Keiさんの日記

Keiさんが書いた日記の一覧を閲覧できます。

日記一覧

Kei
Kei日記
2023/04/29 19:19[web全体で公開]
😶 アイススパイア山の竜第三夜でしたの
ご機嫌よう。

再び一ヶ月ほど間が開きましたが、久しぶりのD&DでPLでしたの。今回もお買い物的なクエストでしたが、ろくに考えもせずに準備した呪文との相性が悪くって、適当な準備はダメだと実感しましたわ。敵クリーチャーのダメージもいよいよ大きくなって、ここぞとばかりに使った精神集中系の攻撃呪文はたったの一ラウンドで集中が切れ、ついに気絶させられるかとドキドキしましたの。
その一方で、映画の舞台になったネバーウインターを遠目に?したり、劇中でも描かれていた自然の化身のことを思い出して使ってみたりして楽しかったですわ。
キャンペーンの第三話にもなってまだまだ序盤の雰囲気ですが、これからが楽しみ♪
いいね! 9
Kei
Kei日記
2023/04/21 21:28[web全体で公開]
😶 信用とは何かというお話
ご機嫌よう。

これは面白くもないお話なので書こうかどうかずっと迷っていたのですが、とあるゲームに<信用>という技能がございますね? それで<信用>についてのお話ですの。
さて、当該のゲームでは新しい版で技能の説明がちょっと変わって、そのため技能が変わったと誤解されることもよくあるようなのですが、わたくしが思うところ、この技能自体が何を表現しているかは、以前から変わっていないかしら。なぜなら以前からこの技能の名前は原語では<Credit Rating>だったから。つまりこれが何を表現しているかといえば、今も昔も変わらず「信用」ですの。これはまさに適した日本語ですが、もう少し説明的に訳すなら「信用格付」になるかしら。

では「信用」とは何かというと、ズバリ、お金を貸したら返してくれるのか(当然ながら利子も含めて)、もっと言えばどれくらい安定し継続した収入があるのかということになりますの。もしかしたら、芸能人やプロスポーツ選手は住宅ローンを組むことが出来ないことが多いというお話をご存知かもしれません。そのものズバリですの。いまこの瞬間にはそこそこ資産があったり、あるいは今年の年収は高かったかもしれません。けれど、その状態が安定して継続するとみなせるかどうか。返済できる実績があるかどうか。株や国債に格付があるように、金融の世界では個人にも格付がございます。当然ですわね? そこでリスクが高ければ、信用は低いと見做されますの。返済しなかったという過去があれば尚更ですわ。いくら瞬間的な高収入があったとしても、信用には大きくは影響しません。蛇足ですが税制にも継続的ではない一時的な収入に関しては非課税となる場合がございますわね。

<信用>の説明が書き換えられたのは、もともと書かれていた叙述的な説明がまさにここで書いたような「信用」からかけ離れた、システムで意図していない運用が横行していたことの証明かと存じますの。もちろん日本語版のルールブックの記述が「信用」というただそれだけの言葉からイメージするものとその記載内容から、金融的な意味を想起しなかったということもあるでしょう。

さて、それでは<信用>の高低が何を意味しているかご理解いただいたと思いますので、次回のキャラクターやRPに反映されるのを楽しみにしていますわね♪
いいね! 18
Kei
Kei日記
2023/04/18 22:35[web全体で公開]
😶 安全ツールのお話
ご機嫌よう。

これまでも何度かお話ししていると思うのですが、安全についてのお話をしますわね。そう、安全ツールというものが、もう既にございますので、そのお話ですわ。安全ツールなんかもう既にご存知の方は、このエントリを読む必要はございませんの。ですが、このエントリをお読みのほとんどの方は「注意を要するテーマのTRPG」など遊んだこともないでしょうし、したがって、安全について真剣に考えたこともないのじゃないかしら。

さて。卓の安全とは何かが分からない方ばかりが残りましたわね? ここで言う安全というのは、参加者が心理的危険に晒されることなく安心して遊ぶことができることを意味していますの。読み進める前にちょっと考えてみていただきたいですが、どうしたら実現できるでしょう?

