このシナリオは初めてのGMとプレイヤーのために作られている。「GMへの注意」と題した文章はGMへのアドバイスとなっている。ダイスとルールをいつどのように使うのか、どうシナリオを進めるかのガイドなどが書かれている。GMがこのシナリオを1回読み遠し、プレイヤーがそれぞれ1人ずつキャラクターを創造したら、すぐにでも始められる。 本文中、罫線で囲んで書体を変えてある文章は、声を出してプレイヤーに読み上げるものだ。GMであるあなた自身の言葉に言い換えて読んでもよいし、そのまま読み上げてもよい。 見出しに「プレイヤー資料」とある文章は、指示があった時にプレイヤーに渡せるようにコピーしてもよい。プレイヤー資料はシナリオの最後にまとめられている。 このシナリオの舞台は新世界0195年の北ヨーロッパ圏の遺跡がある都市だが、舞台を好きな場所に変えてよい GM向け情報 遺跡はつい最近発掘された古代人の地下霊廟で、発掘調査を行っていた考古学者によると、大広間まで採掘を進めた時、一斉に古代人の亡霊(グール)共が目覚めて手あたり次第作業員を襲い始めたらしい。すぐに当局に救援と亡霊討伐の依頼を出したが、まだ当局は到着していない用だ。このままだと更に多くの作業員に被害が出る。PT一同はグール共を一掃する必要がある プレイの準備 まずはこのシナリオをプレイするためのキャラクターを創造する所から、プレイヤーに教えていこう。未経験のプレイヤーはキャラクターの創造を経験すれば、ルールと自分のキャラクターが何者なのかの2つの事をよく理解できるようになる。その前にプレイヤーにはシナリオの冒頭を話しておこう キャラクターは新世界0195年の北ヨーロッパ圏の都市にて、古代人の地下霊廟で起こっている騒動を解決するために雇われる。すでにグール共が大暴れして作業員に被害が出ているらしい! プレイヤーは賞金稼ぎや考古学者、記者、もしくはこの仕事に名乗りを上げた家主の友人といったチームを組んでみるといいだろう キャラクターシートを配り、作成方法を順番通りプレイヤーに教えよう。プレイヤーたちには、自分のキャラクターについて語り合うようにしてもらい、また、バックグラウンドやお互いの関係の構築を楽しんでもらおおう。適度に盛り上げつつ、不必要な細部の事で惑わせないようにしよう シーン1:導入 GMへの注意:この導入の場面は、適切だと思う場所であればどこで起こってもよい。キャラクターが賞金稼ぎであれば、バウンティ―ハンター協会支部かもしれない。考古学者の知り合いなら、考古学者の野営地、あるいは彼らが滞在先にしている街でもよい。場所はさほど重要でないが、状況の説明には時間を割こう。そして、プレイヤーに対し、以下の情報を伝える(一部考古学者のセリフに変え、彼が話しているようにしてもよいだろう) あとでいつでも参照できるよう、プレイヤー資料1をプレイヤーに渡す事。情報を理解し、問題を話し合い、行動の方針を決めるための時間をプレイヤーに与える事。プレイヤーによっては、すぐに現場に向かおうとするだろうが、先に何かしらの調査を行ってからのほうが良いと進めるべきだ。 考古学者のアレックス氏は最近になって発掘された古代人の地下霊廟の調査を行っていた。調査中の事だ。作業員の一人が坑道を採掘した先に、なんと古代人の埋葬地帯まで到達してしまった!しかも、侵入者の気配に気づいたのか?次々と棺桶から現れる古代人の亡者(グール)共、作業員が次々襲撃される!結果調査どころではなくなってしまった!すぐさま、バウンティハンター協会支部に連絡が入る。PL達は出動という所でシーン2に移行する GMへの注意:あなたは自分の思うように、場面を描写することができる。想像力を駆使して、その場所の雰囲気を醸し出してほしい。例えば「グール共の襲撃シーンや遺跡の内部での出来事」に関しても、石造りの壁が周辺に張り巡らせ、松明がなければ視界が悪い。または、視界は悪くないが周辺の石壁に当時の記録が色々記されている。坑道が埋葬地に繋がってしまった!…恐る恐る内部に入る。周辺は石棺が並んでいて、生命の気配は感じられないが…少し進むと、突然!石棺が開いて中からグールが現れた!手には刀剣を携えている!などである。 