べいろすさんの日記 「【V:tR】についてつれづれ1」

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べいろす
べいろす日記
2023/06/04 12:51[web全体で公開]
😶 【V:tR】についてつれづれ1
私の好きな「ヴァンパイア:ザ・レクイエム」は超マイナーなTRPGで、日本ではほとんど話題にも上がりません。

ヴァンパイア:ザ・レクイエムは、かの有名な「ヴァンパイア:ザ・マスカレード」の後継製品です。
開発元はマスカレードと同じく米ホワイトウルフ社。2004年にリリース。
マスカレードの展開が終了したので、後継としてレイクエムが開発されたのです。
しかし、レクイエムはマスカレードの続編ではなく、まったく新しい世界です。

レクイエムは日本語化もされました。Amazonではプレミア価格が付いています。自分以外にプレイしている人間を見たことがありませんが・・・。

レクイエムは残念ながら「コレジャナイ」とか「パチモンくさい」とか言われました。
マスカレードには始祖カインから始まる重厚な世界設定がありましたが、レクイエムの世界設定は複数の矛盾する伝説があり、確かめようの無い謎のままとなっています。ゲヘナの予言もありません。古い吸血鬼も記憶が曖昧になっています。そういった歴史あるいは神秘的なテーマは重視されていないのです。レクイエムには「世代」もありません。

さらにマスカレードプレイヤーをがっかりさせたのは氏族の数が13から5氏族に減少したことです。
ヴェントルー、ギャンレル、ノスフェラトゥは続投ですが、同じ名前でもなんとなく雰囲気が異なっています。
例えば、ノスフェラトゥの外見は必ずしも奇形ではなかったりします。

かわりに、レクイエムには「盟約」という概念があります。カマリリヤ、サバト、叛徒にちかい概念ですが、必ずしも対立しているわけではなく、連立政権で都市を支配していたりもします。

吸血鬼社会の秩序を維持する支配者階級インヴィクタス(≒カマリリヤ)。
理想的・平等な吸血鬼社会を目指すカルシアン運動(≒叛徒)。
吸血鬼のカトリック教会組織ランケア・サンクタム。
異教崇拝と血の儀式のカルトであるサークル・オブ・クローン(≒サバト)。
吸血鬼を超えた存在になろうと文武を鍛えるオルド・ドラクル(≒サバト)。

5つの盟約×5つの氏族=25通りの個性というわけです。
無所属もあるので正確には30通りですが、氏族なし(ケイティフ)はありません。
これによって盟約間の政治や陰謀をやってねというわけです。

アメリカでは、2014年にオニキス・パス・パブリッシング社からレクイエムの2版がリリースされました。
2版は未訳です。
1版と2版は結構な違いがあり、改善点もあれば良くない点もあります。
自分的に良くないと感じたのは、それぞれのルールが強く結びつき過ぎていることです。
気に入らないルールがあるので無視したり変更しようとすると、そのルールに結びついた他のルールに影響が及んでしまうのですね。

なお、マスカレードが復活したので、レクイエムはWorld of Darknessシリーズから、Chronicles of Darkness (CofD)に、シリーズ名が変更されました。シリーズとしては2023年でもサプリメントがリリースされています。
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レスポンス

ぎんじょー(くらげのすがた)
ぎんじょー(くらげのすがた)べいろす
2023/06/04 20:20[web全体で公開]
> 日記:【V:tR】についてつれづれ1

こんばんは。 V:tMというワードを見かけて思わず…!
何かの折に知った世界観がすごく好きで、当時TRPGプレイヤーでもなかったにも関わらず
好奇心でるるぶを買い、未だに全ては読みきれず、TRPGで遊ぶようになった今は
「今でも世界観がすごく好き」と「到底自分にRPできる気がしない」の両方を思う
遠い星のようなシステムです。 懐かしい…

【V:tR】についてつれづれ2も是非読みたいです。
唐突なコメント失礼いたしました。

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