わたくしの卓では「ラインとベール」と「Xカード」を主に採用していますし、本当に注意を要するコンテンツでしたら「オープンドア」のような出口電略も採用するでしょう。そこで、これらのツールについてお話ししますわ。と言ってもこれらのツールは効果を保証するものではありません。そのように考えてください、そのように卓を運営してください、という同意です。ですが、そういった同意がある卓とない卓、どちらがいいかしら?

■ ラインとベール
ラインとベールは、ゲーム/シナリオ中のコンテンツについて、何を描いてはいけないのかを明示する仕組みです。つまり。
- ライン:具体的な描写も仄めかすのもNG。
- ベール:仄めかしても良いが具体的な描写はNG。
- オープン:具体的に描写しても良い。
これらは基本的にはセッションの最初に参加者が同意して決めることですが、セッション中に調整することもあるでしょう。参加者の誰か一人でもラインだと表明したなら、その表現はゲームから全てオミットされます。もちろんTRPGはその場で行われているものですから「つい興に乗って」しまうこともあるでしょう。そういう場合でも気がついた参加者が指摘することができます。
加えて、プッシュ(積極的に描写して良い)を決めることもできます。

■ Xカード
ラインとベールを決めたので、取り決めにないことだったら何でも描写してもいいのでしょうか? もしくは、何か個人的なNG表現があったとしても、先に言ってなかったので我慢しなければならないのでしょうか?
そんなことはありません。そもそも、その表現に触れて初めて「これダメだった」と気づく場合もあり、もしくは事前に想像していたソフトな描写よりもずっとハードだったという場合もあります。
Xカードはそういう場合に使うツールで(事前にラインとベールのようなことを決めずに、単にXカードだけを使うこともできます)、それ以上の描写をしてほしくない時に、単にカードをオープンにすることで描写をストップするという仕組みです。必要に応じてゲームは巻き戻tたりスキップしたりして、もうその描写はセッション中二度としないという約束です。

■ オープンドア
先に書いたような安全戦略があったとしても、それでも「もう無理」と思うことだってあるでしょう。誰でも、いつでもゲームから離れることができます。もう少し緩やかな場合として、ゲームを続ける前にちょっと個人的に時間をとって考えさせて欲しいということだってあるかもしれません。参加者の誰にだってそういう権利があります。

他にも安全ツールはありますが、わたくしの卓で採用しているのはこのあたりかしら。それと、これらの安全ツールに関連してとても大切なことなのですが、誰がということも、理由も関係ありませんの。なんでダメなんですか、と質問することは暴力になる場合がある。だから訊いてはいけないのです。そして、安全ツールがうまく機能しなかったからといって、後から参加者を責めることもすべきではありません。

プレイしているゲームよりも一緒にプレイしている人の方が大事。わたくしは、そう考えられない方とは遊びたくありませんわ。
いいね! 10
Kei
Kei日記
2023/04/09 18:11[web全体で公開]
😶 電子の女神の依頼を受けていただきましたの
ご機嫌よう。

Cyberpunk REDのスクリームシート・アドベンチャー「Digital Divas Burn It Down」と「Don’t Fear the Reaper」を遊んでまいりましたの!
スクリームシートですので導入と概要がさらっと書いてあるだけですが、連続放火事件、不可解な自殺、第二の依頼、ついでに関係ないニュースやらとPCが事態を把握しきれないうちにどんどん出来事を起こしまして、最後に互いに関係なさそうなピースが繋がる感じが楽しかたですわ。

世界を描くのも楽しかったですわ。わたくしのDiscordでもこの一ヶ月ほど、今日のセッションのために毎日ナイト・シティ・トゥデイを流したりもしていました。また、何といってもわたくしたちにはロアナプラという治安の悪い街のモデルケースもあることですし、こういったものは存分に活用いたしまして、PLの方々はイージーモードでの参加でしたが、だからと言ってPCの人生がイージーになるはずがないのですわ♪ とはいうものの、実際の雰囲気作りや描写は難しくて。描きたいなと思っていたものの一割も描けなくって、そこは悔いが残りますの。Cyberpunk楽しいですし、もっとあんなことやこんなことを描きたいっ♪

