マスターさんの日記

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日記一覧

マスター
マスター日記
2022/09/08 01:26[web全体で公開]
😶 ぎゃあ! やっちまったああっ!!【卓宣伝】
9/13にインセイン「正しい死体の処理方法(なくしかた)」って卓を立ててるんですけど……
先日、定員3名の内2人が揃って、やあ良かった良かったあと一人だね。って思ってたんですよ。

Twitterでも参加者が来ていただけまして、セッションページのオンセンでの「募集人数」とシナリオの「定員」がずれたので、セッションページを編集しなおして「あと一人の募集」に変更したんですよね。

それから数日。
参加申請無いなぁ。おっかしいなぁ。とセッションページを確認した所。。。
あれ? セッション募集ページに載ってないぞ?? いったいどういう事だ!?

募集人数を3→1に変えてたみたいで、「募集が終了したセッション」一覧に放り込まれてました!!orz

ひーん。
現在、インセイン「正しい死体の処理方法(なくしかた)」絶賛参加者募集中でぇす。
どなたか、どなたか。参加していただける方はいらっしゃいませんかー!?
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=166194143498master2000

勢いに任せて犯してしまった罪を「なかったこと」にしようとする、背徳感溢れるシナリオです。
心より、ご参加お待ちしております。m(__)m
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マスター
マスター日記
2022/08/28 22:40[web全体で公開]
😶 虚構侵蝕TRPGが楽しかったので
 今日は地元のコンベンションで「虚構侵蝕TRPG」を遊んできました。

【虚構侵蝕TRPGとは?】
 今月発売された新作TRPG。
 映画作品を模したフィクションが現実を侵蝕する世界で、その侵蝕を認識できるPC達(観測者)が、世界の本来の姿を取り戻すべく歪んだ虚構に立ち向かう、と言う現代を舞台にしたゲームです。
 朝、目が覚めたら目の前に不毛の大地が拡がっていて、バギーに乗った荒くれたちがヒャッハーしてたりするのを何とかしよう! って感じのシナリオが遊べるぞ。

 システムのコンセプトとしてはとても分かりやすい。映画のようなフィクションの世界が急に世の中の常識になったら困ります。(例えばシン・ゴジラの世界が現実だと困るよね)
 ただ、普通の人にはそれが「世界の常識」になっちゃってて、誰も疑問に思わない。「普通の日常」に戻るためにPC達が頑張る、ってのがコンセプト。
 ただ、PC達の中には虚構侵蝕によって常識が塗り替えられた「新しい世界」に惹かれる場合もある訳で……。って事で、虚構世界に惹かれすぎたPCはフィクションの世界の住人となり戻って来れなくなる。
 そんな感じの世界観のゲームです。
 無料配布のルールもあるので、興味のある人は↓をどうぞ。
https://takuge-labo.com/kyokoshinshoku/
【説明終わり】

 さて今回、僕はちょっとした疑問をもってこのシステムのGMを立卓しました。
 それは。

 元の映画を見た事なくてもちゃんと楽しく遊べるの?

 と言う疑問。
 説明したように、映画作品を模したフィクションが現実を侵蝕するというコンセプトから、このシステム、基本的には元ネタの映画があります。
 ルールブックのサンプルシナリオや、公式が案内しているシナリオには元ネタの映画のタイトルが明記されている訳ですが、その映画の中身を知らない人間も楽しく遊べるの? そしてその映画の元ネタをGMがそもそも知らなかった場合、ちゃんとセッションが運営できるの? 

 シナリオを読む限り、結構ガッツリ元の映画のネタが入ってるようなのですが、どうなんだろうね??
 GMが元ネタを知らないけど、PLは元ネタを知ってるとどんな感じになるのかな?

 そんな疑問が芽生えてしまったら解決しないと気がすまないマスターさん。
 水曜日に購入して、ろくに読み込みも終わってないけど、コンベンションに持ち込んで立ててみる事にしました!
 ルールの理解度は雑ですが、そこは新作! って勢いと、今までコンベンションで売ってきた信用を盾にとって強引に立卓を目指します!(爆)

 卓紹介の時にはルールは買ったばかりで不勉強である、って事と、元ネタになった映画に関してはGMは観たことがない、って事はしっかりアナウンス。

「……それを踏まえた上で参加して下さいね。で、シナリオなんですが、元になった映画のタイトルは言えないんですけど、赤い錠剤と青い錠剤のどっちかを選んで飲んでもらう事になります」
「ブフッ」

 ここでコンベンション主催者が吹き出す。
 あ、やっぱりこれだけで元ネタが何か分かるんや。有名な映画だしなぁ。

 と言う訳で無事卓成立してセッション開始。
 ルール自体は簡単で、しかもwebでルールが無料公開されているので、俺の説明&スマホでルール確認もしつつ、PCを作成していく。小一時間もかからずに使用PCの解説なんかも全部終わって、11時過ぎにやる事がなくなる。
 ……ま、昼飯食いに行こうか。

 12時半くらいからセッション開始。入れ替わりにコンベ主催者が昼飯を食べるために会場から離席。

 13時過ぎに主催者が帰ってきて、卓を覗きに来る。
「どう?」
「あ、Aさん。大変なことが判明しました」
「なになに?」
「GM含めて参加者全員、元ネタの映画を見てませんでした!w」
「なんやと!?www」

 そうなんだよ。
 誰一人として元ネタ知らないから、普通に「僕たちの知らないシナリオ」でセッションが進行するという、「虚構侵蝕TRPG」で遊ぶ意義を見出せない、訳の判らん状況になってしまいました!!!

 これが発覚したのは例の「赤い薬と青い薬」のくだり。

「ねぇGM。これってどっちか選ばなきゃいけないの? どっちも選ばない第三の選択肢は選べないの?」
「え? (シナリオを読んで)……そうだねぇ、選ばない選択肢はシナリオに書いてないから止めて欲しいな」
「いや、それなら別に良いんだけど。なんか違う選択肢が隠されてるんじゃないかなぁ、って思ってね」
「……ん?(違和感を感じる) このシナリオって元ネタ〇〇なんだけど見た事ある人、挙手!」

 ……そして誰もいなくなった。

Aさん:「お前ら、雁首揃えてあの超有名映画を観てないとか、ある!?w」
僕たち:「事実、目の前にその状況がw」

 いやあ、びっくりしましたね。
 参加者が俺も含めて全員、「俺以外の誰かが観てるから大丈夫やろ」って思って卓に着いてたwww

 で、さっきの状況を話した所、「その状況なら第三の選択肢を選んだ瞬間、〇〇〇が出てきてPCを斃してリスポーンで良いんじゃね?」と秒で答えが返ってくる。
 あ、確かにそうだわ。

