Keiさんの過去のタイムライン

2023年05月

Kei
Kei日記
2023/05/30 18:11[web全体で公開]
😶 TRPGセーフティ・ツールキットが日本語訳されましたの!
ご機嫌よう。

また安全についてのお話なのですが、わたくしも何度か触れている TTRPG Safety Toolkit ver2.5 が日本語になりましたの!
これはTRPGを安全に楽しむための指針をまとめたリファレンスで、安全についての考え方が「ゲーム開始前」「ゲーム中」「ゲーム後」「配信する場合」といった軸でまとまっていますの。主にコンテンツについて書かれていますが、もちろんコンテンツだけが対象というわけではありません。

https://drive.google.com/file/d/1nEtkJplpO4LY3SuZ0tJ3juY5R5rKC8tA/view

稀に違った考えをお持ちの方もお見受けしますが、わたくしはTRPGはコミュニケーションのゲームかと存じておりますし、何が引き金になってどんな事故になるか予想をつけずらいかとも存じます。注意を要するテーマを扱わなければ大丈夫ということもございませんし、もちろん、安全ツールを使っているから安全というわけでもございませんし、どの安全ツールもこれが決め手と言えるものではありません。

日本でも一時期「しんどい」テーマについて話題になっていたことはありますが、オンセンには安全についてのコミュニティもスレッドもないようですし、おそらくほとんどの方は安全についての議論なんか自分には関係がないと思っていらっしゃるのではないかしら。

もう一度言いますが、何が引き金になって心理的な動揺に晒されるのかは分かりません。ゲームやシナリオがテーマとしているものだけが引き金になるわけでもありません。

たった数ページのこの短いガイドを軽く眺めておくだけでも、実際に何かが起こった時には、あるいは起こさないために大いに役立つかと存じます。

わたくしが参加している海外のフォーラムでは安全ツールについてのスレッドがあり、安全についての議論のほか、ガイドに未掲載の Rights of Play のようなツールなども紹介されていました。
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聖岳生馬
聖岳生馬Kei
2023/05/29 21:11[web全体で公開]
> 日記:ゲームの登場人物を傷つける技術って……?(注意を要するテーマですので畳みます

日記? 投稿? それの本質ではありませんが以下の一文には、くすりとした暗い笑いを浮かべてしまいました。
「ただし、本当にしんどい。悪い意味で。」

良い意味で「しんどい」であってはいけないのでしょうね。
テーマに触れてもらう場合に、こう(ろくろを回すポーズをしながら)。
Kei
Kei日記
2023/05/29 20:44[web全体で公開]
😶 ゲームの登場人物を傷つける技術って……?(注意を要するテーマですので畳みます
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)
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一匹の死んだヌタウナギ(X連携)
一匹の死んだヌタウナギ(X連携)Kei
2023/05/29 19:45[web全体で公開]
なるほど
リーディングできるなら、その流れでもいいし
イラストに沿った読み方をしても良いと

そこは技術が問われますな…
Kei
Kei一匹の死んだヌタウナギ(X連携)
2023/05/29 18:08[web全体で公開]
小アルカナも使いますが、小アルカナの意味まではこのサプリメントには書いていないので、タロットをご存知でしたらそこから考えてもいいし、イラストが青髭の花嫁のテーマに沿ったものになっているので、イラストから考えることもできますわ。
一匹の死んだヌタウナギ(X連携)
一匹の死んだヌタウナギ(X連携)Kei
2023/05/28 18:21[web全体で公開]
> 日記:即興でNPCを準備するお話

ほぇー!
青髭の花嫁ですか…また興味深いTRPGがあるもんですなぁ〜
青髭っていうと…なるほどホラーですな…

それでいてタロットを使用するとはこれまた興味深い
大アルカナだけの使用っすか?
Kei
Kei日記
2023/05/28 16:37[web全体で公開]
😶 即興でNPCを準備するお話
ご機嫌よう

そんなこんなで「青髭の花嫁」のサプリメント「召使のタロット」をざっと訳しつつ眺めてましたの。
このサプリメントはタロットをアレンジしつつゲームでの使い方を説明したものですが、青髭の花嫁に限定せずにも使える素敵なアイディアだと思ったのでした。

ともあれ、TRPGを遊んでいると、その場でそれなりに意味のある人物を考えなければならないことがあるでしょう。青髭の花嫁では、ゲームを通じてずっとそうする必要があります。事前に登場人物を考えていてもいいのですが、その場の雰囲気やPLが何にどう反応し発言したかによって、考えていたものがそのまま使えないのが普通です。
その一方で、その場に適した相応しい人物を即興で登場させなければならないこともあります。事前に用意していたリストに当てはまるキャラクターが存在しません。そんな時、どうしたらいいでしょう?