もちろん、スタイルは実像に勝る、態度がすべてだ、エッジに生きろ、ルールなんか破れ、自分のために生きろ、生き残れ、パンクにサイバーを叩き込め、というわけですから、集まったのは一筋縄ではいかない「連中」ばかり。当然素直に依頼を受けるはずもなく……あらら? 素直に依頼を受けますの? まあね、これは他のゲームにも言えることですけれど、好きにすればいいのですわ。そう。好きに。

とまれ、はじめてCyberpunk REDを遊びましたが、ルールも噂に聞いていたほど煩雑ではありませんし(その上読んでいて楽しいルールブックですし)、なによりもサイバーパンクという生き方を楽しめる良いタイトルかと存じますわ。

ご参加くださったPLの皆さまありがとうございました。
いいね! 14
Kei
Kei日記
2023/04/03 01:23[web全体で公開]
😶 どうしてXカードが使われたのか、というお話
ご機嫌よう。

わたくしの卓では明示的にXカードを使用することが多々ありますわ。特に注意を要するテーマのTRPGでは、Xカードを使用しないという選択肢はありませんの。そして先日の青髭の花嫁で、ついに実際にXカードが使われる時がやってきましたの。

青髭の花嫁自体が注意を要するテーマのTRPGですが、だからXカードが使われたのかというとちょっと違うかと存じますの。ですから、どうしてそこまでに至ったのかを、わたくしの視点ではありますが、メモしておきますわ。

まず、青髭の花嫁はホラーTRPGです。しかもPL自身の経験を恐怖の源泉として使うタイプの。つまり、PLとしてこうなったら嫌だ、怖い、ということが起こり得ます。そして、当日のセッションで、わたくしはPLが全然怖がっていないと思ってしまいました。RPの一環として表向き強がっていただけなのかもしれませんが、わたくしは、怖くないんだと思ってしまったのです。

それで、じゃあ、どうしたら本当にとても怖くなるのかって考えてしまいましたの。これがそんなに怖くないのなら、この延長線をどこまで突っ込んだら、PLの方たちは怖くなるのかしら? わたくしが考えるギリギリのライン。

普通に考えたら、これはアウトに決まっています。けれど、もしかしてこれでもセーフなの? 怖がってくれるの? という誘惑に勝てませんでしたの。まるで花嫁が禁じられた扉を開く誘惑に勝てなかったのと同じように。

もちろんこのエントリをご覧の皆さまは、そんなのアウトに決まってると仰るに決まっています。わたくしだってそう思います。けれど皆さんは、そんな誘惑に勝てなくなるほど追い込まれたことはないんじゃなくてかしら? 青髭の花嫁にはシナリオはありません。何がどう怖いのかは全部その場で描くしかありません。PLが怖くなかったとしたら、青髭ならでわの経験ができなかったとしたら、それは全てGMたるわたくしが至らないからです。まさしくそのように考えて、その場の雰囲気を軽口で誤魔化すことすらできないようなおぞましいものを描こうと考えてしまったのです。

Xカードを提示してくださったPLの方、ありがとうございました。Xカードを提示することに引け目を感じたり、わがままだと感じたりする必要はありません。わたくしがやり過ぎた時は、今日と同じようにしてくださいまし。
いいね! 16
Kei
Kei日記
2023/04/02 21:22[web全体で公開]
😶 恐怖と幻想に満ちた青髭の病院で(いつも以上に注意を要するテーマですので畳みます)
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)
いいね! 11
Kei
Kei日記
2023/03/29 21:36[web全体で公開]
😶 サースティソードレズビアンへのご招待
ご機嫌よう。

