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😰 こんな夢を見た。 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)正月、母方の実家に帰省した時のことである。 都内だが、こぢんまりとしたアパートの一室である。 車椅子で聡明な祖父、穏やかでお嬢気質の祖母、厳ついが涙脆い叔父。 祖父に似て聡明な従姉妹、豪胆で歯に衣を着せぬ父方の叔母と祖母。 小生の父、近頃精神を病みがちな小生の母。 運動好きな小生の弟、そして小生。 総勢十余名あまりが一堂に会していた。 小生は平成の生まれ、付き合いのある親族は少ないのだ。元々の数が少ない、とも云う。 中央に置かれた家族用テーブルの前、各々顔を突き合わせて居るわけであるが、誰かが何を話す気配は無く、ひっそりと陰気くさく、正月とは到底思えぬ様相を呈していた。 そう、其れはまるで通夜のような……。 チラチラと皆が小生の方をみるので、『ああ、これは私のせいなのか』とボンヤリ思った。 小生は、フリーターであった。高校卒業後、進学するわけでも無く、職につくでも無く、受験勉強に励むわけでも無く……。毎日をただ無為に過ごしていた。 謂わゆる両親の脛齧り者、ぶっちゃけてしまえば、ニートにも近い存在である。 何とも言い難い空気の中、沈黙を破る声があった。 『キャッハハハハ、ハハ!!ハハハ、ハハ!!キャハハハハハハ!!!!』 車椅子で聡明な祖父だ。 車体が傾くのでは無いか…と心配になるほど身を捩り、目には涙を滲ませ、高笑いをしている。大笑いである。 目をかっ開いて、真っ直ぐに指を差し、高笑いをしている。 『キャッハハハハ、ハハ!!ハハハ、ハハ!!キャハハハハハハ!!!!』 小生の方を真っ直ぐに指差して。 私の方を真っ直ぐに指差して。 『キャッハハハハ、ハハ!!ハハハ、ハハ!!キャハハハハハハ!!!!』 周囲の親族は相変わらず俯いて居る。 何処かかから腐った卵と甘ったるいマスカットの匂いがしてきた。 『キャッハハハハ、ハハ!!ハハハ、ハハ!!キャハハハハハハ!!!!』 …… ああ、五月蝿い。 五月蝿え。 みみざわりだ。 『キャッハハハハ、ハハ!!ハハハ、ハハ!!キャハハハハハハ!!!!』 幼児の如く、耳につく甲高い声…聞いていると、何だか私はムカムカしてきた。
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