100日後に死ぬ冒険者

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	登録日：2021/10/09 12:47最終更新日：2021/10/25 17:41

何番煎じかよく分からない奴。

100日続いたらスゴイ！

登場人物
・トワニング
分銅の来々亭の新米冒険者。
【バトルアックス、カイトシールド】

・クハル
分銅の来来亭の受付。

・ガリバルディ、アサマ、ブーニー、タウル、ナーナ
分銅の冒険者。

・プリ子
雇われプリースト。

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	15. くっきー
	2021/10/25 17:44

15日目
クハル「いらっしゃい～。前回は大変だったみたいね」
トワニング「ああ…まぁそれはいいんだ。それより武器を買いたい。俺が使えるくらいの斧がいい」

クハル「斧ねー。バトルアックスかしら？」

トワニング「貸してくれ………重いな」

僅かに筋力が足りてない気がする。

クハル「ふふ～ん。そんなときの為のこの腕輪よ」

トワニング「マジックアイテムか…」

腕輪を装備してもう一度バトルアックスを持ってみる。

トワニング「だいぶ軽く感じるな。この斧とこの腕輪と…後は盾も新調したい」

クハル「そうねー。カイトシールドの方が使いやすいかしら？」

今まで使ってきたボコボコのバックラーともここでお別れだ。ロングソードは予備の武器として取っておく。
装備を新しいものに変えてみる。

トワニング「ああ、これで次の依頼を受けるさ。」
クハル「頑張ってね～」

	14. くっきー
	2021/10/23 12:53

14日目
トワニング「二人も無事だったか」

ブーニーとタウルは多少怪我をしたそうだが問題ないみたいだ。
やっぱ足だよ足と笑っていた。

トワニング「…やっぱり武器だよな」
この前の依頼でまとまった金が手に入った。一度武器を見直しておきたい。

今まで農民としてクワと鎌を振るってきた俺にロングソードは使いこなせているだろうか？他の武器が合っているのではないか？
トワニング「槍は…だめだな。突きで当てれる気がしない」
トワニング「メイスで当てにいくのは…パーティーによってはメイン火力になる可能性もある。避けたい選択だ」
トワニング「ウォーハンマーは…振り回される未来しか見えないな」

うんうん悩む。

トワニング「…斧にしてみるか…」

そう決めた後武器屋に向かった。

	13. くっきー
	2021/10/22 18:02

13日目
トワニング「はぁ…はぁ…はぁ…」
後ろを振り向かず走り抜け森の中で一息つく。

トワニング「ふぅ…二人は大丈夫だろうか？」

追ってはこない。撒いたようだ。
川で水を飲んで先に進む事にする。

「今の強さじゃだめだ。こうやっていつまでも逃げるわけにはいかない」

一旦街に戻ろう。荷物を背負いなおして歩きだした。

	12. くっきー
	2021/10/21 19:12

12日目
タウル「急げ！走れ！」
ブーニー「右だ！」
トワニング「はぁ…はぁ…はぁ…！」

平野を全力で駆け抜ける。
村の帰り道、何の不幸か蛮族の集団と鉢合わせた。
どんな蛮族か確認する余裕はなかったがゴブリンなんてレベルじゃない。兎に角全力で逃げ出した。

