マスターさんの日記

マスターさんが書いた日記の一覧を閲覧できます。

日記一覧

マスター
マスター日記
2022/08/21 08:02[web全体で公開]
😶 TRPGは紳士淑女の遊びです。いやマジ頼んます。
【卓成立までの流れ】
・とあるセッションの募集をかける。
・一人目の参加申請がある。
・募集日程には余裕があるものの、参加者が初心者さんって事で流卓は避けたい、と考え、いつもより早めにオンセン以外でも参加者を募集する。そこで二人目の参加者GET。
・その後、三人目の参加申請があり、無事卓成立。
・セッションページを作成し、PC提出期限をセッション開催日の前日20時に設定する。初心者さんの為にPC作成補助なんかもあるので、ギリギリまで提出期限を伸ばす形に。

【成立~開催前日まで】
・その初心者さんが来ねぇ! プリプレイ(セッション前準備)で「PC間の関係性を決めてからセッションする」って言ってるのに初心者さんが来ねぇ!!
・待てど暮らせど反応なし。本人にメッセージを送るものの、反応なし。
・不安になりつつ準備を粛々と進めるも、テンションは上がってこない。

【開催前日20時】
・セッション前日、PC提出期限を過ぎた所で諦める。
・残りの参加者二人に「2人用の代替セッションでも良いか?」と打診する。わざわざ参加申請してくれた残りの参加者に「流卓します。ゴメン」とは言えないよねぇ?
・同時に一縷の望みをかけて友人数人に声をかけて欠員補充を試みる。
・オンセンでも再募集をかける。
・Twitterでも再募集をかける。
 ……21時から俺、セッションあるんっすけど。。。orz

【開催前日21時】
・予定していた他卓でのセッション開始。(プレイヤー参加)
 ……が。友人に打診した返答や明日の代替セッションの事が気になって全然集中できず。序盤は自分がどんな発言したのかも記憶が曖昧。マジで集中力に欠いてた。申し訳ない。

【開催前日22時頃】
・友人から参加可能との返信あり。なんとか卓が再成立。ようやく今日のセッションに集中できるようになる。後半は少しは持ち直したと思う……思いたい。
 ただ、当然現在セッション中なのでプリプレイなんかやってる暇はなし。ツライ。

【開催当日】
・俺仕事。当然プリプレイなんかやってる暇はなし。ツライ。
・プレイヤー諸氏の尽力により、プリプレイの話が進められる。とても助かる。仕事中にチラ見しつつ、ようやく俺のテンションも上がってくる。
・いくつかセッションに突っ込めそうなアイデアが湧いてきたので、帰宅後、それらをセッション部屋に反映してから会場開放。

【セッション開始】
うっひょー――――――――――――――――――――――――――――――――――セッション、たー―――――――――――のしー―――――――――――――――――!!



 ってな事がありました。
 セッションが滅茶滅茶楽しかったからよかったものの、あわやの大惨事寸前でした。
 実際、その前日のセッションは見ての通り集中力に欠いてたし。
 たまたま運が良かっただけで今回はなんとかなったけど、普通は何ともならんぞ。

 みんな、こんな時どう対処してんの? 無断欠席とかやられるとマジキッツイんで世のGM諸氏はどうしてるのか聞きたいな。
 人数の幅のあるシナリオを遊ぶ、ってのが一番良いんだけど昨今のTRPGってシステム自体が人数固定の場合も結構あるじゃない。
 それともフリー卓に民度を期待するのが間違ってる、で済ませてるのかなぁ。
いいね! 39
マスター
マスター日記
2022/08/19 20:50[web全体で公開]
😶 【欠員発生】メンバー急募【インセイン】
明日20時開催予定のインセイン「Talk Online」に欠員が出てしまいました。
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=165988984898master2000

PC3枠固定になってしまいますが、お手隙の方がいらっしゃいましたら是非参加していただければ幸いです。


追記:参加者揃いました。お目汚しすみませんでした。
いいね! 6
マスター
マスター日記
2022/08/11 07:26[web全体で公開]
😶 今回はピックアップせざるを得ない
【TRPGスモールトーク】TRPGの描写・演出のコツを伝授します
 トーキョーN◎VAやブレイドオブアルカナなどを手掛けたFEAR社の社長、鈴吹太郎先生のTRPG講座。  今回のテーマは「描写」について。  これねぇ。  いつかここで日記に書きたいと思ってたテーマだったんだけど、上手く言語化出来なかったんですよね。  ここで話されたことは、全部俺が書きたかった事でそれ以上のモノでした。スゴイ!  ホントためになるお話なんで全TRPG者は聞いてくれ! 頼む!! 【宣伝】  現在、インセイン「Talk Online」を立卓しています。 https://trpgsession.click/session-detail.php?s=165988984898master2000  興味のある方は是非一緒に遊びましょう。
いいね! 13
マスター
マスター日記
2022/07/22 23:18[web全体で公開]
😶 【宣伝】現在3卓募集中です
 艦これのイベントからこっち、卓を立てる元気がないマスターです。
 イベントキツカッタ―!

 そうはいってもそろそろ活動再開しないとなぁと考えてとりあえず現在、3つの卓を立てています。

1つ目
 シノビガミ「さよならの向こう側」
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=165771888919master2000

 人工宝石を巡るシノビたちの暗闘を描いたシナリオです。ガッツリキャラクターロールプレイがしたい人、ドラマチックな展開のシナリオを遊んでみたい人。そんな人たちの為に作成したシナリオです。
 備考欄にも書いたんですが、このシナリオは元々トーキョーN◎VAのリプレイが元ネタ。リプレイを読んでえらく感動した僕がシノビガミにコンバートした、って言う経緯があります。
 N◎VAの血を受け継いだシナリオ。キメキメのロールプレイで物語を楽しみましょう!
 

2つ目
 インセイン「先生のジャガーが燃えた」
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=165832701186master2000

 今年も8/4が近づいてきました。
 って事で8/3に前夜祭としてジャガーを燃やすシナリオを遊びましょう(笑)
 元ネタ知らない? 大丈夫! GMの俺も元ネタのSIRENはやったことねぇから!!
 ホントは2回目をやる気はなかった(1回遊んで満足した)んだけど、「せっかくのお祭りだしなー。いっちょ噛みしとこうか」ってノリで立てました。
 だから来年は立てないと思う。
 ……マスターさんの「先生のジャガーが燃えた」が遊べるのはこれが最後になるかも!?


3つ目
 インセイン「寿命のわかる電話」
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=165849720722master2000

 盆休みに突入し、一族郎党が家に集結しちゃうので、しばらく活動はお休みです。
 休みに入る前にひとつ立てときたいなぁ、と言う事で軽めのシナリオを。
 その電話番号に電話するとあなたの寿命を教えてもらえる――
 そんな都市伝説を試してしまった友人を助けるため、PC達が頑張るお話です。
 2サイクルゲームですが、しっかりしたインセインが遊べますよ。



 いずれの卓も初心者対応いたします。興味のあるシナリオがあれば是非一緒に遊びましょう!
いいね! 6
マスター
マスター日記
2022/06/29 11:48[web全体で公開]
😶 戦う? 逃げる?
 日曜日にコンベンションに行った時に聞いた、オンセでのトラブルの話をしよう。
 システムはSW2.5。俺自身ルールへの習熟度が低いって事を前提に、ルールに関するツッコミは無しの方向で。おそらく簡易戦闘ルールについてのツッコミは間違いなく入るんでしょうが、そんなの関係なく酷い話でした。

 蛮族が人を攫って邪神復活の儀式に使用する祭壇を作ってる。それを阻止するために5人のパーティがダンジョンに挑んでいた。ちなキャンペーンの4話目、だったっけか?
 物語も佳境に入り、ボスが待ち受ける部屋を発見。偵察に出たところ、捕まっていた人間が奴隷のように働かされていて、それを監視する蛮族……その数20!

