トパーズさんの日記 「【シナリオの書き方】情報収集って何書けば良いの?」

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トパーズ
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2023/04/29 00:51[web全体で公開]
😶 【シナリオの書き方】情報収集って何書けば良いの?
 多くのシナリオにおいて作るのが一番大変な中盤(ミドルフェイズとも)。
 今回は、中盤における情報収集に関して、自分なりのやり方を。
 まず、殆どのPLたちが知りたい情報というのは結局のところ「どうすればシナリオクリアなのか」。
 なので、まず最優先に用意するべき情報は「シナリオの目的」。
 (例:ヒロインを助ける。ボスを倒す。怪しい研究所から脱出する。特定のアイテムをゲットする。)
 次に「目的達成の条件」。
 (ヒロインが受けている呪いを解く方法。ボスの不死を破る手段。脱出のための鍵の入手方法。アイテムの隠し場所。)
 それから、「PC・NPCたちの動機」「事件やNPCの背景」などのシナリオの肉付けを行う部分。
 (例:ヒロインが呪いを受けた経緯。ボスの目的・居場所。研究所に閉じ込められた経緯。どうしてそのアイテムが必要なのか)。
 最後に、調べると良いことがあったり、結末(エンディング)に影響する「ボーナス情報」
 (例:呪いの後遺症を治す方法。ボスを説得する手段。研究所の重要な成果。もちろん、用意しなくても良い)。

 あとは、お話の流れにそって、これらの情報を複数用意して並べ替えれば、シナリオプロットとPCが集めるべき情報は揃ったも同然。といった感じ。もちろん、この情報のいくつかを導入(オープニング)で出したって問題ない。


 というわけで、以上を踏まえて最後にシナリオプロットと情報の具体例を貼っときます。ちなみに情報は「イベント」と読み替えても良い。

▼導入
 PCと親しい間柄のヒロインが行方不明に。彼女を探して助けよう!(シナリオの目的、PCの動機)
▼中盤
 情報1 ヒロインの目撃情報を調べていくと、ヒロインにつき纏う怪しい人物が浮かび上がる。(目的達成の条件①)
 情報2 そもそも、どうして怪しい人物はヒロインにつき纏っていた理由を知るために。ヒロインの家系を調べると、ヒロインがとある国の王家の血筋であることが発覚(NPCの背景①)
 情報3 さらに調査を進めると、怪しい人物は、その国で、かつて政治闘争に敗れた大貴族だった(NPCの背景②)
 情報4 ヒロインが攫われた理由は、彼女を傀儡および旗印としてクーデターを起こし、国を乗っ取るつもりだったのだ(NPCの背景③)
 情報5 ならば、ヒロインはボス本人の、あるいはボスと協力関係にある大金持ちの屋敷に囚われている可能性が高い。傀儡として擁立する以上、無用な怪我はさせないだろうが、毒でまともな思考力を奪われた傀儡と化している可能性はある(ヒロイン・ボスの居場所、ヒロインの現状)
 情報6 仮にヒロインが毒で思考力を失っているなら、毒の入手経路から逆算して、解毒剤を入手する必要もあるだろう(ボーナス情報1)
 情報7 ヒロインとの思い出の場所で昔を思い出す。彼女は平凡でも良いから穏やかな幸せを大事にしたい人物だった(ボーナス情報2)
▼ボス戦
 テロリストたちとの戦い。勝利条件は敵の全滅。
▼結末
 無事にヒロインを救出する。
 「情報6」を調べていたなら、解毒剤によりヒロインは傀儡状態から回復。後遺症もなくなったようだ。
 「情報7」を調べていたなら、ヒロインは『とある国の王女』ではなく『ごく普通の民間人』に戻してあげたいとPLが提案する…かもしれない。
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