東方TRPGBRP版 世界観セクション 寺院について(泰山大陸)

エミリオ(ハウスルール投函者)
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登録日:2020/12/23 03:35最終更新日:2020/12/28 06:12

ルールブック53
寺院について(泰山大陸)
世界には様々な神格がおり、それぞれの地域で寺院にのっとった生活などが行われている。基本ルールブックでは泰山大陸にのみ支持されている6柱の神格のみ紹介しようと思う

原初の渾沌・世界の造物者 元始大帝 

対応アルカナ:天と暗黒

元始大帝は原初の宇宙を表す神である。宇宙の如く広大な領域を持ち、重力や力場を発生させそれらを自由自在に操る。彼は、6柱の神々の最長老であり、同時に世界の管理者でもある。元始大帝は、人々によき冒険者として生きる事を推奨し、自由を最も尊び、勇気を持って生きることを教える。その為、元始大帝は賞金稼ぎ、冒険者達の守護神でもある

寺院について
元始大帝は泰山大陸で最も広く信仰されており、信徒は白龍江と言う国を建国しているそこでは、元始大帝の信者が最も多い。彼らは男女問わず、好奇心旺盛で冒険や厄介ごとに首を突っ込んでは、手痛い目にあったりしている。しかし、全くめげる様子は見せていない

神話
原初において、世界にはただ広大なる空間が広がるのみであった。そんな中、多くの「隕石」と呼ばれる物体が次々と融合して、一つの星が誕生した。だが、誕生したばかりの世界は地上はおろか海すらなく、ひたすら高熱の雲が広がるばかりの実にとらえどころのない場所であった。やがて、高熱の雲が霧散し海が誕生すると、今度は地震により地上が次々と形作られていった。その地上の中でひときわ巨大な山が誕生すると山が意志を持ち始め、巨大な巨人が誕生した。これが後の元始大帝である。その巨人は、自らの手で大地を作り、土地を耕し、山や建造物を建築し、海につながる水源や湖、川や森といった世界そのものを作り上げると、いずこともなく去っていったという。彼の事を知っている人々は、すでに世界にはいないが、当時の人々の文献で彼と彼に従って世界を建造した人々の歴史や出来事は知ることが出来る

敵対勢力と味方

元始大帝の信徒は世界を破壊しようとする敵と戦わなくてはいけない。これは何も、魔界の魔人達やその尖兵だけにとどまらず、歪んだ秩序や法によって世界そのものを狂わせようとする者達も同様である
(例:表向き真っ当そうな秩序で統制しているように見えるが裏で実は権力者などが都合よく人々を搾取しようとする仕組みを強制している。自分たちの支配を正当化するために言いがかりをつけて平和に暮らしている人々を襲撃しようとしている者達などがまさにそれである)
6柱の神々の信徒、賞金稼ぎ、冒険者などが味方である。特に大地の女神碧霞元君の信徒からは、ボディーガードとして非常に頼りにされている

訓練している技能 近接戦闘・手さばき・話術・射撃・目星・応急手当

シンボル:黒・マチェット・鉄巨人

寺院専用魔導:ブラックホール・オブシダンエッジ・オブシダンシールド・コズミックフューネラル


戦神・武器の達人 中壇元帥

対応アルカナ:炎

中壇元帥は炎と戦いの神であり、同時に戦術を司る。また、人々に武器の製法を伝えた神でもある。見た目は少年の様な姿だが、戦いとなると八面六臂の大巨人となり、並み居る魔界の軍勢を次々となぎ倒したとされる。中壇元帥は人々に、困難においてもあきらめない心と不屈の闘士、戦いにおいて冷静さを失わないことを教える

寺院について
中断元帥は闘技場の剣闘士・戦士団の戦士・傭兵団に信仰されている。彼らは決闘、戦い、強敵を常に求めており、逆に権謀術数や裏工作などを苦手とする。グールともあまり仲は良くないが、相手が協力する意思がある場合は、手を組むこともあるようだ。常に頼れる用心棒として信頼されるが、信者になりたがる者達はそう多くはない