「召使のタロット」はタロットを引いて、カードを選んだり組み合わせたり、その意味を選んだり組み合わせたりすることで、彼らの外見や動機、振る舞いを決めることができるというサプリメントです。事前にキャラクターを準備するのにも使えますし、必要になったその場でも使えます。オフセでしたら、実際にPLの前でカードを引きながらPLの反応を見ることもできます(ルールに使い方の一つとして書かれています)。

というか、次回の「青髭の花嫁」の開催が決まり、不安やら恐怖やら心配やら混乱やらでいまから心臓が爆発しそうなのですわ。
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一匹の死んだヌタウナギ(X連携)
一匹の死んだヌタウナギ(X連携)Kei
2023/05/27 01:30[web全体で公開]
あ!もしかしてキャラ作成時にバックストーリーを書き込むという部分ですか!?
なるほど、ここが足枷になっているという可能性があると…
もしそうなら…実に興味深い話でござるな…イヒヒヒヒ
一匹の死んだヌタウナギ(X連携)
一匹の死んだヌタウナギ(X連携)Kei
2023/05/27 00:44[web全体で公開]
およおよ
Kei殿ご無沙汰しておりまする

ほむ
確かに日本のCoCは独特な雰囲気がありますのう〜
ってバックグラウンドに関するルールありましたっけ?
7版基本に記載されてるなら読み直さないと!?
Kei
Kei一匹の死んだヌタウナギ(X連携)
2023/05/26 23:37[web全体で公開]
> 日記:イノベーターとTRPG
公式サプリの出が悪いから(。
というのはさておき、これはわたくしの個人的な感想ですが、CoC7の素敵なルールって日本のCoCシーンとマッチしてないという印象はございますの。殊更にバックグラウンドに関連するルールが。
ミドリガニ
ミドリガニKei
2023/05/24 22:39[web全体で公開]
Keiさん、こんばんは。
コメント頂きありがとうございます。
Exactly!!(その通りでございます)
今回の件(商品券の期限切れ)で普段から整理整頓しておくことは大事だと学びました。つД‘)・゚・。・゚゚・*:.。 
Kei
Keiミドリガニ
2023/05/24 21:11[web全体で公開]
> 日記:整頓のススメ❗😱【TRPG関係無いので畳みます。】
わたくし「整理」してもタンス預金は出てこないので、これはもう十分に整理されているということでございますわね?
Kei
Kei日記
2023/05/22 21:36[web全体で公開]
😶 日程調整パズルのお話
ご機嫌よう。

卓を開催しようという方でしたら日程調整に悩まれた方もいらっしゃるでしょう。まあね、なかなか決まらなくても仕方がないとは思いますわ。

けれど、ある卓の日程が決まらないことによって別の(ことによっては複数の)卓の日程も決まらないとなると話は別ですの。

卓に参加される方は、もしかしたら自分の都合の良い日を言うだけで、他の何にも気にしていないのかもしれません。もしかしたら、気にしなくて良いとすら思っていらっしゃるかしら。

けれど、わたくしたちがしているのは日程「調整」ですの。もしかして万が一、自分の予定、ことによると後出しで出す予定にさえ他の参加者が「合わせてくれる」と思うのは大きな間違いですわ。日程調整を「自分の予定に他の参加者が合わせてくれる手段」と思っている方は応募しないでほしいんですの。あなたに合わせると他の卓も崩壊するから。

日程を合わせるのが難しい方がいらっしゃるのも分かります。けれど、正直に言って、そう言う方々ばかりの針の穴を通すようなパズルをやって、やっと日程を決めているんですの。

それでもどうしても仕方がない時だってあるでしょう。どうしても外せない予定ができてしまうこともあるでしょうし、ほんとうに自分にはどうしようもない理由で変更をお願いすることもあるでしょう。もちろんそういったお願いを無碍にすることはございませんし、わたくしも何ヶ月だって延期します。