 ……やっぱり元ネタ知ってる人間は違うなぁwww

 セッション自体はめちゃくちゃ面白かったよ!! 俺、ずっと笑ってたし。
 虚構侵蝕TRPGの本来想定されてる遊び方では絶対ないと思うけどなッ!!(笑)

 遊んだ感想としては「元ネタの映画は最低一人は視聴してからセッションをやった方が楽しい」と言う結論。
 元ネタを知ってる事によって、その「世界のお約束」に乗っかる事が出来るし、ロールプレイにも余裕が出来る。元ネタに連動した適切なキャラロールもしっかり映えると思うしね。
 知らなくても楽しむ事は出来るよ。俺はセッション終わってから元ネタの映画を観ようかな、って気になったし。

 セッション時に出た不満点としては、「キャラクターシートが使い辛い」。
 これ、オンセでやる分には良いんだけど、テーブルトップで遊ぶと、PCの自画像を描くスペースが無いんですよ。卓上でやる場合、お絵描きが好きな人だと間違いなく不満に思う。そしてHPを管理するスペースもない。状態変化の項目はいっぱいあるのに、HPが変動しても書くところがないとか。これはどうかと思う。
 レコードシート的なモノがあるなら良いんだけど、ダウンロードページにはなかったよね? 早急にver.2が出る事を希望します。

 遊んだ感想としてはこんな感じでした。
 今日も楽しかったバイ。
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マスター
マスター日記
2022/08/26 21:34[web全体で公開]
😶 事前準備が7割 あとがき
 お、収まらなかった……orz

 と言う訳で長々と書いてきました「セッション募集ページ」について。
 長文にお付き合いいただきありがとうございました。
 セッション募集ページについては、「参加希望者が必要事項を把握でき、参加したい! って思わせる募集ページ」が最高なんですが、「参加者が揃ってからセッション開始まで」の流れも考えると、どうしても少々長くなってしまう傾向があります。

 ただ、「間違って参加しちゃった」って不幸な事故を起さないためにも、ある程度の情報量は必要なんじゃないかなと考えています。
 参加決定してから打ち合わせの段階で「入る卓間違えたわ、抜ける」とか「君、シナリオにそぐわないから抜けて」とかって、言い辛いですもの。

 さて、次回は「事前準備 立卓~セッション開始まで」を書こうと思うのですが、このポイントに関しては俺自身のノウハウがあまりなくて言語化が難しいってのと、なにより艦これのイベントが始まってしまいます!(笑)
 気が向いたら書いてみようと思いますが、難しいんじゃないかなぁ。艦これのイベントが終わるころには熱も引いてると思うし。

追記:レギュレーションの項目に「参加条件」を書き忘れていました。基本的には「ルールブック所持必須」となります。
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マスター
マスター日記
2022/08/26 21:32[web全体で公開]
😶 事前準備が7割 ~セッション募集ページ編~(後編)
 と言う訳で実際に卓を立ててみました。
 新クトゥルフ神話TRPG「冒涜都市Z」です。
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=166151619226master2000

 以下の文章はシナリオのネタバレは極力省いていますが、シナリオ制作者の意図なんかの推察が入っています。なので、微塵もネタバレを受けたくないならここから先は読まないようにして下さい。

 かなり細かくいきますので、ここから先を読む人は覚悟してねw









★セッションタイトルについて
【日程調整卓】冒涜都市Z【9月開催予定】
 はい、もうここからです(笑)
 セッション日程をビシッと決めて開催した方がKPの負担は少ないです。
 今回は、自分がまだ9月の予定をほとんど入れていない事から融通の利く「日程調整卓」としてます。僕としては「日程調整が出来る人」であり「9月の日程に融通の利く人」と言う意図を込めています。
9月の予定がギチギチに詰まってる人がこの募集には反応しないでしょ。
 また、後述しますがこのセッションは2日分割セッションです。【毎週〇曜開催】のように、週一の定期卓にするのも手なのですが、個人的には2日連続もしくは日をあまり空けないで一気に遊びたい事から今回のような募集となっています。

 セッションタイトルは「セッション一覧」画面で一番最初に目に飛び込んでくる情報です。
 なので、伝えたい情報(今回は9月日程調整)があればここに入れると良いと思います。【初心者GM】【初プレイ】【コミュ限定】【参加者決定済み】【毎週金曜開催予定】などなど。


★【レギュレーション】について
 今回のシナリオの基本情報を書いています。
 「募集人数」についてはセッション募集の「募集する人数」で明記するから書かなくても良いんじゃない? と思うかもしれませんが、僕は他所でも募集をかけていて、そちらで参加者が来られた場合、この「募集する人数」が変動します。
 なので、こちらのレギュレーションでシナリオ本来の募集人数を記入します。

 時代背景もクトゥルフにとっては重要な情報ですね。「1920年代」「アメリカ」のシナリオで「1980年代」「日本」の探索者を持ち込まれても困るからね。ただ、「シナリオ概要」に時代背景が書かれているので、不要な部分でもあります。(時代背景の明記は自分のクセですね)

 難易度についてはホラ。最近クトゥルフ性の違いでトラブルが起こったりするじゃない?

 使用不可ルール:幸運の消費。これに関しては本シナリオで明示されている事なので必ず書きます。セッションが始まってから言われたら「えーっ」ってなる要素ですね。

 プレイ時間:7時間(2日分割卓)に関しては後述。

★シナリオ概要について
 シナリオ概要については読んだ人が「遊んでみたい!」って思わせるような概要を書きたいですね。映画のCMみたいな素敵なセッショントレーラーが書ければ理想。
 「冒涜都市Z」はシナリオ概要が読むだけでワクワクするような文章が付いているのでそのまま流用出来ます。
 シナリオに付属している「シナリオ概要」が面白くなかった場合……頑張って自分で書くしかありません。(インセインの公式シナリオが大体そうw)
 前述した「事前準備(シナリオ編)」で「シナリオ概要でピンときたヤツを遊べ」って書いてるのは、自分でシナリオ概要を書く手間を省くためでもあります。
 自分でシナリオ概要を書く時のコツは「400文字以内で収める」事です。
 で、それをやろうとすると当然「シナリオを把握しなきゃならない」んですよね……。

★ハンドアウトについて
 こちらもシナリオに付属しているハンドアウトをそのまま掲載しています。
 アーサー・フェイブル
 ヌナワスカ
 神話的恐怖の影
 というシナリオに関係の深い単語がハンドアウトで明示され、いやがおうにも探索者たちの「動機付け」となります。

★探索者について
 事前作成で、KPへの提出を求めます。理由は以下のように。

・セッションが始まってからチェックするよりも、事前提出する事でセッション開始時間からセッションを即座に始めることが出来る。
・シナリオにそぐわない探索者の再提出。(PC1でフェイブルを探す理由のない探索者の参加は認められないのです)
・シナリオに必須な技能を所持していない事による「詰み」を回避する
・※印にて注意喚起していますが、プレイヤー間で関係性の構築をする必要がある

