません。つまりロイスを6個残してバックトラックしても、等倍では133%が帰って来られるラインとなります。
 つまりたくさんエフェクトをとるほどロストしやすいキャラクターになるということです。強いほどジャーム化しやすいとは恐ろしい話ですね。


【初心者はアタッカーをしよう!】
 と、言いますより、初心者は間違っても回避型とかガード型とか回復型とかデバフ型とかを選ぶべきでは無いといいますか💦
 自分は初心者救済用バディNPCで攻撃もカバーも火力支援もしてくれるバランス型を作ったりしますが、それは極限まで効率の良い構築をしているからです。それで初心者にバランス型が強いと勘違いさせてしまうことが多々あります。
 これもひとえに侵蝕率というシステムのせいです。相手の攻撃を回避しても、それで侵食率が5以上も上がってしまえばロイスを使って復活した方がお得なのです。

 なおデバフ型は文字通り特殊で、敵のダイスを1〜9個減らした程度ではダメージなんてほとんど変わりません。逆に慣れるとエネミーに一切攻撃させないようなデバフ型も作れますが、それだとシンプルにGMが泣きます。
 [役立たず]になるか[GM泣かせ]になるか。中間を作るのが非常に難しいのがデバフ型。

 ダブルクロスはアタッカー至上主義。アタッカーにしろ支援型にしろ、とにかく火力を盛りましょう!

【行動値は大事】
 ダブルクロスの基本はやられる前にやれ。回避とかガードをするより、先に敵を減らして攻撃回数を減らす方が生き残りやすくなる。敵より早いということは二回行動と同義
 そのため、サプリの少ない時ほど〈射撃〉〈RC〉アタッカーが強いと言われるわけですね。【感覚】【精神】が上がって行動値が高くなるのでたくさん攻撃できるゆえに。
 まあ、基本的に近接アタッカーが不遇すぎるだけなのかもしれませんが💦


【実は高経験卓ほど敵が弱くなる?】
 正確にはエネミーはタフになるが、攻撃自体はそれほど強くならないという。
 何故かって? 経験点がたくさんあるとエフェクトが増えて侵蝕率が高くなるのです。セルフ飛び上がりジサツは珍しくありません🤣
 そのため、高経験卓ほどエネミーの殺意が減る。といった逆転現象が起こることがある訳です(笑)


【初心者には強すぎるデータを】
 [サイレンの魔女][常勝の天才]など、サプリが少なくとも一線級のエフェクトは結構あります。そしてそういったエフェクトはクリティカル値の計算が要らなかったり、自分のダイスを振らなくても活躍できたりとシンプルでとっつきやすいのです。
 あまり人のキャラシにとやかくいうのはよろしく無いので程々にですが、さりげない強化の助言で救われるキャラシがあるのもまた事実。強いデータはぜひ使いましょう! 無論、その強さに合わせたエネミーHPの調整も忘れずに!



 と、自分が思う初心者に向けた助言はこれくらい。
 偉そうに助言するのは自分の目指す方向性ではありませんが、毎回解説しているので日記に覚え書きとしてぶっ込み!


 この日記が役に立つかは分かりませんが、参考になれば幸いです。
 皆様の今後にも、良きTRPGライフがあらんことを!
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フォレスト
フォレスト日記
2023/03/25 01:24[web全体で公開]
🤔 バディNPCとの恋愛から考える、GMが恋愛をうまくロールするための学習
 現在私がGMやっているバディ物のキャンペーンシナリオ。10人いるNPCバディから一人を選び、二人一組で難事件を解決するDX3rdのアカデミアステージシナリオなのですが、女性PLと男性NPCバディの組み合わせになった場合に超高確率でエンディングには恋愛関係に発展するため、より良いロールの為に女性の恋愛心理について学習を始めました。

