コッロールの恐怖 (T&Tアドベンチャー・シリーズ8)

	1. ポール・ブリッツ
	2021/12/20 14:18

ボリューミーなダンジョン「コッロールの恐怖」と、ソロシナリオ2本で構成されているが、やはり目玉は「コッロールの恐怖」である。正直、これをルールとシナリオ説明通りに適用すると、よほどのベテランプレイヤーがガチガチに重武装したキャラクターで挑んでも、生きて財宝を手にして脱出できるか、といわれたら難しいと思う。ホラー映画ネタの演出も多々あるが、あまりホラーは見ないのでよくわからなかった。

ソロシナリオ「ヴァンパイアの地下堂」はそんなコッロールの一部を探検できる内容で、付属の12レベル魔術師を使って遊ぶのが適している。12レベル魔術師でもスリリングな冒険なのだ、と書けばその恐ろしさはわかるであろう。だが、パラグラフ数の制約により、探索できるのがダンジョンのほんの一部に過ぎないので、ゲーム自体はさっくり終るため、短時間で遊ぶのに向いている。

ソロシナリオ「猫のいぬ間に」はこんなシナリオについているのが不思議なくらいに初心者歓迎の内容。事実上三つの短編ソロシナリオが合体されているといっていい内容なので、これもプレイ自体はさくっと終わる。気楽に楽しむのが吉。

買って損はないシナリオ集だと思う。

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