神話
中壇元帥はもともとは人造人間であった。ある時、生みの親に地上が荒れに荒れているので、拙者が何とかしてくる。とだけ言い残して、地上の戦いに参加、圧政を敷いていた暴君を自らの手で処断すると、しばらく地上に残り、人々に再び暴君が登場しても自分たちで何とか出来るように武器・戦術・並びに兵器整備の方法などを教えて蛮人レベルだった地上の人々の軍事レベルを上げるに至ったのである。また、優れた戦士などが活躍できるように戦士団の前身組織や闘技場といった組織も編制したのである。やるだけの事をやった。と判断した彼はその後、後は自分たちで何とかしてくれ。とだけ言い残して生みの親の者に戻っていったそうだ

敵対勢力と味方

中壇元帥の信徒は常時強敵を求めており、特定の勢力に深く加担することはない
(例外として戦士団の戦士はその地の領主に従う)
権謀術数を張り巡らす策謀化、並びに裏工作などを行う敵対勢力の密偵などが敵対勢力である。またグール達アンデットも快くは思っていない
(協力する意志あり、と見なした場合はグール達とも手を組むのだが)

訓練している技能 近接戦闘・頑健・手さばき・兵器整備・聞き耳・登攀

シンボル:赤・朴刀・蓮

寺院専用魔導:プロミネンス・ロータスシールド・センスタクティクス・セイントフレイム


実りと癒しの守り手 碧霞元君

対応アルカナ:大地

碧霞元君は大地の女神であり、慈悲深き癒し手である。彼女は緑の衣を身に着けた穏やかな女性として描かれる。彼女の祈りにより農作物、家畜、野山の実りなど、人々が必要とする全ての物が誕生し、人々の元に行きわたる。その穏やかな心は信心深くない者達をも助け、あらゆる者に分け隔てなく恵みを与えるのである

寺院について
泰山大陸の多くの女性は碧霞元君を信仰している。が、男性やそれ以外の者達、物乞いから子供まで多くの人々が彼女を熱心に信仰しているのである。これは、彼女が特に信心深くない人々や、日ごろから寺院に対して懐疑的な人々の願いや望みをも聞き届けているからである。信徒に関しては、畑を耕し、食事を作り、日常のあらゆる事を行い社会の輪を回している。負傷者が出たなら、すぐに傷を癒すのも彼女の信徒の役目でもある(悪魔で出来る範囲の事で、だが)
ゆえに、彼女の信徒は戦い以外のあらゆる事が出来るのである。信徒の大部分は職人や医者、一般市民といった人々で構成される

神話
時代や土地の情勢が目まぐるしく変わり、人々の考えが変わったとしても、碧霞元君は常に信仰されている。彼女が、それだけ多くの人々の面倒を見て、あらゆる物の生命活動を担っているからである。それゆえに多くの者達によって寺院や信仰が守られ続けてきた。人々の守り手、それが碧霞元君なのである

敵対勢力と味方

命ある者に危害を加える者すべてが敵である。だが、彼女の信徒は戦いが得意なものは少ない。その為、中壇元帥や渾沌大帝の寺院と組んで行動する事が多いようだ。一応、僧兵集団なる者も存在するが、戦闘の専門家に比べるとあまりに出来ることが少ない

訓練している技能 制作・複製術・経理・医学・地図製作・速記術

シンボル:緑・家畜・仕事道具

寺院専用魔導:リジェネレイト・アースヒール・ハーヴェストベジタブル・センスクリエイション


知識の番人・見えざる目の賢者 蒼頡先王

対応アルカナ:風

蒼頡先王は、人類に初めて文字を発明した神であり、知識・経験・事実と科学技術といった人間が生活を営む上での学術的研究全般にまつわる神である。旧世界でも使われていた文字一般を発明した神であるが、彼には見えざる4つの目が存在し、それぞれが対応した事実を見つめ、人々に知識を授け今日の世界が成り立つ礎を授けたとされる。常に紺碧色のローブを身にまとった思慮深い男性の姿で描かれる彼は、あらゆる知識を求める者を教え導くとされる

