鴉山 響一さんの日記 「新たな小悪党キャラ登場!」

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鴉山 響一
鴉山 響一日記
2018/07/18 15:22[web全体で公開]
😆 新たな小悪党キャラ登場!
土曜日の夜は恒例のAD&D1eキャンペーン、「獅子面の女騎士」篇でした。ようやくベルゲンブルク城に到着して、アイルスが慕っている御屋形……先代の城代兼男爵軍総司令官であったオットー・ホルシュタットに面会が叶ったのでした。面会に来た要件を話そうとするも、軽妙で老獪な彼に軽くいなされてしまい、晩餐会を支度するのでその後にでも、という展開になったのでした。一方、ミンス、アロイス、レナーテはオットーに連れられて城内の中庭見物と言う名の密談。レナーテを春になったら国外に逃がすというアロイスに対して、他にも策はあると思わせぶりに切り出したオットーなのですが……。

主な登場人物紹介
テオドール・ベルシュタイン………ロイツベルガー家の騎士。失われた「アルベルトの宝剣」探索の任に着く。
ミンス・ニッフルハイム……………「塔」所属の魔術師。テオドールと友誼を結びともに行動する。
オットー・ヒッツフェルト…………世慣れた吟遊詩人。「獅子面の女騎士」に関する秘密を何か知っているようだが……。
アイルス・バラ………………………遍歴騎士。獅子面のサレットを被る品位を感じる少女。
レオナール……………………………テオドールの従者の少年。
アウグスト・グレッセル……………アイルスの幼馴染で従者の少年。アイルスとは幼馴染。
アロイス・ベルヒマン………………ミンスの幼馴染み。ベルゲンブルク城へ同行することになるが……。
レナーテ・ベルヒマン………………アロイスの姪。実は男爵家に連なる血筋らしいが……。

吟遊詩人オットーはアイルスに、自らの境遇をレナーテに明かしたうえで、この城に身を寄せることが最も安全なのだと説得して欲しいと話します。自身も政争の駒にされかけた経験を持つアイルスならばねいやアイルスにしかその役は果たせないだろうと言うのです。アイルスもそれを快諾し、晩餐会の衣装を選ぶという名目でレナーテと話し合う時間を作ります。

晩さん会はオットーの演奏から始まりました。辺境の地で無聊を慰めるものとして吟遊詩人は歓迎されるものなのです(もっとも、より即物的な食い物と酒と女は更に歓迎されますが)。

一同がボールルーム入室すると、すでに宴の準備は整っており、大皿に盛られた炭火で焼きあげた肉、そして近くの川から採ってきた川魚などが彩りを添えています。もちろんそれだけではなく、はちみつ酒に加えて発泡性のりんご酒、そしてエールとより取り見取り。歓迎の意を表す城代エルウィン・ホルシュタット(老オットーの息子。息子と言っても既に三十代のベテラン。御領内の重臣会議にも彼が参列しています)。

晩さん会にはベルゲンブルク城駐留部隊長のヘルマゴール、書記官のタリベート、教会司祭長のミルと言った一癖も二癖もある面々が同席していました。特にミル司祭には城代の監視が常時ついています。というのも、官僚臭が強烈に漂うミル司祭は当然教会派。男爵軍総司令兼ベルゲンブルク城代としてホルシュタットは過ぎる重臣会議においては騎士団派であると旗色を明確にしていて、当然の措置なのです。しかしミル司祭としてはそれが面白くない。自分が特権階級にあると自負している男が自らの行動を制限されることほどストレスを感じることはないでしょう。

「私を信用しないということは神をも信用しないということにも繋がりますぞ」

と恫喝するミル司祭に、城代エルウィンは(信用していないのは神ではなくて教会とお前だろうが)、と言いたげに一瞥し、「なに、世情がかまびすしくなっておりますからな。大切な御身にもしものことがあってはならぬと配慮して護衛を配置させていただいている。ここは辺境ゆえ、護衛が麗しき美姫でないのはお許し願いたい」と、お互いに分かっていての皮肉の応酬をしています。

その一方で、アロイスに接触してくるものが何者なのか、そしてその意図が何なのかその解明が先決とするテオたち。内々に老オットーと交渉できないものかと気を揉んでいます。

空気を換えるために、アイルスはオットーの演奏を提案。オットーは見事な演奏の腕前を披歴し、ホルシュタイン親子はその褒美として晩餐会の後に更なる演目の披歴を約束します。

晩餐会が終わると、それぞれ退出する面々。ベルゲンブルクの長い夜、その第二幕が始まります……。

と言うところで時間切れ。
ミル司祭は私が好きな小悪党キャラの一人でして、ある意味右のヨストゴット、左のミル司祭とでもいうべき人物なのです。教会の権益確保に血道を挙げるその姿勢はある種清々しさを感じます。直情型のヨストゴットと違い、狡猾で陰湿。当然一筋縄ではいきません。パーティの一行はどう渡り合っていくのでしょうか。
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