ウバさんの日記を全て見る
みんなの新着日記を見る
🤔 自分のシナリオギミックを自己批評してみる。 初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶりです、ウバと申します。 某感染症によってこれまでの多忙が嘘のような寸暇が生まれたので、 初心に戻るためにも過去に自分が扱ったシナリオギミックに率直な感想を挙げてみようという試みです。 大前提として、これはGMである私が実際にやったことを、今になって考えたらこうだった、もっとうまくやれたんじゃないか?と比較的容赦なく回顧するもので、当時の参加者さんや、手法そのものへの批評ではありません。 こんな考え方をしているGMもいるという見世物でも見るような気持ちで読んでいただければ幸いです。 今回はDX3に関係するものとなりますが、具体的なシナリオ名は再演の時に困らないように挙げません。 というかはっきり言えばDX3のダイマです。それでも良いという方はしばしお付き合いください。 ・衝動判定に成功したプレイヤーの人数で、ヒロインがPCのオーヴァード化に気づくか分岐する 大分初期のシナリオで行った試みです。簡単に説明をすると、これはDX3のPCであるオーヴァードが抱えるリスク、自らの衝動を抑えきれなくなると、他人を守る(=カバーリングする)ことができなくなる「暴走」という特有のバッドステータスに焦点を当てたものです。ジャームに襲われるオーヴァードではないヒロインに、変貌した世界の裏側を見せないようワーディングも張らなければならないため、このギミックを理想的にクリアするには、2人が衝動判定に成功する必要がありました。 何故このギミックを入れたかというと、オーヴァードという超能力者になったPCたちが抱える危うさとかを、当時DX3初心者が多かった参加者さん達に、ほんのちょっぴりでも感じていただければなと思ってのことでした。結果は判定に成功して自分を保ったPCたちが、助けられたヒロイン本人さえも知らない活躍をしたというDX3らしい良いシーンにしていただけました。 ただ端的に言うなら、これはかなり危ない橋を渡っていました。 詳細な説明として、このセッションは参加者3名で行った少人数セッションでした。そこで侵蝕率ボーナスを得やすいクライマックス直前でもないミドルフェイズのタイミングに挿入されたこのギミックは、私の意図に反して衝動判定に必要な【精神】に秀でたキャラが少ないパーティでは失敗する確率の高いものに仕上がっていました。 C値を下げるコンセントレイトと、得意分野を組み合わせる攻撃の判定を無限上方ロールでぐるぐる回すことが大半でマヒしがちですが、本来DX3のPCの判定はそこまで高い達成値を出せず、1個や2個の1d10で8を出すのはそこそこ難しいものです。 効果的にやるならば、物語の盛り上げどころとして侵蝕率ボーナスで成功確率が上がっているクライマックスの衝動判定に合わせるか、難易度を調整して難易度よりも演出に力を入れて強調するべきだったでしょう。 教訓としては、やりたい演出が先行したギミックは、往々にしてバランスへの意識が離れて崩れやすいものです。それをPCに乗り越えてほしいとGMが思っているならば、一度は冷静にその想定通りの難易度になっているか眉に唾した方がいいといったところでしょうか。 今回はこんなところで、また気が向いたら書くかもしれません。 最後までお読みいただきありがとうございました。
レスポンスはありません。
コメント欄:(最大1000文字)
web全体で公開 友達まで公開 本人にのみ公開 ※投稿するにはログインが必要です。