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😶 リランコリー冒頭 ご機嫌よう。 まだKickstarter中のタイトルですが、プレビューが無償公開されていて素敵な雰囲気ですので、冒頭を訳します(実際に訳したのは数ヶ月前ですが)。ここにもこんな雰囲気のゲームに興味がある方はいらっしゃるかしら。 --- このゲームは成熟した読者を対象としており、成熟したテーマとイメージで満たされています。読者には慎重な判断が望まれます。虐待、トラウマ、暴力、自傷行為、うつ病、不安、ペットの死など、デリケートなトピックが含まれます。 --- 妖精は人間らしくなりたいの。だから妖精たちは私たちから人間らしさを奪おうとするの。人間らしくあるために積み重ねたすべての小さなものを。妖精たちに人間らしさを奪われないためには、妖精たちとゲームをするしかないの。ゲームの勝者がすべてを手に入れるのよ。怖いかしら? ふふふ……。 これからお話しするのは、彼女が見せてくれたゲームよ。私たちがゲームすることにしたら、彼女はこう言ったんの。「あなたは安全だし、あなたを守ると約束するわ」それから彼女はルールを教えてくれたわ。時には私の手を握って「手を握らなくてもいいんだけど」と言ったわ。 このゲームはリランコリーという妖精の世界が由来だそうよ。妖精のゲームを教えてあげる。あなたは安全だし、あなたを守ると約束するわ。手を握ってもいいけれど、その必要はないかしら。 リランコリーを去るには、ただ目を閉じてこう言えばいいの。「現実じゃない」と。 彼女は、いつでもどこにでもリランコリーはあると言ったわ。妖精は時々、現実離れした人のように見えるそうよ。ゲームを知らないと、妖精は怒るの。妖精は自分を怒らせた人を痛めつけるのが好きなんですって。 でも、リランコリーを見つけるのは難しいこともあるわ。隠れてることもある。特にあなたが探しているのを知っているときはね。時にはゲームの前に苦労するのを見て楽しむのよ。そうすれば簡単に盗めるから。 昔通っていた遊び場で、リランコリーを見つけたの。彼女は私の手を放したわ。私たちは花冠を作って、雲梯にぶら下げたの。ちょうどいいカーテンになったわ。 彼女は布団の中でリランコリーを見せてくれたわ。電気はついていたけれど、私たちは目を閉じて、13からカウントダウンしたものよ。そうして「1」の後は、「準備はいい? 行くわ」 深夜に目が覚めたとき、リランコリーが私を見つけたわ。暗くて。私の部屋が他の誰かの部屋のように思えるほど暗くて。その暗闇の片隅に、私の名前を盗もうとする妖精が待ち構えていたわ。 後部座席からリランコリーに行ったわ。母親が用事を済ませている間、私たちは後部座席に残されていたから。小雨が降っていて、私たちはガラスに息を吹きかけて、薬指で「さようなら」と書いたわ。そして、目を閉じると、リランコリーにいたの。 ここに引っ越してきたら、古い家がリランコリーになったの。古い場所はすべてリランコリーになるのよ。妖精は空っぽの過去が好きなのよ。 「これは現実じゃない。これは現実じゃないわ」 名前が複数あるのはいいことよ。名前が多ければ、それだけゲームに負けても大丈夫になるから。名前を全部失ったら、自分を失うのよ。 花には妖精の名前がついていて、妖精がいい香りと美しさを作ってくれるそうよ。彼女は私にデイジーという名前をつけてくれたわ。 妖精は嘘をつかないんですって。妖精たちに嘘をついても良いけれど、でも、見つかったら、すごく怒るのよ。 彼女ならもっと上手く説明してくれるでしょうけれど……。 あなたは安全だし、あなたを守るって約束するわ。そうしたければ手を握ってもいいわ。そして忘れないで……。 これは、現実じゃ、ないの。
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