ただ、カジュアルに「他の参加者が自分の予定に合わせてくれる」というのは違うんですの。自分の予定が決まらない間他の参加者は待ってくれるなど、思い上がりも甚だしいんですの。卓に参加されるなら、少しは自分の予定を他の参加者に合わせる努力をしていただきたいですわ。
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Kei
Kei日記
2023/05/21 19:21[web全体で公開]
😶 信念を曲げてもお姫さまは守りますの
ご機嫌よう。

昨日に引き続いてウタカゼでしたの。今回はキャンペーンの第二話と第三話を遊んでまいりましたわ。

昨日は書きませんでしたが、ウタカゼといえば、わたくしの経験ではメインの攻撃に使う能力値・技能はカンストさせておくのが正義ですので、もちろんそういうキャラクターで遊んでいるのですが、今回は成長でとても迷いましたの。ですが、実際のボス戦で意外にもウタカゼでも固定値は正義という印象でしたので、成長は狙撃に全振り……したところ、ボスをタコ殴りにしてしまい、GM涙拭けよ案件になってしまったのですわ(。

とはいえ希望がギリギリになるシーンもございましたけれど。

ただね、これもわたくしの個人的な思いですが、やっぱり最適リソース管理とか効率ビルドとかで遊ぶものではないという気持ちはございますの。8成功に加えて+2ダメージとか……わたくしが自分でやっておいてですが、何か違う気がしますの。

でもまあ、冒険にお姫様がついてきてしまったので「お姫さま大全」を愛読しているお姫さま大好き勢としては、お姫さまを危険に晒すわけにもいかないのですわ(苦しい言い訳。

ともあれ、ご一緒くださった皆さまありがとうございました。
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ポール・ブリッツ
ポール・ブリッツKei
2023/05/21 03:52[web全体で公開]
> 日記:古代ローマのお勉強の続きですの
スウェトニウスは面白そうな逸話だったら何でもかんでも書く人だからなあ(笑)
聖岳生馬
聖岳生馬Kei
2023/05/20 22:34[web全体で公開]
京都人「遠い国にも趣味のええ方がおいやすな」
Kei
Kei聖岳生馬
2023/05/20 21:27[web全体で公開]
まあね、ネロの父親は「お前も男の娘と結婚すればよかったのに(=ネロなんか産まなければよかったのに)」と罵倒されたらしいですわね。
浅き深淵のインスマスメン
浅き深淵のインスマスメンKei
2023/05/20 21:03[web全体で公開]
> 日記:古代ローマのお勉強の続きですの

???「流石は余!!逢瀬を征くときもオンリーワンの個性だな!!もっと褒めるが良い!!」
聖岳生馬
聖岳生馬Kei
2023/05/20 20:46[web全体で公開]
> 日記:古代ローマのお勉強の続きですの

古代ローマという時代で既に完成されすぎでしょう。
Kei
Keiポール・ブリッツ
2023/05/20 20:40[web全体で公開]
その本読んでないので早速リストに入れましたわ♪
Kei
Kei日記
2023/05/20 20:36[web全体で公開]
😶 古代ローマのお勉強の続きですの
ご機嫌よう。

では、ネロ帝について少しお話ししましょうか。

ネロ帝がいかな暴君だったかということはここでは語りませんの。ここでお話しするのは、彼の「妻」についてですの。

ネロは母親を殺していますが(面倒なことに母親との間にも性的な関係がありました)、その原因となったのは「サビナ」という結婚相手でした。この時代の例にも漏れずネロも何度も結婚しているのですが、とにかく、母親が彼女に反対したので処してしまい、兎にも角にもネロはサビナと結婚し(この時サビナは既婚でしたが離縁させられましたし、実はここに至るまでにも昼ドラもびっくりのドロドロ劇があります。サビナにとってもネロは三度目の結婚相手で、云々)、そうして、しばしの月日が流れるのですが、やがてサビナは先立ちます。というかサビナの死因はネロの暴力だという説もございますわね。どんなに男性視点で控えめに言っても、ネロはサビナを溺愛していたが、だからと言っていつも仲睦まじいわけではなく、むしろ夫婦喧嘩は絶えなかったし……というところでしょうか。まあ実際、事故だとしても手を下したのはネロと見て良さそうかしら。