 以上の理由が挙げられます。
 また、本シナリオを読んだ方&遊んだ方は知っていると思うのですが、必須技能は「シナリオを楽しむ」上で、真の意味での必須技能となります。必須技能を低いレベルで修得していた場合の修正をお願いする必要もあります。
 他にも推奨技能の「or」の部分でも専門性が必要になってくるという、このシナリオ独特の「お約束」なんかも告知する必要もあります。

 ここを怠ると、シナリオを楽しむ前に全滅、なんて事態も発生しますので、提出された探索者に関しては丁寧にヒアリング&ケアをする必要があると考えています。

 またそのヒアリングを参加者全員が見える所で行う事で、他の参加者も「キャラクターシートに書かれた設定」以上の背景を知る事が出来るので、探索者同士の関係性を決める時に良い方向に作用します。

 職業:「密林探検家」

 なんて、このセッション以外で使える所なんてねえよ!(笑)
 なのでこの「冒涜都市Z」でその探索者のすべてを余すところなく表現して貰いたいものです。その手助けをKPは積極的に行いたいですね。

★日程について
 言い訳のように「セッション開催日」についての言及がありますが、、、管理人さん、これ、何とかならないっスかね?(笑)

 さて、シナリオ概要には「セッション時間は3~4時間」となっているのに、僕の募集では「セッション時間7時間」となっています。
 これはどういうことか?

 まずこのシナリオを最初に触れたのはyoutubeで行われた「田中天 矢野俊作 中村やにお」をプレイヤーに招いて行われたライブ配信です。
 そこでは確かに。
 確かに4時間でセッションは終わっていました。
 ですが、4時間で終わらせるために犠牲にしたものがあります。

 休憩時間です。

 ライブ配信と言う性質上、休憩時間を削る必要があるのかも知れません。が、プロ! と言っても過言ではない名プレイヤー3人のパフォーマンスは物語後半、目に見えて落ちています。

 休憩時間、大事ッ!!

 プロですらそんな状態なんだから、素人の僕らが同じことをやったら結果は火を見るより明らか。キャラクターロールプレイもなく、淡々とダイスを振って行動宣言をして終わるか、予定時刻をオーバーして終了のどちらかです。

 また、作者のディズムさんはこのシナリオのあとがきでこう書いています。

>今回は参加する3人の探検家たちが、どのような人間関係を築き、壊し、再構築し、完成させるのか、という点を大事にして書きました。NPCとの関係性よりも、参加するプレイヤー同士の関係性、探索者同士の関係性が、創られ、変化し、昇華されればいいなと思います。

 このシナリオは探索者の関係性の変遷を見るシナリオなんですよ。
 それを行うには4時間では足りません! シナリオの「攻略」だけで3時間はゆうに消費するボリュームです。(シナリオ総ページ数36ページですからね!)
 じゃあセッション時間を長くするしかないじゃないか!!

 想定としては3時間+3時間のセッションでアフタープレイ1時間を考えています。
 探索者同士の関係性の変遷を見るセッションなんだから、セッション後にプレイヤーも語りたい事、いっぱいあるだろ? と少し多めに。

★応募時のお願い
 セッション会場はどこなのか。ボイスツールは何を使用するのか。ここのマッチングは書いてないとワンチャントラブルが発生しますので、書きましょう。(ユドナリウムだと思ってた! Zoomじゃねぇの? など)

 応募時の【お願い】なので、お願いしたい所はくどいようだけど、もう一回書いておこう。(関係性事前相談の件や、日程調整の件)

 「参加希望の方は~」で、二つほどコメント欄に書き込んでね、とお願いしています。
 これは、この「セッション募集」のページを見ずに反射的に参加申請を押す人の参加を断るためのモノです。
 大事なことなので2回書いてます。(これでも読み飛ばす人間の多い事多い事)

 また、最近は「こんな人と同卓したくない」条件を明記するようになりました。
 コンベンションではそういう人と同卓する事はあってもまあ、なんとかしているんですが、自分が遊びたいから立ててるフリー卓で我慢する必要もないかな、と思うようになりまして……。

★シナリオの雰囲気について
 このシナリオを使って行われるセッションがどんな雰囲気なのかを書く必要があります。
 例えば、積極的にウケを狙いに走るコメディシナリオなのか。シリアスで格好いいロールプレイを行うシナリオなのか。

 たまに日記で見る「自分がGMやるとコメディにしかならんのだが」ってボヤキはこの雰囲気づくりで躓いている事が多いですね。
 特にセッション開始直後ってのは、参加者の緊張をほぐす為にGM側から軽いジョークを飛ばしながらセッションを動かすことが多いです。セッションの雰囲気が分からないプレイヤー達はその動き出しを見たら「あ、このシナリオは軽いノリのセッションなんだ」って判断を誤る事だってありますよ。

 シナリオの雰囲気を最初に打ち出すことは、セッションの雰囲気を定義するのに役立ってくれます。
 また、事前提出されたPCがシナリオの雰囲気にそぐわない場合、どういうプランでこのシナリオに参加するのか、と言う真意を聞き出す事が出来ます。

 別にシリアスなシナリオで、ずーっと仏頂面して格好いい台詞を吐き続けなければならない、なんて事はないですよ? コメディリリーフだってシリアスな物語の中での重要な役割です。シリアスなキャラがずっとシリアスではないように、コメディ役のPCも決めるべき所はビシッと決める。
 そのメリハリをつけるための大事な「着地点」を「シナリオの雰囲気」として打ち出す必要がある、って事です。

 今回の「冒涜都市Z」のシナリオの雰囲気は「未踏の地への冒険」。これに尽きます。
 明確な指針である、コメディorシリアスのような打ち出し方をせずに、冒険と言うフワッとした括りで示しています。
 探索者が「冒険者」であるという着地点さえしっかりしていれば、どんな探索者でもこのシナリオには映えると判断しました。
 そこにKPの思う「冒険」のイメージを【シナリオの雰囲気】に織り交ぜて、他参加者との共通認識を取ろうと考えています。

 ただ、大変なことにシナリオ制作者の意図を汲んで【シナリオの雰囲気】を書き出そうとすると、これまたシナリオの理解度を高める必要が出てきます。なんだかんだ言って、前回の「事前準備(シナリオ編)」に連動しちゃいますね。
 また、この【シナリオの雰囲気】を変えると同じシナリオでもセッションの雰囲気がガラリと変わったりします。
 まずは自分が「このシナリオはこうやって遊びたい!」と言う気持ちを前面に出してください。それに呼応してくれる参加者が集まったら、きっと良いセッションになります。
 【シナリオの雰囲気】は、出来る事ならセッション募集ページに書くようにして下さい。
 参加者もセッションをイメージしやすくなる事受け合いです。

★備考について
 僕はここでシナリオ制作者の名前を書くことが多いです。正直どこに書いていいのか判らん……。
 書き洩らした、そしてどこにも書けそうにもない点をここに書きます。
 あと、KPの意気込みとか?

