Keiさんの日記 「ファイナルガールのお話」

Keiさんの日記を全て見る

Kei
Kei日記
2022/01/03 13:06[web全体で公開]
😶 ファイナルガールのお話
ご機嫌よう。

ファイナルガールというホラーのジャンルがございます。登場人物が次々と死んでいって、最後に生き残った一人が、という類型のものです。悪魔のいけにえ、13日の金曜日、エルム街の悪夢、あるいはエイリアンといった作品が該当します。最後に残る一人が「ガール」である必要はありません。

さて。

そんなファイナルガールものですが、そのものずばり、ファイナルガールというTRPGがございまして、昨年末に日本語訳も発売されました。びっくりするほどシンプルに、びっくりするほどファイナルガールものを再現できる、びっくりするようなTRPGです。

まず、どんなホラーなのかを決めます。どんなホラーというのは、ファイナルガールものだということは決定事項ですので、例えば、舞台がどこで、登場人物たちを次々と殺していく殺人鬼あるいはモンスターは何かということです。殺人鬼は人でなくても構いません。ゾンビかも、エイリアンかも、何かの疫病かも、相手を滅ぼすことを目的とするような戦争かも、その他どんなものであっても、無差別に次々と犠牲者が出るものなら何でも構いません。

次に登場人物を10人強作ります。PL4人で遊ぶならそれぞれ3人の合計12人ですね。PL4人ですと、各PLが3人のキャラクターを作りますが、このキャラクターはPCでありながら、従来のTRPGにおけるPCの概念とは少し違います。作ったPCは、まあ名前と簡単な特徴しか持たないのですが、全て混ぜて中央に出してしまいます。こうして作成したキャラクターは、誰でも自由に選ぶことができます。気に入ったキャラクターを順番に選んで、他のキャラクターとの関係を決めます。

こうしてホラーの舞台が出来ました。

舞台が整ったら、他のキャラクターとの関係が少ないキャラクターから、順に殺されていきます(実際には生き残るかどうかトランプを使った判定があります)。殺される前に何をしていたのかを、そのキャラクターを選んだPLが、寸劇で演じます。演じるキャラクターが自分が作ったキャラクターである必要も、自分が関係を決決めたキャラクターである必要もありません。即ち、このシーンで死ぬキャラクターを関係性の少ない順に選んで、その直前に何をしていたのかを演じます。殺人鬼も、各プレイヤーが順番に演じます。誰がどのような最後を遂げたのかは、殺人鬼役のプレイヤーに任されます。つまり、このゲームにはGMはいませんし、当然シナリオもありません。

あらかたみんな死ぬと、ついに、残ったキャラクターは殺人鬼と対峙します。先に述べた通り、殺人鬼の設定はゲームのはじめにみんなで決めています。さあ、残ったキャラクターはどうしますか? どんな結末になりますか?

という内容で、ルールはものすごく軽量、トランプ一組以外に事前の準備すら必要ありません。それでいてきっちりと「ファイナルガール」ものを描くことができます。面白そうじゃありませんこと?
いいね! いいね!8

レスポンス

ポンポコ
ポンポコKei
2022/01/03 23:51[web全体で公開]
> 日記:ファイナルガールのお話
『GM一人にPLが二人以上』というオールドスクールなスタイルのゲームしか知らない昔人間なのですが、ファイナルガールにちょっと興味でてきました(笑)
wpeke
wpekeKei
2022/01/03 17:53[web全体で公開]
> 日記:ファイナルガールのお話
昔 「死霊のお中元」というB級ホラーTRPGをGMしたのですが・・参加PCを次々ロストさせていったら結構PLから反発が大きかった。 私の中でのB級ホラー=ファイナルガールであたりまえ という認識と、参加者のB級ホラーへの認識が共有できていなかった・・のとやっぱりPLはキャラロストというのは、こんなネタ作品でさえいやがるんだなぁ と 反省いたしました。この「ファイナルガール」というシステムなら、そのへんはクリアしてB級ホラーを再現できそうですね。ただ、いまの若い人たち(おぢさんな言い方w)B級ホラー映画って観てるのかなぁ。(ゾンビものは人気あるけど)

コメントを書く

※投稿するにはログインが必要です。