ポール・ブリッツさんの日記 「人外PCの充実しているTRPG」

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ポール・ブリッツ
ポール・ブリッツ日記
2022/08/17 19:59[web全体で公開]
😶 人外PCの充実しているTRPG
人外をやりたい、という人の日記を読んでふと興に乗り、思い出せるだけつらつら書いてみる。

まず筆頭に挙げられるのは、大日本絵画社の「ファンタズム・アドベンチャー」とその上位ルールの「アドバンスド・ファンタズム・アドベンチャー」だろう。「これはもしかしてモンスターマニュアルですか?」といいたくなるほどの種々雑多な種族がPCとして選択できる。なにしろオークや有翼人などはまだしも、人魚やマンティコア、果てはスライムのような軟体生物になってどろどろぐちゃぐちゃすることもできるのだからすさまじい。そのうえ、世界設定ではそうした知的生物たちが「ごくふつうのお隣さん」くらいの感覚で存在していることになっているので、普通に作って普通に冒険できるのである。独特な魔法のルールなども非常にユニークで面白いのであるが、現在は絶版なのが惜しまれる。

山北篤デザインの「パワープレイ・プログレス」も、カバーしている種族の数と職業の数は相当なものがあり、作れないタイプのキャラクターを探すほうが難しいくらいだ。このシステムのキモは、「プログレス」で明かされた、世界設定用のジェネレータのほうにある。わかりやすいルールで、自分のやりたい世界を自由に作ることができるのだ。翼の生えている知的生物だけの住むギャグマンガのような魔法文明社会だろうと、ロボットと人魚とエルフしかいない超シリアスな未来の科学技術社会だろうと思いのまま。独創的なGMであれば一度手に取ってみることをお勧めしたいが、これもまた現在は絶版。

入手が容易な作品では、SNEが翻訳している「モンスター! モンスター!」を挙げたい。このゲームは初めからPCとしてモンスターを選び、人間社会に繰り出して大破壊と大殺戮と大略奪を楽しもう、というコンセプトなのだ。そのため、扱えるキャラクターのバリエーションでは群を抜いている。ベースのルールがトンネルズアンドトロールズで、大雑把でわかりやすいのもとっつきやすいところである。倫理観とか正義の味方とか、そういうものに反感を持つ人はプレイしてもいいかもしれない。

また、おなじくSNEが翻訳している「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第二版」も人外PCに優しいゲームである。いちおう、基本的に種族は人間、エルフ、ドワーフからしか選べないことになっているが、このゲームの恐ろしいところは、基本ルールに「モンスターとして出てくる種族をPCとしてコンバートする方法」が明記されていることだ。やろうと思えば蛇人間になったりリザードマンになったりするのは序の口で、蟻人間やキャットピープルはおろか、それこそドラゴンになって暴れまわることまでできる。問題があるとすれば、この背景世界であるタイタンでは、人間社会においてそうしたモンスターは拒絶されており、どうしても使おうとなったらそれなりの迫害や冷遇を覚悟しなければならないことだが、まあ最近の情勢でも、サイ男が門番をやってたり、サイクロプスが腕利きの刀鍛冶として町で働いていたりするので、やろうと思えば何とかなる……のかもしれない。

ほかにも何かあったはずなのだが思い出せない。歳をとって記憶力が低下してきたのかなあ自分……。
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レスポンス

KAL666
KAL666ポール・ブリッツ
2022/08/18 00:31[web全体で公開]
> 日記:人外PCの充実しているTRPG
ガープスの妖魔夜行とかどうでしょう。
マッツ
マッツポール・ブリッツ
2022/08/17 22:36[web全体で公開]
> 日記:人外PCの充実しているTRPG
ファンタズムアドベンチャーいいですよね。
自分の周りには結構所持している人がいて、コロナ前にはオフセで月1ぐらいで遊んでいました。
魔法の行使が確かに独特で楽しいですよね。
「月が見えているところで、月を愛でながら色とりどりの花をまき散らしながら、魔法を唱える」みたいな・・・。
オンセだと、るるぶ持っている人がほとんどいないから、もう遊ぶのは無理かなぁ・・・。
天娘
天娘ポール・ブリッツ
2022/08/17 21:01[web全体で公開]
> 日記:人外PCの充実しているTRPG

アースドーンと思って開きましたがありませんでしたw
あと思いつくのはTORGとか…

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