明日平さんの日記 「○○亭の起源考察」

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明日平
明日平日記
2024/01/16 16:24[web全体で公開]
😶 ○○亭の起源考察
17:30に追記しています

結論というか想像ですが、指輪物語の「踊る小馬亭」ではないでしょうか

見つけられた資料を時系列に並べますと
1988/01/30 社会思想社版T&Tソロアドベンチャー傭兵剣士の中の「青蛙亭」が手持ちの資料では初出です

1989/12/15 ソードワールドリプレイ集1盗賊たちの狂詩曲では「冒険者の店」の表記です

同じく
1989/12/15 のファンタジーRPGクイズには「五竜亭」が出てきます

ソードワールドのリプレイ4・5を持っていないので未確認ですが
1994/03/30ソードワールドRPGリプレイ集6 2万がメルを取り戻せでは「古代王国への扉亭」となっていてこのころには冒険者の店=○○亭は定着していたのではないでしょうか

ロードス島関連の資料を持ってないので非常に歯抜けですが、かなり初期から日本のTRPGでは冒険者の店は○○亭と名付ける風習だったようです
(D&D赤箱の発売が1985年 ソードワールド無印の発売が1989年)

「傭兵剣士」の翻訳は安田均・清松みゆきの両先生でSNE
「ファンタジーRPGクイズ」は冒険企画局
と同時多発的に発生していることを考えるとさらなる源流があってもおかしくないはずで
そこで思い当たるのが最初に出した指輪物語の「踊る小馬亭」になります
当時のTRPGの環境を考えると指輪物語の影響は大きかったので推測にはなりますがこの結論だと明日平は思います<もちろん推測なので間違ってるかもしれません
当時の冒険者の店は「踊る小馬亭」+西部劇の酒場のイメージだったはず<うろ覚え

ちなみに
1985年発売のウィザードリィはギルガメッシュの酒場
1988年発売のドラゴンクエスト3はルイーダの店
ですからTRPG特有のもののような気がします

p.s.ロードス島戦記系の資料をお持ちの方の補足があると嬉しいです

17:30追記 
1987/05/20 ドラゴンランス戦記1廃都の黒竜に「憩いの我が家亭」が出てきますからこっちのほうが古かったです
これも安田先生の訳なので、安田均先生の影響が正解かもしれません
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レスポンス

聖岳生馬
聖岳生馬明日平
2024/01/16 17:26[web全体で公開]
> 日記:○○亭の起源考察

「ギルガメッシュの酒場」も英語表記だと「Gilgamesh’s Tavern」
タバーンは米語では居酒屋・酒場ですが古くは宿屋・旅籠だったとのこと。

小説にもなった(というか小説がメインの展開?)
D&Dの「ドラゴンランス」では「憩いのわが家亭」から最初のシリーズが始まります。

ロードス島戦記ではD&D紙上リプレイの第2部の後半で冒険者ギルド(ないしはその意図)が登場しました。
そのような団体は当時一般的ではなかったので驚いた記憶があります。
もちろん「ファファード&グレイマウザー」シリーズ(小説)のギルドなどはありました。
しかしキャラクターを冒険者(この冒険者なる用語はパソコンゲームの「Ys」シリーズなども)と定義して
ある程度の公的な支援組織をシステムの根幹に持ってきたのはエポックメイキングかと。
この段階では冒険者ギルドと宿は(ある程度)個別なイメージだったようです。

現代ファンタジーの一番太い源流である指輪物語の「踊る小馬亭」が起源に相応しいのは間違いないと思います。
(エルフやドワーフが種族として存在している作品は指輪物語の直系の子孫になりますよね)

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