ぱむださんの日記 「かつての友と戦場で出会うロボTRPG「Spectres of Brocken」」

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ぱむだ
ぱむだ日記
2024/08/06 11:15[web全体で公開]
😶 かつての友と戦場で出会うロボTRPG「Spectres of Brocken」
ロボットは今も昔も人気の題材で、国内外に様々なTRPG作品があります。
同じロボットを題材にしたTRPGでも、ロボットのどんな魅力に注目するかによって、その描かれ方は大きく異なります。私は正直、ロボットについては門外漢もいいところなので、詳しい話をすると何が何やらという感じですが……ただ、いいゲームはジャンルを超えて楽しめるというのも事実ですね。

「Spectres of Brocken」は、PCがロボットのパイロットになって対立する物語を演出する、ストーリーテリング系のTRPGです。
この「対立する物語」っていうのが結構大事な要素です。PCたちは同じ学び舎でロボット操縦の訓練を受けた、いわば学友です。それが運命のいたずらで対立することが、このゲームで最も大事な要素になります。

ゲームの前半は「アカデミーフェイズ」。PCたちは同じ学校に通って青春を過ごし、お互いのことを知り、友情を深めていきます。殴り合ったり、学校行事に参加したり、お弁当を作ったりします。学校をさぼって遊んだ思い出の川、ワッフルが美味しかったカフェ、決闘した河川敷。具体的であればあるほど、ゲームとしては有利です。そして、絆を結びます。
具体的にこの学校がどういう理由でどのようなロボットの操縦技術を教えているのか自体については世界設定によって大きく異なるんですが、若者はどんな世界でも青春を楽しむものです。
アカデミーフェイズはPCで回り持ちをしながらシーンを演出してムーブを誘発し合い、プロンプトに答えることで関係性を変えていく、あっさり風味ですがかなり濃密に青春らしいことをやれる構造になっています。

PC全員が何かしらの関係を築いたり、あるいは強い個性を得たりすると、アカデミーフェイズを終えることになります。
アカデミーフェイズが終わると、時間を大胆に数年飛ばして「コンフリクトフェイズ」が始まります。

つまり、身も蓋もなく戦争が起きます。

「あの時代は終わった。」
「あの頃は私たちは世界について何も知らなかった。」

「今は、よく知っている。」
「私たちは、勝たなければならない。」

「そう、友の屍を越えてでも。」

離れ離れになったPCたちは、戦場で再会します。
PCたちはそれぞれの勢力のエースパイロットになっています。PCたちは必ず対立し、出会って戦うごとに誰かが大事なものを失います。戦場は混迷を極め、いくつものありふれた悲劇の中でPC達は銃を向け合い、その巨大な機体を駆るパイロットがかつての友であることに気づきます。
コンフリクトフェイズでは〔blood〕という要素があり、これがプールされる数が増えれば増えるほどシーンは血なまぐさく、危険で、悲劇的になっていきます。希望を掴むためにあがくのも、戦場の死神となって友の命すら奪うのも、全てはプレイヤーの決断次第です。
カッコよく決断すると、キャラクターごとに決めたテーマソングが流れます。
はい、なのでPC作成段階でちゃんと決めておきましょうね。あなたのテーマソング。

「キャンペーンしたいとか、勢力間構想のシミュレーションをしたいとか、細かいロボのデータを組むとかじゃなくて、こういう作品の長期の人間関係をさくっとエモくプレイしたいんだ!」という、わかりやすくて潔い構造のゲーム。
参考作品にロボットアニメの名前と共に「NARUTO」と「ファイアーエムブレム風花雪月」が挙がっているのも納得ですね。

基本ルールだとダイスが不要な、まさにストーリーテリングに特化したゲームです。(ダイスは使っても良いみたいですが、自力で選ぶことに意味がある場面が多いのであんまりお勧めしたくないなあと思います)
こういうゲームよく読むけど遊んだことないので、いつか機会が欲しいですね!
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レスポンス

天号
天号ぱむだ
2024/08/06 11:49[web全体で公開]
> 日記:かつての友と戦場で出会うロボTRPG「Spectres of Brocken」

はじめまして、こんにちは。
興味深い題材のTRPGを紹介してくださって、ありがとうございます。

>カッコよく決断すると、キャラクターごとに決めたテーマソングが流れます。
>なのでちゃんと決めておきましょうね、テーマソング。

この辺りを読んでコーヒーむせました。苦い!笑
・・・ロボットが題材のゲームって、どうしても男の子の好きなもの、機体の細かなバリエーションとかを表現しようと、データが細かく重くなっていく傾向があるので、私としては、こういうゲームもあるんだ!いいね!という気持ちになりました。
余裕ができ次第、入手したいと思います。ありがとうございました!

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