霞さんの日記 「「遊び」の哲学的考察とTRPG」

霞さんの日記を全て見る

みんなの新着日記を見る

霞
日記
2019/06/07 01:34[web全体で公開]
😲 「遊び」の哲学的考察とTRPG
 
こんばんわ、霞です。
 
今夜は予定していたセッションがキャンセル(延期)になったので、
レポートをまとめながら見ていたEテレの「世界の哲学者に人生相談」っていう番組で、
「遊び」の哲学的考察をしたフランスの哲学家ロジェ・カイヨワの理論が紹介されていました。

カイヨワの説によると「遊び」は、
「ルール ⇔ 脱ルール」と「意志 ⇔ 脱意志」の2要素(2軸)のマトリクスによって、  
4つのカテゴリに分類できるのだそうです。

 「遊び」の要素による分類カテゴリ
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 | |        |カテゴリ |語源的意味  |要素   |TRPG
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 |A| ルール/ 意志|アゴン  |試合・競争  |競争   |戦闘・対立
 |B| ルール/脱意志|アレア  |サイコロ・賭け|偶然・運 |サイコロ判定
 |C|脱ルール/ 意志|ミミクリ |模倣・擬態  |模倣・妄想|行動選択・RP
 |D|脱ルール/脱意志|イリンクス|うずまき   |めまい  |即興性・アドリブ
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 参考記事: https://ameblo.jp/nkcgame/entry-11018434267.html

そして、どの要素を好み、楽しいと思えるのかは人それぞれなので、
自分にあった「遊び」を追求しないと、「遊び」が「遊び」として機能しないのだそうです。

・・・

この理論をTRPGにあてはめてみると、
TRPGはこの「遊び」の4つの要素をすべて含んでいる、
極めて懐の広い「遊び」のように思います。
そしてその幅広さゆえに、
それぞれのTRPGプレイヤーがどの要素を好み、重視するのか、
そういう嗜好性や志向性がTRPGのプレイスタイルに反映されるのかもしれません。

楽しさの嗜好性、プレイの志向性が異なるプレイヤーが同卓すると、
「遊び」が「遊び」として機能しなくなって、逆にストレッサーになってしまいますから、
トラブルになるのは必然なのかもしれませんね…。
よく日記などで見聞きするセッションのトラブルの原因も、
この志向性・プレイスタイルの違いに起因しているようにも思えます。

ですので、自分の嗜好やプレイスタイルがどの方向に志向しているのか把握して、
プロフィールや100の質問等で紹介しておくと、
セッション中の事故・トラブル回避に役立つかもしれませんねっ。
 
ちなみに、わたしは、この分類でいくと、【B+C要素志向】なのかなぁ…。
(AやD要素が強いセッションは、ちょっとストレス感がでてくる?)
でも、BとCって2軸の対極にあるんですよね…。

・・・

ちなみに、古代の日本(古墳~飛鳥時代)には、天皇崩御の際、
殯宮(もがりのみや)という遺体を仮安置して喪葬儀礼を行うための臨時の宮殿で、
呪術的な鎮魂の神事を行う「遊部(あそびべ)」という職能集団がいたのだそうです。
また、お通夜は、この殯の儀式を短縮した名残りという説もあるそうです。
 
・・・
 
深夜にレポートを仕上げずに、なにを書いているのだろう…、わたし…。
 
 
いいね! いいね!52

レスポンス

ケンシン
ケンシン
2019/06/09 17:40[web全体で公開]
> 日記:「遊び」の哲学的考察とTRPG
「遊び」を「遊び」のままで居させることは案外難しいものですが、こうやって哲学的な観点から言語化してみると『どう難しいのか』が解りやすいですね。

俺はTRPGに含まれるこれらの4つの要素全てを楽しんでいますが、どれか一つに偏重していると楽しさが損なわれたりストレスになったりするものです。
遊び方の傾向が合う人を選ぶだけでなく、GM側にはこれらのバランスをとることも要求されるのかもしれない…ですね。

話は変わりますが、霞さんのこういう考えの整理だとか考察、結構好きです。
新しい発見や色んなことを考える契機になるので…。
たぬき
たぬき
2019/06/08 20:15[web全体で公開]
> 日記:「遊び」の哲学的考察とTRPG
大変興味深く重要な要素ですね。
確かに、同じTRPGを嗜好する者同士でも考え方のギャップは感じます。

特に他のセッションにPLとして参加すると「自分ならこうする」を感じるとことはあります。
逆に、私の卓に参加するPL(GM)の方々も私のセッションに対して同様に思う事もあるでしょう。
霞さんの指摘した趣味嗜好の分類要素に依るところが大きいのでしょう。
趣味が合致すれば問題ないんでしょうね。

私なりの結論として、思考停止してしまう最終兵器的言葉ですが「人ぞれぞれ」としか言い表せません。
もちろん他の方々の価値観を否定すべきではないので、適度な距離での棲み分けが出来れば良いと思います。
お互いに数少ないGM同士、敵対したり否定し合うより多様性を認め合った方が良いし、その方がPL参加する方々の選択肢も広がるでしょう。

霞さんのこの指摘事項は100の質問に積極的に取り入れ、主義志向の意思確認を明確化する材料にするべきだと感じました。
速水
速水
2019/06/07 23:25[web全体で公開]
> 日記:「遊び」の哲学的考察とTRPG
日記から失礼しますー

何となく感じていることを理論化して可視化するのって、新しい発見ができて面白いですよね!
私はここに出てくる要素はどれも好んでいるんですが、【B+C+D】になるかなぁってかんじですねぇ。

引用されている記事も読んだんですが、これ図ではAに伸びてる線もDに伸びてる線も同じ長さですが、
個人によって、もしくは文化や社会によっても、対立してる線の長さが違ってくる感じがしますね。
真逆に位置してるものをどっちも好んでいるって言うのは、その間の距離を大きくとっていないのかも!
とか考えるとまた面白い気がしますー
ロジェさんのミミクリーよりアゴンほ増やすってのも、この図が歪であることを示してる気がしますねー

鎮魂関係で言うと、中国では葬式の際マージャンを行い牌の音と笑い声で霊を慰めたり
日本のお地蔵さんのお経は「オン カカカ」ってカカカの部分は笑い声で、笑うことによって良いよ!
的なものもあったりで、「楽」ってのに寛容な文化だったみたいですねー

何を言いたいかわからなくなってきました!
今度またあそびましょー!

Kulix葵(引退
Kulix葵(引退
2019/06/07 10:33[web全体で公開]
> 日記:「遊び」の哲学的考察とTRPG

100の質問を書いてる人なら遊びの傾向が少しわかるので衝突回避を目指すなら積極的に活用しないとですねぇ。

コメントを書く

※投稿するにはログインが必要です。