ブーニー「どうする！タウル！」
タウル「きつい…くそ…！3手に分かれるぞ！合流先は川沿いの村だ！あそこなら兵がいる！」
トワニング「おおっ…！」

3方向に分かれる。この時、俺の方向に追いかけてこないでほしいと思ってしまった。

ブーニー「生き残れよ！」
タウル「当然だ！お前も！」
トワニング「ああ！」

そうして三又の道を駆け抜ける。生き残るために。

	11. くっきー
	2021/10/20 12:56

11日目
村は騒然とした雰囲気に包まれていた。
これから始まるお祭りの熱がじわじわと伝わってくる。

ブーニー「収穫祭か。ティダン様への奉納かな？タウル」
タウル「まぁそうじゃないの？」

結局の所、誰に対する感謝であるというより、ただ収穫の喜びを分かち合いたいという感じだ。

トワニング「結構な数の行商人が来ているんだな」

村長「そうです！そうです！この時期はいつもこんな感じですよ」

村では屋台が出て酒が振舞われている。普段は村を守る警備の兵ものんべえだ。

トワニング「いい雰囲気だな…」

そういってエールを飲む。生ぬるいがこの熱せられた雰囲気ではちょうどいいかもしれない。

	10. くっきー
	2021/10/19 13:01

10日目
トワニング「依頼の品だ。確かに渡したぞ」

村長「助かりますだ」

道中なんどかゴブリンに襲われたが返り討ちにしたり、逃げ切ったりして目的の村に到着した。

なんでも祭りに使う素材が不足していたらしい。そのため速達で運ぶために冒険者を雇ったようだ。

ブーニー「ついでに祭りに参加するか？タウル」
タウル「まぁいいんじゃないの？」

二人は祭りに参加するらしい。このまま一人で帰っても危険だし、祭りに興味がある。

トワニング「俺も参加するか」

村長「ええ！ぜひ参加してください」

ニコニコ顔の村長だが俺たちが祭りで金を使う事を期待しているんだろう。実にしたたかだ。

	9. くっきー
	2021/10/18 12:49

9日目
今日も石畳の道を走り抜け野宿だ。

ブーニー「遅い。今日も料理当番はトワだな」
タウル「そういう面ではパーティに入れてよかったな」

既に野営の準備をしている二人に急かされて夕食の準備だ。

トワニング「冒険者になるまで料理なんてやってなかったな…」

たき火の上でタウルがとってきた魚と運んできた芋をそのまま焼く。
豆でスープを作って、干し肉を浸して食べる。

ブーニー「いただきます」
タウル「飯だ飯」

トワニング「…対して旨くないな…。帰ったら一杯やりたいもんだ」
ブーニー「それはそう」
タウル「同じく」

こうして夜は更けていった。

	8. くっきー
	2021/10/17 12:48

8日目
ブーニー「遅いぞ新入り！」
タウル「早くしないと日が暮れちまうぜ！」

そういって二人は軽快に駆け抜ける。

トワニング「くっ…はやい…」

二人とも冒険者用の重装備だ。なんならタウルの方は金属鎧を着ている。にもかかわらず足が止まることはない。

ブーニー「依頼料も低いし馬車はケチろうって言ったが馬ぐらいは連れてくるべきだったか？」
タウル「いらねぇよこの程度」

トワニング「負けてられん…！」

そういって夕日の沈む道を走り抜けた。

	7. くっきー
	2021/10/16 12:30

7日目
トワニング「今日の依頼は…っと」

掲示板を見ると様々な依頼が出ていた。割のいいものなどを慣れている冒険者が持っていく。

ブーニー「おっと！？」
タウル「危ないな」

一枚の依頼を取ろうとしていると他の冒険者とぶつかった。

トワニング「悪い。それよりその依頼を受けるのか？一緒に参加したいんだが」

ブーニー「どうする？タウル」
タウル「まぁいいんじゃないの？」

今度はまた新しいパーティで出発だ。

	6. くっきー
	2021/10/15 12:49

6日目
トワニング「…ん～」

朝になり体を起こす。まだ酒が抜けきっていないようだ。

トワニング「水でも浴びるか…」

井戸から水を汲んで頭から被る。冷たくて気持ちいい。
陽の光が上から降り注ぐ。昼間で寝てしまったようだ。

トワニング「仕事って言う気分じゃないな」

武器の手入れを始める。何の変哲もないロングソードだがこれが飯のタネなんだから折れられては困る。

トワニング「金が溜まったら新しい装備も揃えないとな…」

ゴブリン相手に苦戦しているようではダメだ。もっと強くならないといけない。

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