温森おかゆ(まんじゅう)さんの日記を全て見る
みんなの新着日記を見る
😶 ケダモノオペラとねこのあしあと 暗黒童話TRPGと、ねこになれるTRPG。一見何の関わりもないし、実際何の関わりもないが、このふたつのTRPGはある意味正反対の性質を持っていると私は思っている。 食物連鎖の上からか弱い存在と関わる物語がしたければケダモノオペラ。知的生命体の世界を、小動物の視点から見たければねこのあしあとがおすすめだ。 ややこしい説明だったが、プレイヤーキャラクターとしての立場という意味では、ケダモノオペラとねこのあしあとはおおむね逆をプレイするものではないか、と思う。 ◆ケダモノオペラ プレイヤーは強大な人喰いの獣“ケダモノ”となり、人間との関わりを描いていくナラティブ系TRPG。〈予言〉をロールプレイに取り入れつつ、プレイヤーが望む結末へと「こじつけて」「漕ぎつけて」いくというプレイ感。 ままならない神の視点になり、自分だけの物語を紡いでいくものとなる。 その性質から、ひとつのシナリオを10人がプレイしても10人の結末が全く同じになることはない。のでネタバレという概念はあんまりない。 ◆ねこのあしあと ダイスの出目で「気分」が決まり、気分で取れる行動の選択肢が決まる、気まぐれなネコをプレイするTRPG。 特筆すべきは「ニャラティブ」と言われるルール。セッション中に入手した情報は、人間にとっては当たり前の概念でも、猫という生命体にとっては理解の難しいものが含まれる。その文言をそのまま伝えてはならず、猫としてロールプレイしながら、周囲の猫に分かるように例えねばならない。伝言ゲームのようなルールが含まれる。 例えば、人間にとっては「ワクチン」は当たり前でも、猫にとってはただの針を体に突き刺される苦痛の時間のはずだ。それを「猫として」猫に分かるように伝えるなら? 猫としてのロールプレイを楽しめるものとなっている。 もっとザックリ説明するなら、人魚姫と契約して人の足を与えてやる魔女の役やら、シンデレラに魔法のドレスをプレゼントする妖精やらやりたければケダモノオペラがおすすめだし、夏目漱石の「吾輩は猫である」の視点で物語を楽しみたい場合はねこのあしあとがおすすめだ。 どちらも全く違った物語と、ロールプレイが楽しめるものとなっている。
レスポンスはありません。
コメント欄:(最大1000文字)
web全体で公開 友達まで公開 本人にのみ公開 ※投稿するにはログインが必要です。