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💀 おぞましい名前(「サイコメイズ」感想) (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)eriさんKP、サイコロウパルさま作の「サイコメイズ」、参加させていただきました。今回はがっつりネタバレです。 継続探索者なんてはじめて!自分がPLのタイマンなんて久しぶり! はいこの探索者続投でーす!前回の探索がちょっとしたトラウマになってまーす!とアピールもといRPできる序盤から楽しかったです。 今回はRPとシナリオがかみ合う中で、「正体のわからないもの」にまつわる恐怖がテーマになっていきました。クトゥルフですしね。 実体が捕らえられない影や幻、その正体を見つめ、確かめる力。しかし長く見つめてしまうと……クトゥルフですねえ。 導入やPL依存の要素などにおいてオリジナリティが光る一方で、 即死トラップ・シャンデリア落としをプリマドンナの足取りで回避したり(『オペラ座の怪人』はいいぞ)、 こんな時のための<鍵開け>で最後の恐怖へ扉を開いたり(地下へ降りていくところがラヴクラフトみあるぞ) 人間筆を使う画家と対峙したり(『ピックマンのモデル』も『ブラック・トムのバラード』もいいぞ)できるシナリオでもあるので 独特の雰囲気を作りつつ、様々なホラー作品を彷彿とさせる小ネタにニヤリ。 KPの選んだ某魔女&推理ゲームのBGMも良い緊迫感を出していました。陽気なキャロルもあるよ! KPの演出とシナリオの作り込みに唸らされたのはやはり核心部分。 かなりの強運で、終盤まで「ほぼ」無傷でたどり着くことができた頃。 謎を残しつつ先へ進むか、すべてを解き明かそうとするか。後者を選択したところ、 「アザトース」の名前がトリガーになって、 ずっと支えてくれた命綱のようなNPCが犠牲になり ひとりぼっちで最後の恐怖と向き合うことになりました。 その前に、ほんの少しだけ謎解きを我慢していたら。 知りたいという衝動を抑えられていたら。 彼は生きていたはずなのだと嘆かざるを得ない。 そして、名を知るだけで不安を覚え、底知れぬ深い恐怖がその向こうにある実感……。 滅茶苦茶クトゥルフ神話だコレ――――――ッ!! 狂喜乱舞、拍手喝采です。 ラブクラフトが凄く嫌な響きの名前として考え付いた「アザトース」。 『未知カダ』で幻夢境の人々がその名を口に出さない気持ちが分かりましたよー!;; PCの心にもおぞましい名前として刻まれたことでしょう……。素晴らしい余韻。 良く研究されたシナリオ、良く研究された演出の実験台にされた気分です。もちろん賛辞です。 本当に見習うところがいっぱい。PCと一緒に成長していきたいと思うセッションでした。
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