 現在のPC側のパーティの平均レベルは6。そして敵の内訳をみるとLV7が2体。LV6が2体。LV5の敵が16体。

 これを真正面から打ち破るのは難しいとPC側は判断。ダンジョンの入口まで一旦撤退して策を練る事に。

 ダンジョン入口には物見櫓があったので、それを引き倒してバリケードにして敵の侵攻を喰い止めようと結論を出す。
 バリケードを突破するのに手こずっている内に各個撃破を狙う、と言う目論見。
 GMに物見櫓を引き倒してバリケードを作れるか、と提案したところ「良いですよ」と言われ「大きな物音を立てずに物見櫓を倒せるか」「バリケードを作る事が出来るか」の2回の判定を行う。

 さて、戦闘。

 結論。
 バリケードは何の役にも立たずに、全20体の敵がパーティの元へ殺到。乱戦エリアを抜けた敵が後衛のマジックユーザーをボコボコにするという結末に。





 ……いや、そうはならんやろ。

 GM曰く
 通路の幅は8mあり(!)、物見櫓のバリケード程度では足止めにもならない。

 だそうで。
 さらにセッション後、GMの真意を問いただしたところ、「パーティの後衛を殴りに行くって戦闘がやってみたかった」との言質が。
 ちなみに戦闘自体は「その時、不思議な事が起こった!」的なアレが発生してプレイヤー側が勝利したそうです。捕まってた人達が投げてくれたポーションがとんでもなく強かったそうな。。。

 あーまぁ、GMは間違いなくギルティ、だね。

 動機として「パーティの後衛をピンチに陥れる」ってのは悪い案じゃないんだけど、それを結論として動いているのがマズいよね。そこにプレイヤーの介入できる余地がない。
 プレイヤーからの提案を受け入れるつもりがないってのは、櫓の下り、「良いですよ」とだけ言って、「それが意味無いよ」って忠告してないのがその証拠。判定を2回させてるのに意味ない行動って、おま……。

 あえてプレイヤー側の落ち度を挙げるのならGMを信用しすぎた、くらいですかね? セッションが終わった後、「勝てると思ってたの?」って確認したところ、GMは「大丈夫だと思ってた」と返したそうなので、GM自身は勝てるバランスだと思っていた模様。
 たま~にある。
 GMがPCの戦力を過大評価して戦闘バランスを取っちゃうって事。
 SWはプレイヤーがモンスターデータをメタ視点を持って判断しても良いシステム(だったよね?)なので、一旦卓を止めてGMに戦闘バランスに関してキッチリ確認した方が良かったね。

 俺が卓に入ってたら少なくとも
・キャンペーン途中にある、いわゆる『負けイベントシナリオ』なのか、どうか
・勝てるバランスの敵配置じゃないが、その点に関してどう考えてるのか。分断して勝負する事が許されるのかも含めての確認。(普通に突貫したら人間達が人質に取られちゃう点も含めて)
・街へ撤退して増援を呼ぶ猶予はあるのか。

 この3点は「プレイヤーとして」確認するなぁ。

とはいえ
・プレイヤーの提案をまったく聞き入れるつもりはない(忠告もない)
・シナリオコンセプトを強要したいだけ
・戦闘バランス

 って所からGMが悪いのは明白です。プレイヤー側に落ち度はないと思っています。

 さて。
 セッションはこうして事故を起こして失敗してしまいましたが、こうした時、我々はどうするか。そんな話に当然波及します。

 まあ、そんな事をするGMとは遊ばない方が良いよね。ってなっちゃいます。
 別にオンセなんだから遊び相手は他に探して縁を切ればいい。
 遊んでて不快になる人間と無理して遊ぶ必要はないよね、と。

「でもね」

 一緒に話を聞いていた先輩が言いました。

「縁を切るのは簡単だけど、これからそのGMと長く付き合いたいのならそこで逃げちゃダメだよ。ちゃんと真正面から向き合って話し合わなきゃいけないね。
 どうでもいい人だと思ってるなら切っても良いけど、縁を結ぶのは難しいのよ。君自身がその人に対して関係を続けたいなら、なあなあにしてしまわないでちゃんと話し合うんだよ」

 確かにオンセでの付き合いってのはそんなに濃い繋がりではありません。だから嫌なら切る、それでもいい。
 だけど、人間関係ってのはそんなドライな関係でもない訳で。
 最近、ちょっと俺もオンセのスタイルに慣れちゃってたなぁ、と、この一言で考えてしまった次第。



「そもそもだ」



 先輩は続けます。

「大体、地元のコンベンションでお前は何年、海千山千のGMと一緒に遊んできたんだ!? 今ここにはいないケド、この話をK君が聞きたら、『お前、俺のキャンペーンで何を学んだんだ、コラ!』ってブチギレて説教コースやぞ!」

 あ!

 この場にいた一同が我に返った瞬間でした!
 そういや目の前でグチってるプレイヤーはTRPG歴が二桁年の古参じゃねぇか!w

「今回の話でプレイヤーには非はない。だけど、ベテランプレイヤーと言っても良いお前に関しては非があるぞ! そういった状況になる前に安全弁を確保して動く。それがベテランプレイヤーとしてのお前の役割だぞ! 一番ゲーム歴の長いお前が盾になってセッションを守らないといけないのに、お前は何をやっとるんだwww」

 ホントだー。
 つまり今回の戦犯は目の前のコイツじゃねーかwww
 先輩のごもっともな一言で潮目が一気に変わる(笑)

「まさか、この件に関して俺が詰められるとは夢にも思いませんでしたw スンマセンwww」

 ベテランプレイヤーも大変なのです。(笑)


●コメントへの返信
>どうじょうさん
 僕の見解は少し違い、あくまでこのセッションは事故の範疇だと思っています。

 理由としてはこのセッションはキャンペーンの途中のセッションであったこと。
 それまでに問題行動があるようならプレイヤー側にも警戒心が湧いているハズです。
 GMに対して警戒心があるなら、状況把握をもっと細やかに行います。
 今回、話を聞いていた周囲の人達から「PL側は〇〇しなかったの?」って疑問がかなり多く出ていました。
 単純にPL側に警戒心がなかったと言えばそれまでですが、GMとPLの信頼関係がある程度出来ていた、と僕はみています。

 また、「〇〇をやってみたい」と言う動機はGMがシナリオを創る原動力となります。今回はその見せ方を間違えただけで、思考が「その先」に及ばなかっただけ、そんな印象を受けました。

 これを「失敗したから」とばっさり切り捨てるのはあまりに情がない、と思うんですよねぇ。


>セスさん
 あ、今回の話はオンセでの話です。

 まあ、オンセだろうが卓上だろうがギルティには違いないけど。

 (先週あった)卓上で遭遇した困ったGMのお話も別件として他のプレイヤーさんから聞かされたんですが、それはまた別のお話w
 こちらはフリースタイル吟遊と言う新ジャンルを開拓した感じでしたねwww


>天娘さん
 PCとして策を弄するとGMはゲーム的な処理として対応するから当然結果は変わらないですね。
 プレイヤーとGMの関係性のまま話を進めるからこじれるんですよ。これ大事。
 あと「合わない人間と距離を置く」と言いますが、このお話はキャンペーンの途中での話。少なくとも問題行動があったのは今回が初めてで、たった一回の失敗で「君とは合わないや」って距離を置くのはちょっと違うんじゃないかな、と僕は思っています。
 オンセ環境だと掃いて捨てるほど人間がいるから、この感覚でいる方が少数派なんでしょうけどね。


