柏木さんの日記
柏木さんが書いた日記の一覧を閲覧できます。
日記一覧
柏木 | |
2020/09/03 23:32[web全体で公開] |
9
コメントする 0
柏木 | |
2020/07/27 00:51[web全体で公開] |
😶 星の神話、エンドロール 〜後日談〜(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)先日のセッション【星の神話、エンドロール】の後日談です。 (KP:木枯らし 様 PL:じゃーが 様、ぷらんず 様) 初めて書く&文章力が0を大きく下回っているので、なんでも許せる方だけご覧になってください。ネタバレあります。 「急にどうなされたんですか!!猫飼先生!?これっ、これっ!!!」 そう目を見開いて心底驚いた様に言ってくるのは、俺の小説の担当の女の子だ。 「いやぁ。なかなか面白く書けてるでしょ?」 俺は、彼女その勢いに少し驚きながらもそう答える。 「いや!!そういう事じゃなくて!!これだって、オカルト系統のお話ですよね!!??しかも推理小説!!なかなかって、そんなものじゃあ済まされませんよ!!凄く面白いです!!!」 「主人公の幼い少年がまだ出会ったばかりの仲間達と不思議な現状や信じられない事実を目の当たりにしながらも、全ての謎が繋がった時、共に困難を乗り越え、世界を救い、最終的には各々自分の信じた道を貫いて行く!所々にネタも入ってきてそれも面白いですし!!涙あり、笑いありって感じで...ああっもう、最高ですっ!!私ホワイトクックの件とか本当もう大好きで!」 「え?あ、ありがとう..?」 俺はそうしてベタ褒めしてくる積極的な担当ちゃんに少し驚いた。そう、彼女はいつもだったらもっと静粛に淡々と仕事をこなすタイプのはずなのだ。 実際にあって面白いと思った事をベースに物語を書いているわけだから、まあ自信はそこそこあったのだけれど、まさかここまで評判がいいとは正直思っていなかったのだ。 「でも...。本当、どうして急に?私がいくら猫飼先生はオカルト系の本を書いた方ががぜん売れるんだからそっち書いてくださいよ!って頼んでも興味がないとかなんとか言って意味の分からない恋愛小説ばかりを書いていたのに..。」 しばらく原稿を大切そうに抱きしめながら立ち尽くし現実からサヨナラバイバイしていた彼女がハッとして口を開き、そう言った。 ん?今なんか最後の方に聞き捨てならない言葉があったような... 「え。それっte... 「今後の参考のためにも!詳しく!!教えてくださいっ!!!どうして書く気になったんですか!」 質問しようとするが、彼女はそれを遮る様に俺の向かい側の椅子に勢いよく座り、机を挟んでこちらに顔を近づかせてくる。 うん、ほんともう圧がすごい。何を聞こうとしたか忘れちゃったよ。 「あー。この前担当ちゃんに無断でイギリス旅行に行ったじゃん?」( 俺が少し動揺しながら口にすると彼女はハッとしたように突然顔を伏せ椅子に正しく座り、咳払いをする。 「ああ、あの時ですか。締め切りギリギリに逃走しやがって。あれまだ私許してませんからね。」 そんな彼女の姿を見た俺はまだお怒りになられていたのかと焦り、深々と頭を下げながら謝罪の言葉を口にする。 「その節は大変申し訳ございませんでした!!」 いや。でも結構前から決まってた事なんだよ..?そりゃあまあ、伝え忘れてたのは俺なのだけれど。いやあ、伝え忘れに気づいた時に脳死でスマホの電源を落とした事がやっぱりまずかった。これはまたあの地獄の説教の時間が始まるかな..。あれは今でも忘れはしない、恐ろしいものだが仕方がない。 「それで?その旅行がどうしたんですか?」 「...へっ?」 想像していなかった言葉に思わず変な声が出てしまった。 「どうかされました?」 あの地獄のお説教をまた受けなくてもいいのか!!と思い俺はホッと胸を撫で下ろす。 「いや、なんでもないよ。その旅行の時にさ本当に色々あって、そこですごく色んな意味で心を動かされたというか、濃い日々だったから....たまには恋愛系から離れて、こういうのを書いてみてもいいかなって。ほら、担当ちゃんもこういうの書いて欲しいって前から言ってたし、お詫びも兼ねてね。」 「なるほど..。でもこれフィクションですよね?300年も生きてる人間が出てきたり、ブラックホールに入っていったり。イギリス旅行に行ってどんな経験をしたらオカルト系を書こうと思えるんですか?私が思うに猫飼先生なら逆に恋愛小説書きたくなりそうな感じしますけど。」 確かに彼女の言う通りだ。俺も友人達と普通にイギリス旅行を楽しんで、何事もなく日本に帰ってこれたとしたら、建造物と人間の恋愛小説を書いていた所だろう。 「あっでも、色々あってこの小説の主人公の少年と同じくらいの年齢の男の子とも行ったんですっけ?もしかして、その子が実はオカルトが好きで旅先で話を聞いているうちそれに感化されたから、その子をモチーフに書いた!とかだったりしますか?だとしたら、その子には感謝しないとですね!!」 「う〜ん。まあそんな感じかなぁ。」 そう、現実的に言ってしまえばそれは間違ってるのだけれど、この話の9割がノンフィクションであると伝えても、きっと信じてくれるものは少ないだろう。 少し改変した所といえば、視点は俺ではなくルシアンで、最後はアレクが生き返り二人とも体が元通りになった所で思い出を巡る旅に出る物語にしたという所くらいなのであって、不思議な現象が起こっているのは間違いないのだから。 まあルシアンの考えていた事や感情については俺の想像になってしまったのだけれど、ルシアンの記憶を見たというcat雫に先に読んで貰った時に大丈夫だと言われたから、だいたい合っているはずだ。 5日しか記憶が保てなく、楽しい時間も悲しい時間も大切な人との思い出もどんどん忘れていってしまうという自分への嫌悪感と、自分が普通の人間じゃないとバレたらどうなってしまうのかという不安感、バレた時の絶望感にそれでも一緒にいれると分かった時の安心感、味への好奇心、自分の道を突き進む決心をした時の感情。 俺だったら最初の嫌悪感と不安感で潰れて死んでしまいそうなものだ。でも、ルシアンはあの小さな体でそれを1人で抱え込んでいた。それこそ、あそこで手帳を見ていなかったら本当にずっと抱え込んでいたのだろう。あの子は凄い子だ。だからこそ、せめて小説の中だけでは、アレクと共に。 そうそう、一つ担当ちゃんに教えても信じて貰える事があった。きっと担当ちゃんは喜んでくれる事だろう。 「あっそういえば。担当ちゃんが好きって言ってた所々のネタあるじゃん?それって本当に旅行先で俺らがやった件を面白かったからそのまま書いたんだよね〜!!だからホワイトクックとかcat雫は俺の友達に本当にいるんだ〜!!機会があったら今度紹介するね!その物語の勇敢な主人公と一緒に!!」(APP対抗) ----------------------------------------------- この度は【星の神話、エンドロール】に参加させて頂きました!いやぁ、楽しかった! ホワイトクックにcat冬弥とcat雫、なかなか濃いメンバーが集まりましてルシアン君との掛け合いやらなんやらもう全てが楽しかったです! 今回の日記は初めて書くもので、普段小説も全く読まないため、文章力がなくて本当にずっと唸っていました。pcに文才があってもplにはないんですよ!でも、書いていてとても楽しかったです。 改めまして!!KPの木枯らし様、PLのじゃーが様、ぷらんず様。本当にありがとうございました☺