午後の桃茶@体調不良の為夜卓禁止さんの日記を全て見る
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😶 新着から流れたら改めて内容書きます 妖魔夜行-日常の境界線-(自キャラの独断と偏見の小話) 「へーそうだったんですか」 私こと守郷悠璃(モリサトユウリ)は今ネットワークの運営している喫茶店に来ており、マスターに注文して出してもらった桃の紅茶をすすっている。湿気の多い日本の夏は汗をかきやすく、気を使っている毛並もすぐべた付いてきてしまうのが困りものだ。 私は人間と妖狐のハーフで稲荷の眷属の狐をしている、自前の毛皮があるので夏が辛く恨めしい&早く涼しい秋にでもなってほしいものだ。 今店には自分とマスター以外には仲間も客も居らず、そのためこの間の事件?の事を大っぴらに話しているのだった。 人間の思いから生まれたとされる我々妖怪達はその存在を隠しながら現代人間社会の片隅でひっそりと暮らしている。 今回の事件で遭遇した新たな仲間はあまり聞いた事がない名であったため、最近生まれた新しい妖怪であるのかもしれない。同じ妖怪にさえ恐怖心を抱かせるほどの名状しがたい容姿であったのだが、意思の疎通ができ会話してみるとそんな外見とは裏腹に随分幼い思考の者であったようだ、やはり生まれてそれほど経っていない存在なのかもしれないという推測を裏付けるような気がした。 それにしても 「変なおっさんねえ…どんな意図があって星一君に近づいて携帯を渡したのか知りませんが、子供を標的にする辺りが嫌らしいというか」 悪意と言うか、恐らく意図的にやったのであろう愉快犯的なものを感じて不快になる。大人ではなく子供を狙うあたりが。 自分達のようにネットワークに所属していない者の仕業で、他にも被害が出たりしないと良いが、他のネットワークと情報交換をして注意を促しておいた方が良いかもしれない。 「これまた、悪質な者のようですね、妖怪だったとしても…人間だったらなお始末が悪い。私達だけではなく、他のネットワークにも伝えておいた方がいいかもしれませんよ?」 そうだね、とマスターが相打ちしてくれた。が、私が提案するよりも先に、多分もう済ませてしまっているのかもしれない。同類がやらかしているとなると迷惑するのは平穏静かに暮らしている多くの同族でもある自分達だ。 それにあんなまだ歳はもいかぬ子供がトラウマになるような事件の被害が増えて欲しくもない。 被害者である子供達やそれに右往左往している私達をどこか遠くから見てほくそ笑んでいる表情が透けて見えるような気がした。 (精神系を操る妖怪だろうか?それにしても携帯を触媒にして遠隔で…?) 「うーん、分かりませんね」まあ、妖怪とは元から得体が知れない存在ではあるが、やはり先に考えたようにただの愉快犯だったのだろうか?犯人像がいまいち掴めない。 そんな事をつらつらと考えながら私は店の一角テーブルを占拠し、術に使うための道具をせっせと作っていた。まだまだ半人前であるため術を使用する時には道具の力を利用しなければならないのだ、早くそういう道具の補助なく妖術を使えるようになりたいのだが…道程は思っているよりずっと険しいようです。 術で使用している押し花のような状態にしてある葉っぱをラミネート加工したり、くず石と見なされ安く売っている鉱石を磨いたりして形を整えたりしながら思考に耽る。 …被害にあった子達は、その時の記憶は残ってしまっているままなのだろうか? ふとそんな考えが過ぎったが、生憎今の私には記憶操作系の術は身につけておらず、彼らにはそんな恐ろしく辛い記憶を出来れば忘却してしまって欲しい…のだが。 周りの人間に訴えた所で所詮子供の発言だとして処理されてしまうのが関の山だろう、まあその警察の関係者に自分達と同じ様な関係者がいるとしたらまた話は変わってくるかもしれないが。 「…こういった事件が起こったり、被害が増えたり広がったりしないといいんですけどね」 杞憂で終わればいい、けれども今回のこの事件が何かの切っ掛けや予兆であったら… 平日は忙しくて暇がないので気まぐれにちょろちょろ編集・加筆中の為変動してます。 自キャラの良いところは好き勝手書ける事
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