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😶 初対面セッションで使用するキャラについての注意点 こういったオンラインセッションの募集を行うサイトでは、初対面同士でセッションを行うことは何も珍しいことではない。かつ、TRPGというゲームの魅力的な特徴として、やりたいと思ったキャラクター設定をセッションで使用することができる。 だがだからこそと言うか、初対面の相手がいる場面では、キャラクターの設定項目に多少気を遣うことをおすすめしたい。 読者諸氏もTRPGリプレイ動画などをよくご覧になるのなら、どこかでご存じかもしれないが、そもそも「初対面が集まる場で、顔見知りでないと許してもらえないような設定を持ち込むのは賢い選択ではない」とされる。 この辺りを履き違えたためにプレイヤーとしての印象を落としてしまう人はこれまで多く見てきたので、残念の限りである。悪気がなくても印象は悪いということを、ここではっきりとさせねばならんだろう。 TRPGリプレイ動画では独特な設定を持つPCや、若干ユニークが過ぎる言動を繰り返すキャラクターもいるが、それらは身内と呼べるような間柄の相手の「お約束」が確立されている環境であるから許されていることだ。ここで募集されているセッションに持ち込もうものなら則・門前払いされても文句は言えない代物である。相当ノリのいいメンツかどうかの洞察は必須だ。 以降の項目で、協力型TRPGに参加する場合にキャラクターの設定項目を考える時点で気を付けた方が良いことを、箇条書きで説明させていただこうと思う。 なお、以下の項目をクリアしたとしても「そういうキャラクターはやめて欲しい」と言われることもあると思われるが、その際は素直に引き下がり、またの機会にキャラシを保留することもお忘れなきようお願いする。 ◆まず客観的に見て、自分のPCが好感の持てるものなのかを考えてみる キャラクターを作成する前でも後でも構わないが、自分の想定しているキャラクターが、“初対面の相手がいるセッションで実際に動いた場合に、相手に多少好感を持ってもらえる出来になるのか”というところを考えた方が良い。参加するセッションがもしシノビガミの対立型やらパラノイアなんかだった場合、そんな必要はないだろうが、協力型となると話は別となる。 PCがお互いに協力して事件に立ち向かっていくというのに、PCから見てもPLから見ても「こんな奴と何で協力しているのか分からない」相手にしてしまったらセッションの空気も冷え込むだろう。 自分の作成したキャラクターを一旦客観的に見て、「ちょっと腹立つな…」とか「この子他の人とちゃんと協力できるんだろうか」と思ったらその時点で赤信号なので、そのキャラに引っ張られて大事故を起こす前に、可愛げの一つでも生やすことを推奨する。 初対面の相手が居るセッションに出すキャラクターは、もちろん初対面の相手に見せても恥ずかしくないうちの子だと思う程度にした方がよい。「身だしなみチェック」のようなものだ。 ◆無機物PCは無機物PCが可能なシステムでやること 言葉が通じるかはなはだ不安な動物だったり、果てはそもそも意志をもって動いているのか不明な食べ物が普通にクトゥルフ神話TRPGの探索者として動いていたり、喋っていたり……というのは、TRPGリプレイ動画ではよく見る光景である。私もそういったユニークな発想は嫌いではない。 ただし、お互い初めての関係で出すにはちょっと無謀すぎる。悪ノリが好きな「ルーニー」気質の人間だと勘違いされてしまうと、オンラインセッションSNSでは結構な損失だ。 クトゥルフ神話TRPGで使用できるPCは、原則「人間」である。無機物PCがやりたいのなら、信頼を積み重ねてそんな無茶を許してもらえるように頑張ってみるか、そもそも無機物PCをしたところで誰も気にしないようなシステムに手を出すとよい。 ◆ハンドアウトがある場合はよく見て従うこと ハンドアウトに「あなたは何処にでもいる普通の男子高校生で…」とPCの細かい設定まで書いてあって、それはそれとして自分は「どこにでもいるバイク乗りのおじさん」がしたい、と言うのであれば、GMに相談することで合わせてもらえる可能性はある。その結果うら若きヒロインに逆ナンかけられるおじさんが爆誕したりしたが。(一敗) ハンドアウトというのは、PCがシナリオ中に関わる事件に対するモチベーションや、きっかけを記したものである。ちょっと魔が差すなどして、そのハンドアウトから外れたキャラクターにしてみたい……という欲望は私もよくわかる。たまーーにやりたくはなる。ただし、「ハンドアウトに従わないキャラクター作成は最も早い段階でのシナリオブレイク」とも言えるケースになりかねない。 そういうわけで、ハンドアウトに従いたくない項目が混じっていると感じた時は、まずGMに「この設定をこうしたいのですが、変えていい項目ですか?」と相談してからキャラクターシートを作った方が良い。ハンドアウトに書いていない内容で、キャラクターシートに書いてある項目がGMの知るシナリオの内容と喧嘩してしまうという話なら……事故である。その場合もしっかりとGMと相談することで解決できるだろう。 ◆可愛げは3割増しくらいで表現する 「ツンデレ」の加減を間違えてついに他のPCに嫌われてしまったなんて事故は多い。事故か否かはさておき、まあ折角楽しいはずのセッションが冷え切ってしまうというのは誰しも避けたいのだ。それは、誰かひとりが思っていることではなく、セッションに参加する全員の望みだろう。 だからこそ、独りよがりで「自分がやりたいことに相手を付き合わせる」ようなキャラクターにしてはいけない。ツンデレで言うなら、ツンデレがやりたいという気持ちに相手を付き合わせて、相手のPCに罵詈雑言浴びせかけていいはずはないのである。 ではツンデレという、嫌われかねないキャラクターをしてはいけないのかと言われるとそう言うこともない。その辺りはちゃんと相談し、かつ相手に不快感を抱かせなければセーフなのである。ツンデレといっても甘さの加減はチョコレートくらい多様化しているはずだ。要するにビターチョコレートではなく、ホワイトチョコレートくらい甘くしてしまえばいい。 とはいえ「そのキャラはやめて」と言われたら素直に引き下がることは前提として、だ。
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