>ミドリガニさん
 今回の一連の話でベテランってか古豪プレイヤーの視点、ってのがどう向いているのか、が知れたのがとても面白かったですね。

 例えば今回の状況なら20体敵がいたとして、休息中のモンスターの確認や、歩哨の交代時間、生活サイクルまで細かに気にしてる(しかも詰めが甘いところから崩して行こうとする)ってのが凄いを通り過ぎて怖いw
 普段はニコニコと上機嫌で遊んでる人なのに、悪意を向けられた状況に遭遇するとスイッチが入るっぽい。



 コメントを見て思ったのは、まあオンセなら「逃げる」を選択するのが「無難」なんでしょうなぁ、って事。
 ただ、「逃げる」一択って思考は良くないと思うのよね、ワタクシ。
 「戦う」事と「逃げる」事の価値は常に同等のものとして天秤に掛けるべきだと思うのです。
 この日記で俺がテーマにしているのは卓の困ったちゃんの話ではなくて、その点だというのを強調しておきますね。(日記のタイトルもそうなってるでしょ?)
いいね! 17
マスター
マスター日記
2022/06/19 05:44[web全体で公開]
😶 セッション日記 深淵 まとめ
 なんと、日記の5000文字制限に引っ掛かって日記のURLを併記出来ないという事態に!w

(承前)https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_165530811514
(前編)https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_165539483638
(中編)https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_165549991301
(後編)https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_165558396874

 本編全部で約15000字とか。俺も若かったなァw
 しかもコレ書き終わった後にも実はまだ文章は続いてるのよね……(白目)

 と言う訳で、この日記で最後。全編のまとめページ&セッションの感想(あとがき)の日記となります。
 ↓↓↓↓↓



 感想?
 これ(日記)が非常に疲れた。(笑)
 ネタバレ許可もらったんで調子に乗りすぎました。
 ごめんなさい、もうしません。

 しかし、凄いセッションになりました。各人がそれぞれの行動原理に則って、ブレない、止めない、止まらない!
 流れを読む嗅覚と、ゲームに対する反射神経が半端ねぇよ。
 今回の悪役キャラは周囲の理解と協力がなければ成立しなかったと思う。感謝感謝。
 ケラススのような影でこそこそ動き回るキャラクターって言うのは悪役としてシナリオに組み込み難いような気がします。だって影でこそこそ動くって言ってるのにPCに気付かれてる時点で黒幕キャラじゃなくなってるし。かと言ってずっと暗躍してたらPC達と出会わない。逆説的にPCならではのキャラクターになったような気がします。
 え。俺のシナリオの悪役が単純なだけだって?
 ハハハ、ご冗談を……orz

 余談だけど、今回GM、一度もサイコロを振りませんでした。(笑)
 


 さて、初深淵の感想ですが。まあ日記を読んでいただければ良いかと。
 システム的な所の感想をいくつか。

・魔法戦士弱いですぅ
 魔法戦士なんだから仕方ない。どこ行ってもそうだよ。
 攻撃のダメージや魔法を使う時、手札を出してダメージ等を処理するのですが、攻撃ダメージを与えようと思ったら、手札にダメージの入るカードを取っておかなければならない。かと言ってそれを使って魔法を唱えようものなら手札のダメージがまるまる自分へのダメージに跳ね返ってくる訳で、結局どちらかに特化した方が良い、って結論になっちゃう。
 物語の序盤、深淵喚ぶから魔法使えないしぃ、戦士だしぃ、とダメージを与えるカードをキープしまくってたんですが、最後の深淵を呼び込むシーンがどうしても入れたくなったので、急遽魔法使いに方針転換した時はホント、辛かった。

・カードの使用法
 カードにある、語り部のセリフ。あれが物語の始め、いわゆる枕に使われるのが非常に良い。
 カードに書かれているセリフって他のRPGだと、演出中に使われるセリフが多いようなイメージがあります。
 セッション中に演技なんかいくらでも出来るんじゃあっ!
 俺は声を大にして言いたい。

 語り部のセリフが枕になる事によって、シーンが始まる前に「間」を取る事が出来る。間を取る事によってPLはシーンの演出プランが立てれるし、シーンのイメージが喚起しやすい。手札は6枚あるし、雰囲気に合う語り部のセリフを探すことによって、誘発される物語もあると思うんだ。

・これってキャンペーンって出来ないんじゃぁ……
 ちょっと想像がつかないなぁ。単発セッションのイメージしか湧かないし。
 コンベンション向きではあると思うけど。……いや、どうかな。キャラクターロールプレイする事の比重が高いと思うし、そこまでは言いすぎか。コンベには色んな人が来るからね。

・データはあって無きが如く
 まさに言葉通り。キャラシーなし。キャラクターテンプレートのコピーでセッションやるって俺初めてだよ。(笑)

 と言う事で長々とお付き合いいただきありがとうございます。
 楽しいセッションでした。
いいね! 6
マスター
マスター日記
2022/06/19 05:26[web全体で公開]
😶 過去のセッション日記 深淵(後編)
 雨!
 今この土地に水の加護が還って来た!!
 私の力の源泉、水。いよいよ動く時が来た!!
 早速小さな水妖を呼び出し、ガイウス様の元へ伝令を飛ばす。
 まさかこの国を蹂躙する準備を怠っているとは思わない。時満ちるのはもうすぐだ。

 奴隷達の煽動工作を黒眼に任せ、私は火神教団の象徴、巨大ピラミッドへと向かう。
 黒眼。ヤツは上手くやるに違いない。でないと私の側では生きていけない。

 ピラミッドへと向かうケラスス。これは果たして何なのか。それがどうしても知りたい。
 ただの聖帝十字陵なら良いケド、何らかの儀式に使用して、まかり間違って火神教団の御本尊が復活しようものなら目も当てられない。
 調査を開始するケラスス。
 不思議なことに熱したフライパンに水滴を垂らすように、雨水が蒸発している。
 なんらかの魔法的な保護があるのかな? な?

「それが知りたい場合は、魔法知識か【夢歩き】で判定を行って下さい。ちなみに【夢歩き】で判定して達成値が高いと、イイモノが見れるかもね」

 イイモノ? 知りたい知りターイ!
 頑張ってサイコロ振ったさ。今日の出目の最高値を振ったよ! しかし今日は2D6の出目が酷いな。何回「3」を振ったことか。だからファンブルで深淵を呼んじゃうんだってば。おっかねぇな。
 ささ、GM。イイモノって何ですか?

 か、火神教団の御本尊がっ!! 【夢歩き】中の私の前に登場wwwwww
 だ、騙したなあっ!!
「深淵の【夢歩き】ってこんなモンっすよ♪」

 さて、困った。こんな化け物と対峙して生き残れる訳ないじゃないか。イメージ的には、初心者探索者がばったりクトゥルフと遭遇したみたいな感覚なんですけど。
 憎まれ口を叩きたい所だけど、あまりの出来事に口も聞けずに退路を探すのみ。

「これは先程助けられた手前、私が助けに行きましょう」

 コロナエナ~~~~~ッ! 彼女の中ではアレは「助けた」扱いになるんや。まさに情けは人の為ならず。
 【夢歩き】中は現実とは違うイメージ上の世界。物理的な介入はあまり出来ないが、逆にイメージの強固な物が力を持つ世界。
 死人喚びの出来る彼女が援軍として選んだ人物は――

「ぶるううあああっ! ワシを喚び起こすのは誰だあっ!!!」

 前領主・クルーゲ閣下、若本ボイスで降臨wwwwwwwwwwwwwwww
 これは火神と言えども簡単には勝てねぇぞwww
「今の内に、早くこっちへ!」
 声に導かれ、ケラススは脱兎の如く身を翻す。

 このピラミッドはマズい。放置しておく訳にはいかない――

 一方、黒眼の煽動工作により、「タスラン帰還」の報は奴隷達の間に小波のように広がってゆく。その小波は徐々に大きくなり、うねりを上げ、大きな波を作る。
 黒眼ばかりではなく、ハイドもそれに加わり、ただの人の集まりであったのがいつしか大きな集団になり、より大きな結束を生み出そうとしていた。

