序章 二度目の喪失、託されたもの Part01
がらこ掲示板セッション[web全体で公開] 2 | |
登録日:2021/02/15 00:50最終更新日:2021/02/15 12:26 |
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コメント一覧
20. たびがらす | |
2021/02/17 21:56 |
対するカレンはそれには答えず、宿り木の棒杖を構えます。 ムリアンの群れ召喚の構え。 カレン「スミレも後方から支援して。いいわね?」 そっとスミレに囁きます。
19. がらこ | |
2021/02/16 07:44 |
では、そんな二人の前に、”暗き底の主”が現れる。 『戦うつもりか。我と』 魔神語でそう語りかけるそいつは、血まみれのリュートを咥えている。 笑ったように見えた。二人の目の前でリュートが噛み砕かれる。まるで、「こうやって食らってやったぞ」と言わんばかりにリュートを噛み砕き、咀嚼し、飲み込んだそいつは、改めて二人と相対した。 『次はお前たちの番だ』
18. たびがらす | |
2021/02/15 23:40 |
カレン「・・・分かったわ。ほんとにもう。」 スミレの手を握り返して、カレンは前に向き直る。 その背中は、雄弁にこう語っていた。 ・・・この子は絶対に守る、と。
17. 尸 | |
2021/02/15 23:31 |
スミレ「…うん …お母さんの指示に、従う。 …でも」 スミレ「…『逃げろ』は言わないで… 逃げるなら、一緒…約束…!」 目に強い光を讃えながらも、母の手を握るスミレの手は小刻みに震えている。 わからない。内側から自分を締め付け、押しつぶそうとする何か。 今この手を放し、母を見送ってはならない。 その意志が、スミレを動かしていた。
16. たびがらす | |
2021/02/15 23:11 |
では、カレンはそんなスミレに少し驚いたような顔をして。 それから、小さく苦笑して答えます。 カレン「・・・もう、しょうがない子ね。」 カレン「じゃあ、一つだけ約束してちょうだい。私の言うことは聞くのよ?」
15. 尸 | |
2021/02/15 22:54 |
母の言葉にスミレは首を振る。 スミレ「…もう、…ひとりで逃げない」 いつになく強い光を目に湛えてカレンを見つめ、手を握る。 スミレ「…一緒じゃなきゃ、逃げない。 …お母さん…ひとりで戦う気、なんでしょう… スミレも行く…一緒に、戦う…!」
14. たびがらす | |
2021/02/15 21:35 |
カレン「さあ、スミレ・・・! 早くそっちの林の中へ!」 と言って、パックカモフラージュ!(ぶっちゃけ、出目低けりゃかけなおす・・・!(笑)) 続けて、ピジョンメールを発動する。 カレン「これを、ダリに届けて・・・! もう彼しか、頼れる人がいないの・・・!」 そう言って、呼び出した鳩の精霊体を空に放ちます。 そして・・・、踵を返して村の方へ。 カレン「スミレ、そこから動かないで・・・! たとえ、何があってもね・・・!」
13. がらこ | |
2021/02/15 21:15 |
では、ダリが床に就いたところで、場面は戻る。 ようやく里の出口だ。ここを抜けてしばらくすれば、懇意にしているナイトメアの家がある。あそこまで逃げきれれば、きっと娘は助かるだろう。 だが、カレンの耳に禍々しい声が届く。あいつの遠吠えだ。こっちに来る!
12. ななせ | |
2021/02/15 21:07 |
ベランダに出て、外を見て見る。 ダリ「…何かあったのか?」 ダリ「…けど、俺には関係ないな」 ちょっとボヤが出ただけかもしれないし、蛮族が襲撃してきたのかもしれない。 もしかしたら、もっと大事かも。 でも、どうであれ、傍観者として生きると決めた自分には関係のないことだ。 異変から目を反らし、ダリは部屋の中へ戻っていった。
11. がらこ | |
2021/02/15 20:31 |
では、ふと窓に目をやったダリは、森の奥から煙が漂っているのを見る。 不思議なことではない。あの方向にはメリアの里があるはずだ。昼夜をあまり気にしない彼らの家々から煙が絶えることの方が珍しい。 だがしかし、ほんの少しだけ胸騒ぎがする。 いったい、どうしてなのだろうか。