ともあれ、このドロドロした何かはここでは当然終わりませんの。

ネロ帝の最後の相手は「男の娘」でした。

男の娘と結婚するなんてロマンあるかしら。男の娘概念は現代に特有のものではなく、記録にある限り古代ローマの頃にはそういう風習はございました。

実は古代ローマにも宦官制度がありました。ともあれ、彼はネロの奴隷で、ネロ自らに男性を切り取られ持参金まで与えられ妻として迎え入れられました。「彼」はサビナにとても似ていた、そして、恋が実って女性になったと紹介されました。その後仲睦まじくかどうかはわかりませんが、とにかく二人は生涯を共にしました。「彼女」はネロが自害する時にそれを見届け、介錯さえしたのです。

どうかしら? エモくないかしら? こういう歪んだ愛をテーマにしたTRPGないかしら(
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ポール・ブリッツ
ポール・ブリッツKei
2023/05/20 20:06[web全体で公開]
> 日記:歴史のお勉強のお話
アントナン・アルトーの本「ヘリオガバルス あるいは戴冠せるアナーキスト」を読んで、「ユニークな人だったんだろうけど正直言って性格破綻者で、死刑にまでする気にはなれないが会っても絶対好きになれないタイプのやつ」だと思いました。
宇月原晴明「信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」は大好きなんですがねえ。
一匹の死んだヌタウナギ(X連携)
一匹の死んだヌタウナギ(X連携)Kei
2023/05/20 19:54[web全体で公開]
わたしゃコンモドゥスやカラカラも好みでござるよw

そしてレックス・アルカナはとにかくパクス・ロマーナの為ならローマ皇帝でさえも手にかけるというTRPGなのですね!
というか書いてて、手にかけられたローマ皇帝多過ぎですなw
なんだ普通のことだったかーw

それはさておき調べてみまする!
ありがとうございます!
Kei
Kei聖岳生馬
2023/05/20 19:33[web全体で公開]
そんなわけで、レックス・アルカナが遊びたい→古代ローマについて調べる→もっとレックス・アルカナが遊びたくなる→もっと古代ローマについて調べる→もっともっとレックス・アルカナが遊びたくなる→もっともっと(以下略
というループなのですわ♪
Kei
Kei一匹の死んだヌタウナギ(X連携)
2023/05/20 19:28[web全体で公開]
あはは。暗君と言われるローマ皇帝だと、カリグラのお話とかも結構好きなのですけれど♪
ともあれ、レックス・アルカナは5世紀、滅びなかったローマ帝国を舞台にしたTRPGですの。PCは帝国の一員としてローマの敵と戦います。帝国の安寧はますます強固なものとなり、もはや揺るぎないように見えるのですが、太古の悪魔、闇の魔術や妖術、忘れ去られた深淵より来たる魔物たちが帝国を脅かそうと蠢いていたのです……というようなTRPGで、何が帝国を脅かすのは自由に描けるので、そう、最後に対峙するのはまさにローマ皇帝だったという展開だってできなくはないのですわ。
日本語訳もされていますし、お試しくださいねっ♪
聖岳生馬
聖岳生馬Kei
2023/05/20 19:17[web全体で公開]
> 日記:歴史のお勉強のお話

「レックス・アルカナ」に繋がる名文でございますわね。
一匹の死んだヌタウナギ(X連携)
一匹の死んだヌタウナギ(X連携)Kei
2023/05/20 18:52[web全体で公開]
> 日記:歴史のお勉強のお話

あっしがエリオガバルスの名前を聞いたのは多分人生において3回くらいしかありませんぞ…
それはおそらくフンアフプーとイシュバランケーよりも少ないです…←単に最近神話調べてるだけ

いやぁお懐かしや…
そういえば「レックス・アルカナ」とはいかなるものでござるか?
Kei
Kei日記
2023/05/20 18:37[web全体で公開]
😶 歴史のお勉強のお話
ご機嫌よう。

突然なのですが、エリオガバルスのお話をしても良いかしら?