楽しくない話題ばかり読んでいても楽しくありませんし、ここいらで Thirsty Sword Lesbians(以下TSL)のお話でもしましょうかしら。多分このお話は前にもしているのですけれど。

とまれTSLは超大物タイトルですわよ。開発はあのFATE(日本で有名なType Moonのタイトルとは無関係です。誰もが読むべき示唆に満ちた記述が満載のナラティブ系TRPGです)のEvil Hat。2021年のネビュラ賞ベスト・ゲーム・ライティング部門、2022年ENnie Awardではベストゲームとプロダクトオブザイヤーを両者ともゴールド受賞しています。ベースシステムはPbtA、つまり2d6の超簡単判定システムとお話を駆動しそうなプロンプトが特徴ですわ。

具体的にどんなゲームなのかというと。

クールなレズビアンになって絆や愛を試されながらもトキシックな権力的な何か悪者に立ち向かう、みたいなTRPGですわ。彼女たちが属しているコミュニティはなんでもいいのですが、とにかく、彼女たちはその一員で、より良い世界のために戦うの。心踊る場所にはサースティソードレズビアンがいるのよ。もちろん、女性差別とか人種差別とかトランスフォビアとか、まあ他の場所では普通かもしれない偏見は、このゲームでは普通ではないわ。もしもそういう普通じゃないことがあったら、戦いましょう。みたいな。その戦いも、相手を打ち倒して終わるのではなく、ハグしてキッスして終わる、みたいな。TSLでもGMはGMだけど(TSLはGMありシナリオありのナラティブ系です)、ゲームマスターの略ではなく、ゲイマスターの略よ。

PC間の関係もゲームしながら深まったりしますし、とても特徴的なムーブ(PLが選択できるゲームを駆動する要素)、その名もズバリ「いちゃいちゃする」というのがあって(PCにもNPCにも使えます)、絆を深めたり(ゲームシステム的に意味があるわ)できるのですが、でも、実際にいちゃいちゃするのとか難しいと思われるかもしれませんわね? そこでルールにはとても素敵なことが書いてありますわ。曰く「ゲームの仕組みを使って相手のことを理解しようとすればいいの」
他にも「誘惑する」とか「ベタ惚れする」といった、おおよそ他のゲームではキャラクタープレイになったり使うタイミングがなかったりすることが大いにフィーチャーされていて、ルールブックを読むだけでも楽しいのですわ。

もちろんPbtAですから、安全性や同意についての章もあります。ファシストや偏屈者はお断りよ……いえ実際にルールにそう書いてあるのです。他の実際に卓を安全に運営するためのツール紹介と共に。そしてPbtAらしく、ゲームをどう運営したらいいのかということもきっちり。

当然ながら英語で未訳ですが、しかも平易で読みやすいとは若干言い難いというか、スラング的な表現がたくさんあるのですが、お試しあれ(わたくしも訳はちょっと途中で放置しているのですが……こほん)。普通に買うとPDFで$15ですが、いまなら、itch.io の TTRPGs for Trans Rights in Florida バンドル($2,156相当、505アイテムが入っていて最低$5のPWYWで購入できます)に入っていますわ。
いいね! 16
Kei
Kei日記
2023/03/28 22:36[web全体で公開]
😶 言葉がなくなるようなゲームのお話
ご機嫌よう。

わたくし地蔵問題については黙っていようと思ったのですが、あまりに盛り上がっているので一つだけお話ししますわね。

確かにTRPGはコミュニケーションのゲームですし、ルルブにすらそう書いてあるでしょうし、コミュニケーションの自由さが自由な方向に向いている方には向いてないと直感的にも思うのですけれど。

けれど、地蔵って批判する方は、どんなゲームでも大丈夫なのかしら? 本当なのかしら? 黙ってるしかなくなるようなゲームを体験したことってないのかしら? 何を言っても他のPCを傷つけてしまうという恐怖を感じたことは(それでもゲーム自体は楽しいということは)ないのかしら?
いいね! 20
Kei
Kei日記
2023/03/27 00:26[web全体で公開]
😶 Dream Askew というTRPGの一つの頂点のお話
ご機嫌よう。