 そこに降り出す、雨。
 数年ぶりにこの地を潤した雨が決定的だった。

「この地を我々の手に取り戻そう! 火神教団を倒そう!」

 タスランを盟主とした奴隷達の反乱が始まった。

 奴隷小屋から波及した反乱は至る所に拡がっていく。斬り結ぶ反乱軍と火神教団兵。その混乱を口火に、仄かに開く深淵の口より滲み出てくる水妖。降りしきる雨の中跋扈する水魔の群れに混乱は混沌へと傾いてゆく。
「陛下は兵を派遣せずに、水妖を放ったか……」

 クライマックス。
 このセッションで初めてPC全員が会しました。
 根回しの成果もあり、オルクスが孤立。私としては理想的な展開。NPCが介入するのは無粋、と言う事でウルスラ様はタスランを攫い、隔離していた森の魔族を倒しに。
 さあ、タスラン。目の前にいるその男(オルクス)はウルスラの忠実な部下だ。ヤツを倒さない限り、君達に自由はありませんよ。クックック……。

 ここでタスラン。導きの水晶で得た力、自らの魔族の血に振り回される演出。暴走開始!
 オルクスが懸命にそれを鎮めようとする。ケラススはそれを必死に煽る。
 そして。

「オルクス…僕を止めてくれ……」

 そのセリフ、言っちゃらめえええぇっ!

 戦闘開始。
 今までのロールプレイの応酬で他PLからトスされた手札もあって、オルクス無双開始。orz
 初太刀でタスランを支配している導きの水晶をあっさり弾き飛ばし、戦闘終了。
 くっそう。これ何て出来レース?

「導きの水晶は僕の後ろに弾き飛ばしますよ。そこら辺に転がしておいたら悪さする人間がいるかも知れないし」

 私を見てニヤリと笑うオルクス。
 良く判ってらっしゃる。
 残念ながらタスランとオルクスの共倒れはもう無理です。ならば最早この場所には用はない。

「それでは私はギリッと歯噛みしますが、すぐに元の表情に戻り、『まだ策は残していますよ……』そう言い残してこの場を去ります」

『うわぁ、何この人。おっかねーっ』

 タスランとオルクスは和解し、そして二人は各々の信念の元、道を違えます。
 そしてシーンが落ち着いた所でGMが「エンディングに入って良いかな?」と聞いてきます。

 ちょっと待った~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!

 まだです。このままではまだ終われません。
 もう少し、ケラススの物語にお付き合い下さいまし。

 ケラススの向かうは一番の激戦区。
 攻める反乱軍。この場所を死守せんとす火神教団兵。そのどちらにも、立ちはだかる者全てに等しい死を与えつつケラススは向かう。
 忌まわしいピラミッドへ。
 あの圧倒的に感じた火神の気配は今は感じない。血と殺意の匂いに満足して眠っているかのよう。
 水と炎のせめぎあいは、このまま行けば恐らく水が勝つだろう。今の反乱軍にはそれ程の勢いがある。

「それでは私も水の軍勢を持って、そのお手伝いをしましょうか」

 ケラススの目がゆっくりと開いてゆく。能面の如き表情が初めて、嗤った。

 そう。このピラミッドは放っておく訳にはいかない。反乱が成功した暁には取り壊される可能性が大ではありますが、火神が舞い降りるような物騒な代物を私は看過出来ません。
 ではどうするか?

 深淵を開けばいいんです。
 普通はGMの作為か、はたまた偶発的にしか発生しない深淵を、ケラススは魔法を使う事によって意図的に発生させる事が出来る!
 深淵を発生させ、ピラミッドを深淵の中に叩き込もうと言う算段です。このプランに気付いた時から、魔法の反動を軽減するカードを掻き集め、何とかシーンに間に合った! (だからさっきの戦闘では、実は手札がボロボロだったりする)

 ついでに火神教団兵と反乱軍もまとめて深淵の中に放り込んでしまえwwwwww

 とは言うものの、ピラミッド全体を深淵に沈める事は無理だろうから(なんせ17年もの歳月をかけてるんだから、かなりでかい)、一部を削り取って、パワースポットの役割を機能させなくするだけでOK。

 「水魔の召喚」で喰らう反動ダメージはカード6枚分。魔法を成功させても勝手に深淵は開きますが、ここは反動で置いたカードの分も深淵の増幅に使いたいので、最後の判定はわざとファンブル。(笑)
 いや、ファンブルを意図的に起こせるって素晴らしいルールだNE!

 魔法反動はほぼノーダメージ。そしてそのカードによりケラススが開いた深淵は……

「初手から半径28mの深淵か……でかいな」

 反動が少なくて、なおかつデカイ数字のカードを必死でキープしてたからね。これからまだまだ大きくなりますよ。
 気分は邪神復活をもくろむ邪悪な神官だぜw

 さて、深淵を開いたケラススはSANチェックに失敗して(←違う)このまま深淵に呑まれても良いんですが、せっかくだし脱出を試みます。
 拡がる深淵と走るケラススの追いかけっこです。
 GMがカードをめくり、このターン拡がった深淵のメートル数を現在の深淵の半径に足す。中心から逃れようとするケラススは自分の移動出来るメートル分だけ移動。それを繰り返し、深淵が収縮を始めるまで(運命カードのタイトルに『翼人』の表記があるカードを引くまで)に深淵の拡がりから脱出すればOKと言う手順。
 ケラスス移動。深淵拡大。ケラスス移動。深淵拡大。ケラスス……

 終わらん!(泣)

 走れども走れども脱出できず。手札に「追加アクション:移動」がいつまで経っても来ないんじゃよ……。
 見かねたコロナエナが「追加アクション:移動」のカードを渡してくれた。

「こっちです。早く!」

 あ、コロナエナ、まだ私の事を味方だと思ってるwwwww
 実に素晴らしいロールだ。(笑)

 コロナエナの協力もあり、無事深淵からの生還を果たしたケラスス。しかしコイツは……

「半径48mの時点でやっと脱出か…それではこれからはどこまで深淵が拡がるかを確認しましょう」

 ペラリ、ペラリ、ペラリ、ペラリ……

 50m、60m、70m……まだ拡がる。

 ペラリ、ペラリ……

 80m、90m…この辺りから卓がざわつき始める。

 ペラリ………

 100、110……………

「『翼人』、まだ引かんのか!?」

 ぺラ…

 120…

 神、と言う存在。それはGMのカードを引く手に確かに宿りました。(笑)

 引くも引いたり!
 深淵半径、133m!!

 タスランとオルクスの戦闘終了時くらいに山札をリシャッフルし、ほぼ山札がめくられていない状態からのスタートで、深淵が収縮する頃には捨て札の方が山札より背が高いとか、ありえん。ゲラゲラゲラ。

 ピラミッド全て呑み込んだよwwwww

 これはさぞかし人間達も深淵に巻き込まれただろうな。ケラススも満足でしょう。さあガイウス様に報告だ。

「そんな事はさせないっ!」

 恍惚の表情を浮かべ立ち去ろうとするケラススの脇を駆け抜けて行く男がいた。
 ケラススの背後――深淵に向かってオルクスは駆けて行く。

「GM、この『守護者』のカードを使います。このカードの効果で深淵に呑まれてゆく者達全てを救います。その代償としてオルクスが替わりに深淵に呑まれて行きます!」

 なっ!? そんなカードがあるのかっ!!

