愛善院さんの日記

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日記一覧

愛善院
愛善院日記
2020/07/10 01:39[web全体で公開]
😆 主役と主人公
ラノベライター講座とか
シナリオライター講座とかで、
キャラクター作成などの単元で
チラっと教える程度のものなのだが、

主役と主人公は、明確に役割が違う。


国語の授業では教えない。
というのも、日本の文学では
そこまで明確に区分できるような
主人公と主役とが配置された教材が多くないからなのだが

この区分が極めて明確なのは
「西遊記」「三國志(演義)」
つまり、中国古典の範囲である。

【西遊記】
主役→孫悟空
主人公→三蔵

【三國志】
主役→孔明
主人公→劉備

この時点でピンと来ているかたは
その役割の違いも何となく想像がつくだろう。



さて、日本の文学では、
これらを明確にしているものは少ないが

文学でなければ、
かなり好例なのが「ドラえもん」である。

(実はアニメ版と映画版とで
役割入れ替わったりすることもあるので
厄介な部分もあるのだが)

どちらが主役で、どちらが主人公か?
そして、その理由は?



ポイントは大きく2つ。

主役は、物語の展開のなかで
読者、観客、視聴者が
「すっげえ!」と興奮するような
見せ場が作れるような人物。

主人公は、
ちょっとやそっとでは達成できない
目標・目的があり、それがこの物語になるのだと
読者、観客、視聴者にアピールする人物。


これをTRPGに置き換えると、

よきシナリオでは
NPCはたいがい主人公である。
そして、PCは主役になる。


PCが、見せ場でドーンと活躍できる
という塩梅でシナリオを作るのがひとつの理想。

もうひとつ、
NPCがかなえたい目的が
裏の方でけっこうエモいことになってる、
というのをシナリオに混ぜ込めるとさらに理想的。




もし、これを逆転させると
PCがこの目的のために! と、先導する主人公で
NPCがその目的を叶えるために大活躍する主役で
となる。

このタイプのシナリオで
よくできてる、と思えるものも実は数点あるが
かなりの匠の技というか
ゲームとしてのバランス感覚がないと
一瞬で駄作になる危険を常に持っているように感じる。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/09 10:28[web全体で公開]
😊 えもいわれぬ
……エモ系、というと、
とある特定分野では、
フェムボーイ(いわゆる男の娘)を意味する。


と、主張し続けて早4年強。

勝つつもりもないのだが、
もはや完全に敗北したといえるだろう。
(厳密には、イーモ系であるが、
その特定分野ではイモ系という全く別の趣向があるため
混同を避けるために他の語に住み分けが進んできた)


それはそれとして「エモい」とは何か。


とある人物の行動や言動から
その人物の「至極当然的な感情・情動」が
手に取るように解せるような風情を
そのように評価するように思う。

特に「分かって欲しい思い」が鬱積している
ストレスの多い現代人にとって、
その思いを代弁してくれているものに出会うと
「エモい」というのかもしれない。

カタルシスのなかにいくつか答えがあったりする。


サイコパス寄りの人間にとっては、
そういった他者の感情に触れていくのは
わりと容易なことのようであるのだが、

いわゆるKYな人間、
デリカシーのない人間にとっては
そこに必死な感情があることすら認識できず
「自分が」「自分が」となっていて
己の感情にしか重点をおかない。

TRPGというのは、
そんなにもPLを選ぶゲームであったろうか。



TRPGはやればやるほど、
「いろんな人間がいる」ということが分かるものだ。

実際、どんな人間であっても
TRPGはやりたいと思えばできるものだろう。

とくにオンラインでは
何をかんがえてそれをやっているのか
訳のわからない言動の人間に出会うことも多い。


本来的には、感想戦で
それをちゃんと指摘しあって
「よりよくするには」を
目指しあってしかるべきところだが


日本人は自我が未発達で

相手の意見を尊重する
相手を人間として尊重する

ということができない、
マージナル人間が多いがゆえに

言う方も気がねして言わないし
言われる方も
【自分】が否定されたと勝手に傷ついて
【意見】として冷静に理解することができないことが多い。

本当の初心者育成は、
ここからはじまるような気がしている。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/08 09:26[web全体で公開]
😆 みそひと文字の世界救出
その世界には予言があった。
その世界にわざわいがあるとき
短歌(57577)を詠むことで奇跡を起こす
勇気と優しさを兼ね備えた英雄があらわれる、と。

