Keiさんの日記 「OSRについてのお話」

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Kei
Kei日記
2022/01/01 16:57[web全体で公開]
😶 OSRについてのお話
ご機嫌よう。

明けましておめでとうございます。年が明けましたが、今年も、世の趨勢などとは関係なく、わたくしの興味関心で遊んで参りますわよ。

そんなわけで。

長くTRPGを続けている方の中には、ドラゴンに立ち向かう戦士的なものが描かれた赤い箱や、怪物に魔法を浴びせる戦士的なものが描かれたこれまた赤い文庫本とかをお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。
箱を開けたり本を手に撮ったりすると、むっとするような古本屋の匂いがしたりして、本は手垢にまみれていたり、当時遊びながら食べていたポテチの油のシミですとか、こぼしたコーラのシミですとか、あるいはもしかして、プレイ中に投げたりして折ったり破いたりした跡さえあるかもしれません。そうしたノスタルジーに触れると、ふっと、こんなことを思ったりしないでしょうか?

こういうので十分だった。

けれど、いまどきこんな古臭い本を一緒に囲む人がいなかったり、あるいは今風でない可愛くもなければ凝ってもいない本を人に見せるのが憚られるかもしれません。

あーあ、もう少しOSR(オサレ)だったらな……。

まさにいまそういうムーブメントが密かに流行していまして、そのものずばり、OSRといいます。実際、初期のd20ルールで、クラスすらオプション扱い、できることといえば、そう、ダンジョンハック。
それでいて装丁やレイアウトが異様に凝っていて、訳そうとして本文を取り出すのが大変……こほん、いまどきのタイトルに引けを取らないどころではありません。

さて。

そうしたOSRなシーンを牽引するTRPGの一つに、Mörk Borgがあります。
名前も表も持ち物も何もかもダイスで決め、お好みならクラスとかもダイスで決めたら、もうダンジョンの入り口です。ここまでの所要時間、5分(GMの方は、事前に訳すなどの準備もありますし、もっと時間が必要でしょう)。更にその5分の間、ルールブックに書かれているメタルバンドの曲を適当に流しておけば、ゲームの説明になるでしょう。

モンスターを倒したら死体を漁ることもできますし(当然表がありますし、なつかしの反応表や、彷徨うモンスター表もあります)、何なら死体を売ってお金に変えたりして、そうしてゲットした僅かな金額の分け前を巡って議論を交わし、……ご存知でしょうが、まあだいたい、できることはそれで全てです。誰か死んだですって? そりゃあ、誰か死ぬでしょう。分け前が増えてよかったですね。

そう、どんなにOSRに蘇っても、本質的には当時のまんまです。そして、大切なことですが。そんなダンジョンハックなんかすぐ飽きると思っている、そんな方のための素敵なルールがあります。
ずばり、飽きる頃に世界が滅びます(。
なんの後腐れもありませんし、何ならもう一回世界が滅びるまでダンジョンハックしても(。

もちろん、その気になれば初期のDnDなんかと互換性があります。最新のDnDのように複雑ではありませんし(詳しく存じませんが、いまどきのDnDといえば無駄に複雑怪奇なのでしょう?)、最近話題になった面倒な政治的配慮とやらとも無縁です。すべてダイス神がお決めになりますので、最適ビルドやらロマンビルドやらで揉める心配もありません。

どうでしょう。楽しそうじゃないでしょうか? これで十分そうじゃないでしょうか?

でも英語に尻込みしてしまう、そんな方でも大丈夫、deepl でも十分遊べる訳が出てきます。お試しあれ。

注:真面目過ぎる方のために補足しますが、OSRはほんとうは、オサレではなく Old School Renaissance(つまり古典復興)の略です。そのナカミと、そういうムーブメントがあることは本当です。また、OSRなゲームで利用される初期のd20システムはOGLライセンスによって正当にライセンスされているもので、権利を侵害するものではありません。
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レスポンス

PI-TG001(平岡AMIA)
PI-TG001(平岡AMIA)Kei
2022/01/01 17:21[web全体で公開]
> 日記:OSRについてのお話

D&D3版と4版は無駄に複雑怪奇だったと聞きます。4版プレイ経験ありますが、バトルゲームとしてかなり優秀だったものの、TRPGとしては難物だった記憶があります(それでも弾に遊びますが)。
5版は、だいぶ”まし”になったかなという記憶がありますが、ちょっとだけプレイを始める前に考えることが多いかなと。

面倒ですよねえ、ビルドパズルとか、最適解の是非とか。

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