 備考欄についてはあまりよく分かってないかもー。
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マスター
マスター日記
2022/08/26 21:22[web全体で公開]
😶 事前準備が7割 ~セッション募集ページ編~(前編)
 事前準備としてGMの大事なお仕事に「セッション募集ページの作成」があります。
 ここの出来、不出来は卓の成立に大きく関与しますし、実際のセッションにも大きく影響を与えます。

 とはいえ、この部分はいわゆる「勝ちシステム」では手抜きでも卓は成立します。クトゥルフとかね。KP数<PL数となっているので常に卓が供給不足になっているので、卓の告知からほどなく卓が成立する事が多々。
 KP(GM)の経験数を稼ぎたいなら、ここらのシステムを選択して立卓するのをおススメします。

 ただ、成立したからと言ってセッションが楽しく遊べるかどうかってのは、当然ながら蓋を開けるまで分かりません。
 いざセッションを開始したら想定外のトラブル続きで大変だった。って事もありますね。
 その「想定外のトラブル」を極力無くすのが「セッション募集ページ」です。

 結論から言いますと、この「セッション募集ページ」~「実際の卓が始まるまでの事前調整期間」は、「参加者全員が同じ《セッションの目的》を共有する為の時間」です。

 例えば。
 ファンタジーRPGで「街の外れに怪物が出没するようになったから倒してきて欲しい」なんてシナリオ。
 参加者(GM含む)全員の目的は「怪物退治」となります。
 それなのに参加者の一人が「俺、怪物退治したくねぇし。街でパン屋さんをやりたいし」なんて言い始める。

 セッションが始まってからこんな事を言い始めるプレイヤーが出ると、GMは困りますよね。また、他のプレイヤーも「怪物退治」のセッションを遊びに来たのにまずそのプレイヤーを説得するところから始めなきゃなりません。(卓から蹴りだす、が正解ではありますが……)

 少なくとも社会人となったマスターさんは、そんなセッションに参加したくありません。
 時間は有限だという事に気付いてしまったからです。
 平日夜にセッションを開始して、本編に入るまでに無駄に時間を過ごして、セッション終了時間が大幅に遅れて明日の仕事に影響が出る……マジ勘弁してください。
 ルールの遵法精神を良しとするTRPGゲーマーの皆さんには、セッション時間もちゃんと守るようにしていただきたく。
 逆にセッション時間を守ろうとして、色んな部分を端折ってセッションを終える。それもまた後味が悪いから避けたい所です。アフタープレイを堪能する時間も無くなるしな!

 なので、セッション開始の時点で「全員が《セッションの目的》に対して邁進できる」状態にしておく、と言うのが「事前準備」の肝となります。

 ではここから具体的な「セッション募集ページ」の書き方となります。
 あくまで僕個人の観点からの話なので、各々の方法なんかがあれば是非教えていただきたいですね。
 情報の共有、大事!

 そして紙幅が足りないので後編に続く!
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マスター
マスター日記
2022/08/25 02:13[web全体で公開]
😶 少し寄り道 コンベンションのお話
 「事前準備が7割」の事前準備のお話、第二弾……を書こうと思ったんですが、そういや昔っから同じ話してるよなぁ、と思って過去の日記を漁ってみたところ、このあたりがルーツなんじゃないか、ってのをサルベージ。
 2013年ですって、奥さん。

 ちょっとオンセとは環境が違う、コンベンションについての話です。

 一応、コンベンションってのは何かって言いますと、テーブルトップでTRPGが遊びたい! と思っている有志が集まって遊ぶイベントです。主催者が地元の商工施設の会議室なんかを借りて、参加者全員で会場費を分担して一日遊び倒します。
 コロナ禍でめっきり開催数は減ってしまいましたが、捜せばまだ存続しているところもたくさんあるよ。

 コンベンションには色んな人がやってきます。そんな人たち相手にGMをやるにはどうしたら良いのか。また、GM過多となった時、どうやって居並ぶ他のGMよりも「自分の卓を選んでもらうのか」。
 そんな事を考えて文章化したものがこちらになります。


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タイトル:コンベンションGMで気を付ける事のあれやこれや

・注意点その一 プレーンなゲームを目指す
 同じシステムを遊び続けているとマンネリ感や物足りなさが出てくる訳ですね。そのシステム自体は好きなんだけど様式美や類型化が出てきてしまい、ちょっと違う味が欲しくなる。
 当然メーカー側もそれは承知しています。そういう違う味を提案する為に各種サプリメントを発売するのです。
 それでもヘビィユーザーに物足りない訳で。
 ついつい新味が欲しくなって追加のルールを加味したくなります。ハウスルールもこの範疇です。
 GMとしてはサービス精神の現れと言っても良いでしょう。

 だけどちょっと待って。
 それは本当に面白い方向に作用しているの? それを組み込まなくても工夫する事で解消or代用できるルールはないの? 

 サービスは相手が喜んでこそのサービスなのです。

 特にコンベンションにおいてここは細心の注意を払うべき部分だと思います。
 コンベンションに遊びに来たプレイヤーさんは、そのシステムをプレーンな形で遊びたいと思っている人が大多数を占めていると思います。ハウスルールなんてそれこそホームセッションで遊べや、ってな話です。
 プレーンなゲームを遊びに来たのに、卓に着いたら奇妙なルールが存在している。特殊な設定を押し付けられる。
 そんなのストレス以外の何物でもありません。

 まずはプレーンなゲームを心掛ける。
 シナリオ進行上、止むを得ない場合は最初のプレゼンで周知徹底する。
 基本的な事ですが大事な事です。



・注意点その二 プレゼンテーション
 プレゼンの話が出たので。
 プレゼンを面白くする事で集客は必ずアップする。
 ぶっちゃけプレゼンタイムで他のGMのプレゼンが面白かった場合、マジ焦ります。
 ヤベ、客喰われた。こう思った時点で既に負けてる。(笑)
 特に同系列のシステムだと戦々恐々としますね。集客が悪いとプレイヤー諸氏から「オメーのプレゼン面白くねーんだよ!」って言われてるようで。

 「面白い」ってのは語りの面白さ、シナリオの牽引力、すっきりとした説明、ウケを取れるか。そんな諸々全部をひっくるめて。あとシステムの「強さ」ってのも影響します。
 この「面白い」ってのにはベクトルがあって、プレイヤー諸氏はその要素を天秤に掛け、今日遊ぶ卓を決定しているんだと思う。