ポストアポカリプス、というワードがなんとなく目に入ったので、ポストアポカリプスものTPRGのお話をしようかしら。取り上げげるのはタイトルの通り、Dream Askew(未訳)です。注意を要するテーマのTRPGです。このタイトルは個人的には、わたくしに打ち込まれた楔の一つで、何かとんでもないことが起こる、けれどそれを描くのが途轍もなく難しいTRPGです。

Dream Askew は、文明が崩壊してしまった世界、けれどまだ文明の残滓は残っているし、それを辛うじて維持している部分もある、そんな世界を舞台にしたTRPGです。けれどこの説明は、Dream Askew の何も説明していません。

システム的には、GMなしシナリオなし判定なしの、ナラティブ系TRPGです。その筋ではPBtAから判定をなくしてしまったBOBの最初の作品としても知られているでしょう。PBtAに連なる作品ですから、物語を駆動するようなプロンプトがあります。

それでは、何が Dream Askew を特徴づけているかというと。

先にお話した、文明の残滓を維持しているのは、ストレートでシスな社会です。PCが属するのはその社会ではありません。PCが属しているのはそういう社会の周辺、文明の残滓がギリギリ維持されていないあたりです。もちろん、そこはストレートでシスな社会ではありません。つまりPCはクィアな人々、ストレートでシスな社会に居場所がない人々です。ではクィアな社会で活躍するのかといえば、それも違います。文明が崩壊してしまった世界の片隅で、傷つき傷つけ合いながら生きるクィアな人々の生き方。多様なあり方がたくさんの軋轢を生む中でたくさんの間違いを犯しながら他者と関わる。それがテーマです。

どうかしら。
いいね! 10
Kei
Kei日記
2023/03/25 19:02[web全体で公開]
😶 アイススパイア山の竜第二夜でしたの
ご機嫌よう。

おおよそ一ヶ月ぶりのアイススパイア山でしたの。クエストを片付けつつ、ついにドラゴンの影を見たりして、まあね、まだ「本当にドラゴンがいたわ♪」などときゃぴきゃぴしている段階ですが。実際に目の前にしたら「はわわわわ……」ってなるのでしょうが、それはまだまだずいぶん先のことかしら。
また、今回の冒険もお使い的な感じでしたが、鉢植えになったりして楽しかったですわ。

さて、わたくしのキャラクターは特に深く考えずにはじめたドルイドですが、これまでのところ意外と前衛に出たり、軽めの回復ができたり、魔法が精神集中ものばかりだったりと、何も考えずに楽しいところと悩んで楽しいところがございますかしら。

ともあれ、まだまだ冒険は始まったばかりですし、この先も楽しみですわ♪
いいね! 10
Kei
Kei日記
2023/03/10 02:34[web全体で公開]
😶 わたくしとは違う生き方を楽しむお話
ご機嫌よう。

とあるTRPGのルールブックを読んでとても楽しそうでしたので卓を立てたのですが(残念ながらオンセンではありませんわ)、準備しながら思ったことがございますの。

わたくし、キャラクターがわたくしには想像もつかないような何かの生き方に従うようなタイプのTRPGの方が好きですの。そういう生き方を理解してそういう風に生きる過程が好きですの。分かりにくいと思うのですが、例えば、戦士だから○○するのではなくて、○○という生き方だから戦士と呼ばれる、そういうのが好きですの。世界がそういう生き方を示してくれるのが好きですの。わたくしとは全く違う価値観や世界観が原動力にあるのが好きですの。わたくしが考える「このキャラクターは○○だから」ではない、世界という前提を踏まえた上で、キャラクターがそういう風にしか生きることができないというのが好きですの。

だって、キャラクターはわたくしではないのですから。
いいね! 28
Kei
Kei日記
2023/03/05 18:53[web全体で公開]
😶 ケダモノオペラを遊んでまいりましたの
ご機嫌よう。

