第4話・1「朱色のスケッチ」
春畝(はるー.ね)冒険[web全体で公開] 3 | |
登録日:2021/01/04 17:18最終更新日:2021/01/22 20:50 |
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91. 春畝(はるー.ね) | |
2021/02/02 19:05 |
ユーフス「なるほど、な」 空になったグラスを眺めつつ、そう答える。 ユーフス「すまなかった……。支払いは俺の方でしておく。後は楽しんでおいてくれ。……アストラ殿、会計を」 支払い伝票をアストラさんに渡して、会計をする。 ユーフス「どういう答えになるか分からないが……いや、これも俺が言うべきことでもないな」 席を立つ。 ユーフス「……では」
90. 小慶美(シャオ・チンメイ) | |
2021/02/02 18:39 |
クローディア「あちらさんが『冗談』みてぇな軽いノリで言ってたんなら、それに見合った返しも考えるがよ」 クローディア「……アイツはテンションに軽さはあるかも知れねぇが、そういうことを軽口で言うタイプじゃねぇと思っただけさ」
89. 春畝(はるー.ね) | |
2021/02/02 10:13 |
ユーフス「……だな。俺も同じ状況なら、そうだろうな」 エールに口を付ける。 ユーフス「生憎、それはないだろうが……。俺は女心の分からぬ。そして、粗忽者だ。だが……」 グラスを持ち上げて、エールを眺める。 ユーフス「それでも『すぐに答えられない』という言葉にどれだけの真摯があるのか……。それは伝わった」 グッと最後の一杯を飲み込む。 ユーフス「クローディア殿が、シルビア殿の気持ちを『冗談』だとか『軽い気持ち』と解釈して朴念仁を気取るようなら、一言二言言おうと思っていた。時間がかかっても何らかの回答は出すのだろう? その姿勢が確認出来て安心したのだ……」
87. 春畝(はるー.ね) | |
2021/02/02 09:41 |
ユーフス「いや。気にしないでほしい……」 カウンターの正面の方を向く。 ユーフス「……動揺している、ということはシルビア殿から向けられている特別な気持ちにまだどう答えるのか決めかねている……。そういうことなのだろう?」
85. 春畝(はるー.ね) | |
2021/02/02 00:19 |
ユーフス「そうか……」 エールに口を付ける。 ユーフス「動揺しつつも、そこまで真剣に考えているなら安心した」 好きなのか、嫌いなのか、自分の気持ちを一朝一夕で判断出来る人間など、そうはいない……。 少なくとも『特別な気持ち』に気づいているなら、ユーフスから言うべきことはあまりなかった。 クローディアの方を見る。 そして、頭を下げた。 ユーフス「クローディア殿。申し訳なかった。第三者の俺がどうこう言う筋の話ではなかったな」