 例えばシリアスなシナリオよりもコメディシナリオをやりたい人は、プレゼンでそう言うシナリオ傾向の卓がないかと言う事に重きを置いてプレゼンを聞いています。
 「魔神を倒す!」って同じコンセプトのシナリオで、深淵と迷宮キングダムで比べたらどう考えても迷宮キングダムはコメディだろ。そうなるとやはり耳の傾け方が変わります。
 プレゼンをテキスト化して読み上げるGMならば、そのGMの用意の気合の入り方と誠意が伝わってきます。
 語りが面白いプレゼンなら、シナリオがどう転んでも楽しく導いてくれそうです。
 それらを吹ッ飛ばす程の力があるのは「今日はこのゲームを遊びたいッ!」って言うシステムの力だけなのです。

 極論ですが。
 なんでも良いから立卓を目指したい! って言うならば、まずそのコンベンションで最もシステムに力のあるゲームを選ぶべきだと思うんです。
 例えば、〇〇ならN◎VA、△△ならアリアン2eのような集客の見込めそうなゲームを狙うのは方向性としては否定しません。
 卓が成立しない事にはGMは出来ないのです。

 GMがやりたい「だけ」ならそのコンベンションの動向(流行り)に合わせるべきです!
 △△でダブクロは弱いから立てない……これは正しい選択なのです。

 でも。
 そう、「でも」、なんです。

 俺はこのシステムで遊びたい! 絶対面白いから! その気概を、意地を、矜持を、GMはプレゼンテーションで見せれば良いのです。
 誰にも負けないプレゼン。面白さを保障するプレゼン。
 コンベンションGMはプレゼンの段階から始まっているのです。

補注:コンベンションでは参加者15人(GM含む)に対してGM5人、みたいな状況も発生します。そんな時はGMの何人かは立卓できず、プレイヤー参加に回ります。当然プレイヤーに選ばれないGMの卓は立たないので、プレゼンが重要になってくる訳ですね。



・注意点その三 ロビー活動
 卓が不幸にも潰れちゃった。そう言う時もある。コンベンションだもの。
 卓が潰れるとテンション下がります。チョー下がります。ズブズブです。
 正直プレイヤーとして入るのも辛い気分の時もある。
 なかなか気持ちの切り替えが出来ません。
 しゃあない。にんげんだもの。

 そんな時こそ楽しめ! と僕は提案してみたい。
 他卓にプレイヤーとして参加して、楽しいセッションを演出し、自分の卓に来れば今日楽しんだセッションと同じ、いやそれ以上のクォリティは保障するよ、と自分の「腕」を宣伝するんだ。
 そしてセッション後に同卓した人達に、次は今日潰れた○○の卓に来てね、と頼んでみる。それでひょっとしたら次の立卓で成立するかもしれない。ホームセッションの打診があるかもしれない。実際、それで成立したセッションは僕にはあります。



・注意点その四 内省
 僕が最も苦手とするモノがこれ。

 オレサマのGMがつまらない訳ないじゃないかあっ!

 その覚悟でGMをします。
 やりきります。
 当然です。自分が面白くないものを人様に見せて面白い訳がない。
 で。
 その覚悟を引きずったままアフタープレイに突入しちゃうのよねー。(爆)
 ちゃんと切り替えようね、みんな。

 自分のマスタリングの駄目な部分はどこなんだろう? と自問する。
 他人の卓に入って自分のマスタリングと比較する。
 他人のマスタリングの良い部分を盗む。
 他人のマスタリングと比べて、自分のマスタリングとの違いはなんだろうか?
 そして、自分のマスタリングの強みとは?
 考える事が多すぎて正直面倒臭いね。でも、コンベンションは色々なGMがやってくる環境なんだから、そういう視点を持つのも面白いよね。



・注意点その五 事前告知
 これはまあちょっと余談かもしれません。
 僕がGMをやる時は皆さんも御存知のように日記にアップします。ぶっちゃけこれはその日やるGM予定者に対する牽制の意味もあったりします。(笑)
 立卓予定を事前周知する事によって、GMをする予定だった人がひょっとしたら立卓を回避して自分の卓に入ってくれるかもしれない、と言う期待を込めてwww
 逆に事前告知があって僕が入りたいシステムだった場合、立卓を回避し、その卓に行く準備をする事もあります。特に僕みたいなニッチ担当者は遊びたいシステムが立卓すると言う貴重な機会を逃したくありませんから。(笑)
 あと、荷物に余裕がある人が日記を見て、ルルブを持参してくれるかもしれない。
 結構メリットがあると思うんだけどなぁ、事前告知。
 でもまあ、優先順位は低め?



・注意点その六 ってか番外編
 コンベンションにおいてGMやシステム以外にも集客のファクターがあります。しかもこれに関してはGM側が努力のしようがないのが困りもの。

 それは同卓予定のプレイヤーの顔ぶれ。

 「このプレイヤーが入るなら違う卓に行く」「○○さんがいるなら今日はこの卓行くか」こう言う思考は結構働いていたりします。
 例えば僕がプレイヤーの場合、X氏(あえて伏せよう)と同卓するのは全力で回避しようと動く訳です。そして彼が僕の卓に来たが為に、入る見込みのあるプレイヤーが僕の卓に近寄らなくなって苦汁を味わった事も一度や二度ではありません。(笑)
 こればかりは運の要素は多分にあるので、どうしようもないよね。
 GMスキルと共にプレイヤースキルも伸ばして行くのが解決策ではあるんですが、今回の論旨とは違うし、そもそもこの議題に紙幅を費やしたらキリがない。
 あとプレイヤー同士の信頼関係を築くってのも同じ理由でパス。



 僕はゲームをしたいが為にコンベンションに足を運んでいます。その目的を達成するために手段を講じるのは当たり前のことだと思うのです。
 漫然とゲームを楽しむなら、フラッと遊びに行って適当にそこにある卓に着けばいい。でも、このシステムが遊びたい! って意志があるのなら、その目的を達成する為の手段を逆算するって言うのも方法だと思っているのです。

 それでは今回はこの辺で。
 皆さんもコンベンション立卓時に気を付けている事があれば教えて下さい。

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 この頃から「立卓する時のプレゼンテーション」について言及している辺り、偉い! と言えましょう。

 正直な話、前回の「シナリオについて」の話は俺、したくなかったのよね。
 だって、卓に入るプレイヤーにとっては「どーでも良い話」じゃない?
 わざわざ面倒くさい所を明るみに出して同情でも引きたいんか? って思われても仕方ないし。
 俺ぁ好きでやってるんだよ!(笑)
 