寺院について
蒼頡先王を信仰しているのは魔導員の魔導師たち、役人、作家、考古学者、法律家、年代記作者、科学者、裁判官など知識・学問などに深く関係する者達である。これは、彼自身が豊富な知識を生かし文字を発明した。という逸話や、自らの手で探索隊を率いて、危険極まりない遺跡探索を見事成し遂げ、その壁画に描かれている記録を全て正確に記録して、学問に深く貢献した、様々な文明品の先祖を開発して、今日の文明の発展に寄与した。など全ての科学の先祖とも言える活躍を成し遂げたからである
彼の信仰者には2つの種類がいる。一つは自らの知識を人々の生活や科学技術、人文科学などに役立て社会に貢献しようとしている者達。もう一つは魔導員、あるいは僧院や学級の館にこもり、ひたすら修練者の如く知識を追い求めるといった者達である。前者は、比較的社会に対して貢献するため、しばしば尊敬と敬意をもって人々から迎え入れられているが、後者は、グループから外れた隠遁者か、もしくは修練者、果ては狂人や奇行者、偏屈者として社会から煙たがられているか、つまはじきにされることが多い。が、時にそう言った者達は、今までにない代物を編み出したり、誰も成し遂げなかったアクロバティックな功績を残すことが多く、侮れない目で見られているのも確かなのである
信徒は青いローブを身に着けていることが多く、若年者は暗黄色のローブを身に着けていることが多い

神話
旧世界よりさらに以前の時代、彼は人類が発展する以前に、文字情報で人々が意志疎通を図れるように、描かれた壁画などを元に次々と象形文字なる者を作成した。それを更に、分かりやすくするために改良に改良を重ね、泰山文字と呼ばれる文字体系を発明した。その後、旧世界が崩壊して、何もかもが焼け野原となった際、彼は世界の復興に本格的に取り掛かるため、生き残りの要塞などに力を貸し、次々と発明品や優れた知恵、豊富な知識による科学技術や人文科学などをもたらした
復興が完全に完了した際、自らの役目は終わった。少し休ませてもらうかの。とだけ言い残し、愛用の書籍だけを残して神像となったという
彼の書籍は現在も泰山大陸の魔導員がアーティファクトとして大切に保存している

敵と味方
知識を歪めたり、それらを破壊しようとする者、あるいは優れた技術を悪用しようとするものなどが彼の敵対相手である。また、間接的に旧世界を崩壊に追いやった者達の亡霊(グールの一種族)や、力で全てをねじ伏せようとする魔界の魔人共も敵対相手である
主な見方は、自分以外の5柱の神々、作家、科学者などだが、彼の生き字引ともいえる知恵は多くの者達から一目置かれている

訓練している技能 オカルト 魔導 図書館 歴史 科学 法律

シンボル:青・筆記用具・学術書・法律書・歴史書・科学辞典

寺院専用魔導:インテンシファイ・リフレクトマジック・スピーチトランスレイト・トゥルーアイズ


天候と海洋の管理者・自然を制御する者・厳正なる司法神 北斗神君

対応アルカナ:嵐

北斗神君は天体の制御並びに自然環境全ての管理を行う海洋神であると同時に悪人を処断するとも言われる司法神である。神像は、腕に蛇をを巻き付けた船乗りとして描かれることもあるが、巨大な2枚の羽根を携えた暗碧色の蛇として描かれる神像の方がはるかに有名である

寺院について
北斗神君は天体の動き、並びに自然現象全ての管理を行う海洋神である。船乗り、あるいは自然と共にある狩人や貧しい人々などを分け隔てなく守護する彼は謎が多く、北斗星の化身ということ以外はほとんど知られていない。知られているのは、自然そのものの如く変幻自在の身のこなしで幾度となく危機を潜り抜け、敵対相手に手痛い反撃を負わせ窮地を脱した事、また、厳しい自然環境においても決して屈することなく、進行する者達を元の故郷に返した。という事位である。また、司法神としての側面もあり、無法の限りを尽くす悪党に対して、自らの手で雷鳴を叩きつけなぎ倒した。という逸話もある
神像は、人型に関しては手に蛇を巻き付けた船乗りとして描かれ、龍型に関しては巨大な2枚の翼をもった暗碧色の蛇として描かれる。彼は全ての龍族の長でもある