 とりあえず女性向け小説から読み進め、恋愛小説なども読了していったのですが……、『んん? そこの心理描写いる?』とかついつい思ってしまうのですね。てめぇ恋愛小説から恋愛要素ぶっこ抜こうとするとか正気かよ、と、後で気付くのですが、完全に作者目線で思索する癖がついてしまっているのでもう自分は学術書から知識を集めたほうがいいのかもしれませんねw
(参考文献:“薬屋の独り言”、“私の幸せな結婚”、“君の膵臓を食べたい”、“二度目の夏・二度と会えない君”、“時をかける少女”、それと最近の傾向を知るために“転生したらスライムだった件”、口直しに“ドグラ・マグラ”)



 そしていろいろと恋愛について考えた結論がこちら。恋愛について断言するような物言いになりますが、あくまで大まかなくくりであり、万人に適用されるものではないと前もって宣言しておきます。

①【男女の恋愛は終着点が違うことに気を付ける】
 近年、恋愛対象が複数登場する作品(ハーレム物)はライトノベルの傾向として一般的ですが、ここで登場する恋愛候補には男女に明確な違いが存在しました。
・男性向けの作品の場合、“恋愛対象となる女性は社会的地位・社会的責任を持たない場合が多く、また人脈がない、もしくは少ない。主人公より弱く守るべき対象であることが大前提となる”
・女性向けの作品の場合、“恋愛対象となる男性は高い社会的地位・社会的責任を持つ場合が多く、また人脈が非常に豊かである。主人公より強く、頼りにできるだけの[武力・財力・人脈]持っていることが大前提となる”

 当たり前といえば当たり前の違いだが、ここには明確に恋愛に求める男女の差異が現れているといえるだろう。

 これを生物学的に身もふたもない解説をしてしまえば、恋愛は種の保存本能からくる根源的な情熱である。
・[男性の恋愛の最終目的]男における恋愛の最終目的は“エッチ”である。より多くの女性を妊娠させるという合理的かつシンプルな結論であり、男性向け作品に登場する主人公はすべからく“他の男性に比べても強靭で優秀な遺伝子を持っている”要素を持つ。ここで決定的に女性と違うのは、“幸せな結婚生活”を連想させるような描写を極力排する傾向にあることだろう。
・[女性の恋愛の最終目的]女における恋愛の最終目的は“安心で安全な育児生活”である。女性向け作品を見るとわかるのだが、主人公と恋愛対象、必ずどちらかが[武力・財力・人脈]など“安全”を保障する要素を持たないと成立しないのだ。例えば主人公か恋愛対象が奴隷階級だとしても、どちらかがその将来に対する不安を取り除ける要素を持たなければ恋愛には発展しないのだ。


②【男性は主人公の“個人の強さ”が褒められることを好む。女性は主人公の強さよりも“培った社会的地位と人脈”という後ろ盾の方を褒められることを好む】

 これはまさにそのままである。
 男性はシンプルに強さを褒められることのみを好む。まさに野生の本能であり、たとえ仲間であっても自分より強い同姓が褒められることは非常に嫌う傾向にある。

 女性は本能的な社会性の高さが現れた結果といえるだろう。どれほど強い女性主人公であろうと、[妊娠]という致命的弱体化(妊娠しても強いままという設定は本能的にあり得ないと考えてしまう)という関係上、弱っていても助けてくれる“社会的地位・財力・人脈”という自分の力ではない力に頼ることを至上としており、そんな“評価される後ろ盾”を見せつけて敵対的な同姓に示威行為をすることに本能的・根源的な感覚を感じるのである。

③【見た目は気になる? 気にならない?】

 実は男女ともに、“見た目”は重要ではなかったりする。
 もちろんブサイクは嫌だと皆さん思うかもしれませんが、意外と“イケメン・美少女”描写が無くても、“清潔感”を感じさせる描写があれば恋愛対象になりえるのだ。

 なぜ人は顔鼻立ちが整った相手を好むか。端的に言ってしまえば[ブサイク=病気・悪性因子を持っている]という直感が本能的に働いているからだ。要するに清潔でないと思ってしまうのだ。
 『あなたの前に愛の告白をしている相手は、よく手入れされた髪から清潔な香りを漂わせる、塵やほこりを寄せ付けないような清涼さをもった礼儀正しい人物だった』
 この描写だけでイケメンが相手だと連想してしまうことだろう。顔についての描写など一切していないのに、だ。