七月七日、七夕に、
GM左遷さん主催のセッション
「賽と才あわせて災を打ち払え!みそひと文字の世界救済」
に参加させていただいた。



【日記記事タイトル「救出」×→「救済」◯】


平安時代のおあそびに『曲水の宴』というのがある。

盃が流れるような
小さな、けれどもしっかりした小川をつくり
その淵に詠み手がそれぞれ陣取り


(いまは以下学説は主流ではないが)
川上から盃をながし、
その盃が自分の前を流れきるまでに和歌か漢詩を詠む。
詠みきれない場合は、その盃の酒を干す。

という風に説明されるお遊びだ。


参加した、みそひとセッション。
なんとなくその曲水宴に似ている
(のではないかなあ、という)風情があった。
たまたまにして天の川の日なわけだし。

天の川に/盃浮かべ/カササギの/渡せる橋の/千鳥なりけり



PLは、ぞうさん、エバンさん。(+私)

PCは、どの世界から持ってきてもいい
クロスオーバーのできる世界なのであるが

おふたりともクトゥルフ出身で
ぞうさんが「苅田孔明」
エバンさんが「受付の騎士」
私が「塚谷陣」

……お気づきでしょうか、
短歌を詠む世界だと言っているのに、
『戦争』っぽいワードで名前が構成されていることに。


ともかく。
この3人で、順番に短歌を詠むことになるわけだ。

で、ただ詠むだけでなく、
詠むことによって敵にダメージが入り
そうやって敵を攻略していく、というのが本筋。

さらに、いちごつみ(一語摘み)

前の人が詠んだ歌の句(部分)をダイスロールで決定して
それを使って次の歌を歌い継げれば
(チェインできれば)
与ダメージがどんどん加算されていく、
という。

さらに、その世界に覚醒して
ジョブスキルに目覚めているので、
1戦闘にPC1人につき1度ずつに限り、
自分のジョブスキルを使うことができる、と。

ざっとしたシステムはこのようであるが、
この面白さは

キャラクターロールをしながら
キャラクターらしい、その場らしい歌を
即興で作り出すというそれぞれの妙技にある。
(しかも、チェイン狙いで、ほぼ毎回
必ず前の人の歌の一部を引き継ぐという縛りプレイ)


おんせんルームのチャットでやったのだが

速詠、即詠み、
しかも
良い風景とか良い語句できっちり皆詠めてるのが
ちょっと神業というか、

脳汁ですぎじゃなかろうか、という。

創作されたシナリオの上で
さらなる創作をする。
本当に、他の人の詠んだ歌が面白くて
ものすごく興奮した夜であった。


またGM左遷さんの采配や舞台の作り方が面白い。

背景画像が、 いちいち笑顔にならずには居られない
ワクワクが押し寄せてくるのが愛しかった。


ともあれ、

このたびは/うたたねひろう/寝子なれど/さめたりければ/ゆくはマタタビ


歌意
この度の旅は「歌のタネを拾う」つもりでしたが
「疲労でウタタネ」をしてしまいそうなキャラでした。
さて、寝る子といえばネコ、
左遷さんは「サメ」ですが、眠りから「覚め」たら、
ネコの好きな「マタタビ」ではなく、
ゆくゆくは「また旅に」誘ってくださいね。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/07 16:31[web全体で公開]
🤔 TA論PAC式
心理学分野の
「交流分析」という理論。

