第3話(慶)第3.5部 2

小慶美(シャオ・チンメイ)
小慶美(シャオ・チンメイ)スレッド幕間[web全体で公開] 押されたいいね! 0
登録日:2023/02/13 00:33最終更新日:2023/02/13 00:33

第3話(慶)第三部の後日の話

舞台はデウスデアを想定してます
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小慶美(シャオ・チンメイ)
30. 小慶美(シャオ・チンメイ)
2023/03/02 14:21
ヴィルフリート「それで? そっちが持ってる“秘密”っつーのは、何の話だ?」
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アイン
29. アイン
2023/03/02 14:13
ダニエル「そうでしたか…なるほど、わかりました。」
ダニエル「一先ずは、あなたの話が真実であると信じます。ギルドに隠す以上、現状では深く調査することはできませんし……もしかしたら、あなたをここに置いたという方々にも会えるやも知れませんしね。」
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小慶美(シャオ・チンメイ)
28. 小慶美(シャオ・チンメイ)
2023/03/02 12:37
ヴィルフリート「……キカートリークス奪還のためには、北方で活動できる範囲を確保する必要がある。そのため橋頭保としてストレイドを利用できるかどうか、その辺の情報を求めて依頼させてもらった」
ヴィルフリート「利用できないなら出来ないで、戦力を北方に移すために利用できないかとは思ったが……少なくとも渡されたレポートの範囲では、橋頭保として利用する価値は薄いと判断できるな」
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アイン
27. アイン
2023/03/02 12:31
ダニエル「…そうでしたか…産まれた時から…そして上の都合で……」
ダニエル「……確認ですが、今回のストレイドの調査も、北方防衛のためのものなのですか?」
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小慶美(シャオ・チンメイ)
26. 小慶美(シャオ・チンメイ)
2023/03/02 12:12
ヴィルフリート「まず、そちらの最初の要求についてだが……先に言っておくと俺がここにいるのはユーバシャール家側からしてもリスクがあるのはわかっている。その上でやむを得ず俺をこの籍に置いた」
ヴィルフリート「というか、本来の俺の戸籍は二十年以上も前に死亡の扱いを受けている」

ヴィルフリート「このユーバシャール家は代々北方の防衛に携わる戦軍師の家系でな。今から三十年ほど前、北方の防衛線にいた俺の母となる女性がノスフェラトゥの勢力に拉致された」
ヴィルフリート「数か月後、ユーバシャール家の長兄を始め犠牲を出しながらも彼女は救出されたが……その胎には既にノスフェラトゥが戯れで植え付けた子供の存在があってな……結果生まれたのが俺だ」
ヴィルフリート「表としては母体も亡くなり、子も死産という処理をして母子は屋敷の地下で生活してたんだが……ある時期を経るとユーバシャール家の子供を始め後継となり得る奴等が軒並み事故死や病死したもんだから、まだ俺の存在を知ってた先代は仕方なく籍を用意したってワケよ」

ヴィルフリート「別に、一人の蛮族として何か企んでるとかそう言うのは一切ねぇよ。そこだけは誓えらぁ」
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アイン
25. アイン
2023/03/02 11:46
ダニエル「取引、成立ですね。」

彼は臆すること無く、笑みを浮かべた。
その笑みは、ヴィルフリートに「自分がラルヴァであることも見抜いていたこと」を悟らせるのに十分で、だがその裏に見え隠れする、得体のしれない感情も存在しているように見えた。
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小慶美(シャオ・チンメイ)
24. 小慶美(シャオ・チンメイ)
2023/03/02 10:16
ヴィルフリートは沈黙しますが、しばらくするとカチャリと物音ひとつたてます
すると、ぼんやりとした赤い光が二つ浮き上がります

……ラルヴァの特徴である、暗闇で発光する目ですね

ヴィルフリート「わかった、その要求を飲もう」
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アイン
23. アイン
2023/03/02 09:15
ダニエル「いえ、彼らにはあなたの疑いのことは話してませんよ。彼らとは未だ付き合いが長くなく、異常があればそれの排除に取り掛かるでしょうし、何より……コホン、ともかく、あなたにとっても私にとっても、都合が悪くなりそうだったので隠しておりました。」

ダニエル「ですので、ご安心を。この場で秘密を共有するのは私のみで結構ですから。」
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小慶美(シャオ・チンメイ)
22. 小慶美(シャオ・チンメイ)
2023/03/02 06:46
ヴィルフリート「……確認だが、私『たち』ってのは、あの場にいた奴らにもこっちの事情を話すことが前提か?」
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アイン
21. アイン
2023/03/01 22:08
ダニエル「話が早いのは助かりますが、もう少し説明させて下さいね。」ニッコリと笑う

ダニエル「まず私は、あなたとは良い関係を築きたい。ですがまだ少し、あなたが害を成す存在であるかどうかを確かにしておきたい。私は冒険者、私の勝手でギルドに迷惑をかけたくはありません。」
ダニエル「そこで、あなたと取引がしたいです。私の出す条件を呑んでくれれば、あなたの素性も黙認しますし、あなたがこれから起こすであろう事件についても黙認します。なんなら[吸血]も見逃しますよ?」

ダニエル「…して、私があなたに要求するものは……主に二つです。」
ダニエル「一つは、あなたが何故ここに潜んでいるのか、何を企んでいるかを吐くこと。その内容が、この街に住む人族全体に被害を加えるものなら、残念ながらお流れです。私はギルドに報告に向かうでしょう。」
ダニエル「もう一つは……『私』と、『私たち』が行う事について黙認し、その秘密を守る事。私があなたが吸血鬼である事を隠すように、ね。」
ダニエル「どうです?この取引に乗ってくれますか?」
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本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の二次創作物です。