【その他】シークレット・フォース　～オペレーション・ペガサス～の内容

※ 参加プレイヤーとGM以外は見学での入室になります。

【レギュレーション】
　故・ゲームグラフィックス誌付録のシナリオ
　プレロールドキャラクターと簡易ルール付属の為、ルルブ不要です。

【シナリオの概要】
　シークレット・フォースとは、連邦宇宙軍の特殊機関である。
　オペレーション・ペガサスとは、ゲリラに人質に取られた地方要人を救出するためのコードネームだ。
　この作戦では宇宙軍のエリートである彼らも、予想外の困難に遭遇したのである。
　
　テロリストグループ「フィアラル圏解放戦線」のメンバーが、惑星フィアラル上の植物園を占拠した。彼らは、植物園を見学中だった地方政府の要人19人を人質に取っている。
　彼らは19人と引き換えに、大規模爆破テロを計画し実行したことで収監中の解放戦線幹部「ジャララット・ドーベル」の釈放を求めている。解放戦線のカリスマ的リーダーであるドーベルの行ったテロにおいては、女性や子供を含む民間人300人以上が死傷しており、一審では死刑が宣告され、現在上告中だ。
　連邦政府は、フィアラル政府との良好な関係を維持するために、シークレットフォースを出動させ、人質の解放にあたることにした。
　植物園は半径750メートルの4つのドームで形成されている。メインドームを中心に、極地ドーム、ジャングルドーム、砂漠ドームが配置され、砂漠ドームは現在工事中で閉鎖されている。各ドームとメインドームの間は、それぞれ各200メートルの通路でつながっている。
　諸君には、メインドーム中央の人工湖の排水口から潜入してもらう。侵入経路を確認した結果、テロリストに察知されずにドーム内に侵入するにはそれしかないと判断された。しかし、その結果として、諸君には最低限の装備しか提供できない。われわれは、装備の足りないところは植物園内の設備ないしは植物それ自体を利用したトラップで補ってほしいと願うだけだ。
　人質の数を考えると、テロリストは少なくとも20人以上はいると思われる。無力化ガスを流す案も考えられたが、人質19人はいずれも高齢者であり、生命に危険があるという理由で見送られた。
　諸君への任務は、交渉期限内に人質を奪還し、テロリストを完全に無力化することである。人質の生命の危険を考えると、ドーム内では重火器・爆薬・ガスは必要最低限度しか使用できない。もし、交渉期限を過ぎるような事態になったら、フィアラル政府はテロリストの要求を飲む、と連邦政府に告げてきた。
　テロリスト側が突き付けてきた交渉期限まであと３時間。事態は一刻の猶予も許されない。

　作戦開始時から２：２０：５５時間経過。テロリスト側は要人８人とともに展望ドームに立てこもり、徹底抗戦の構えである。外部との唯一の連絡手段である有線連絡システムはドームＡにあるため、突発的な事態の変化の可能性を考えると連絡および増援の申請は不可能である。また、これはテロリスト側も同様であり、外部との交渉が不可能な今、彼らがどのような手段に出てくるかは予想できない。戦いは武器を構えてのにらみ合いとなり、刻々と時間が過ぎていく……。

【応募時のお願い】
　なにぶん古いゲームなうえ、このゲームをマスタリングするのも初めてなので、広い心でプレイしてくれる方を望みます。

【備考】
　なにぶん古いゲームなので、ミッションが成功するという保証はまったくありません。人質全員死亡、という可能性もなきにしもあらずです。創意工夫のあるプレイを望みます。

【歴史説明】
　多数の恒星系を巻き込んだおそるべき星間大戦。それがもたらしたものは、文明の衰退した野蛮な世界でしかなかった。
　失われた科学技術を取り戻し、閉ざされた交易路を再確保するという地道な行為が千年にわたって続けられ、ようやく人類の文化圏はその版図を大戦前の三分の一まで戻すことができた。賢人会議が開かれ、彼らはゆるやかな連邦制を選んだ。それを「銀河連邦」と呼ぶ。
　連邦宇宙軍とは、銀河連邦加盟星域内で勃発した紛争を調停することが目的で作られた一種の超国家的な連合軍である。その超国家性は宇宙軍自体の肥大化と自己目的化を招くのではないか、と危惧する声もあったが、それはこれとは別の話である。

　フィアラル圏とは、地球人を主体とする、恒星系フィアラル第三番惑星フィアラルを中心とする、三つの恒星系からなる一種の文化圏である。連邦人口の５％ほどになるこの文化圏の基盤となっているのは、「フィアラル教」とでもいうべき選民思想であった。その思想においては、フィアラル人は世界のすべてを導く賢明で慈悲深い主人であり、フィアラル人と血の絆でつながっていない人間はすべてフィアラル人の手足となって働かなければならない。人類以外の知的生命となればもちろんである。彼らは、フィアラル人には、他人がフィアラル人かどうかひと目見ればわかり、それがフィアラル人の特殊性を証明する、と主張しているが、俳優を使った二重盲検法テストにより、その主張には根拠がないことが逆に証明されている。
　そういった思想のため、フィアラル圏は連邦加盟後もトラブルの種となり続けていた。一時期ほどの勢いはないものの、連邦からのフィアラル圏の分離独立を目指す過激なテロ組織が後を絶たない。現在最も過激なテロ組織は「フィアラル圏解放戦線」であり、当局はやっとそのカリスマ的指導者であるジャララット・ドーベルを逮捕したところである。

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