温森おかゆ(まんじゅう)さんの日記 「TRPGと感情移入の話」

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温森おかゆ(まんじゅう)
温森おかゆ(まんじゅう)日記
2024/07/26 12:47[web全体で公開]
😶 TRPGと感情移入の話
 TRPGというのは、プレイヤーキャラクターを演じながら、物語を作り上げ、時に感情移入し、楽しむものだ……と思っている。コミュニケーションツールとしての働きや、他者とのコミュニケーションを図る練習だとか、他にも色々と思いつく意義はあるが、今回はそれを脇に置いて、“物語を楽しむという意味でのTRPG”としての一側面にフォーカスを当てて考えていきたいと思う。

 私は、プレイヤーキャラクターはあくまで「物語上で性格や感情を持ったプレイヤーのコマ」として見ている節がある。愛情がないわけではないから、コマだからといって雑に扱われたりするのは不快だが……。普段はバカばかりやっているPCでも、シナリオ上推理したり、自分なりに意見を言わなくてはならないといったときは、途端に「私」という人格が入り込む。だから、普段ボケ倒しているPCが、いきなり正気に戻ったようにまともなことを言い始める時も多い。
「こんなキャラだから」という前提は、普段のPCとしての言動や、シナリオの物語部分に関わることにしか出てこないのだ。
 PCがどんなにバカだろうが、シナリオの戦闘時ではPLが考える最適解で動くし、PCがどんなにボケ倒していようが、まともに意見を出さなければ議論が進まない時はそれらしい意見も出す。

 時々、TRPGで「プレイヤーキャラクターに感情移入して泣いたり、嬉しくなったりする」という話を聞く。そういう人はTRPGを、ある意味最大限に楽しんでいるのだろうなぁと羨ましく思うと同時に、時折辛くならないのだろうか、と心配が勝る。
 そういう話を目にするたびに、TRPGの遊び方は、人によって違いがあるのだと気づかされる。
 今の今まで……厳密には、今でさえ、なんというか、どう言葉で表現したらいいのか分からないのだが……私は、「PCにあまり強く感情移入することは危険なのではないか」と思っている。
 人は激しい感情に共感すると……例えば、自分とは関係のないことでもひどく悲しかったり、激しい怒りを感じたり……といったことがあると、多少なり心が疲れる。繊細な人ほどそういうことで精神を知らず知らずのうちに摩耗させやすいのだ。これを、専門的な用語で「共感疲労」と言うのだそうだ。
 最近の事象で例えるなら、大きな災害が起こり、テレビはどこのチャンネルでも当時の凄惨な様子を放送しており、SNSでは被災地の悲惨さを伝えるポストだらけといった時期があったと思う。あの中に混じって、「辛いニュースに心を痛めている人は、見ないようにして自愛して」というポストも数多く投稿された。それはなぜかと言うと、こういう辛いニュース一色で、「みんなで悲しみ、悼む」という空気に影響されて、必要以上にネガティブな感情に囚われる人がいるからである。一般的に「SNS疲れ」と表現されるこのような事象は、他人に感情移入しやすい繊細な人ほどかかる可能性が高いのだ。
 じっさい私も、そのSNS疲れと共感疲労で、コロナ禍の折からSNSから離れたタイプだ。

 SNSを見ていると、プレイヤーキャラクターに感情移入しすぎてしまい、「しんどい」と言うポストをたまに見かけるが、それはもしかしたら、キャラクターに深く感情移入することによって、そのキャラクターが受けた困難やトラウマを自分の事のように感じ、ストレスになっていないか……と、思わなくもない。私は精神科医でも何でもないので、憶測でしかないが、キャラクターに感情移入して「しんどい」思いをしている人は、仮初の「しんどい」にカタルシス効果を感じ、エモいセッションを楽しんでいると思っているのかもしれないが、それが気付かない間に共感疲労へと変貌していくのではないか……と。
 エモいセッション、エモい自陣(同じセッションに参加するプレイヤーやプレイヤーキャラクターのことらしい)で純粋に楽しんでいたはずが、いつの間にかPCに感情移入しすぎてしまい、PCとプレイヤーとしての自分を分離することができず、自陣のプレイヤーに対して束縛的になってしまったり、相手PCが他の卓に参加することがひどく悲しく感じてしまったりするようになってしまうということもあると聞く。

 言語化できないが、「エモい」という代物に対しての得体の知れない危機感というか、どう扱うべきなのかという疑念は未だ晴れない。精神的距離の近すぎるPC同士を作るのは、後々を考えると危険が生じるのかもしれない。
 ……ともかく、TRPGを楽しむことにおいて「深く感情移入できる」というのは大事なことだが、PCだけでなく、それを操作する自分(プレイヤー)がどんな状態なのか、精神的に余裕があるのか、ということは、意識した方がいい。
 TRPGは、精神的に疲れている時や、体に異変が起きている時にやるものではないことだけは確かだ。細かいことにイライラしたり悲しい状況でTRPGなんてやっても自他共に楽しくないので、しばらく休んで自分を大切にすることをお勧めする。
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レスポンス

はるるん
はるるん温森おかゆ(まんじゅう)
2024/07/26 14:11[web全体で公開]
> 日記:TRPGと感情移入の話
僕的には舞台のお芝居をしてる感覚かなー?
メインにいる時はオンステージなので、わりと役になりきってます
雑談はオフステージなのでPLに戻るみたいな?

SW2.5のセッションに限れば、参加するGMさんや持ち込むPCによるかなー?
RP重視でヒカリなんかのときは演技にも力が入るし、新人さんが多いときはPLとしてサポートが多くなるときもあるし?

戦闘シーンなんかは、また別の脳ミソ使ってる感覚ですね💦

まぁ、プロの仕事じゃなくて、あくまで遊びなので日常生活に支障をきたすくらいまでのめり込むのは良くないよね〜とは思います💦

でも…感情移入バリバリで神あったセッションの方が満足感高いんだよねー()
散弾銃
散弾銃温森おかゆ(まんじゅう)
2024/07/26 13:43[web全体で公開]
> 日記:TRPGと感情移入の話

ガッツリ感情移入するタイプです。
少年になって同世代の少女に恋心を抱いたり、
登山家になって最高峰到達に涙したり、
おっちゃんになって若い子が絡んでくれて喜んだり、
ガッツリ感情移入します。

そんな私の主観から、辛くならないのか?との疑問にお答えしますと。

「感動ものの映画見てめっちゃ泣いてあースッキリしたラーメン食べよ」
って感じですかね。
まあ映画はあんま見ないんですけど。

感情の新陳代謝が上がる感じです。
あと創作活動成分が多分にあるので建設的な思考が捗りますね。

要点だけかいつまむとこんなイメージです。
多分想像されてるのとは違うかと。

寧ろそんなに心が無理になってたら、まずプレイするとこまで辿り着きません。創造性諸共気力が根刮ぎ死んでます。TRPGに限らずできません。

どちらかと言うと、距離をとって操作するタイプの人の方が案外引きずる印象があります。
入り込む人ほど終わるとケロッとしてる気が。
あくまで私の周囲の人間をサンプルにした主観ですが。

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