エリオガバルスは、セウェルス朝ローマ帝国の皇帝で、かつてはローマ史上最悪の皇帝と呼ばれることもございました。いまでも「在意中に皇帝らしいことは何一つしていない」ことで非常に評価は低いですが、一方で「何もしていない」ことによって最悪の座からは逃れているかしら。

まず、エリオガバルスに至る前のお話として、カラカラ帝を避けて通ることはできません。以前の歴史の教科書ではカラカラ帝は割と名君という位置付けでしたが、いまはどうでしょう? 実際にはカラカラ帝は本当にひどい皇帝で、たとえば暴君として知られているネロなどカラカラの前では霞程度にすらなりません。彼の政策や事業、たとえばアントニヌス勅令は現代の文脈では人権という側面から捉えてしまうかもしれませんが、実際にそういう側面はございませんし、カラカラ浴場のようなの公共事業だって、経済的効果よりも何よりも、単に自分の名前を残したいがために行われた事業でした。どちらも帝国の経済を破壊するのには役立ちました。それ以外といえば暗澹たるもの、何よりも彼自身が非常に問題のある人物だったのです。

歴代のローマ皇帝の多くは暗殺を恐れていましたし、カラカラ帝も暗殺されました。ところが、カラカラの暗殺後皇帝となったマクリヌスは自らの皇位を盤石なものにしようとして失敗、そこで担ぎ出されたのがエリオガバルスです。

エリオガバルスはカラカラの血を引き、セウェルス朝は断絶などしていないという触れ込みで登場しました。もちろん実際にはセウェルス朝の血筋ではなくシリア系の家系で、本当ならローマ帝国とは何の接点もなく終わるはずでした。でも、大伯母がカラカラの母、つまりセウェルス朝初代皇帝の妃だったのです。それまでローマとは何の接点もなかったのに、一族がローマにおける地位を維持するために、エリオガバルスはカラカラの息子ということになりました。

もともとエリオガバルスの家系はシリアに伝わる土着の太陽信仰の神官で、彼自身将来は神官になると思っていたのでしょう。それまでのローマ皇帝のような「男性的」な人物ではありませんでした。でも、ある日突然、お前は明日からローマ皇帝だと告げられます。だからローマに行かなければならない。

意味がわかりませんでしたが、こうも言われました。皇帝なのだから好きにして良い。

彼がローマに凱旋した時、市民はその装いにびっくりしたそうです。市民が期待したような男らしい皇帝ではなかったから。なよなよと女装してたから。

彼はローマの宗教は知りませんでしたが、自分の宗教は知っていました。そこで、シリアの太陽神をローマに連れて行くことにしました(実際に象徴となる巨大な岩を運んだため、エリオガバルスのローマ凱旋は予定よりも半年一年と遅れました)。シリアの太陽神を知ってもらうために、その巨石をローマ神殿に据え付けました。このことはローマ市民の怒りを買いました。

彼は皇帝として子をなさなければならないと言われました。相手は好きに選んで良いと言われました。

彼が選んだのは、よりにもよってウェスタの巫女、ローマにとって絶対に何があっても犯してはならない不可侵の存在でした。このことはローマ市民の怒りを買いました。しかも、程なくして彼女と離婚しました(後に再婚してまた離婚します)。更にローマ市民の怒りを買いました。

ですが、だいたいそもそも、エリオガバルスは帝王学はもちろんのこと、ローマについて何も学んでいませんでした。ただこう言われたのです。皇帝として好きに振る舞って良い。政治的なことは全て祖母が面倒を見る。

彼は結婚と離婚、退廃的な饗宴を繰り返し、最後にはローマの傭兵隊長(男)と結婚しました。女装して宮廷の前で男漁りをしては、寝室で「夫」に「ふしだらな女」だと殴られることに悦びを覚えました。

エリオガバルスはその治世のあいだ皇帝らしいことは一切何もせず、最後にはローマの親衛隊に暗殺され、その死体は埋葬されることなくティベレ川に投げ捨てられました。その治世は4年弱でした。

どうかしら? わたくし、エリオガバルスって確かに良い皇帝ではなかったのだろうとは思うのですが、けれど、なんというか……正直言って割と好き……。いつかこのお話をモチーフにしたシナリオとか遊んでみたいですし、あっここに古代ローマを舞台にしたTRPG「レックス・アルカナ」がございますわね……。
いいね! 14
Kei
Kei日記
2023/05/20 15:53[web全体で公開]
😶 キャラバンカーに乗ってみましたの
ご機嫌よう。

久しぶりにウタカゼを遊ぶのですが「リザードキングと涙の王冠」始まりましたの。ほんとうに久方ぶりですので、そうそうウタカゼはこんな雰囲気でしたかしらなどと思い出しながら(ところでウタカゼってこんなにルール複雑怪奇でしたかしら?などとも感じながら)、最初のシナリオを終えたところですわ。
今回のわたくしのキャラクターは知恵に全振りしまして、他のことはからきし一才ダメという子にしたのですが、やっぱり少しは愛情というか歌に振っておいてもよかったかしら。でもまあ、楽しかったですわ。

