Keiさんの日記 「ルールブック再読:混沌の渦」

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Kei
Kei日記
2021/04/07 20:00[web全体で公開]
😶 ルールブック再読:混沌の渦
ご機嫌よう。

ルールブックを改めて読んでみるシリーズ、四回目の今日は「混沌の渦」を選びました。現代教養文庫、懐かしいです。「混沌の渦」は「(中世ヨーロッパ風味)剣と魔法ファンタジー」が隆盛していた時代に刊行された16世紀頃のヨーロッパを舞台にしたTRPGです。このTRPGにも魔法はありますが、いわゆるファンタジー系TRPGの魔法とは全く異なります。Aという呪文を唱えたらBという効果がある、というようなゲーム的な魔法は「混沌の渦」にはありません。

このゲームの主眼は、16世紀頃のヨーロッパの再現だと言ってもいいかもしれません。それは、ファンタジー的なものではありません。魔法ルールも特徴的ですが。

例えば、戦闘は非常にリスクの高い行為です。そもそも倒すべきモンスターみたいなものは存在せず、戦闘が発生しうるとしたら野盗とかの類だったりするのですが、PCは非常に弱く、簡単に重傷を負いますし、その結果数ヶ月の静養が必要になり、路銀が底を尽きて……

そうならないためには戦闘を避ける必要がありますね。所持金を失ったとしても、命を失わなければ、静養しなければならないような重傷を負わなければ安い……。それはまあ、現実的には、そうですよね。

いま読み返してみると、ルールに記載された地味な職業の数々、マニアックな薬草ガイド、大雑把すぎる魔法ルール、当時の人々の暮らしぶりが記載された注意書なども、16世紀頃のヨーロッパのリアルを表現していると思います(記述の散らかり方がすごいですけれど)。

そのことを理解してシナリオを準備できるような卓は当時どれくらいあったのでしょう? 当時のわたくしにはなかなか理解し難いことでした。モンスターと戦いまくり、怪我はおろか命だってわずかなお金で取り戻せるような「剣と魔法」の世界からは非常に遠く、地味で詰まらなそうなものに見えたものです。けれど、いま見直してみると、例えば(すっごい努力すれば)「狼と香辛料」みたいなこととかできそうに見えます。少なくとも、この本が出版された当時の記憶よりも、楽しめそうに感じました。

原書(Maelstrom)はいまでもPDFで入手可能です。もしかしたら版上げとかされてるのかしら?
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レスポンス

jet
jetKei
2021/04/07 21:21[web全体で公開]
> 日記:ルールブック再読:混沌の渦
現在はArion Games、アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版を扱っているところと同じところ、
要するにほぼグレアム・ボトリー氏個人…でやっています。
新版はMaelstrom Domesdayです。経歴からさまざまな能力を得られるようになり、
より個性的なキャラクターで遊べるようになりました。
ポール・ブリッツ
ポール・ブリッツKei
2021/04/07 20:23[web全体で公開]
> 日記:ルールブック再読:混沌の渦

旧ウォーロック誌で展開されていたオリジナル世界設定は、T&Tでやるよりも、こっちの「混沌の渦」を使った方がよかったのではないか、とつねづね思ってます。自作システムの素材として最適、と紹介されながら、旧ウォーロック誌でのヴァリアントが「時代劇の渦」ひとつだけだ、というのも不遇さを表してますね……なんですが、テレビ時代劇の再現にこのシステムは正直いって「不向き」なんじゃないかと、あれから25年して「時代劇の渦」をオンセンでプレイしてみて思いました。

開店休業状態ですが、よろしかったらコミュどうぞ。 https://trpgsession.click/community-detail.php?i=commu153596697680

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