ケダモノオペラに付属のシナリオ「ブドウの血の聖女」を遊んでまいりましたの。ケダモノオペラの紹介文からは悲劇要素的なものも感じていたのですが、実際に遊んでみるとそんなことなくって。
システム・シナリオ的にはナラティブと言われることもありますが、シナリオの流れに沿ったお話になるような仕組みがあって、それでいて個々のケダモノの動機は自由なので、フック多めで雰囲気はPLがある程度コントロールできるという印象かしら。もちろん、どんな予言を与えるかによって、シナリオで固めることもできるのでしょうが、今回遊んだルルブ付属のシナリオがそうではないことには好感を持ちましたわ。
そんなわけで、PLの方々のおかげもあって、聖女さまがきちんと救われてハッピーエンドになるお話になりましたの。

ご参加くださったPLの皆さまありがとうございました。
いいね! 10
Kei
Kei日記
2023/02/26 19:42[web全体で公開]
😶 アイススパイア山の竜はじまりましたの
ご機嫌よう。

昨年末にわたくしがGMを務めさせていただいたラハシアからの流れだと嬉しいのですが、わたくしの近辺ではにわかにD&Dが活気付いておりまして、アイススパイア山の竜が始まりましたので遊ばせていただいてまいりましたの。レギュレーションではバニラ5eでも参加できたのですが、キャンペーンが楽しみすぎて、PHBに加えてDMG、MM、XGtEまで揃えてしまったのですわ♪(レギュレーション的にはXGtEは使えないのですが)
キャラクターは先日の入門シナリオからそのまま継続させていただきました。今回はお買い物的なクエストで、エンタングルの魔法が本当に強くて敵をことごとく拘束状態にしてノーダメで倒してしまったりもしましたが、D&Dの世界は古き良き冒険の世界という感じで、楽しませていただいておりますわ♪ やっぱりドラゴンに会ったりするのかしら? 次回以降も楽しみ♪
いいね! 13
Kei
Kei日記
2023/02/20 19:48[web全体で公開]
😶 ダンジョンシナリオをナラティブに始めるお話
ご機嫌よう。

適切な質問ってとても難しいですわよね。ですが、ナラティブに遊ぼうとするなら、物語が進むような適切な質問を避けて通ることはできません。ですが幸いなことに、ナラティブ方面を強く志向しているタイトルの多くには、そういった質問がシステムに組み込まれています。そうはいっても、システムで決められたやり取りだけで物語が進むかといえばそうでもございませんしかしら。面白い感じにいい感じに物語が転んだり劇的なことや面倒なことを起こすのは難しいですが(ですから多くのナラティブ志向のTRPGは、特定の状況や物語性を強く志向した内容になっています)、そうやって物語ができていくのも楽しいかしら。

そこで、CD&Dの某有名シナリオを例にダンジョンシナリオの導入を例に挙げてみましょう。旅の道すがらエルフの少女からの手紙を読み、彼女の村に行き、依頼を受けるとします。

■ 殊更にナラティブでない場合
手紙に書いてあることも村で起こることも概ねシナリオに書いてある通りです。冒険者たちは村を襲った悪人を退治することに決めます。あるいはGMがPLにそうしてくださいとお願いしてしまうかもしれません。この先に何が起こるかもシナリオに書いてある通りです。

■ ナラティブな場合
GM:あなたたちはエルフの少女からの手紙か何かを読んだ結果、彼女の住む村に向かっています。その手紙には何て書いてありましたか? どこでどうやってその手紙を読みましたか? その手紙を読んで、どうして村に行くことにしたんですか? 全員それぞれ違う内容だったとしても構いません。
(PLによる描写)
GM:では村に着きましたが、そこはどんな村でしょう?
(PLによる描写)
GM:その村に、手紙の差出人のエルフの少女はいますか? それは何故ですか?
(PLによる描写)
GM:手紙の様子と違うところはありますか? 何か気になることはありますか? それは何故ですか?
(PLによる描写)
GM:それでどうしますか?
(PLによる描写の結果、冒険者たちは村ぐるみの犯罪の片棒を担がされることになる)