以前の日記に
「ゲシュタルトの祈り」というのを書いたが
確か、これは近接分野だった気がする。



ごく簡単にやると
人間のコミュニケーションは
平行な状態のベクトルであることがよろしい

という、ただそれだけの話になるのだが


我々人間は、
その場その場で違う立場を演じることとなる。
大きくわけて3つ、
少し小分けにして5つの立場があり、
これをPACスケールと呼んだりする。

まず3つの立場
Pはペアレント【親】
Aはアダルト【個人】
Cはチャイルド【子】
というものがある。

時と場合に応じて、
我々はこれを操り、コミュニケーションをとる。



いま、たまたまこの日記記事を書きつつ
下衆な女がでてくる漫画の広告が目に入るのだが

例えばこの女は【C】の特性を使って
周囲の男に甘える立場をとっているわけだ。

で、周りの男は相手の期待に答えるため
【P】の立場で、甘やかすなりその対応をしているようだ。

【P】と【C】なので、平行ベクトル。
一応、交流としてはスムーズなパターン。

で、ここに【A】な男性があらわれる。

【C】としては、
あたしのワガママをかなえて、
と【P】に向けてベクトルを発しているが

【A】は、そうじゃねえだろ、
自分のことは自分でやれや、
と、【C】を無理ぐり【A】として扱う。

【C】から出ているベクトルが上方向なのに対し
【A】から出ているベクトルが対等水平線であるから
ベクトルが衝突している。
コミュニケーションとしては
どちらかがストレスになることになる。

コミュニケーションモデル(二人)

人物1      対      人物2
【P】                【P】
【A】                【A】
【C】                【C】

と、スケールを書いて
それぞれの人物が
相手にどのような反応を期待して
どのような立場に自分を置こうとしているか。

そのとき、どういう線を結ぶことができ、
どのような交差点ができるのか。

こんなことを分析するわけである。


日本人の場合は、
ややこしいことに【AC】や【PC】など
面倒くさい立場を無意識にやる人が多いので
これだけで話が終わるものでもないのだが
(とくにACはアダルトチルドレンと呼ばれ
40歳くらいまで自覚しないでそれをやる人も多い)

単純なモデルは上記のようになるわけだ。



さらに深度をふかめると
【P】と【C】は、それぞれ2種類ある。

二項対立なので性別で説明することもあるが
【P】は母親と父親
【C】は女子と男子 
とやるとちょっとイメージが付きづらいので

【P】
「養育の親」の立場
「厳格の親」の立場

【C】
「従順なる子」の立場
「奔放なる子」の立場

というように分けたりする。


これらも、時と場合によって
コミュニケーションをとるときに選択されることがある。


多くのSNSで炎上などが起こるとき
だいたい着火させているのは
「厳格の親」か「奔放なる子」のようだ。

「厳格の親」の立場がやることは
「自分の意見に従わせたい」

平行ベクトルをとれるのは
「従順なる子」で、
「うん、わかった、じゃあそうするね」


「奔放なる子」の立場がやることは
「人々の興味をひくことを面白がりたい」

平行ベクトルをとれるのは
「養育の親」で、
「そう! それはすごいじゃない、がんばったわね」


当たり前の話なのだけれども
求めているベクトル方向の立場を演じる人がいない
というのは多い。
ネット上だと、現実よりもさらに多い。



さて、
ようやく本題。

平行ベクトルを作れると仮定される
「従順なる子」と「奔放なる子」(どちらも【C】)
 
コミュニケーションをとると、どうなるだろうか。

現実であれば、コミュニケーションを目的とすると
どちらかがどちらかに寄ることになるか
急激にランクアップして
どちらかが【P】をやることになるのだが


こと、自分の夢のなかだとどうだろう。

もしくは、自分自身の性格のなかにあるもので
これをやってみたときにどうなるだろう。


古典的ではあるが
財布を拾って、天使と悪魔が脳裏で喧嘩するようなもの。

どちらが勝っても、人間らしい。



むしろ、どちらも勝たせないのが重要かもしれない。


自分は
奔放な子どものような部分を持つ
従順な子どものような部分を持つ

どちらも重要で片方だけでは乗り切れない。

活力に満ちて
色んなことに挑戦できるエネルギーは必要だし
マナーやルールに従い
色んな人と一緒に協調してことにあたるのも大事だ。


さて、私のシナリオに
よくでてくる言葉でしめよう。
「あなたなら。どうする」
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愛善院
愛善院日記
2020/07/07 09:24[web全体で公開]
😟 ワートリをオリシスに
『ワールドトリガー』という集英社の漫画がある。

この漫画の魅力は
私ごときがいまさら評論するようなものでもないのだが

美学史の視点で考えると
私の分かるかぎり4つ以上の系譜をひいており
「風の谷のナウシカ」
「ゼルダの伝説」
「ホラ吹き男爵」
「目隠し将棋」
それぞれの要素に分解できる。


