ぱむださんの日記

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日記一覧

ぱむだ
ぱむだ日記
2024/11/21 19:22[web全体で公開]
😶 シナリオに関わろうとしないロールプレイの話
シナリオに関わろうとしないロールプレイの話って定期的に聞くような気がします。
今のところ、私はGMやPLをしていてその手のトラブルにぶつかったことはないんですが…今の快適な環境は先人たちの屍の上に成り立っていて、事故を起こしにくいルールは血涙をインクにして書かれているのだろうなあとも思っています。

実際そういうことに直面したことがないから言えるだけかもしれませんが、自分ならある程度好き勝手にしゃべらせてから「では、そんなこんなでいろいろ言いつつも依頼を受けて指定された場所に向かったあなたたちは~」って言っちゃうかもなあ……って思っています。
というか、「私は依頼を受けない!」と明言されことがないだけで、消極的なPCについてはひととおり好き勝手にくだをまいてからGMのナレーションの中で依頼を受けたり行くべき場所に行った前提で話を進めちゃうことは実際にありました。
GMとしては常に自由で楽しいセッションにしたいとは心掛けているんですが、本筋を始められないようなトラブルを起こすのは「自由」だとは思えないというか……その手のプレイヤーのくだまきにシナリオを書き替え、卓の人々の都合を凌駕し、物語を左右するほどの価値を全然感じていないというか。面白いことだったらみんなで乗りたいんですが、依頼を受けないPCなんて別に面白くないじゃないですか……想像するだけで萎えちゃう。

以前知人とそういった話題で話していたところ、知人は「依頼受けないロールプレイを一通りしてもらって満足してそうだったら、『じゃあ改めて依頼を受けるか、このPCが依頼を受けないままだったら依頼を受けそうなキャラクターを今から作りましょうか』って言うかも」と言っていました。
確かに、依頼を受けないロールプレイをやること自体がそもそもかっこよくて面白いものと思っている人なら、「一通りロールプレイして満足したら、別にPL自体は喧嘩をしたいわけじゃないだろうからシナリオには協力してくれる」というのはありえるような気がします。
ただ、それを「ロールプレイを楽しんでくれて嬉しい」と思えるかどうかはまた人によりますよね……他の場面なら満足するまでエゴをとことん突き詰めてロールプレイすることにも意義がありますが、依頼を受けてシナリオに乗るか乗らないか、みたいな最序盤でそれをやられて他の人が楽しめるわけがなありません。私なら、えっなに卓の時間勝手に使ってだらだらしまりのないロールプレイして勝手に満足してんの????キモいしつまんねーし最悪だな、って思っちゃうかもしれない……だってもう、卓の他の参加者からしたらオープニングくらいのところで別のキャラクターと絡むでもなくだらだらするのって「PLの自己紹介お願いします」って言われて「えー自己紹介?どうしよっかなーウフフ♡まずねー年齢から……いくつに見える?いくつに見える?」とかやりだすのとそんなに大差なくないですか?
とはいえ、知人は理性的というか穏やかな人なので、私みたいに「シャバいくだまきにいちいち乗ってられないからシーン切ってちゃっちゃと進めてしまえ」みたいなことは言わないしとことん付き合って話を進めたいと思ってくれるだけの度量もあるみたいです。見習っていきたい…

ナラティブ系のゲームだったら「では、そんな依頼を受けそうにないあなたが依頼を受けました。それはなぜですか?」って尋ねて答えさせるのもよさそうだと思います。
というか、ナラティブ系だと依頼を受けないとか館を燃やすとかも「そういう展開」として拾っていけることが多々あるんですね……もちろんゲームにもよりますが。
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ぱむだ
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2024/11/20 07:01[web全体で公開]
😶 ローズはいつだってトラブルメーカー「The Trouble with Rose」
ロザリンド。野心あふれる叔父に命を狙われている貴族令嬢。
ブライア・ローズ。人間の騎士に恋をしたばかりに、妖精の女王の怒りを買った妖精の美女。
ローズ・ウェインライト。その出生の秘密ゆえに、荒野の街の富豪に命を狙われている西部の跳ねっ返り娘。
タキシード・ローズ。世界を蝕む邪悪と戦う魔法少女たちに思いを向けられ、不和を呼び込む謎の仮面の男。
ローズ!ロージイ!ROS-317!ロズウェル!サクラ!
……とにかく、トラブルを呼び込むのはいつだって「ローズ」なのです。