このようにして、同じ?ダンジョンに行くにしても、全く別の動機になりました。動機が違うので、そこで起こることも変わります。冒険者たちはダンジョンに行くのではなく、閉じ込められるのかもしれません。奴隷として働かされるうちに何かの脱出路を見つけるのかもしれません。その奥で待ち構えているのは、村人を操る悪人かもしれませんし、彼らを告発した善人が捕えられているのかもしれません。手紙の差出人は? あの手紙は結局何だったのでしょう? それを決めるのは予め書かれたシナリオではなく、物語をどのようにしたいかというPLの語りや反応です。もちろんルールブックには、もっと色々と具体的なゲームの進め方が書いてありますかしら。
いいね! 15
Kei
Kei日記
2023/02/11 18:54[web全体で公開]
😶 華やかなりし故郷の街に帰ってきましたの
ご機嫌よう。

ついにようやくわたくしもワンダー・ローズ・トゥ・ロード遊びましたの。旅の舞台に選んだのは華やかなりしフェリアですわ。
さて、ワンダーでは、地図は四王国時代のものかしら。それでいてフェリアの説明にはエスティファ湖に沈んだと書かれていて、一方三大湖(二大湖ではなく)にファライゾンを守る龍が棲んでいるとも書かれています。年表はファーの時代から続くもの。冒険マップにもフェリアがあります。まるで各時代の説明をそれぞれバラバラに持ってきてそのまま掲載しているかのよう。これがどんな意味を持ちどんな物語になるのかはプレイヤーに委ねられています。
以前フェリアを訪れたのは前世の頃、まだビヨンドの時代でしたかしら。オリジナルの設定をこれでもかと盛った、ファライゾンの各地を夢ともうつつともつかない世界を転々としながら、エスィ・レが本当に去ってしまった遠い未来のユルセルームを垣間見、やがて誰もその存在を覚えていない水没したフェリアに辿り着く……みたいなキャンペーンというかポエム?で、いま見たら意味がよくわからないというか明後日方向に拗らせてますわね。

とはいえローズシリーズには元々ゲームというよりかはポエムという方向性がございますし(。

ともあれ、今回はルールブックに掲載のユルセルームっぽい言葉決め表は使いませんの。PLの方々に自由にファンタジー系の小説本をお持ちいただき、しかも皆さん何の本をお持ちなのかわたくし知りません。わたくし自身が持ち込んだ本はジョージ・マクドナルドの「リリス」。こうして用意した本も物語の方向性に多かれ少なかれ影響するのですわ。
というわけでキャラクターを作成し、シナリオの目的もその場で作成し、導入部分もその場で作成するのですが、その内容はPLの方々がお持ちの本の影響を受けます。

かつて、そこには「一千年の屋敷」があった。しかしいまでは、「暁の屋敷」になってしまった。この混沌の呪縛を消し去るには、「荒涼とした大地」の言葉からなる魔法風景を放たねばならない。
今回の踏み固めるものすなわち逍遥舞人たちは、
「雪の門」の「ファーナム」、歳のころ40ほどの男、その存在の全てから漂うのは揺るがし難い「影の剣を帯びた剣士」の雰囲気、彼を導いた虫の知らせは「田舎のりんご」
「子牛の赤ん坊」の「アデルモ」、歳のころ36ほどの男、その存在の全てから漂うのは揺るがし難い「裏切りと密告の知恵」を帯びた雰囲気、彼を導いた虫の知らせは「尖った唇」

ここで世界観の説明を簡単にしまして。こうして二人で世界を旅して、翼の兵士やら大声を上げる酔っぱらいやら太古の誕生祝いの木やら大黒柱の猫やら不気味な貴族やら踊り狂うリュートやら愚かしいトロルといったものたちと交流しながら魔法の言葉を集めるのです。

