ねおすろさんの日記を全て見る
みんなの新着日記を見る
😶 片道勇者TRPGであそびました! その2 楽しかったです! 一方、理術士と別れ、南へと向かった二人を待っていたのは……迷宮である。 ……自分達が旅立った城で、あの老婆の言った通りだ。やはりここに迷宮があった。二人は迷うことなく、迷宮へと足を踏み入れる。 勇者は迷宮あらば潜り、潜む魔物を打ち倒し、あるいは宝物を探し出し、力とするもの。闇に追われる身であっても、それは変わらない。この二人もその例にならわんとしていた。 暗く、一歩前を見通すことで精一杯の石壁の中……。剣士と騎士の足取りも慎重となる。 果たしてそこに現れたのは、腐臭を放つ動く死体であった。遠い国ではゾンビとも呼ばれる魔物である。いやゾンビは英語じゃないけど。 二人はすぐさま剣を抜き放った。 耳長の剣士が携えるのは、名高き耳長の鍛えし名剣である。その細く薄い刃は切れ味鋭く、しかし羽毛のように軽い。 一方、騎士が備えた剣は対象的に、分厚く大きい。そして、鉄でできた鷹があしらわれている。今にも動き出し、獲物をその爪にかけんとするかのような造型。 これを少しでも武器の心得あるものが見れば、驚愕を隠せなかっただろう。重さはすさまじくとも、威力においては耳長の剣をも凌ぐと言われる名剣、鷹躍る剣であった。遠い国ではイーグルブレイドとも言うそうな。 もはやこの世にこの二本を超える剣となれば、伝説に微かに語られる聖武具以外には存在せぬ、とすら言われるのだ。 世界を救わんとする勇者たちにこの剣を贈ったのは、かの名君ヴィクター王であった。この一事をもってしても、王の期待たるやどれほどのものか。握る剣に、使命の重さも加わるようであった。 ところで理術士には理力の矢が贈られたのだが、いや確かに理力って書いてあるけど弓は使わねえよ! 三人の中で一番安いアイテムなあたり、割と軽んじられている気がした。なんか思わせぶりなRPばっかりしてるのがよくなかったのか。 剣を抜いた二人の前に、二体の死体が近づく。不気味な臭気と、そのおぞましき様相がまず勇者たちに襲い掛かった。剣士は妖精の香りにたより正気を保たんとする(理術士のPLはそういうのはちょっとどうかとおもったが)。騎士はキリンなので、長い首をそらしその臭気を遠ざけんとする。 しかし、剣は天下にその名を轟かせども、まだ勇者たちは未熟。その腐臭とおぞましさが、二人を惑わした。 気づけば、背後に異音。もう二体の動死体が現れていたのだ。意志判定失敗であった。どっちも意志は0だったので厳しかったのである。 背中合わせの二人を囲む、4体の死体。果たして彼らに勝ち目はあるのだろうか……。 つづく(かもしれない)
レスポンスはありません。
コメント欄:(最大1000文字)
web全体で公開 友達まで公開 本人にのみ公開 ※投稿するにはログインが必要です。