さて、このワートリのなかに出てくる
「ランク戦」というものが、
非常にゲーム性とドラマ性に富んでおり
TRPG向きのモチーフになりそうだと考えている。



ただ、ボドゲにすると

いわゆるシミュレーションRPG
(タクティクスなんちゃらみたいな)
と、大差ないし、

それこそ「目隠し将棋」といわれるもの
(本将棋とは違うマップ攻略ゲーム)
に、かなり近いものになってしまう。

そもそも似たようなシステムのある
SWでもだいたいできる。

他にも、
同じことができるボドゲやTRPGは
少なくない。



ひとりひとりが特性ある駒となり
ひとりひとりが個性あるキャラクターを発揮し
チームを成り立たせたり
チームを強力なものにしたり
戦局を操ったり
ライバル視しながら互いを高めあったり

というところを
コツコツと組み上げていくと


掲示板システムを利用し
参加プレイヤーを多く確保できる状態で
時間的にもシナリオ的にも
長大なものができあがりそうだ。

……やってみようかな。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/06 13:21[web全体で公開]
🤔 そして伝説へ
シナリオ未満の小ネタの量では、
私は、他の追随を許さない
と、勝手に思っているのだが


(逆ベクトルでみると、思い付きを
シナリオとして完成させる根性がない)


小ネタの量産も、
シナリオ作成のときには決して間違いではない。
(遠回りになる可能性はあるが)


TRPGシナリオを作るのは箱庭を作るのに似ている。
子どもままごとの一種で、
「人形やぬいぐるみたちの世界を想像するごっこ遊び」
にも近い。

うちの姪っ子のぬいぐるみ世界では
コロナ期間中に政権交代して
いまはプテラノ大統領時代にはいったそうだ。

……さて?

いま、私は「プテラノ大統領」と言葉にした。

これを読む皆さまには、
どのような想像ができるであろうか?



とある箱庭(世界)のなかの一点に
いま焦点をあわせている。
プテラノ大統領とはどんな人か?
大統領というからには選挙制の政治体制の世界か?
プテラノというからには恐竜の種類なのか?
なぜ政権交代できたのか?
敵対する政治家はどんな手腕で戦ったのか?
プテラノの賛同した人々は何を考えたのか?

こういうように、
世界のほんの一部分だけをみるだけでも
小ネタは山のように作れるわけである。

この部分だけをフォーカスして
シナリオを作ることもできなくはない。
ボイスセッションで30~60分程度のシナリオは
(テキストセッションでテンポよくいけば3時間くらい)
箱庭のなかのほぼ一ヶ所だけを見ているだけでも
充分にシナリオとしての役割を持ってくれる。


もっとシナリオにするには。

「もっとシナリオ」とは何か、という感じもするが。



少し、画格を広げるのが望ましい。

いま、箱庭のプテラノ大統領だけを見つめたが
その回りに何が配置されているか(配置するか)を
ぐるりと見回してみるのだ。

奥さんのウサ次郎は
プテラノ大統領と見合い結婚であったが
初恋が忘れられず、
実は七福神はウサ次郎と黒太の間の子たちで

黒太としては
プテラノが政務で忙しければ
ウサ次郎とらぶらぶできるので
七福神とその信者たちを使って
大々的にプテラノを選挙で勝たせようと画策した。

また、プテラノの政敵
一期前の大統領でもあるテリーは
コロナの対応をあえてプテラノに任せ
その対応の悪さを騒ぎ立てるために仕組んでいる。

テリーの協力者にバイオテクの科学者レム博士がおり
このレム博士はコロナの特効薬の開発援助を
テリーに求めている。
そのため、テリーは、プテラノが
コロナ対応につまずいたところを
レム博士とともに
名誉を復活させて挑むかまえをとっている。

さらに第三勢力、にゃんこら軍は、
プテラノもテリーも信用しておらず……



ネタはいくらでもできるのでこの辺にするが
ここにTRPGシナリオならば
PCにやるべき課題を与えるわけだ。

たとえば、
【黒太の真の目的を探り出せ】


一見して黒太は、ウサ次郎との浮気を完成させるため
のように見える立ち位置であるが、
テリー元大統領が、今期はわざと敗けるつもりであった
という部分で、失われた繋がり、
見えない協力関係が存在している可能性が浮上する。