The Trouble with Roseは、手番を回しながら物語を作り上げていくストーリーテリング系のTRPGです。
様々な設定(プレイセット)が用意されていて、そこには舞台の説明と、「ローズ」というNPCが何者なのかが書かれています。
PCたちはローズが望むと望まざるにかかわらず引き起こした厄介ごとに関わる理由があり、【秘密の使命】を帯びています。そして、キャラクター作成時には6つの「個性」を決めます。事件とのかかわりの中でPCの個性を演出し、使命を達成することで、プレイヤーは得点を稼いでいきます。
もっとも得点の高いプレイヤーが、最終的に「物語の帰結」を決定することができます。
【秘密の使命】によってゆるやかな対立構造になることが多いですが、実のところかなり抽象的なもので、協力が前提になっているように思えます。

このゲームでは「ドミノセット」を使用します。ダブルシックス・ドミノと呼ばれる、サイコロの1から6の出目を2つつなげたものです。プレイヤーたちは手元に配られたドミノを選び、出目に対応した個性を演出することでシーンを進行していきます。
なかなか日本では本来の目的で使われにくいドミノですが、これを使ったTRPGとなると更に珍しいのではないでしょうか。これ、ダイスの出目みたいなのが書かれてるんですねー。
「恋愛を扱ったTRPG」について語るトピックで紹介されていたTRPGで、確かにとても真面目に、しかし自由に、多様な形で「恋愛」を描いていて、このジャンルの傑作と言ってもいいのではないかと思います。
軽いシステムですがインディーズのナラティブRPGにありがちな投げっぱなし感はなく、遊びやすそうなのがとてもいいですね。ルールブックと一緒にゲームプレイに使えるプレイセットがたくさん入っていて、ランダム作成の表なども用意されています。
オンラインセッションで遊ぶなら、ドミノの画像は実は無料で配布されているので意外とお手軽です。

前から気になってたゲームなんですが、実際に読み込んでみるととても楽しそうで、いつか遊んでみたいです!
https://www.drivethrurpg.com/en/product/219160/the-trouble-with-rose
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ぱむだ
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2024/11/16 08:24[web全体で公開]
😶 11/23日中インセイン募集してます!
(おかげさまで満了、開催の運びとなりました!)


https://trpgsession.click/session-detail.php?s=173096594378PaMuDa

11/23(日) 13:00~開催予定の3PL協力型インセインです。欠員があったのであと1名PLさんを募集しています。
基本ルールブックがあれば参加可能です。
楽しくてインセインらしいいいシナリオなので、予定合う方いらっしゃったら是非!
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2024/11/12 09:00[web全体で公開]
😶 剽窃シナリオの話
Xで話題になっている件で、CoCは守備範囲外なのでスルーしていたのですが…
調べてみるとTRPGの枠を超えたかなりの事件のようなので、個人的なメモとしてここに書き残しておきます。

話題になっているシナリオの名前は、「白粉屋さん(しろは)」さん制作のCoC6版シナリオの「El Colgado Avatara -エル・コルガド・アヴァターラ- (エルコル)」。
「白粉屋さん」は、CoC6版の有名な同人シナリオをいくつかリリースしているショップです。よく名前を目にする有名なものは「四季送り」「ロトカ・ヴォルテラの愛堕討ち(ろとあだ)」「人間失覚殺人癖」あたりでしょうか。


「El Colgado Avatara -エル・コルガド・アヴァターラ- (エルコル)」は、「ファイナルファンタジー14」のストーリー・セリフ・NPCの盗用でほぼ構成されていました。
「ファイナルファンタジー14」はオンゲーのゲームシステムとメインストーリーの各章がそれぞれ通常のコンシューマRPG1本に匹敵する大ボリュームもあってプレイに非常に時間がかかるのですが、それもゲームが与える体験の重要な要素になっています。そのため、制作側からもメインストーリーのネタバレについての声明が出されています。
しろは氏は、ネタバレが禁止されているメインストーリーのそれも最新章を、人気NPCの存在なども含めて全てCoC6版のシナリオにして販売したということになります。850円也です。

