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😶 DLH「救い、救われるもの」感想 デッドラインヒーローズシナリオ「救い、救われるもの」が無事終了したので、今回も簡単にまとめていくことにする。 今回はもはやTRPGに関する全ての自信を喪失していた時期に、改めてやり直したいとソロシナリオ形式でPLに頼んでプレイさせてもらった。序盤はぎこちないところもあったものの、エンディングが見切り発車すぎてお互い渾身のアドリブで切り抜けた場面もあり、楽しく、実りのある回になったと思う。何度も綿密な相談の上展開していき、そのおかげで齟齬を防ぐことができた。楽しかったので改めて多少の自信と、PLさんへの感謝を思い出すことができた。 シナリオはPC1とPC2が、ヒーローと、ヒーローに救われた民間人と言う立場から展開される、王道の胸熱シナリオだ。 PC1はヴィラン組織に囚われていたPC2を救い保護することになり、PC2はヴィラン組織の支配からPC1の庇護下に置かれ、慣れない生活や互いの立場や考え方の違いを乗り越えていき……と言ったシナリオである。 このシナリオは二人のプレイヤーでのプレイか、GMがどちらか(基本的にはPC2)のPCをプレイしながらのセッション進行を想定したストーリーになっているが、PC1とPC2の関係性や性質の違いでも、エントリーから様々な派生が出来るものだと思う。シナリオからも内容に独自の改変を加えたりオリジナル要素を整備することが推奨されている。 今回はPC2がプレイヤーのPCだったので、主に民間人側であるPC2にスポットを当て、PC1の視点で描かれるシーンはカットかマスターシーン形式で簡潔に描写し、後半はヒロインに徹する形に書き換えた。 なので後半は原型をとどめてはいなかったが、好感触だったようで良かったと思う……。 〇GMPC(PC1):ラパン・ノワール GM:温森おかゆ 向上心と知識欲に溢れたミスティック(魔術師)。年齢43歳。美丈夫な男性。 春の女神エオストレとの契約により、望み通り零等星(最高等級)ヒーローに類するほどの強い魔術の才能を手にした。 しかしその代わりに、強い力を行使する際に彼の体が縮んで10代前半の少年の姿になり、非常に愛らしい見た目に加え語尾に「ぴょん」がついてしまうという代償(いたずら)を受けることになってしまった。 神にクーリングオフは効かない。ひとしきり地団太を踏んで開き直った彼は、その少年の姿をそのままヒーローの世を忍ぶ仮の姿として用いてヒーローを始める。 クールに終わるはずのエンディングをプ○キュアなノリに変えた諸悪の根源。 PC2を救い、導くヒーロー側として登場し、最終的には自分の独りよがりから殉死しかけたところを、PC2に救われる。そして、不器用で孤独な彼はPC2の力と人となりを認め、正式なヒーローの道へと彼を導いた。 〇PC2:不死原 救(ふしはら たすく) PL:つぎの 5人兄弟の長男。粗野な言葉遣いが目立つが、絵を描くことが好きで、非常に兄弟想い、他人想いの一面を持つ。 驚異的な再生能力を持つが、実質的には常人以上超人未満の半端者。(特殊な体質を持っただけのジャスティカ(能力なし))超人種が致命傷となるような傷を負っても、3秒もあれば再生できるが、痛覚や身体能力、肉体強度は通常の人間と同じ脆弱さのため、超人種登録はされていない。 自らの故郷がヴィランに襲われた際、彼は自らの特性をネタにヴィランに交渉を持ちかけ、自分が人質になる代わりに、故郷の街と兄弟の安全を確保した。 人並み外れた再生能力が彼の認識を狂わせており、誰かが傷つくくらいなら、と、わが身や自分を想う誰かを軽んじ自ら危険に飛び込んでしまう。 GMも上手ければPLでも上手い。GMが設定する箇所に多少の遊びを持たせてくれつつも、GMがセッション中に突っ込みやすいネタとして彼の欠点『自分と自分の関係者を顧みることができない』をしっかり最初からあげてくださっていたので、彼の覚醒のとっかかりの一つとしてシナリオに組み込むことができた。 彼の簡潔にも洗練された設定があったおかげで、ほぼオリジナルのシナリオが出来たと言っていい。やはり覚醒と言ったら欠点の克服からの、昨日の自分を超える!演出がアツい。すごくわかる。 セッション中もPC1に積極的に接してくれたり、PC1と二人で並び立つような演出を提案して下さったり、PC2の覚醒枠にPC1の存在を入れてくださったり、遠慮していただけに、ちょっと、地味に、結構、割と、すごく、非常に、嬉しかった。 やりたいことを分かりやすく伝えてくださったので、今回改変もあって多少難しいシナリオだったとは思うが、終始楽しくプレイすることができた。 エンディングはクラシカルな出来と言うか……。ここまで言うとまあいつものように王道の王道を往ったことが分かるだろうから割愛するが、孤独で不器用なヒーローはかけがえのない仲間を得て、虐げられてきた民間人側だった男はヒーローとのかかわりを通じて人としてもヒーローとしても成長、覚醒した、といった終わり方だ。 うん。やっぱり散々刷られてきた古典的展開だけに、言い方は悪いが安定と言うか、お約束と言うか、やはり王道が一番だ。 想像できなくもない、しかし一点の曇りもない、疑問もわかない、違和感もない。 「心地よい」エンディングをプレイヤーと一緒に作り上げられたと思っている。 シナリオを教えて頂き、そして終始支えてくれるような形でプレイしてくださったプレイヤーに、いまいちど多大なる感謝を述べておきたい。
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