 深淵がその門を閉じた時、不毛の大地は確かにそこに拡がっていた。 あの威容を誇ったピラミッドは跡形もなく消え失せた。
 しかし。
 どこまでも邪魔をしてくれましたね。ウルスラの走狗よ。
 ――まあ、それもまた良し。

「帰りますよ、黒眼。今私達に出来る事は最早ありません」

 エンディング。
 深淵に呑み込まれたオルクスはウルスラに掬い上げられます。しかし深淵に浸ったオルクスは最早人間ではなく、半魔の存在となり、ウルスラに付き従う事を運命として受け入れます。
 それでもラルハースがバラー領を侵略した時、度々その戦場に現れたそうです。蒼眼の盲目の騎士を打ち倒す為に。

「どこだ! ケラスス! 姿を現せっ!!」
「クックック…そんな所に私はいませんよ、オルクスさん」

 とか軍師っぽく格好をつけたは良いケド、実はケラスス、知力7なんだよなぁ。(笑)
オルクス:「大丈夫。俺6だしwww」

 さて、私めはと言いますと。

「陛下。バラー領は現在、内乱により民は疲弊し、不毛の大地と化した都市はいまだ機能を回復しておりません。攻めるなら今が頃合かと」
「うむ。ご苦労。ここからはワシがでよう」
 瘴気が風を巻き、ケラススの顔を撫でる。
 混沌の扉は開き、戦争が始まる。
 深淵が各地に門を開き、さらなる悲劇が撒き散らされる事だろう。
「それが私の望む世界。行きますよ、黒眼。この世を深淵に沈めるのです」
「はい、ケラスス様。私はどこまでもお供します」
 そう言った黒眼はニタリと笑う。蒼眼よりももっと、昏く、深い闇の瞳で。



いいね! 5
マスター
マスター日記
2022/06/18 06:05[web全体で公開]
😶 過去のセッション日記 深淵(中編)
 後編に続く! と書いてあったな。あれは嘘だ。

 調子に乗って書けるところまで書いてみたところ、とんでもなく長くなりましたw

(承前)https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_165530811514
(前編)https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_165539483638

 まずは各人のオープニング。
 戦場で死亡し、遺言を残すはずだった前領主クルーゲ。だけど王子タスラン、現在絶賛行方不明中www
 そこで急遽舞台は平和な頃のバラー領からスタート。
 領主としての心構えをタスランに説くはずの領主クルーゲですが……。

「ぶるぅああああっ!」
 筋骨隆々のマッチョ領主登場。CVは若本規夫御大だそうで。(坊さんの希望。それをGMも拾っちゃう!)
「領民を支配するのは力だあっ!」
 うわ、駄目な領主だwww
 でも真正面からやりあってこのオッサンに勝てる気がしねぇ。
 しかし、そんな領主クルーゲも火神教団を率いる姫将軍・ウルスラの前に戦場で散ることになります。
 あのオヤジに勝ったウルスラに勝てる気がしねぇ! ヤツ、ただのボインじゃねぇぞっ!(←魔族です)
 でも私、今からヤツとやりあうんだぜ。orz

 月日は流れ。
 神隠しにあったタスランがバラー領に帰ってきます。そこで見たものは、砂漠化した土地、奴隷となった国民。そしてその奴隷達が築きあげた巨大なピラミッド。
「聖帝十字陵かよっ!」
 じゃあ盲目の私は仁星のシュウで、って咄嗟に出てこないのが俺クオリティ。もったいない。一発ドッカン貰えたのに。言ってたら死亡フラグだったけど。
 行方不明となった17年間の歳月(タスラン自身は1日しか経過していない)で変わり果てた領地に愕然とするタスラン。
 そこへ登場するオルクス。

「まさか、タスラン王子? あの頃と姿は変わっていないが、本当にタスラン王子なのか?」
「君は?」
「兵長の息子であったファーレン家のオルクスです。覚えていますか?」
「覚えているとも。ただ、あの時のオルクスは僕よりも年下だった」
「あなたが変わっていないだけです。あなたのいない歳月、全てが変わりました。案内します、こちらへどうぞ」

 そうして案内された所は。

 THE 奴・隷・部・屋!

「行方不明だったタスランを捕まえたぞー!」
 哀れwwwwww

 その後、敵将・ウルスラがツンデレだったとか、コロナエナがオルクスと少年時代に知り合いだったとか、上手く話を拾いながらオープニングシーンが展開されていきます。

「あの時、オルクスがウルスラからかばった少女奴隷が、実は私だったのです!」

 ナ、ナンダッテー!

 そして私のシーン。
 とりあえずガイウスと謁見して、とっととバラー領に向かわんことには話にならん。
 ガイウス王は現在魔族と融合し、半人半魔の状態のようです。で。構える城が霧に包まれた幽霊船。うわ、格好いいなー。それじゃ私も精一杯格好つけますか。

「それでは、ガイウスに呼ばれた私は、彼に謁見する為に甲板に向かいます。従者の黒眼の肩に手を置いてここまで誘導してもらったケラススですが、甲板に上がる前にその手を離し、『お前はここまでで良い』と告げ、一人で王の前に姿を現します」
「ああ、良い選択ですね。ガイウスは半魔なので普通の人間が彼に近付くと生気を奪われ死んじゃいますし」

 そいつは先に言えwwwwwwwwwwwwwwwwww!
 縁故の人間がいきなり死ぬところだったじゃないかあっ!

 ガイウス閣下からハンドアウトの話を語られ、行って来いと命令される私。

「王よ。それに関しては私、少々面白い話を聞きました」
「なんだ?」
「かの国では17年前、行方不明となった領主の息子がいたそうですが、その息子が帰ってきたと言う話。それも17年前から姿を変えずに」
「それは本物なのか?」
「その者が本物なのか偽者なのかはこの際、瑣末な事でございます。その者が存在していることによって、元バラー領の民がどう動くか、と言う事の方が私には興味をそそられますな。
 あわよくば、事が大きくなる前に全てが終わるやも知れません」
「ふむ。お前に全て任せる。吉報を待つ!」
「はっ」

 よし! とりあえず他のPCに渡りがついた。
 あとはこのPCを利用して・・・・・・。

 ケラススの青写真はこんな感じ。

・タスランをそそのかし、奴隷達を煽動する。
・奴隷が内乱を起こし、火神教団と戦えばどちらが勝利しようとも疲弊する。
・タスランとオルクスを対立させ、どちらかが死亡する(相打ちならなお良し)
・タスランがしねば、ウルスラを倒した後土地の支配者がいなくなるので併呑しやすくなるし、オルクスがしねばウルスラは右腕を失うことになる。
・内乱の事も併せれば、どちらにしてもガイウスが軍を動かし易くなる事は請け合い。
・理想はタスランがオルクスを倒し、さらにウルスラまで倒してくれれば言うことなし。最後は私がタスランを殺害すれば良い訳だし。

 おお、悪人だ。まごうこと無き悪人だー。

 失敬なっ! ラルハースの国を繁栄させる「正義」じゃないかっ!