正直、なんというか……
あらゆる角度からあまりにもあり得ない事件で、困惑の方が大きいというのが正直なところです。

FF14はとても人気のあるコンテンツです。もちろん、人気がなかったら剽窃していいというわけではないんですが……そんなところから「ストーリーもキャラクターも全部」持ってきちゃったら、そんなもんバレないわけがありません。ネタバレ禁止されてるので内容で検索してもひっかかりにくくてバレにくいというのはありますが、そもそものプレイヤー人口が多いわけですから。
それも、何も知らずにこのシナリオで遊んだら期せずしてメインストーリーの内容がわかってしまう程度にはそのままのようで……FF14をプレイ中の人がこのシナリオを遊ぶことで「ネタバレを踏んでしまう」くらいに。
これに関して、製作者は公開当時に「FF14に影響を受けているかもしれませんが、インスピレーションでありオマージュではありません」と明言していました。
そして、問題が明るみに出ると、「インスピレーションではなくオマージュでした」と謝罪しています。
正直ここにこだわるのもよくわからないというか……これはインスピレーションでもオマージュでもパロディでもなく、単に受けそうな要素をパクって作った作品というレベルでさえなく、「ストーリーをそのまま転用・盗用した」というレベルなのでこれほどの騒ぎになっているというのが正確なところです。

また、これを制作・販売している「白粉屋さん(しろは)」が、決して「昨日今日TRPGシナリオを書いてみたくなったけど描き方が分からなくてとりあえず好きなゲームをシナリオにしてみた学生さん」みたいな人物ではなく、過去に多数のシナリオを発表している作者であることも驚きです。
私はCoCをまったく遊んでいないので他のシナリオがどのようなものだったかはわからないんですが、同作者のシナリオにはさまざまな場所でプレイされていて、募集を掛けるとすぐに多くのプレイヤーが集まる人気シナリオも含まれています。
しかし、これほど大々的に、明白に有名作品を盗用・剽窃してしまう作者さんとなると、過去の作品に対しても疑念が向けられるのは当然のところでしょう。単にFF14ほど有名ではない作品だったから気づかれていないだけで、別の作品もこのような悪質な剽窃・盗用の産物なのではないかと…
悪質な剽窃が露見した作者は、絶対にそういった視線を向けられます。絶対にです。これはまあ、当たり前です。かなり古い例になりますが、元モーニング娘。のメンバーの安倍なつみ氏は「フォトエッセイに掲載した自作の詩が有名アーティストの剽窃だった」という件によって、本人が作詞した楽曲の販売も取りやめになりましたね。
創作物は影響を与え合って発展するものです。あらゆるものに、完全なオリジナルなど存在しません。作品は意識的に、無意識的に、様々な作品や事件、人物の要素を取り入れて作られるものでしょう。しかし「他人の物をねこそぎ持っていって載せることしかできない”コピペ作業員”なのか、好きな作品の影響を受けて創作意欲を刺激された創作者なのか」というのは大きな違いです。
こと剽窃に関しては、創作者として長くやっていれば長くやっているほど、失うものは大きいでしょう。

TRPGで既存作品をもじったシナリオを遊ぶなんてよくあることだし、何が問題なのか分からない…という方もいると思います。
冒頭で私が「TRPGの枠を超えた」と書いたように、「El Colgado Avatara -エル・コルガド・アヴァターラ- (エルコル)」の剽窃は「好きなゲームの話をもじりたくて同志を集めて好きなシステムで遊んだ」といった形に収まる話ではなく、「コンテンツの剽窃によって損害を与えている」と見られても仕方がない状態になっています。
「色々なものに影響を受けたもの(PCやシナリオやアイテムやアイデアや言い回しなど)を持ち寄って楽しく遊ぶ」という、多くのTRPGでは広く許容される楽しみ方ではなく、「剽窃・盗用で構成したものをパッケージングし、CoC6版の同人シナリオというブランディングで話題性を確保しつつ発売する」という方法を選んだのは、制作者である白粉屋さん(しろは)ご本人なので、それによって起きる事態の責任は最後まで全うするべきでしょう。

現在、「白粉屋さん(しろは)」は「全作品の返金対応」を受け付けています。
11/11に声明を出して11/30締め切りとのことで、驚くべきことに「El Colgado Avatara -エル・コルガド・アヴァターラ- (エルコル)」を公開していた期間の36分の1というスピード感で締め切ってしまうという……

