温森おかゆ(まんじゅう)さんの日記 「置きレス卓について」

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温森おかゆ(まんじゅう)
温森おかゆ(まんじゅう)日記
2024/03/23 08:17[web全体で公開]
😶 置きレス卓について
 置きレス卓といふものをしてみむとするなりと、いつもお世話になっている方にお声をかけさせていただき、置きレス卓(返せる時にレスを返す自由参加型テキストセッション)を体験する機会を得た。
 やってみた上での詳細な所感と、行うためのコツを少し書いていこうと思う。

◆プレイしたシステム、シナリオ
CoC【くろねこのビスケ】
アンサング・デュエット【Tale of a Vampire】
◆使用したチャットアプリ
Discord。専門のサーバーとチャンネルを作成。

【長所】
◆背景、BGM、立ち絵の用意がほとんど要らない
 個人的にはこれだけの要素が大きなアドバンテージに感じる。チャットアプリの画面を使うので、画像ファイルを送って場面説明をすることは出来るが、無理してBGMや画像を使うのは手間もかかるしやりにくい。
 いっそ省いた方が無難だし、それだけの手間が省ける。
 雑に用意して雑に始められるのは大きい。

◆スキマ時間にできる手軽さ
 置きレス卓でいちばん知られている長所がこれだろう。参加時間は自由で、返信するヒマさえあればいつでもチャットルームに入ってロールプレイを行える。

【短所】
◆ダレやすい
 置きレス卓は参加時間が自由で、スキマ時間にもやりやすいが、それだけに進行が滞りやすく、また、モチベーションを保ちにくい。
 例えば、3人のプレイヤーが置きレス卓でシナリオをやっている時、3人のPCがそれぞれ同じ判定をしなければならないタイミングがあったとする。3人の参加時間はバラバラで、Aさんが朝6時、Bさんは昼の12時、Cさんは夜の8時に返信してそれぞれ判定を行ったとすると、判定ひとつの結果を見るだけでも実に半日以上の時間がかかることになる。
 これを繰り返すため、非常に進行が滞りやすい。

◆終わりが読めない
 たいていのシナリオには、目安として所要時間が書いてあるものが多い。それを見れば、実際に行うときのセッション形式に合わせてどの程度の時間がかかるのか、セッション回数は何度必要か、ということが分かるようになっていると思われる。ボイスセッションで1時間であれば、テキストセッションでスムーズにいくなら3、4時間。オンセンで多い3~4時間セッションで分割して行うなら、テキストセッションでだいたい2回程度で終わるな、とあらかたの予測を立てられるが、置きレス卓はそうもいかない。
 こまめに返信が続けばスムーズに数日で終わることもあるが、誰もが置きレス卓に積極的に参加できるとは限らない。中には終わりが見えなくてモチベーションを失ってしまう人だっていることだろう。
 スキマ時間に進められるという利点はあるが、それは個々の事情によって進行速度に影響が出て、終わりが読みにくいということでもある。

◆相手が蒸発しがち
 置きレス卓というのはだいたい相手が蒸発するもの、というウワサがある。私は運よくそのような憂き目にあったことはないが、関係が軽薄な野良卓ではよくある話なのだろう。
 置きレス卓は、前述したとおりすぐ流れが滞りやすく、また終わりが読めない。その途中でモチベーションを使い果たして無言で消えてしまう人も居るようだ。

【置きレス卓をやるには】
◆プレイ人数は少人数がおすすめ
 テキストセッション、ボイスセッションと違って、参加時時間は自由のため、それぞれの参加頻度にはムラができる。
 3名以上のプレイ人数だと、チャットルームに入ってみれば自分以外のプレイヤーやGM同士でロールプレイして随分盛り上がっていて、ちょっと置いてかれた気分になる、ということはあるかもしれない。
 基本的に、タイマンシナリオなどが無難だ。間違っても多人数シナリオを無理して回そうと考えてはいけない。地獄を見る。

◆シナリオは短時間のものを
 試しに置きレス卓なるものをやってみたい、と思ったのなら、シナリオはまずCoCの「30分クトゥルフ」など、ごくごく短めのシナリオで軽めに行うとよい。これならこまめに返信を重ねれば、だいたいは2、3日で終わる。また、シーン制など章の進行でだいたいの進行具合が掴めるシナリオもおすすめだ。

◆信頼できる人、慣れた人とやるのには良いかもしれない
 逆に、初見相手にやるのはあまりお勧めしない。前述したとおり蒸発されてしまう可能性が上がるし、何よりお互いのクセや嗜好が分かっていないと難しい。停滞する原因は幾らでも作れることになる。
 いつも遊ぶ相手など、遊び慣れた相手とやるのが本当は一番望ましい。一番難しい点でもあるが。

◆返信頻度、中止など、ルール設定をするのがオススメ
 ボイスセッションやテキストセッションなどと比べ、置きレス卓は遅々として進まないものだが、プレイヤーの飽きやらモチベーションの低下による停滞を招かないためにも、やはりあらかじめ置きレス卓をするにあたってのルールの設定は重要だと思う。
 私の置きレス卓では、主に以下のルールを設定していた。参考になればと思い置いておく。
●参加時間は自由
●掛け合いの上限なし、適当なところでGMが場面を切る
●ステータスが変化した場合は随時変化前、変化後を報告
●1日1回は確認、返信を行う
●1週間返信がなかった場合は打ち切りエンドとなる
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レスポンス

ぱとたく
ぱとたく温森おかゆ(まんじゅう)
2024/03/23 20:47[web全体で公開]
> 日記:置きレス卓について
GMが素材を用意する手間が省けたりするのは良いですね…欲しい卓のGMは率先して用意し、欲しいPLはセッション後に立ち絵やイメージBGMを自分なりに用意して感慨に耽るなどの工夫とか(^_^;)

PL同士の関係性や返信の予定やモチベーションも大切ですし、実際にプレイした上での細かいところまで観察した良いお話の日記をありがとうございます。

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