温森おかゆ(まんじゅう)さんの日記 「長考、沈黙における思考探索2~理由~」

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温森おかゆ(まんじゅう)
温森おかゆ(まんじゅう)日記
2022/06/05 09:45[web全体で公開]
😶 長考、沈黙における思考探索2~理由~
前の日記で対策について非常に冗長に述べたわけだが、あれで「対策」のみである。
つまり自分はどうしているかのまとめをしただけだ。
あれだけ述べたのでは不十分なのである。
思うに長考するにも沈黙するにもそこには理由が存在しているからだ。
だからと言って「していいよ」とニコニコ微笑んで言える自信もないわけだが。理由があれ度が過ぎれば多少の迷惑であるから問題視されているのだし。
だから対策案を出すわけだし、理由はちゃんと考えるのである。
因みに長考が嫌いな私みたいな人間にも嫌う理由はある。

長考には様々な理由が考えられるが、大事なのでここで一つ挙げておきたいのは、プレイヤーの経験則からそういった嗜好が変わってくる可能性があるのではないかということだ。
例えば、順調に意思決定をしていたらKPの意志ひとつ、シナリオの加減一つで嫌な目に遭ったから怖くなったとか、自分が選んだ最良の選択が、何故かどうしようもない流れで最悪の結末を運んできたとか。
そういう場合はすべて長考するPLが全部悪いわけではない。
それに対しての対策は、結局はKPへの信頼である。無茶苦茶なことになりそうになったらちゃんと警告するとか、無茶なリスクを負わせないとか、そういった心構えが各KPには必要と言える。
長考するのに上記の経験則が思考に枷をはめているのであれば、安心できる場所であれば多少はのびのび出来るのではないだろうか。だが、経験則によるものだからと長考を仕方ないの一言で片づけるわけにもいかないのだから、その辺りはご理解いただきたい。

簡単な選択は最大5秒で決めろと言ったわけだが、たとえ簡単な決定だったとしても、思考時間が嵩張ることはあるし、
その問題の根本原因は大体「動かしている人間が『自分』ではないから」というところにあるのかもしれない。
例えば目の前にユウレイが現れたけれど、何だか悲しげな表情をしている…みたいな場面で、『自分』であれば大体の人は逃げるだろう。あるいはお化け屋敷なら、まじまじと見つめるかもしれない。
だが、TRPGの上でその事象に遭遇するのは「自分」ではない。自分が作ったプレイヤーキャラクターだ。そのキャラクターが、ユウレイがユウレイであることよりも、悲しげな顔をした誰かがこっちを見ている方が気になってしまうとんでもないお人よしだったりしたら、また答えは変わってくる。
「このキャラはお人よしで…えーと…逃げるんじゃなくとりあえず話しかけるかな…」みたいな決定になるかもしれない。しかしPLはそれを神の視点から選択するわけで、得体のしれないものに関わる事の危険性もしっかりわかっていれば、当然PCの選択とそのリスクについて悩まざるを得ないだろう。
プレイヤーキャラクターの方の答えはとうに決まっているのにPLがそれに振り回されてリスクを恐れ思考が嵩張る例だ。
これに関してはPCがPLでない限り仕方ないことだ。
じゃあどうすればいいかというと、前の日記で説明したように、卓で相談するなりダイスを振るなりして、やはり早く決めてしまった方が良い。PCがしたいとおりに「話しかけ」て憑依されて後悔するくらいなら、適当な理由をあててやった方が良い選択を選んだ方が良いだろう。
(上記で述べたのとは別に、その場に立ち尽くしたまま、まさに一歩も動かないのがいる。私が会ったのはどこに何があるか分からないようなことを先読みしようとしたらしいが、勿論不可能なので、無意味な時間ばかりが過ぎていった。とにかく探索すればいいところを一歩も動かない。ここまで来ると私も気持ちを理解しようとも思えない。
こういうタイプはどうすればいいかというと、とりあえず自分で決められないならいっそKPの言うことを聞く。とにかくどこかに探索する。とりあえず動く。これだけだ。というかこれは基本中の基本なので、こんなことをしていたらおかしいのである。
慣れている人間なら滅多なことではいないだろうから省こうかとも思ったが、自称完璧主義は無意味主義だということを覚えておいていただきたい。)

「何をするか」で悩むなら5秒もあれば決まる。時に、そこ以外の場所で悩む人がいるのである。
たとえばお人好しなキャラクターがユウレイに出会い、その悲しげな表情が気になって話しかける場面で、「どう話しかけようか」を悩む人がいる。だが、ここでしっかり明言しておくが、たとえその言葉に多少の脚色や演出が入ろうとも、私は思考時間にのみにおいて、それも「一瞬で」決まるなら私はすべて構わないとは思っている。細やかで美しい描写は映えるものだ。
ユウレイに話しかけると決めてGMに伝えるなら「ユウレイに『何かあるの?』と聞いてみます」といった具合だろう。それだけなら別にそう時間はかかるまい。だがその文に演出を加えようと首をひねれば、5秒なんてあっという間に過ぎる。
「優しい表情で小首を傾げ、『何かあるの?』と聞いてみます」といった具合のことを考えるのに、机の前でタイピングの手を止めたり黙り込んで10秒だとか20秒だとかかけていると周囲は戸惑う。
じゃあどうすればいいかというと、結局早くできないことなら質より量でさっさとできるように多少は諦めてしまった方が良い。つい長くなってしまう文をざっくりそぎ落として必要な情報だけにする。
リプレイなんかではみんなとても見栄えのするように作ってある。だがあれはセッション後の十分な推敲と脚色によるもので、セッション中までそうとは限らないのが現実なのだ。だから、RP分が見栄えしないからって気に病む必要は全くないのである。

自分のPCのために考えてあげたくなる気持ちも分かるが、結論としては残念ながら、PCがどう動くかやその演出や文を考えるのに何十秒も何分もかけてはいけない。
考えなかったことによるRPの不十分さや後悔よりも、沈黙し重苦しい空気を纏った卓の方がよほど心に来る。
自分も考えることで疲れるし、ついでに言うと他人もそれは同じだ。待ちくたびれる。
自分が良ければいいのではない。TRPGはみんなでやるゲームだ。そんな独り善がりがしたいなら、私はいつも言っているが、二ソ〒ソ卜゛ーヌウィッテでも持って何かゲームでもするといい。膨大なゲームがオンラインであっさり買える。
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