 さあ、行きますよ黒眼。
 火神教団の連中を深淵の底に叩き落しに。クックック・・・・・・。

 ゲーム本編に突入。

 ああ、ウルスラさんが巨乳&ツンデレに加えて良い人フラグまで立ててきたwww。
 ウルスラの呼称が、ウルスラ→ウルスラさん→ウルスラ様になって行くwww
 オルクスが傾倒するのも判るなぁ。
 タ、タスケテー。

 でも負けない! どうせウルスラと真正面から殺り合うのはタスランだ!
 奴隷に身をやつしたタスランは、慣れない肉体労働の為、熱を出し倒れる。
 夜。タコ部屋で寝込むタスランの前に、蒼き影が姿を現す。

「あなたがタスラン王子ですか」
「あなたは?」
「私はケラスス。あなたに手を貸す者、とでも言っておきましょうか。以後、お見知りおきを」
「手を貸す? 僕は何の力もない奴隷だ」
「何の力もない? いえ、あなたは御自身の力に気付いてないだけです。あなたは宜しいのですか。この自国の惨状をこのまま見ているだけで? 奴隷となった臣民をこのまま見捨てても宜しいと?」
「良い訳ないじゃないか。だけど、僕に出来る事なんて……」

 話を聞いていた奴隷の一人が異議を唱える。タスラン王子は17年前に行方不明となった。確かに面差しは似ているが、今生きていたとしてもこの年齢ではない。

「……! 君は、ハイド。ハイドなのかい!?」

 うお、名もないNPCにいきなり名前が付いたwww

 タスランは語る。ハイドとの親交を。それはハイドとタスランにしか知りえない話。

「タスラン王子。まさか・・・本当に!?」
「そう。僕は間違いなくバラー家のタスランだ」
「よくぞ・・・・・・ご無事で・・・っ!」
「長い年月が流れても、殿下。こうしてあなたを慕う人々がいるのです。あなたがその想いに応えなくて、どうするのですか。
 あなたは信頼できる仲間を集めて下さい。それが大きな力となり、火神教団を駆逐することになるでしょう。
 その時こそ、ラルハースの国全てを持って、力を貸しましょうぞ」
「ラルハース? 何故君達が力を貸す?」
「ラルハースが信奉する水神は火の神とは滅法相性が悪い、そう言う事ですよ。
 何よりこの地には昔、水があり、緑があった。その姿を火の神より奪還したいのです」

 そう言い残し、再びケラススは闇の中へと消えてゆく。

「タスラン――思ったよりも有能な駒かもしれませんね」

 呟きは、「タスラン帰還」――その歓喜の声に掻き消される。

「悪い人だ」「悪役だ」「黒幕だ」
 テーブルの方々からそんな声がw 
 挙句の果てにGMのメモ書きに「KUROMAKU」と明記される始末www

 ならば黒幕は黒幕らしく、しばらく場の状況を静観しますか。
 とりあえず少年・タスランとは友好的(笑)な関係を築きあげたのですが、さて次はどうしよう。
 騎兵・オルクスを悪者に仕立て上げなきゃいけないので(笑)、ならば翼人のまじないし・コロナエナを味方に引き入れたい所です。
 しかしコロナエナさん、電波全開です。
 死人喚びが出来る人で、姉のフレアエナが死してなお彼女に寄り添っていると言う設定。しかし彼女にしかフレアエナの姿が認知できないwww
 宿の台帳に2人の名前を書くとか。(当然宿代も2人分払う)
 食事も2人前頼むとか。(当然以下略)
 彼女に問いかけると、
「姉さんならここにいるじゃないの。失礼な人ね。行こう、姉さん」
 傍から見たら何もない中空に向かい、独り言をブツブツ言い続けるアブない人です。(しかも際限なく!)

 な、仲良くなれるかなぁ。(汗)

 静観しているうちにオルクスとタスランが接触し、協調路線を築き上げる。
 うーん。マズイなぁ。
 シーンに登場して強引に引き裂いても良いんだけど、それは印象が悪すぎる。これは上手いこと立ち回られた。
 コロナエナも梟に変身して情報収集を継続している。
 私は昼に動き回るとどうも目立ってしまいそうなので夜まで待ちますか。

 夜。
 コロナエナがまず動く。
 オルクスの寄宿舎にまで侵入し、彼との再会を果たす。タスラン王子の居場所を聞き、彼に導きの水晶を渡す為に。
 しかし、オルクスが身にまとうは火神教団の鎧。

「『幼い頃、私を助けてくれたあなたが何故ウルスラの手先になっているの!?』 そう言って短剣を構えてオルクスを睨みます。『タスラン様は一体何処にいるの!?』」

 う。これはマズい流れだ。
 オルクスの出方次第ではコロナエナもオルクスと協調行動を取り始めるぞ。口説き文句は全く固まってないけど、ここは邪魔しとかないと!

「あなたのようなか細い腕では彼を斃す事は出来ませんよ」
 女の背後、気配なく忍び寄った私は彼女からその短剣を取り上げる。
「誰だ!?」
「名のるほどの者ではありません。特にあなたのようなウルスラの走狗にはねっ!」
 剣を右手に構え、左手で女を背中に押しやりオルクスと対峙する。
「渡したい物があるのでしょう? タスラン殿下は向こうの奴隷小屋にいます。見張りは私が倒しておきました。お行きなさい!」

 見張り倒されてるwwwww
 ケラスス、お前凄いなぁ。
 なぁに、TRPGの世界では良くある事サ。

 これでコロナエナがタスランの元へ向かい退場。あくまでオルクスさんには孤立してもらわないとね♡
 オルクスと対峙した私は暗に敵対行動を仄めかせ、一触即発のムードを漂わせながらも斬り結ぶ事なく退場。
 ちょっとミスった。
 最後まで名前を名乗るの忘れてた。orz
 オルクス的にはシナリオ最後まで名前も判らん男って事になっちまったよ。
 あと、1ラウンドくらい戦闘しとけば良かったかも。手札の循環って言う意味で。ちょっと使いづらい手札状況なのよ。
 惜しい事をした。

 コロナエナは一路タスランの元へ。
 さしたる障害もなく(笑)、無事タスランと再会し、姉より託された導きの水晶を渡す。しかしそれは同時に姉との決別をも意味する。
 その導きの水晶を受け取ったタスランは圧倒的な幻視をする。
 何故、自分は森の妖精(これも魔族)に神隠しにあっていたのか。この水晶の役割は。そして身の内から湧き上がる大いなる力は。
 タスランは気付いてしまった。

「僕の血には、水の魔族の血が流れている・・・・・・」

 雨が降る。
 砂漠と化して久しいこの土地で、数年ぶりの雨が。
 タスランと水晶。共鳴する力が天をも動かす。 

(注:水の魔族の血を自覚したタスラン、って今読み返してみるとこれ坊さんのアドリブなんだよな。別にGMからそんな指示があった記憶ないし。今更ながらにトンデモない人だなぁ)
いいね! 5
マスター
マスター日記
2022/06/17 00:53[web全体で公開]
😶 過去のセッション日記 深淵(前編)
 旧版SWからアリアンまで、ファンタジー系システムを得意とするMさん。
 界隈のトーキョーN◎VAファンを虜にしている坊さん。
 ダブルクロスを始め、色々なシステムを取りまわす黒さん。
 そして深淵の巨人、GMのDSさん。
(注:ちなみに俺はこの時期、コンベンションに参加したての売り出し中の新人GMでした)

 さて、なかなかドエライ面子と卓を囲む事になった訳ですが、そう思ってるのは俺だけではなかったようで……。
 GMのDSさんが一番驚愕されている模様。(笑)
 そうだな、俺はまだPLだから楽だよNE! 仕切るGMが大変だwww

「えー、本日はGM5人体制でセッションを進行したいと思います」
 ブハッ! プレイヤーINEEEEEEEEEEEEEEEE!!w
 冗談で飛び出たこの言葉。
 ん? 待てよ。

 ああ、そっか。それで良いんだ。

 ストンと腑に落ちた気がします。初プレイとは言うものの、そんなに気張る必要もナイや。
 なんせ俺をフォローしてくれるGMが4人もいるんだし、好きに投げちゃったらいいやん? 誰か拾ってくれるでしょ。


 そうは言っても深淵初プレイ。ハンドアウトの選択は慎重に。
 提示されたのは、
・少年
・兵士
・翼人のまじないし
・ラルハースの水の騎士

 PC番号は振ってないケド、順位的には少年が1~水の騎士が4と言った所か。
 今回のセッションで一番助かったのは、GMの世界説明がかなりしっかりしていた所。
 物語の舞台、世界の在り方、判定の手順etc……、ここら辺の説明を門外漢の自分にも簡潔に分かりやすく説明して貰えました。特にイメージ優先のこのゲームでは非常にありがたい。
 俺なんかはどのシステムでも世界観って結構テキトーにしか読んでないからこう言う所はすげぇな、って思う。(だからテキトー&なんでも有りのまよキンLOVEなんだな)