 以上が自分が思った男女の持つ恋愛感覚の差異である。

 漢はシンプルだ。布面積の少ない、弱弱しい女の子を渡しておけばそれでいい。

 しかし女性の場合、その恋愛対象のロールをする場合はかような注意を重ね、繊細な描写を守らなければならない。褒めればいいというものではない。
 女性の言う『普通の男性でも結婚相手として満足』という言葉の“普通の男性”とは、“ミスをすることが極端に少なく、満足できるだけの財力があり、趣味よりも自分を優先してくれて、ふけの一つもない清潔な男性”ということだ。『そこまで求めていない』という言葉は信じてはいけない、自分自身も信じてはいけない。女性は最終目標のハードルが男性よりもはるかに高いのだからしょうがないのだ。
 逆に女性は意外と“モテる”必要がないというのも意外なところだろう。なぜなら、“モテる”必要がある相手は、“自分が一生を共にしたいと思える”相手にだけモテればいいわけなのだから。


 恋愛に関してはこれからも考察と知識収集を続けねばならないだろう。今回は性別で大まかに分けただけなので、個別の精神的特徴に対応できるような恋愛考察ではないからだ。もっとも、“目安”としては記憶の片隅に残しておこうと思う。


【結論】
・上の自分の考察を全否定するが、倫理的にならず感情的なロールプレイを心がけましょう。こんなん考えているから恋愛描写に困るんだよ!
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フォレスト
フォレスト日記
2023/02/26 00:09[web全体で公開]
🤔 正義が悪を倒すというストーリーの違和感。
 TRPGでいろんなシナリオをやってきましたが、勧善懲悪で奇麗なストーリーはどうにも物足りなさを感じてしまう今日この頃。

 年々ニュースや世界情勢、歴史など、知識が増えていくにしたがって“事実は小説より奇なり”という出来事をたくさん知ってしまったからですかね?(例えば敵に“世界を更新したい最悪のテロリスト”が出てきたとしても、『“ポルポト政権”の下位互換かな?』とか思ってしまったり)
 まあ、シンプルに自分が刺激に慣れすぎてしまって、ただただもっと強い刺激を求めているだけなのですがw

 しかしながら、主人公側チームがいかにも正しい事をするかのように悪党を倒す構図は年々違和感を覚えてしまいます。

 ウクライナ戦争を見てわかる通り、
 “愛”、“勇気”、“希望”で助けられる人はびっくりするほど少ない。
 逆に“金”、“権力”、“暴力”で助けられる人たちは驚くほど多い。

 “奇麗事”を言うことでできるのは、【救済と平和】ではなく【煽動と戦争】。
 聞こえてくるのは『私たちは一切悪いことはしていない! 悪いことを先にしたのはあいつらだ!』という主張ばかり。

 今でこそ大悪党とされるナチスですら、もともとは優れた政治手腕で貧困にあえぐ国民を救済した実績があり、合法的な投票で正しく議席を増やした結果、莫大な額の賠償金でドイツを苦しめたヨーロッパ諸国という“悪党”を成敗する“正義の味方”だったという過去があります。


 まあ要するに私が思うのは、“世界の存亡をかけた戦い”だけのストーリーでは作者が思うほどプレイヤーが盛り上がれない。真に邪悪な存在は“悪”であってはならない。“悪党”という存在はチープであり、どうせなら最後に戦う相手は“善人だった”存在でなければどうしても物足りないのだ。(いえ、自分が刺激慣れしすぎているだけなのですが💦)
 なので自分がシナリオを作るときはそこら辺を注意していきたいところ。

 とはいえ悪役が元正義の味方設定だけでは食傷気味になるでしょう。
 ……結論から言うとですね、【バイオレンス】と【悲劇】サイコー! 敵対NPCはこの世の不幸を全部背負って滅ぶべし! 慈悲はない!
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