 シナリオの読みも立卓する時に使う小細工も、メンドクセーの全部込みで好きでやってんだよッ!
 そこんところは勘違いしないようにね。

 と言う訳で次回はプレイヤーにもGMにも関係のある「立卓(セッション募集ページ)」についての話になる予定。
 いつになるかは判らんけどな!!
いいね! 16
マスター
マスター日記
2022/08/24 18:28[web全体で公開]
😶 事前準備が7割 ~シナリオ編~
★はじめに
 TRPGにおいて「事前準備」ってのはとても大事です。
 ひとつ前の日記では「事前準備が7割」って書いてる割に、事前準備に関する具体的な話を一つもしてないな、って事に気付いてしまったので今回はそれについて書いてみよう、と、書き始めたのは良いのですが……。
 セッションをうまく遊ぶための秘訣の7割がここにあるんじゃろ?
 そりゃ分量が尋常じゃなくなるよね。orz
 いわゆる「第一章」だけ書いてみて嫌になってしまったマスターさんですw

 しかも書いてる内容が、至極当たり前の割りには、これからGMやろう、って思ってる人が読むと負担にしかならんような話なんですよねぇ。(シナリオはちゃんと読め。繰り返し読め。って話や、GM回数をこなして初めて実践できるようなFAQの作成の話とか)

 とはいえせっかく4000文字くらい書いたんだから、このまま破棄するのは勿体ないので公開。
 TRPGは趣味なんだから参考になると思ったところを摘まむ程度で読んで貰えれば幸いです。


★事前準備の最初の一歩
 セッションを行うに際し、事前にGMが準備しなければならないモノ。
 そう、シナリオです。

 当たり前のことですが、シナリオがないとセッションは回りません。今回はその事前準備の最初の一歩、シナリオについて語っていこうと思います。
 で、シナリオにも種類があって、大別すると自分で作成した「オリジナルシナリオ」と、ルールブック掲載や、雑誌、ネットなんかで拾ってくる「既成シナリオ」になります。
 オリジナルシナリオに関しては今回は無しね。あくまで既成シナリオを前提とした話となります。


★シナリオの最初の着目点
 遊ぶシナリオを決める段階ですが、既成シナリオと言っても膨大な数のシナリオが世の中には出回っています。シナリオ公開サイトや個人サイト、有料販売、無料配布……。ルールブック付属のサンプルシナリオ以外にも探す気になれば、星の数ほどのシナリオがあります。
 その物量のどこにまず着目するか。

 参加プレイヤー人数です。

 システム初心者は参加プレイヤー人数3~4のシナリオから手を出すのをおススメします。

 1人用のシナリオは難しいですね。常にプレイヤーを飽きさせないように、描写や演出でセッションを盛り上げ続けなければなりません。その上、PCの発言に対して当意即妙の返答も用意しないと、って精神的負担が重い。
 2人用のシナリオは参加プレイヤー同士の相性に大きく左右されます。GMがNPCを出さない限り、PCの話し相手はもう一人PCしかいないですからね。参加プレイヤーの相性がいい場合は盛り上がりますが、そうじゃなかった場合の場繋ぎはすべてGMが行う必要があります。
 5人以上のシナリオとなると、今度はPCの行動管理が大変になります。PCの意見を取りまとめるにも時間が掛かります。参加者が多くなると必然、GMがケアしきれないプレイヤーが出てきます。全員フォローしなくても良い、くらいの割り切りがないとちょっと運用しづらいですね。

 多くても大変。少なくとも大変。
 3~4人くらいが安定してGMがセッションを運用できる人数だと思います。
 いわゆるパーティプレイを求められるシステムだと3~4人だと微妙に役割分担の手が足りない(特に3人だと)、って事になりがちですが、それを補うべく事前段階で相談する必要も出てくるので、「事前準備をしっかりする」を意図的に仕向ける事も出来ますね。

 今回はGMを主体に話を進めていますが、事前準備に時間を掛けるのはプレイヤー側だって同じだぞ。


★シナリオの概要を読む
 人数を絞ったらそれなりにシナリオの選択肢は狭まります。そこから更に絞って行くのですが、そのシナリオの候補の中で次に気に掛けるのが「シナリオの概要」です。

 おおまかなあらすじや、シナリオの雰囲気がここに書いてあります。

 ここの概要欄を読んで自分が「面白そう!」ってなったシナリオを手に取るべきです。
 直感。フィーリング。そういうのは大事にした方が良い。
 概要を読んで、具体的に「こんなシーンがやってみたい!」ってセッション時の「画」が脳内で閃くようだったら、特にそのシナリオは遊んだほうが良いシナリオですね。

 逆に概要を読んでみてイマイチピンと来なかったシナリオは自分が「今やりたい」シナリオではないので、今遊ばなくても良いと思います。
 「せっかくお金を出して購入したのにもったいない」「周囲から名作だって言われてる」
 そんな理由で遊ぶよりも、自分の感性に従って遊ぶシナリオを決めましょう。
 シナリオへの愛はセッションを成功させる大事な要素となります。


★シナリオを読む(1回目)
 概要を読んで面白そうならようやくシナリオ本編を読み始めます。でも最初の一読目は粗読み、なんとなく物語の流れを追っかけるくらいで、シナリオの全容を頭に入れる必要はありません。

 自分が面白い、と思った直感は本当に当たっているのか?
 シナリオを読んでセッション時の「画」が浮かんでくるか?
 そんなことを考えながら、ざっくりとシナリオの流れを読み取るくらいで良いです。
 シナリオを1回読んでみて、ちゃんと面白いシナリオでしたか?

 思ったほどでもなかったなら、このシナリオは諦めて次のシナリオを読みましょう。人間諦めが肝心。
 面白い、遊んでみたい。と思えたなら立卓する決心を固めつつ、2回目を読み始めましょう。
 僕の場合、不退転の意志を示す意味も込めて、この時点で立卓の宣言やセッション募集ページを作成する事も多いです。


★シナリオを読み込む(2回目以降)
 セッションの進行を円滑に行うためのシナリオ読み込み作業が始まります。
 僕はこのシナリオの読み込みがスポーヅにおける「練習」に当たるものだと考えています。
 その練習の成果がセッションに反映される訳ですね。
 反復して練習する(シナリオを読む)事により、理想のフォーム(シナリオ進行)を固めて本番(セッション)に挑む、ってイメージです。
 なので僕の場合、愚直なまでに繰り返しシナリオを読み返す傾向がありますね。特に好きなシナリオに関しては偏執的に読み込んじゃう。

