かもらいふさんの日記 「【D&D5e】不意討ちケーススタディ」

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かもらいふ
かもらいふ日記
2024/03/13 01:45[web全体で公開]
😶 【D&D5e】不意討ちケーススタディ
そもそもルールブックの記述が分かりづらいのが悪い(そして、それを解決する「Sage Advice Compendium」の公式和訳を出さないWizardsがもっと悪い)のですが、「不意討ち」の処理がDMによって割れまくってるのがなぁ……ということで、自分の理解の整理がてらまとめてみる。

根拠文書としては、PHBやDMGの該当ページに加え、「Sage Advice Compendium」の「Does surprise happen outside the initiative order as a special surprise round?」あたり。
https://media.wizards.com/2020/dnd/downloads/SA-Compendium.pdf

特に重要なのは「You can be surprised even if your companions aren’t, and you aren’t surprised if even one of your foes fails to catch you unawares」
和訳すると、「君は君の味方が驚いていなくても驚くことがある。敵の内1体でも君の不意を打てなければ君は驚かない」

あと、ルールにも書いてあるが、「驚いているか」のチェックはキャラクター毎に行う、という点も重要。超重要。

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まず、比較的簡単なケースとしては、味方ABが敵CDを不意打ちしようとしていて、
〈隠密〉と受動〈知覚〉がそれぞれ以下とおりの場合。

 味方A:〈隠密〉=14 
 味方B:〈隠密〉=12
 敵C: 受動〈知覚〉=13
 敵D: 受動〈知覚〉=9

この場合、
・味方Aは敵全員から見つかっていない→「隠れ身」の状態から戦闘開始。
・味方Bは敵Dに見つかっている→隠れていない「通常」の状態から戦闘開始。
・敵Cは味方Bを見つけることが出来ている→「通常」の状態から戦闘開始。
・敵Dは味方ABどちらも見つけることが出来ていない→「驚き」の状態から戦闘開始。
となる。

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若干複雑なケースとしては、味方EFで敵Gを不意討ちしようとしたが、敵に伏兵HIが居た場合。

ややこしいが、落ち着いて
・「自分の受動〈知覚〉vs 敵の〈隠密〉」で、1体でも見つけられていれば驚かない。
・「自分の〈隠密〉vs敵の受動〈知覚〉」で、全員に勝てていれば「隠れ身」成功。
という基準で各々考えれば良い。

 味方E:〈隠密〉=12/受動〈知覚〉=12
 味方F:〈隠密〉=14/受動〈知覚〉=13
 敵G: 隠れていない/受動〈知覚〉=11
 敵H: 〈隠密〉=10/受動〈知覚〉=10
 敵I: 〈隠密〉=16/受動〈知覚〉=9

上記のような場合、
・味方EはGHを認識しているので驚かず、GIから見つかっている→「通常」
・味方FはGHを認識しているので驚かず、敵全員から見つかっていない→「隠れ身」
・敵GはEを認識しているので驚かず、そもそも隠れていない→「通常」
・敵HはEFを見つけることができず、EFから見つかっている→「驚き」
・敵IはEFを見つけることができず、EFから見つかっていない→「驚き」かつ「隠れ身」
となる。

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特殊なケースとしては「警戒」などの「驚かない」効果。
文字通り驚かないが、別に「隠れ身を検知できる」わけではない点に注意。

 味方J: 受動〈知覚〉=10/「警戒」
 敵K:〈隠密〉=12

たとえば上記のような場合、「警戒」の効果でJは驚かないが、それはそれとして「隠れ身」は成功しているので、Kは「隠れ身」に成功した状態、すなわちJからはKの位置を視認できない状態で戦闘が開始される。

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上記のように「戦闘開始時点の状態」を確認した後は、普通にイニシを振って普通に順番に行動する。もちろん、どちらの陣営も驚いていないキャラは通常通りの行動が可能。
「驚き」の効果は各自の手番まで。驚いた側のイニシが高ければ、手番後に機会攻撃などのリアクションをとることは可能だし、アサシン(ローグ)の「暗殺術」による有利や確定クリティカルも発動条件を満たさず喰らわない。
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【余談1】
「隠れ身成功しているキャラだけが動けるという『サプライズラウンド』」なるものは、旧版に魂を縛られた者の見る幻覚。
5eから入った人は騙されないように気を付けつつ、ベテランDM諸氏には矯正しろとまでは言わないが「旧版由来のハウスルールである」という自覚は持っていただきたいところ。

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【余談2】
Surprise in D&D 5E – A Clear Guide to the Unforseen
https://blackcitadelrpg.com/surprise-5e/

あくまで非公式解説記事となるが、気になりやすい個別ケースも含めて解説されていて分かりやすいので、参考情報として。
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レスポンス

COBRA
COBRAかもらいふ
2024/03/14 02:29[web全体で公開]
> 日記:【D&D5e】不意討ちケーススタディ

>隠れ身
キャラクターが隠れ身を行なえる状況にあるかどうかはDMが判断する。

>〈隠密〉:敵から身を隠すとき、番人の脇をすり抜けるとき、気づかれずに退散するとき、相手に姿を見せず足音を殺して忍び寄るときには、【敏捷力】〈隠密〉判定を行なう。

先ず常識的に「敵の位置を補足していない場合は対象が設定できないので〈隠密〉しようがない」かと。

>隠密
“遅い”ペースで移動しているキャラクターたちは、姿を隠しながら移動することができる。そのキャラクターたちが開けた場所にいるのでない限り、そのキャラクターたちは出会った他のクリーチャーに不意討ちをしかけたり隠れてやり過ごしたりしようと試みることができる。

隠密のままの場合は移動力が減る事も前提ですね。

>誰かが不意討ちされたかどうかはDMが判断する。

>不意を討たれた者はその戦闘における自分の第1ターンにおいて移動もアクションも行なえず、また自分の第1ターンが終了するまでリアクションも行なえない。

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