PCは黒太を直接調べあげるだけではなく
テリーやレムをも調べに行かねばならない

のようにしていくと、
それなりにボリュームのあるシナリオになるだろう。


このように、箱庭のなかで視野を広げると
プテラノ大統領の周辺に
関わりがある別のキャラが
それぞれにいろいろやっているので
事態が簡単なようで複雑さを増していく。



さらに、箱庭を広く見回してみると
七福神の仲間たちのなかで
洞窟賢人がひとりの若者の修行をつけていて、
にゃんこら軍でもまた
クマリオンという特殊兵器の開発がはじまった。
他方、無所属のカッパ卿は、
コロナ封殺のため、独立区をつくり
あらたな国として数人の国民を抱え……


今度は、個人だけでなく、
組織と組織の関係性である。
ここにPCを介入させるとき
ひとりひとりのの力というのはとても小さい。

すなわち、
一回で終わりきれるシナリオではなく
いわゆるキャンペーンシナリオで
大きな流れを作り出してことを解決させることになる。


シナリオの方法論はひとつではないし
まったく逆がわから、
つまり、箱庭全体を見渡してから
「この部分だけ先に重点的に設定するか」
のようなこともやることはできるのだが、


どちらでも基本となるのは実は同じだったりする。


小ネタ(コンパクトなシナリオ)を
星のように配置する。

そこに「星座」を描ければ、
小ネタ同士を線でつなぎ(あるいは軸でつなぎ)、
長大なシナリオであろうと
短いシナリオであろうと
わりと自由自在に取り出せるようになるだろう。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/06 10:21[web全体で公開]
😍 正四面体って美しい
平面だけ(曲面を作らない)で立体を構成する場合
三角錐(四面体)は、
頂点、辺、面が最も最小の数となる立体だ。


そのなかでも、正三角形のみで構成する
正四面体(正三角形が4面)は、格好よろしい。


オンセだと正四面体を扱わずともダイスが振れるので
オンリーの人にはイメージしづらいものかもしれない。
(少なくともおんせんルームでは
正四面体ダイスが転がる画は表示されるが)


オフセでも、デバイスなどを介して
ダイスロールをする卓は多かろうから
現物としての四面体ダイスを見る機会がない
という人々も少なくはないのだろう。


この正多面体の面白さは
他の正多面体と異なり、

底面に対する面が存在しない。

つまり、ダイスとして転がすと
上から覗きこんでも目がわからない。

むしろ真上から見た場合、
「猟犬」と遭遇してしまう、
というところだ。


三角形には
3本の辺がある。

その辺に数字が打たれている。

底面(机に着地した面)
以外の三角形(三枚分ある)の
底辺(机に接している辺)に打たれている数字が
出目となる。


どの方向から見ても、
底面をそのままにしておけば
出ている目は同じだ。

そして、いま、机にペトっとついている(底面の)
三角形の辺には、

なんと、その出目の数字は書いていない。

何度持ち上げて確認しても
ダイスとして作ってある場合は、
必ずそうなっている。


(頂点に出目を置く四面体ダイスもあるが
これも同じように、底面には出目と同じ数字をいれない)

六面体ダイス、キューブダイスも
非常によくできている叡智の結晶なのだが

正四面体は
「四角いもの(人工物)が多い人間の世界」のなかで
極めて合理的な、数学的な魅力を
もっとも小さなかたちで示している。
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愛善院
愛善院日記
2020/07/05 01:14[web全体で公開]
😰 美学(美学史)
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)
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愛善院
愛善院日記
2020/07/04 16:42[web全体で公開]
😆 ぽっかりと
ぽっかりと/時間のできる/日曜日/キャラをつくろか/シナリオ練ろか


火曜日に57577で戦うTRPGに参加する予定
https://trpgsession.click/session-detail.php?s=159359835399sa1000
無駄に気合いが入りまくっている。