 話が逸れた。
 さて、どのPCを選ぼうか。
 早々に苦手とする女キャラ(いや女性じゃなくても良いと思うけど)、「翼人のまじないし」が持っていかれ、内心ホッとする。
 あとは「少年」、「兵士」、「水の騎士」だけど、「少年」は遊びやすそうだけど先週PC1をやったばかり。「少年」は立候補もいたのでそちらへ。
 残るは「兵士」と「水の騎士」。同じ戦士系ではありますが、方や物語の舞台となる領地で「兵士」となり、そしてその国を裏切った男。方や「水の騎士」はその領地と隣接する他国からの使者。物語の当事者性は圧倒的に「兵士」の方に軍配。
 ただ、「兵士」の方のハンドアウトに難があって、裏切ったまま祖国に仇なすか、それともやはり祖国に忠誠を誓うかの選択を迫られる仕様。
 優柔不断なワタクシ。クライマックス前の運命の選択で悩みに悩んだ挙句、グダグダなロールプレイで台無しにする気配が濃厚なのです。
 んじゃ、「水の騎士」かなぁ。と思った時、天啓がっ!!

 こいつ、「おじゃる言葉」でしゃべったら面白くネ?

 いや、ほんと。なんでそう思ったのかまったく理解不能。セッションが終わってこうして日記を書きながら「なんで?」と思い返してみても意味不明。何かに憑かれてたとしか言えん。(注:深淵は中世時代をモチーフにしたダークファンタジーRPGです)
 兎にも角にもその天啓に従い、鬼門のPC4枠、ラルハースの水の騎士のハンドアウトを手にすることになったのです。

ハンドアウト
・ガイウス・ラルハースの使者(運命番号86:支配者)
 あなたはガイウス・ラルハースに仕える水の騎士である。そのガイウスから直接の命令が下った。「南から侵攻してくる炎の蛮族どもを蹴散らしてこい」成程、ガイウスの同盟者である『死霊の公子スナーダル』は炎と相性が悪い。炎の侵攻はご遠慮願うというところか。
 さて、私ひとりでどうしたものか。水が豊かなれば「水の猟犬」でも何でも使えるのだが、蛮族どもの影響でこの辺りは砂漠化している。戦力がどこかにないものか。

 ハンドアウトから推測される事は、
・PCは、シナリオの舞台である国の出身ではない。
・他国の王(ガイウス)の命令により、シナリオ舞台の国で支配的な火を信仰する連中(火神教団)を壊滅させなければならない。
・手勢は自分ひとり。しかも「水」がなければ本領が発揮出来ない。(「水の騎士」は魔法戦士なのですが、水がなければその「魔法」が使えない)
・逆説的に火神教団の連中が来る前は水が豊富な土地だったことが推測される。
・んで、この無理難題、断る事が出来ない!(運命番号86における支配者がガイウス・ラルハース、その人なので)

 無理っ! ガイウス様スミマセン。私には荷が重すぎでおじゃるよ。

 水があれば本領発揮とは言うものの、その水を呼び込む為の方策がまったく見えねぇ。加えて、他のPCとの接点がなんにもない。下手すりゃ今回、完全地蔵も有り得るな。

 不安をよそにキャラクター作成は続く。
 キャラクターにはハンドアウトで与えられた運命カードの他に、ランダムで追加で1枚、運命カードが貰える訳です。これにより同じシナリオでもキャラクターに変化が付き、シナリオ自体が変容していく訳ですね。
 例えば、国が滅ぼされた亡国の王子(今回の少年のPC)が、ハンドアウトでは奴隷として17年を過していたはずなのに、(運命カードの結果)森の妖精と1日過ごした事によって17年間行方不明になっていた事になったり!(妖精界とは時間の流れが違うのです)

 さて俺の追加の運命はなんでしょうね。……うーん、このカードなんか良いんじゃない? ほら、語り部の文章に「水」の単語が出てくるし、水の騎士らしいんじゃないかなぁ。

「……!? スンマセン。本当にこの運命カードで良いんですか?」
「? え、なんかマズかったっすかね?」

 運命番号47 深淵の召喚

「変更したいなら変更していただいて結構ですよ。そもそも深淵とは……」

 予定を急遽変更し、「深淵」に関する説明をしてくれるGM。
 それによると深淵とは、この現世に重なるようにして存在している世界なんだそうで。イメージしたのは混沌とか、あと鋼の錬金術師の人体練成した時に訪れるみたいな所? まあ控えめに言ってヤバイ所。俺のPCは、その深淵に繋がる門を開いちゃう人らしい。
 んで、深淵が開くと深淵の門は膨張し、あらゆるものをその中に呑み込んで最期には収縮して消えてゆく。あとに残るのはぺんぺん草も残らない不毛の大地。

 この運命を取得したPCは、行為判定にファンブルすると勝手にその深淵が開きます。
 それどころかっ!
 魔法を使用するだけで深淵を呼び込んでしまう!

 ……私、魔法戦士なんですけどぉっ!?

 水があったとしても魔法、使えねぇじゃんよっ!!
 明らかに初心者向きではなさそうな運命に、GMも「変更するかい?」と呼びかけてきます。
 うーん……いや、この運命を選択しましょう。自分で選んだ「運命」ですもの。

 とは言うものの、困った。
 こんな重たい設定(運命)を貰っちゃったら「おじゃる言葉」が使えないじゃないかっ!(←ヲイ)

 キャラクター造詣の変更を余儀なくされ、内心混乱をきたしつつ、キャラクター作成は大詰め、縁故の記入へ。要はこのPCに関わりの深い人間と、その繋がりの度合いを記入するんですね。(点数が高いほど繋がりが深い。通常の最大値は5点)
 他のPLは色々書いてるみたいだけど、自分は簡単。「主君・ガイウス」に5点。追加運命カードの「深淵」について2点。魔法を使用する為の「触媒」に1点。あと、なんじゃこりゃ? 「従者の少年」?

「あ、騎士なので従者がいるって事です。不要ならその縁故は取らなくても良いです」

 ああ、そんな役に立たなさそうなキャラ要らん。どうせNPCだし、GMが操るにしろ、俺が操るにしろ面倒でしょ。
 さて、後は名前を決めると完成。
 あれ? キャラクターシートは?

「キャラクターテンプレートのデータをそのまま使用するので、キャラクターシートは使いません。渡したキャラクターメモシートで必要ものは全て揃いますし」

 ああ。確かにデータをあちこちいじるゲームじゃないし、それで充分なんかも知れんね。
 家に帰ってこれを書いている最中、各種データや単語が確認できなくて少々往生するハメになったけどね。まさか日記の為にルールブック買いに行くのもなぁ。(注:後日買う羽目になりました)

 さて昼休憩。
 さあ、あと1時間のうちに何かキャラクターをでっち上げるんだっ! おじゃる言葉の麻呂以外のキャラクターをっ!!




 少し頭を冷やして考える。

 とりあえずコイツの上のガイウス・ラルハースって人物はハンドアウトを見る限り、そしてGMの説明を聞く限り、どうもロクでもない人間のようだ。(深淵で、おじゃる言葉のPCを使おうと思いついた人間とどっちがロクでもないか、と言う議論はまた別の機会にでも)
 って事はこいつも大概のロクデナシに違いない。
 しかも常に深淵と隣り合わせの人生を歩んできて、性格が歪まないわけがない。

 ……じゃあ今回のコンセプトは悪役、か?