いやあ、すごいですね。

……すごいなあ。

結局すごいとしか感想が出てこないやつでした。



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11月18日追記
「白粉屋さん(しろは)」さんは、アップデートした謝罪文を掲載されています。上記で指摘されている点についても触れられた内容になっているほか、返金対応についても12月31日まで延長されました。
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2024/11/03 06:26[web全体で公開]
😶 ロールプレイが得意じゃない
得意じゃないんです。
というのも、自分で作ったキャラクターがどんなことを考えてどう感じているのか想像するのにどうしても時間がかかるし、時間をかけてもできないこともあって……ちょっと恥ずかしいというのもあると思うんですが、特にPLのときのロールプレイが苦手です。
要は一人の人格を詳細に作り込むのがあまり向いていないというのもあるのかなと思います。基本的に「主人公っぽいことを言いたい」「専門家らしいことをしたい」「戦って強い女性を動かしたい」くらいの気持ちでロールプレイをしているので、引き出しがない場面に来ると慌てます。

一方で、GMをするときのロールプレイはかなり気楽で楽しいです。
物語全体が見渡せる立場にいるので、NPCが何を考えてどうしたいのか判断する材料がすでに手元にあるのが大きいと思います。また、その枠を超えて「このNPCは何をして状況を進めるべきか」というのもGMからだと見えるので、とんでもないことを言って脇道に逸れてしまう心配をしなくていいというのもかなり心理的に楽です。

得意じゃないこともあるだけでTRPGにまつわる色々なことが大好きなのは確かなので、恐れずにやっていきたいところです!
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ぱむだ
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2024/10/27 05:25[web全体で公開]
😶 君を食べちゃいたい。対立型協力特化2人用TRPG「Monster in the House」
ホラー作品に、怪物と人間が登場するとします。
怪物の役割は人間を恐怖させて追い詰めることで、人間の役割は恐れおののきながら生き延びることです。
怪物がいなければ人間の役割は達成できないし、逆もまたしかりです。
つまり……怪物と人間の究極の目的は、協力し合って物語を作ることだと言えるのではないでしょうか?

スペイン発のジャーナリングゲーム「Monster in the House」は、2人のPLが記録をつづることで進行するゲームです。
片方は”獲物”。怪物が住まうどこかに足を踏み入れた、哀れな犠牲者……あるいは、怪物を打ち倒すヒーローです。
もう片方は”怪物”。獲物を追い詰め、脅かし、食らう、恐ろしい存在です。
物語は五幕で成立し、獲物と怪物の出会い、恐ろしい惨劇、増えていく犠牲者、怪物の正体の分析、怪物の狡猾で恐ろしい罠などがそれぞれの手番で描写されていきます。
一応判定というかオラクルのルールや、各手番で主にどのようなことが起きるのかを決めるランダム表なども用意されているんですが……自分の言葉で、自分のキャラクターが見ている景色や考えていることを描写することが何よりも大事です。
ある程度まとまった文量の記録をつづって交換する、という形で進行するので、時間をかけて遊ぶスタイルに向いているかもしれません。
とにかくこのゲームで大事なのは、二人で協力して、恐ろしく魅力的な物語を作り出すことです。獲物は怪物を恐れ憎み、怪物は獲物を惨たらしく食い散らかしてやろうと思っているでしょうが、ゲームは間違いなくこの二人の協力によって進行するのです。

とてもシンプルな内容のジャーナリングゲームなんですが、それだけに様々なシチュエーションの二人で遊べそうです。
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ぱむだ
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2024/10/12 16:29[web全体で公開]
😶 インセイン「ほここわ」
PC:
あなたは寒村で暮らす老人だ。この村の古いしきたりに詳しい。
あなたの【使命】は、村の平和を保つことだ。

PC【秘密】:
なぜか若者の間では祠を壊すことが流行っているらしい。
この村の由緒正しい祠を壊されるわけにはいかない。
あなたの【本当の使命】は、祠を壊されないことだ。

村の祠:
寒村に祀られている神聖な祠。
このハンドアウトに【秘密】はない。

大学生の集団:
昨晩この村にミニバンで乗り付けてきた、無軌道な若者たち。
祠の方へ向かったようだ。
大学生の集団【秘密】:
彼らは村の祠を壊し、その経過を動画サイト『ほここわ』にアップロードしようとしている。
「動画サイト『ほここわ』」「大学生たちが向かった先」を公開する。

動画サイト『ほここわ』:
若者に人気の動画共有サイト。オカルト関係の動画が人気。
動画サイト『ほここわ』【秘密】:
祠を壊す動画ばかりが異常に人気があるようだ。祠のを壊した後の若者たちの悲惨な末路などを撮影した動画もあり、人気を集めている。あきらかに何かがおかしい……『ほここわ』の運営は「TP」と名乗っている。
「TP」を公開する。