キャラバンカーに乗ってのはじめての冒険たいへんワクワクしましたわ。続きが楽しみっ。

ご一緒くださった皆さまありがとうございました。
いいね! 8
ポール・ブリッツ
ポール・ブリッツKei
2023/05/14 18:37[web全体で公開]
> 日記:NOVAというTRPGを遊んでまいりましたの
まさにそういう爽快で痛快なゲームを望んでたんです。和訳されないかなあ。
聖岳生馬
聖岳生馬Kei
2023/05/14 18:17[web全体で公開]
> 日記:NOVAというTRPGを遊んでまいりましたの

おおお。そんなゲームが。
Kei
Kei日記
2023/05/14 17:53[web全体で公開]
😶 NOVAというTRPGを遊んでまいりましたの
ご機嫌よう。

NOVAという未訳TRPGがございまして、2022年のENNIE賞でベストルールにノミネートされているのと、ナラティブなバトルゲームという触れ込みに興味があって遊ばせていただきましたの。

それで、遊んでみて大変に楽しいシステムでしたわ。ルール自体はとても軽量なビルド&無双ゲームと申しましょうか。最低限のステータスに加えてクラス的なものとスキル的なものを選び、選択肢はそれほど複雑怪奇ではなく、面倒な数字の大小とか計算とかも一切ないのですが、きちんとコンボを組むことができて(しかも組み合わせの妙がございます)、敵を削る苦痛とかもなくて、ロストという概念もありません。一応行動不能にはなるのですが、その時に必殺技みたいなこともできて、それも込みでどんな風に格好良くしたいかというイメージで軽く遊べましたわ。

何といっても雑魚敵をワンパンで倒しながら進むのが爽快! 何しろ命中判定もダメージ判定もなく、これで攻撃しますと宣言したら書いてある通りのダメージが通ります。それでいてラスボスは一歩間違えればという緊張感もありまして、わたくしが所謂「ビルドゲー」や「データゲー」に抱いていた面倒な印象は全くありませんでしたの。

探索的なパートは、どうやって目的を達成するのかを自由に宣言して、一番当てはまるステータスでダイスを振るだけで、判定はそのステータスの値だけダイスを振って一番高い出目を読むだけですの。戦闘でも、場合によって戦術的な行動には同様の判定がございます。例えば、有利な位置どりのためにどうするかを自由に宣言して、出目が成功すればもうそうなります。先にお話したとおり、攻撃には判定はありません。

スキル的なものはミッションごとに選び直すことができるそうで、同じキャラクターで毎回違った遊び方を探索するのも楽しそうですし、自分の動機や取り巻く状況はナラティブに決まるので、戦闘メインにしつつキャンペーンで物語を描くのなども楽しそうですわ。

ご一緒させてくださった皆さま、ありがとうございました。
いいね! 17
Kei
Kei日記
2023/05/07 18:07[web全体で公開]
😶 夜にいざなわれましたの
ご機嫌よう。

灰色城綺譚「夜はいざなう」を遊んでまいりましたの。もちろん灰色城ですからいつもの暗黒城になったりもしつつ、それでもハッピーエンドにしたいというPLの方々のお気持ちにできるだけ寄り添ってシナリオ自体は終えつつも、その後どうなるかは……という感じになりましたかしら。
とにかくPLの皆さまの囁き(初期秘匿HOのようなもので、灰色城綺譚ではPL自身がお話を牽引してこれを自ら公開します)の公開の仕方や、囁きの影響の演出や描写やRPが素敵で、愛という名前の悪夢のような悪意などグッときましたし、自分の居場所がないと思ってしまった彼女のそれ故の行動には泣かされましたし、語り尽くせない……!

灰色城綺譚は本当に素敵なシステムで、もっともっと流行ってほしいですわ。ご参加くださったPLの皆さまありがとうございましたっ。
いいね! 11
Kei
Kei浅き深淵のインスマスメン
2023/05/06 16:03[web全体で公開]
> 日記:昔昔のお話じゃった……。
スレイヤーズと魔術士オーフェンはTRPGになっておりますわね……。

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