 そう思いついた時、するするとキャラクターイメージが実像を結ぶ。
 そう言う設定にするなら先程の「従者の少年」。君を使わない手はないなぁ。

 と言う事でキャラクター紹介。
「名前は蒼眼のケラススです。ラルハースの水の騎士でガイウス・ラルハースに忠誠を誓う33歳、男です。
 水の魔法を操る魔法戦士ですが、魔法を使うと深淵を呼び寄せてしまいます。そのため、水の魔法を使用する為の刻印=青い瞳は常に閉じられ、盲目を装っています。なので、従者である『黒眼』が常にケラススに付き従い、彼の目の代わりとなっています。とは言うもののあくまでフレーバー的なものなので、実際には『見えている』って事にしておいて下さい。
 盲目にも関わらず二つ名に『蒼眼の』とあるのは、その蒼眼が開かれた時、深淵を呼び寄せる事からそれの畏怖を込めた二つ名だと言うことで」

「うぉっ、シャカかっ!?」

 おおう! 乙女座のシャカ。その発想はなかった。
 ってか今気付いたんだけど、これって、ひょっとして…ひょっとしなくても……













 邪気眼そのまんまじゃねぇかwwwwwwwwwww

 思いついた時はなかなかいい設定に辿り着いたなって思ったんだけど、厨二病全開ですよ、奥さん。
 いいの。言ってるだけじゃなくて、彼は本当にヤバイ瞳の持ち主なんだから。

・少年 タスラン・バラー(坊さん)
 17年前に火神教団に領地を攻め滅ぼされた亡国の王子。しかし、彼はその直前、森の魔族に魅入られ行方不明となっていた。帰ってくるなり拘束されたタスランが見たものは懐かしい故郷ではなく、砂漠化した領土、奴隷となった臣民の姿だった。
 
・騎兵(兵士からの変更) オルクス・ファーレン(黒さん)
 元はバラー家に仕える兵長の跡取り。国を失い、反逆するも、征服者・ウルスラの懐の大きさに触れ、やがて彼女に心酔するようになる。
 多くの国民からの怨嗟の声を受けながら、それでもウルスラのカリスマに抗うことも出来ず、やがてウルスラの傍らに付き従う程の男に成長した。
 そんな折、かつての領主の息子(タスラン)が帰還し、その心は千々に乱れる。

・翼人のまじないし コロナエナ(Mさん)
 バラー領の、そして王に仕える忠実なる臣民。国を失い、姉(フレアエナ)を失い、それでも姉の遺志を継ぎ、王子(タスラン)を捜し求める。姉から託された導きの水晶を彼の元へ返す為。
 死人と会話の出来る彼女の側には、常に姉が寄り添う。それ故に、彼女は気付いていない。姉の命運がすでに尽き果てていることに。

 以上の面々によってお送りします。
 やっぱり3人とも王子を中心に絡みがあるよなぁ。俺も早く合流しないと。

 後編へ続く!
いいね! 8
マスター
マスター日記
2022/06/16 00:48[web全体で公開]
😶 過去のセッション日記 深淵(承前)
 先日遊んだセッション終了後の雑談の際、たまたま「深淵」の話がでた。
 久しく遊んでないけど良いゲームよね、あれ。と思いつくままに深淵について色々話したんですが、そういや昔、深淵のセッションで日記を書いた事あったなぁと思い出し、発掘。

 読み返すとやっぱり良いセッションだったなぁと改めて思ったのでこちらの方にも投下。
 お暇な人はご笑覧いただければ。
 でも間違ってもルールブックには手を出すんじゃないぞ! 絶版プレミア価格だからな!w
 三版、いつになったら出るんだろう……。

・深淵ってどんなゲーム(マスターの主観です)
 中世時代の世界を舞台にした剣と魔法のダークファンタジーRPG。
 個人的に思っている大きな特徴が3つあります。

1つ。冒険に出ないようなキャラクターなんかも物語に参加させることが可能である、と言う点。
 例えば、そこら辺に居る普通の主婦。
 一見ごく普通の主婦が実は陰では……って事もなく、普通におばちゃん。そんなのも公式のキャラクターテンプレートの中には入ってたハズ。
 地元の深淵のGMは卓募集する時に「持ち込み禁止キャラクターは『あなたが扱えないキャラクター』です」って言ってましたね。

2つ。運命カードの存在。システムオリジナルの運命カードってのがあって、判定の達成値の上昇なんかに使えます。ですがこの運命カードの真価はその「フレーバーテキスト」にあります。
 プレイヤーはシーンの開始時は手持ちのカードから1枚「そのシーンを彷彿させるフレーバーテキスト」が書いてある運命カードを公開します。
 自分はこんなシーンにしたい! ってのをカードに託すことが出来る訳ですね。
 
3つ。これは俺の偏見もあるかと思うんですが、深淵は物語>PCです。「PCの命」と「美しい物語」を天秤にかけた場合、「美しい物語」を取る事を推奨されます。
 儚い命を物語の中に刻み込む事で、PCの命は物語の中で永遠の命を宿します。
 これが自分的には深淵と言うシステムの真骨頂かと思っています。



 さて、こっからがプレイレポートです。
 まずは卓決め段階のお話から~。 

(承前)

 今月は週一ペースでコンベンションがあるぜ!
 本日立った卓は7卓。

・絶版ゲーム
・絶版ゲーム
・D&D
・シャドウラン
・深淵第二版
・アリアンロッド2nd
・アリアンロッド2nd
(注:絶版ゲームのタイトルを挙げると時代が判るので伏せましたw)

 おおっ。ルールを把握しているのがシャドウランしかねぇ!(笑)
 隣に座っていたKさんが「深淵イイッすよー、がっつりロールプレイできますよー」と強力プッシュしてくる。
 うーん。(汗)
 ノッてる時の俺ならそれもアリなんだけど、駄目俺状態の時にそんな卓に入ると火傷どころの騒ぎじゃないしなぁ。しかもノッてるかそうでないかはセッション開始してからでないと判らないときてる。(キャラ作成の時点でも分からん)

 GM紹介を聞いて候補をいくつかに絞るが、絞ってからが甲乙付け難い。
 卓分け開始で候補の一つが速攻埋まる。新システムはやはり強し。
 残りの候補を見回したところ、深淵卓にはすでに4人募集の内、3人が埋まっている模様。 
 で、その3人のPLってのが……

・Mさん
・坊さん
・黒さん



 …………………………え!?



 く、喰われるっ! あ、あの卓に入ると取って喰われちまうだっ!!(怯)
 この界隈で普段頻繁に卓立している名GM達が何故か深淵卓に集結しております。こりゃ何か? 祭りかなんかが始まるんか? それとも「ドレスコード:GM」とか?

「どの卓にするの?」
「あ、ひでぽんさん。
 いや、シャドウラン、D&D、深淵のどれかのつもりなんですけど、迷ってますwww」
「……あの卓(深淵卓)スゲーナ」
「ヤバいっすよねぇ。あんなトコ入ったら取って喰われますよw」
「マスターくん行ったら?」
「えぇ……俺っスかぁ? 今回はマジ決まんないッスわぁ」

 本当にどの卓に行くかが決まりません。
 キョロキョロと卓を見回して、それでも心の中では「ま、PLが集まらなかった卓に穴埋めで入ればいいや。だからこのまま暫くステイ」とか思ってたんですよね。


 ドンッ!


 いきなり背後から突き飛ばされる。思わずたたらを踏む僕ちゃん。
 壁に手をつき、ようやく体勢を整え、顔を挙げたその先には。

「ようこそ、深淵の世界へ♪」

 ひwwwwwwでwwwwwwwぽwwwwwwwんwwwwww!!

 振り返るとひでぽんのヤロー、ゲラゲラ笑ってやがるwwwww

 こうして計らずしもワタクシ、マスターはエライ面子に囲まれ深淵初セッションに挑む事になったのでした。

 果たして、俺は生き残る事が出来るか!?
 それとも百戦錬磨のGM衆に囲まれ、頭から取って喰われるのか!?

 引っ張るだけ引っ張って 続く!
いいね! 9