大学生たちが向かった先:
大学生たちは村の老人たちが仕掛けた罠に掛かって全滅している。ひとまず祠を守ることは出来たようだ。
大学生たちが向かった先【秘密】:
いや、一人足りない! 奴はミニバンを停めた場所に引き返している。今頃まっしぐらに祠に向かっているに違いない……
「大学生のミニバン」を公開する。

TP:
『ほここわ』の運営。どうやら恣意的なランキング操作などのテコ入れで、祠を壊す動画の人気を演出しているようだ。
TP【秘密】
TPはこの村にいる。この村から、「祠を壊す」という若者のトレンドを作り出して発信しているのだ。何のためにそんなことを……?

大学生のミニバン:
大学生の生き残りは、ミニバンに乗り込んで祠がある鎮守の森へ突入している。何が彼らをそこまでさせるのだろう?今こそ、前もって埋設していた地雷を役立てる時だ。
大学生のミニバン【秘密】:
こいつら、車で祠に突っ込んでそのまま壊すつもりだ。


平和な寒村に突如やってきた迷惑大学生集団。
彼らの目的は、今若者の間で大流行している「祠を壊す動画」を撮ることだ。
神聖な祠をむざむざ壊されるわけにはいかない。村の老人たちは近代的な罠を駆使してほここわブームに立ち向かう。その陰に恐ろしいたくらみが隠されているとも知らず……
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ぱむだ
ぱむだ日記
2024/10/10 01:33[web全体で公開]
😶 ハシラノカミ「物資回収作戦」
一人の女性が柱の杜に現れる。
彼女は防衛大隊観測班のマエダと名乗った。
マエダは柱の守に直接頼みごとがあるようだ。

「灰色の龍の出現によって、人類の文明圏は叩き潰され、引き裂かれ、連絡経路もずたずたになった。それは神柱による封印が行われた後も回復していない」
「今の人類は、明日の命を繋ぐための刹那的な戦いを繰り返さざるを得ない」
「だから……君たちにしか頼めないことがあるのさ」

マエダたち観測班は、山地に放棄されたアルミコンテナを発見した。
ホットスポットに近いその場所に偵察を出すのはリスクが高く、それ以上の調査は行えなかった。

古い資料をあたったマエダは、そのアルミコンテナがかつて文明社会に存在していた肥料会社の正規コンテナであることを突き止めた。
現在、人類の食糧生産の効率は大きく後退している。かつての文明社会が生産していた、超高度な肥料が回収できれば、食糧事情を大きく改善できるかもしれない。
だが、防衛大隊は、差し迫った人類の生命の危機に対応するので手一杯だ。すぐに使える兵器や食糧そのものならまた違うかもしれないが、肥料の回収のために鎖蟲が徘徊する山野へ派遣させるなど、許可が下りるわけがない。

「君たち柱の守には見当もつかないことかもしれないがね……腹が減るというのは、とても辛いことなのさ」
「戦って帰ったら、美味い飯がある。人間というのは、それだけで踏ん張れるものなんだ」
「だから、私と一緒にあの肥料コンテナを回収してくれないかね」

クエスト:拠点03【車両の試乗】コンテナ牽引用の輸送車両の試運転をする。
クエスト:拠点23【昼食の準備】乏しい食糧を美味しく食べる方法を学ぶ。
クエスト:拠点05【鎖蟲の観測】コンテナ周辺に出没する鎖蟲を調べる。

マエダは搭乗02【小型輸送車両】を運転し、ハシラノカミたちをコンテナ近辺まで運ぶ。
車の中で、マエダはハシラノカミの話を聞きたがる。

クエスト:圏外13【教えて!ハカセ】マエダとブレインストーミングを行い、鎖蟲たちの行動パターンを割り出す。
クエスト:圏外10【山間行軍】放棄された拠点から、搭乗03【大型武装車両】を発見する。
クエスト:圏外01【防衛兵器の組み立て】防衛兵器が使用可能になる。

コンテナの位置に近づくにつれて、奇妙な物音と騒ぎが聞こえてくる。
近隣の柱の杜周辺の防衛基地である「022小隊基地」が、あふれ出した鎖蟲に襲われているようだ。
PCたち柱の守たちが居合わせなければ、なすすべもなく押しつぶされていただろう。