オンセンのルームでPL参加はこれが初めてで
きわめて初心を思い出す心地よい緊張感がある。


その一方で、日曜日に時間があいてしまった。

ロールプレイングの練習をするためだけの
ダイスを振らない◯◯風「あなたなら。どうする」
は、ネタ帳が400話を突破したので、
そろそろこれを消化したい気持ちが強い。

……というか、
むしろ、私自身がロールプレイングの練習をしたい。

テキセのロールプレイングをPL側でやるのは、
……待て、本気でいつぶりだ?
というレベルである。

これは、いわゆる
セカンドDTというものなのではなかろうか。




「人はDTとして生まれるのではない
DTとなるのだ」
という有名な言葉がある。


自覚せよ、自覚せよ
いまおのれに足りないものを
理解せよ、理解せよ
いまのおのれの脆弱なるを
妄想せよ、空想せよ
いまのおのれの悦びを得んがため
いかにすれば相手を歓びに包めしむるか


いずれにしてもイメージトレーニングが大事だろう。
私にはちょっとだけ普通の人間より大きい脳がある。
生かさないと、そういう身体に生まれついた
自分自身に情けない。

この脳に、ありったけの知識と、
ありったけの想像、
前の日記に記した「キャラ描写の公式」
などなどを詰め込んで、
あとは感性のおもむくままに。
出たとこ勝負といこう。



……前準備、下調べは、
どんだけやっても不安は残るしね。
日曜はイメトレで決定!
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愛善院
愛善院日記
2020/07/03 13:48[web全体で公開]
🤔 描写力と説明力
文学的文章と説明的文章の

創作するときの違い

というのは、
なかなか国語の授業に盛り込めないものであるか。


ごく端的に、私が教師をしていたころは

文学的~は、言葉で絵を書くんだ。
説明的~は、言葉で数式を書くんだ。

と、授業をしていたものであるが、
なかなか大人になっても、これだけでは身に付かない。
(と、かつての教え子と話していて思った)

TRPGのテキセでは、
描写力がけっこうモノをいう。


万感の
おもい抱きて
つむぎだす
そのキャラクターの
燃ゆる心根


万感のおもいを抱いて言葉を紡ぐのはPLである。
燃ゆる心根を発揮するのはPCである。

PCがいかなる感情であるか。
それを、短いストロークで
すなわち、

(ほぼ)セリフだけによって表現、描写するのが
PLの役割である。

練習というか、
イメージしやすいのは
「PCの劇的な感情変化」の場合。

普段、丁寧語しか使わないが
怒りに耐えかねて乱暴な口調になる、とか。

もう、いざとなったら、
記号やらなんやらすら
心情描写のためだと割りきって使う。


たとえば
唐突に不思議なことがおきたとする。
次に私のもつ何人かのPCの反応をしめす。
「……っ!」
「……??」
「え……?」
「はわわ!」
「ほほう?」
「わお♪」
「くっ……」
「おいおい」

いま4文字くらいで、
それぞれ表現してみたが、
なかなかそれぞれのPCの個性がでているように
自画自賛する←

他にも
なにかややこしい事態にまきこまれたとき
「やれやれ……」
「うーん、これは」
「ちょ、むり、むりぃ」
「ほほほ、出番かの?」
「だっりぃ、、」
「しゃらくせえっ」
「なるほど、な?」

短かろうが、
他のPLやGMに、そのPCらしく見える反応を示している
ということのほうが要点で、
こういう場合短くストロークを切ったぶん、
推理や他のPLの状況などにも頭が回せるようになる。

最後に、
勝利したとき
「終わった、か」
「へへーんだ!」
「口ほどにもない」
「よっし、撤収!」
「こ、これで、終わり?」
「くうぅぅっ! 勝った!」

こういう、
ネタのストックというか、
反応のストックを増やし続けると、
どんなキャラクターでも演れる。



描写というのは絵を書くことだと先に述べたのだが

その実は、きちんと「公式」らしいものがあって
それに当てはめていくだけであったりする。

(公式から大きく外れる場合は
自力で先に式を作っておく必要があるが、
それでもある程度の定型句は貯まる)

また、逆もしかり
説明の場合も、ただ漫然と式を組み立てているのではなく
筆者の描写の小技がちょいちょい使われているほうが
説得力があったりするものだ。
いいね! 25