 とはいえ、そんなバカみたいにシナリオを5回も10回も読んでる暇なんかねぇよ、と思っているそこの貴方! シナリオのフローチャートを作成する事をお勧めします。
 シナリオをフローチャート化する事により、シナリオの構造の把握が出来、構造を把握しているからこそ、シナリオの本筋から外れた時もとっさのアドリブで対処する事が出来るようになります。
 最近のシナリオは「シナリオ進行のフローチャート」が付属していることが多いですが、時間があるなら自分で作成する事をお勧めします。あくまで「進行」フローチャートなので、シナリオの構造を理解するには自分でやった方がシナリオ理解度が上がります。


★シナリオを自分が遊びやすいようにアレンジする
 シナリオを読んでいくうちに「なんかここ、おかしくね?」ってなる事、あります。
 一読するだけでは疑問にも思わなかった所が、四度五度と読み込んでいく内に整合性が取れていない事に気付いたりします。もしくは「ここ、こうやったらもっと面白くなるんじゃね?」って思いついたりもします。
 そんな時は思い切ってシナリオにメスを入れちゃえ。
 自分が遊びやすいように改造するのも、シナリオを読む楽しみの一つだと僕は思っています。
 ただ、改変したせいでシナリオにバグが発生しちゃったら元も子もないので、その点はちゃんと推敲しよう。

 改変しようとしてシナリオを整えていく内に、実は削ろうとした部分がシナリオの重要なポイントだった、って気付く時もあります。シナリオ制作者の意図を読み取る上でも、「自分なりのアレンジをする」視点を持つ事は有用だと思います。


★見せ場を定める
 このシナリオを遊ぶに際し、自分が一番面白いと感じている所。それが「見せ場」です。
 大体のシナリオは見せ場=クライマックスフェイズとなる訳ですが、そうではないシナリオもあります。

 最近遊んだシナリオではこの「見せ場」がオープニングシーンで描かれるという出オチ感満点のセッションでしたw
 自分が一番「面白い!」って思ったところが見せ場なんだから、そういう事もあり得ます。

 この見せ場を定める事は大事です。

 自分はこのセッションはこのためにやってるんだ! ってモチベーションになります。他のプレイヤーにそれを共感してもらうことが出来れば、もっと楽しいよね。
 そして、「見せ場以外」の場所は、いくらでもプレイヤーからの提案に対して譲歩が出来るようになります。最終的に見せ場と定めているポイントに辿り着くことが出来れば良いので、シナリオに融通が利くようになる訳ですね。
 GMとしても「その提案が見せ場で活きるのか」を判断基準に出来るようになります。
 どこを見せ場にするか? を考えながらシナリオを読むと、シナリオの見方も変わってきますよ。


★シナリオで発生する事態へのFAQを作成する
 シナリオを読む作業は「GMとして」読んでいる事が多いのですが、そこに思わぬ落とし穴があります。

「これくらいみんなわかるだろ?」

 って甘えです。
 これはシナリオを読んでいるGMだからこそ思う事であって、シナリオを一行も読んでいないプレイヤーにとっては、「言われてないのに、そんなのわかる訳ねぇやん!」って事も多々あります。
 ある程度シナリオ読みが終わったら、今度は「プレイヤー視点」を持ってシナリオに対面します。
 僕はこれを「脳内セッション」と呼んでいます。

GM:俺
PC:全員俺

 って構図で「プレイヤー」としてセッションに参加したつもりでシナリオを回してみます。
 長年、GMばっかりでプレイヤーをやる回数が極端に少ないマスターさんはこうやって無聊を慰めているのですよ。。。
 ……それはともかく、プレイヤー視点でシナリオを読み返すことで、不親切な部分があればそこも分かりやすくなるよう、適宜修正していきます。

 PCの自分が納得したら、今度は、

GM:俺
PC:〇〇さん(仲の良いプレイヤー)など

 と、自分の交友関係の中でこのセッションを回したら、彼らはどう反応をするのか、ってのを想定しながら脳内セッションを行います。
 これを繰り返す事でシナリオで発生する事態に対するFAQが完成していきます。


★最後に
 以上が「天才だったころ」のマスターさんのシナリオの選定~セッションが始まるまでのシナリオに対するスタンスでした。
 天才じゃなくなった今は、流石に全部をガッツリやり込む事は無くなりました。
 シナリオの読みも3、4回くらいしかせずに遊びますし、脳内セッションの回数も減りました。
 それでもある程度の出来でシナリオを回せるのはあの当時の無茶が活きているってのもあるんじゃないかな、と思っています。
 あの頃は四六時中(仕事中も)TRPGが中心で人生を過ごしてたからなぁw

 GMを遊ぶにはまずシナリオ。
 創るにしろ既成のシナリオを遊ぶにも、シナリオがなくちゃ始まりません。自分にとってその時一番良いシナリオを、最善の状態で遊びたいものですね。

 予想はしていたけど、シナリオだけでこの紙幅!!
 次は立卓についての話になるんだけど……書くの!?
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マスター
マスター日記
2022/08/22 01:58[web全体で公開]
😶 セッションは事前準備が7割
 俺の持論です。
 今回はそれについてのお話と、「じゃ、残り3割は?」って事についてお話ししようかと。

 募集を行ない卓が成立するまで。そしてそこからプレイヤー間での打ち合わせ、GMへの質問、提出PCのチェックなどなど。
 ここを丁寧に行えば行うほど、セッションの出来は上がります。少なくとも失敗はなくなります。
 何故か? って言われると結構単純な話で、セッション前に意志の疎通を行う事により、なんのわだかりもなくゲームがスタートできるから。
 最悪、この時点で「TRPG性の違い」による解散があっても良い。セッション始まってからそんなのが判明したら地獄だぜぇ。

 わだかりもなくゲームがスタートできる、ってのは実はかなり大きな事で。
 セッションに対して全力を持って楽しめるコンディションでゲーム開始! って良いと思いません?

 だからGMは事前準備に全身全霊を掛けて善し。

 そもそもゲームが始まってからはシナリオはプレイヤーのもんだ。(暴言)
 GMがやれることってのはルールの裁定とシナリオの管理だけ。シナリオの読み込みも「事前準備」の段階でやってる訳だから、ルールの裁定だけ、って言っても良い。

 ルールの裁定をしっかりしなくては。

 おう、肩の力抜けよ。ルールの裁定なんて最悪、自分より詳しいプレイヤーに聞けばいいんだぜ?