神話
旧世界が崩壊後、しばらくの間世界は魔人の眷属があちこち荒らしまわるだけでなく、自然環境が異常化し、天変地異が各地で頻発する事となった。その為、一時期世界そのものが魔界と変わらない状況となったのである。そこで、天体の制御が出来るほど慎重で厳正な者は誰か?という話になった。そんな時、常時あらゆる事に気を張り巡らせて事に当たる北斗神君に白羽の矢が立ったのである。当初は彼も断った。が、蒼頡先王、並びに碧霞元君や渾沌大帝の願いもあって、引き受けることとなった。彼が自らの手で狂った自然環境を制御し始めた事により、荒れに荒れていた地上の環境も元通りとなったのである

敵と味方
自然そのものを荒す、あるいは破壊する者達。あるいは、司法を乱す者達が敵である。逆に言えば、それ以外の者達とは積極的に敵対するような真似はしない。悪魔で彼と彼の信徒は自然環境を保護する事に専念するのと、無謀な争いを起こして調和を破壊しないことに努める

訓練している技能 自然 投擲 射撃 野営 隠密 追跡

シンボル:碧・弓・クロスボウ・鷲・投げナイフ

寺院専用魔導:ライトニングブレード・トルネード・シャーウッドコート・シュアショット


冷静なる歌い手、静寂と歓談の紡ぎ手 怜倫元君

対応アルカナ:氷

怜倫元君は芸能・踊り・音楽といった芸術活動一般を司る女神である。軽業師、アイドル、踊り子や芸人・曲芸師や詩人などに信仰されている。彼女は、芸能活動を行う全ての者にそれらに満ちた生活を約束する

寺院について
怜倫元君の信徒のほとんどは宿屋住まいの旅芸人一座であることが多く、決まった場所で定住する事がなく、街から街へ練り歩くのが基本である…が、時に宿屋の主人と深い仲になってそのままその宿を拠点にして、活動する事を選ぶ者達も多いようだ。彼・彼女らは人々に芸術活動により、緊迫した精神状態に安らぎを与え、行く先々で歓迎され、飢えることはほとんどない
彼・彼女らの信徒は寺院という物を作らない。何故なら寺院建築を行うとそれだけで彼らの収入のほとんどが消し飛ぶこととなり、また多くの怜倫元君の信徒がやっているような馬車住まいや宿から宿に練り歩く。といった生活も不可能になるからである。彼・彼女らにとって、芸術活動を行う酒場や町の広場といった場所そのものが寺院となるので問題は全くないのだろう

神話
旧世界崩壊後、しばらくの間は地上はグールと魔界からやってきた魔人の尖兵、人類との三つ巴の争いが頻発し、人々の心は疲弊していた。そんな中、怜倫元君の信徒は持ち前の芸術活動ですさんだ状況を少しでも明るくしようとしていたのである。時が進み、地上の復興が進んでからもしばらくは彼・彼女らの活動は続いた。
幻想郷と外の世界がつながった後も、彼女らの芸術活動は人々の心を癒し、また緊迫した状況をほぐしたのである。当時の信徒はすでにいないが、彼・彼女らが残したとされる楽器は、地上に唯一ある忘れられた寺院に残されている

敵と味方
怜倫元君の信徒は基本敵は作らない。これは彼・彼女らが戦いの専門家でないという所もあるが、無益な争いはまた争いを呼ぶ。と信徒達自身も知っているからだろう

訓練している技能 芸術 念話 話術 人望 変装 跳躍

シンボル:白・リュート・楽譜

寺院専用魔導:リゾルートソング・ミスチーフフォクストロット・ファナティックハルシネイション
      ・チアーフルポルカ
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