神柱との接続→【健勝の加護】

防衛線02【毒針にご用心】

【小型輸送車両】がコンテナに到着すれば、肥料の回収が可能になる。
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2024/10/08 04:38[web全体で公開]
😶 得体のしれない部署に配属される系
主人公「新人のぱむだ山です!」
「ああ、ぱむだ山さんっていったら……新卒で『第九課』に配属されたって期待の新人か」

「ヒソヒソ……かわいそうに」
「ヒソヒソ……生まれてすぐ墓場に入るようなもんだねえ」
「ヒソヒソ……例の昼行燈課長たっての希望らしいよ」
「ヒソヒソ……むごいことをするもんだ」

主人公「あ、あの?」
「いや、気にしなくていい」
主人公「それで、第九課のオフィスは…」
「ああ、ちょっとわかりにくい場所にあるけど…」

主人公「……って」
主人公「ここ……?」
主人公「立派な庁舎の片隅で、日陰みたいな場所……こんなの物置みたい……」

「来て早々に物置とはご挨拶だな」
「フッ。そうそう、言うせめて『吹き溜まり』くらいは言いたまえよ」
「あっっクソ、まくれ、まくれーーーッ! ああー、俺の万馬券の夢がまたパーだ……」
「これが新人? 生っちょろいツラしてんなあ。またお荷物が増えたって困るんだよ。こんなんで現場でやっていけるのか?」
「それが、課長の肝いりらしくてね」
「はぁ、あのオッサンは……」

主人公「こ、ここが第九課……」
主人公「だらしない恰好の人、服装規定違反の派手派手な人、対人の態度が論外の人に、職務中に競馬ラジオ聞いてる人……」
主人公「こ、こんなの、私が想像していた○○ライフとは全然違う~~~っ!」
主人公「いったい私、これからとうなっちゃうの~~~!?」

「ま、よろしくな(肩ぽん)」
主人公「がーん」



みたいなパターンってあるじゃないですか。
長いよ。

そしてこの第九課が、まあ凄いプロフェッショナルの集まりだったり、超常現象に対応してたり、超能力犯罪を取り締まってたりすると思うんですが。
意外とTRPGでこのパターンの導入見たことがないなあと思いました。リプレイとかだと初心者枠があったりすると思うんですが、それでも「すでに出来上がったプロフェッショナル集団に配属されるところから始まる」みたいなのってあんまりない気がします。あと、PCがお役所や大企業に勤めてるパターンが少ないっていのもあるのかな?
キズナバレットの設定がかなりこのパターンに近い(近いだけで全然違う)ので、このへんはこの手のドラマに影響受けてそうだなあと思ったりします。
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ぱむだ
ぱむだ日記
2024/09/30 11:09[web全体で公開]
😶 カローン・サンクションズ「船乗りの妻」
エデル・インダストリーズのばら積み貨物船が公海上での事故により沈没しました。それに積載されていたレアメタルは数億〜数十億の価値があるとされ、大きくニュースなどでも取り上げられました。事故の原因は船員の人為的ミスであると発表されています。
エデル・インダストリーズは多額の保険金を手にしましたが、それはレアメタルの損失を補填するには到底及ばない額のようです。一時は他部門の縮小すら噂された大打撃のはずですが、エデル・インダストリーズ日本支社代表ウィリアム・ナイトの奮闘により株価は持ち直し、さらなる利益を上げることになりました。

ある日カローンたちに接触してきたのは、40代の女性。名前を「大澤 春子」と名乗ります。彼女はタンカー沈没の主原因として世間に名前を公表されてタンカー船員の一人、「大澤雪男」の妻でした。

「あの船の事故はおかしい」
「雪男さんは全ての罪を押し付けられ、殺されたんです」

そうはいっても、タンカーは沈没し、乗員は全員死亡又は行方不明の状態です。沈没の現場は公海上であり、カローンたちが調査に行くのは現実的ではないでしょう。
この事件を解く鍵は、「誰が得をしたか」です……それがわかれば、カローンたちが引導を引き渡す相手も自ずと分かってくるでしょう。

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「必殺仕事人」のあらすじをぼんやり見てたらぴんと来たので形にしてみました。そのうちカローン・サンクションズの卓も立てたいな。
当たり前の話ですが、必殺仕事人とこのシステムはすごく親和性がありそうですね。
といってもこれは船が出てくること以外まったく原型を留めてないんですが、もっとそのまま転用できる話はありそうです。
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