 ……あれ? じゃあセッション中ってGMのやる事ほとんど無いんじゃね?w
 
 って事でセッション中でGMが介入できることってのは1割です。さすがに言いすぎかもしれませんが、力の入れる所じゃありません。力を抜いて挑んだ方が柔軟な対応も出来ます。
 シナリオに書いてない展開になった? 「シナリオに書いてないからやめてね」って言えば無問題。それがイヤなら「プレイヤーと一緒に新しい物語を創れば良い」からやっぱりGMの負担じゃない。(卓全体の負担です)

 残り2割はセッション後のアフタープレイ。
 今日のセッションがいかに素晴らしく、いかに最高で、いかに面白かったか。そんな「楽しかった記憶」を「全員」で持ち帰ってもらうための時間です。
 これを疎かにするのは勿体ない! 
 アフタープレイはセッションを更に楽しむための時間です。

 具体的かつ曖昧な言い方(!?)をするなら「プレイヤー全員でセッションの楽しかった所の共有」を行います。

「ここが楽しかった」「あのロールプレイが良かった」「タヒぬかと思った」「このク〇GMめ!」

 そんな各々が思った「セッションの楽しかったところ」を全員で語ってください。自分が意識してなかったけど他人に指摘されて「あ、そういえばそこ面白かった!」って気付く事によって、「他人が面白かった」と思ったところも「自分の面白かった」ところに出来ちゃうんです。

 つまり「楽しかった記憶」を増量できるッ!!

 みんな、なんでやらないの?(真顔)

 GMが率先しないとプレイヤーもなかなか言い出しにくいので、アフタープレイの口火を切るのはGMの役割です。
 あと注意すべき点は、このアフタープレイを「反省会」にしない事。これ絶対やめよう。楽しかった記憶を持ち帰るためのアフタープレイです。
 変な流れになったら「これ反省会じゃねぇし。そういうの要らねぇし」ってキッパリ言いましょう。
 反省会がしたいなら解散した後、個別でやりましょう。

 いかにマスターさんがGMをやる時にセッション本編で力を抜いているのか、わかっていただけたでしょうか? 最近はちょっと力を抜きすぎて「あかんがな」って思う事も多くなってきたので、ちょっとどうかな、とは思ってる(笑)

 セッションは事前と事後で9割! 


追記:今読み返すと「事前準備」に関するノウハウが書かれてねぇな。本末転倒ですがなw でもさすがに眠いので寝ます。具体的な話は気が向いたらまた。
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マスター
マスター日記
2022/08/21 16:47[web全体で公開]
😶 例えば対立するAの思想とBの思想があったとする
お互いに思想が相容れなくてプレイヤー同士がいがみあって叩き潰そうとするってのは、TRPGプレイヤーがやる事じゃあない。
よしんばどっちかが勝利したところで(大体泥仕合で終わるけど)、負けた人間がイヤになってTRPGをやらなくなるだけだからね。
まあ、相容れない思想の人間がいなくなった所で、痛くもかゆくもないのかもしれませんが、TRPG業界にとってはユーザーが減るので良い事なんかひとつもない。

やるべきことは双方が互いの思想を「わかってあげる」事で、「わかってあげた上で妥協点を探す」事です。
それが出来ずに触るから拗れるのね。

その為の「方策」「ノウハウ」「コツ」を書いてくれてる日記が欲しいっていつも言ってるんだけど、技術的な話は抜け落ちて「俺はこう思う」日記が並ぶんだよなぁ。
まあ、そんな日記が並ぶ時って、その起点になってる日記が大体「(ノ∀‘)アチャー」ってのが多いから、少々感情的になっちゃうのも分かるんだけどサ。

もはや定期と言っても過言ではない過去日記。
大事なのは「提案」「質問」「称賛」
https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_152811189202
「みんな楽しく」の正体
https://trpgsession.click/comment-detail.php?c=master2000&i=master2000_154275804020
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マスター
マスター日記
2022/08/21 08:02[web全体で公開]
😶 TRPGは紳士淑女の遊びです。いやマジ頼んます。
【卓成立までの流れ】
・とあるセッションの募集をかける。
・一人目の参加申請がある。
・募集日程には余裕があるものの、参加者が初心者さんって事で流卓は避けたい、と考え、いつもより早めにオンセン以外でも参加者を募集する。そこで二人目の参加者GET。
・その後、三人目の参加申請があり、無事卓成立。
・セッションページを作成し、PC提出期限をセッション開催日の前日20時に設定する。初心者さんの為にPC作成補助なんかもあるので、ギリギリまで提出期限を伸ばす形に。

【成立~開催前日まで】
・その初心者さんが来ねぇ! プリプレイ(セッション前準備)で「PC間の関係性を決めてからセッションする」って言ってるのに初心者さんが来ねぇ!!
・待てど暮らせど反応なし。本人にメッセージを送るものの、反応なし。
・不安になりつつ準備を粛々と進めるも、テンションは上がってこない。

【開催前日20時】
・セッション前日、PC提出期限を過ぎた所で諦める。
・残りの参加者二人に「2人用の代替セッションでも良いか?」と打診する。わざわざ参加申請してくれた残りの参加者に「流卓します。ゴメン」とは言えないよねぇ?
・同時に一縷の望みをかけて友人数人に声をかけて欠員補充を試みる。
・オンセンでも再募集をかける。
・Twitterでも再募集をかける。
 ……21時から俺、セッションあるんっすけど。。。orz

【開催前日21時】
・予定していた他卓でのセッション開始。(プレイヤー参加)
 ……が。友人に打診した返答や明日の代替セッションの事が気になって全然集中できず。序盤は自分がどんな発言したのかも記憶が曖昧。マジで集中力に欠いてた。申し訳ない。

【開催前日22時頃】
・友人から参加可能との返信あり。なんとか卓が再成立。ようやく今日のセッションに集中できるようになる。後半は少しは持ち直したと思う……思いたい。
 ただ、当然現在セッション中なのでプリプレイなんかやってる暇はなし。ツライ。

【開催当日】
・俺仕事。当然プリプレイなんかやってる暇はなし。ツライ。
・プレイヤー諸氏の尽力により、プリプレイの話が進められる。とても助かる。仕事中にチラ見しつつ、ようやく俺のテンションも上がってくる。
・いくつかセッションに突っ込めそうなアイデアが湧いてきたので、帰宅後、それらをセッション部屋に反映してから会場開放。

【セッション開始】
うっひょー――――――――――――――――――――――――――――――――――セッション、たー―――――――――――のしー―――――――――――――――――!!



 ってな事がありました。
 セッションが滅茶滅茶楽しかったからよかったものの、あわやの大惨事寸前でした。
 実際、その前日のセッションは見ての通り集中力に欠いてたし。
 たまたま運が良かっただけで今回はなんとかなったけど、普通は何ともならんぞ。

 みんな、こんな時どう対処してんの? 無断欠席とかやられるとマジキッツイんで世のGM諸氏はどうしてるのか聞きたいな。
 人数の幅のあるシナリオを遊ぶ、ってのが一番良いんだけど昨今のTRPGってシステム自体が人数固定の場合も結構あるじゃない。
 それともフリー卓に民度を期待するのが間違ってる、で済ませてるのかなぁ。
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