愛善院さんの日記 「すいようびのうた」

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愛善院
愛善院日記
2020/08/05 14:02[web全体で公開]
😊 すいようびのうた
水曜日の神さまが
他の曜日の神さまを
葬りさってしまう
礼讃歌(?)がある。


表面上はポジティブな印象、というのか
明るい気持ちになる、のほほんとしている、
そういうメロディや詞や曲調をしていながら

その内面上は
ネチャっとした不快なカオスとでもいうか
おどろおどろしい不思議な狂喜を垣間見れる。


こういうテクニックが流行ったのは
21世紀になってからであろうか。

目の前に見せられている楽しげなものが
不気味なものでしかないという【何か】


おそらく、源流までさかのぼれば、
21世紀どころか、江戸時代の妖怪絵巻とか
いわゆる百鬼夜行などもこの類にはなるのだろう。

いま、ふと、
ジャパニメーション映画の

平成たぬき合戦ぽんぽこ
千と千尋の神隠し
パプリカ

を、脳裏に描いてみたのだが、

やはりいずれも、そのパレードシーンが
「表面はパリッと」
「中はドロドロ」
みたいな印象がある。


よくよく考えてみると、
私自身がもっとも公式に認められた作品も
実はこの小技を使ったような覚えがある。

夏の季語というのは便利で
表面上あかるい印象を与えながら
中身はずどーんと暗い雰囲気を漂わすのに有利だ。


【夏の影/ファンデーションも/知らざりき】


お笑いや落語でも使う
「取り合わせ」という技法がある。
俳句や短歌、TRPGなどのシナリオでもつかう。

一見なんらの脈絡もないものを並べていながら
聞き手の脳裏にストーリーを発生させる技である。

友人にやらせるとすごいのが出てきた。
「ジャンピング赤ちゃんのスパナ」


そこにあるストーリーに気づいた瞬間
にわかに、二の腕が粟立つのを感じたりする。



今日は、水曜日。
脳内に、右から左から、
賑やかに情報が入り込んでくる日だ。
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