ここでポイントなのは、場所から場所への移動を細かく説明する必要はない。キャラクターが新たな場所に着いたところから始めればよい シーン2:考古学者の野営地 GMへの注意:現場にて登場させるNPCは現場監督の考古学者、命からがら逃れてきた作業員、あるいは調査に同行していたスポンサーなどといった人々をロールプレイする。この際、プレイヤー側に遺跡の内部構造の特徴や遺跡内部に関する罠のそれとない情報を提示する。注意するのは悪魔でネタバレにならない程度に情報を提示する事 野営地についた。外では、負傷した作業員、恐慌状態のスポンサー、それらを上手く取りまとめる考古学者のアレックスが居た。早速、話を聞くと遺跡内部の状況と、中で見つけた古びた地図を渡してきた。恐らく、この地図は何か意味があるのかもしれないが…見てみると、1枚のみで先に続きそうな書かれ方をしている。この地図を解読するには「図書館」技能を使用する。技能を持っているキャラクターが解読するようプレイヤーに促そう 注意:といっても、図書館技能の判定失敗で地下1階の構造把握ができなくなるという事ではない。悪魔で図書館技能で成功した場合、部屋の大体の地形が把握できるという位の事である。判定に失敗しても、大体の部屋の間取りをプレイヤー側に提示する事 ダイスの使いどころ・古びた地図を解読する GMへの注意:通常、この手のアイテムを鑑定、解読する場合はEDU、または図書館を用いてロールすればよい。だが、それ以外でも解読方法はいくつかある。以下に方法を記載する まずは目的が「古びた地図」を解読することでよいか、プレイヤーに確認する。次に古びた地図の解読難度とプレイヤーの解読眼との対決をロールプレイする。ロールプレイの方向性に基づいて、次の中から1つ選ぶ キャラクターが古物鑑定の経験があるのでその能力を駆使して地図を解読するなら「鑑定」技能を使う キャラクターが考古学関連の知識を総動員して地図を解読するなら「考古学」技能を使う キャラクターが文献に関する豊富な知識を元に地図を解読するなら「図書館」技能を使う ロールプレイの中心にいるプレイヤーにパーセンテージ・ダイス(1d100)をロールするよう求め、その結果を(鑑定)(考古学)(図書館)のうち、キャラクターの適切な技能と比較する。ロールの結果が技能値以下なら、キャラクターは解読に成功したことになる GMへの注意:プレイヤー対古びた地図解読難易度がここではレギュラーであることに注意。古びた地図の解読自体は(鑑定)(考古学)(図書館)のいずれにおいても、非常に解読が難しい高度な代物(50%以上)という事ではない。新世界にて普通の学校教育を受けていると難なく解読できる。位の難度である。必要であれば難易度は困難となるであろう 解読に成功したらGMが地図の内容に関してロールプレイを行い、その内容に技能ロールの結果を取り入れる キャラクターが成功すれば、地図の情報をそれとなく提示する キャラクターが失敗すれば、地図に書かれている情報は手に入らない ロールを振り直しするか? 失敗した場合、WP(意志力)を消費して、もう一度ロールを行う事ができる。ただし、意志力はシナリオ中5となっている。1度振り直しを行うと1消費することとなり。意志力の回復はGMが妥当と考える方法でイベントを入れた時にしか回復しない。考えて使おう 行動内容に応じた結果の違いについては 「鑑定」を使っていれば、プレイヤーはこれが旧世界のとある資産家が作った地下霊廟だという事が分かり、現在騒動を起こしているのが生前彼が雇った用心棒の亡者だという事が分かるだろう 「考古学」または「図書館」技能を使っていれば、この遺跡は旧世界1987年に建造された霊廟で、内部には多数の罠、盗掘人対策用の部屋、さらに最深部に資産家と共に学術価値の高いアーティファクトが眠っているという事が分かるだろう 結果がどうあれ、間違いなくキャラクターはここが、資産家が作ったもので発掘調査が成功したら学術的にも貢献するという事が分かるだろう。ならば、なおさら事件を解決して採掘を再開させなければ。貴方達は霊廟に挑むこととなる
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