さて。初めてWローズのルールブックを読んだ時には意味がわからないと感じたりもしておりましたの。こうして遊んでみると、ナラティブ文脈で語られることも多いTRPGですが、なかなかに独特で、イマジネーションで言葉と言葉を、言葉と風景と物語を繋げていくのはリリックゲームのようでもあり、縛られる部分と自由な部分のバランスが独特な、なかなか他にはない楽しみでしたかしら。十数回の旅を経てPCは自分の風景を世界に移し、最後には世界そのものになるというのも好きなポイントですわ。

ローズシリーズを遊ぶ方がもっと増えたらいいな、それでもって、これまでのローズとはまたしても全く違う(それでいてやっぱりローズな)新作が出たらいいな、などと思いますの。

ご参加くださったPLの皆さまありがとうございました。
いいね! 17
Kei
Kei日記
2023/02/09 19:11[web全体で公開]
😶 どうしてルールブックがハードカバーなのかというお話
ご機嫌よう。

日本では少数派ですが、海外のTRPGなどを買うと軒並みルールブックがフルカラーでハードカバーだったりしますわね。日本でもD&Dや、HJから出版されているものがフルカラー・ハードカバーですわね。特にハードカバーという部分については、重いから嫌とか、パッと手に取った時にページを開きにくいなどと思われる方もいらっしゃるかもしれません。個人的には開いた状態で置いておくならハードカバーの方が安定するので、これはやっぱり広い場所が確保できるかどうかといった違いもあるのかしら。

さて。老害昔話ですわよ。話半分程度の真実すら含まれませんというか、何をどう取っても疑わしいお話ですわよ。ご認識の上お読みくださいまし。

どうしてルールブックがハードカバーなのかといえば、それがプレイヤーの権利だからですの。この場合の権利というのは、ズバリ武装権ですの。

つまりTRPGの初期において、GM(DM)は権力者でPLは市民という対立の構図になる場合がございました。特にGM(DM)の納得のいかない裁定でPCがロストしてしまうような場合ですが、例えばダンジョン探索などでちょっとでも油断しようものならカチッと音がして天井が落ちてきて全員下敷きになったので終わりですとか、セッションの最初の方でのヒントを取らなかったのでラスボスに出会った瞬間一撃死にされるといったことがございました。というか悪いことに、これが普通のTRPGの風景でした。絶対に回避できない罠でPCを陥れようというGM(DM)は後を絶たなかったのです。
ですがPLだって黙っていません。最初は低いトーンの議論でしたが、そういうことが繰り返されると、そのうちに、PL全員が押し黙ったままPHB(プレイヤーズハンドブック、当時からハードカバーでした)を手に立ち上がり、後にはGM(DM)の悲鳴が響く……というようなことになりましたの(当時はまだ人類はそれほど進化していなかったことにご留意くださいね)。PHBは賞賛されました……大きくて重いから。そしてハードカバーだったから。そうやってTRPGのプレイ風景は少しずつマシな方向に進化したのですわ。

どうかしら。これは前世のわたくしが当時の何かの雑誌で読んだエピソードだと思うのですが、不意に思い出しましたの。ジョークと言いつつ目は笑っていない系のお話だったように思いますが、やっぱりハードカバーの方がよくないかしら(。
いいね! 21
Kei
Kei日記
2023/02/05 23:10[web全体で公開]
😶 そんなに筋肉がお好きでしたら
ご機嫌よう。

何やら筋肉めいておりますが、ここに LIFTS: The RPG for Your MusclesというTRPGがございます(未訳)。しかも何とシリーズで、Ultimate Pump Edition と Powered by Your ABpocalypse という2作がございますの。これは判定を文字通り筋肉で競うTRPGで、例えば行動順の決定なども、一番長くプランクを続けた順(文字通り)などと……。もちろんそれぞれの行動内容に従って各種のエクササイズを行う内容になっており……

https://itch.io/c/1548453/lifts-the-rpg-for-your-muscles
いいね! 20
Kei
Kei日記
2023/02/02 23:25[web全体で公開]
😶 輸入するときは宛先は英語で書きましょうというお話
ご機嫌よう。

TRPGを楽しまれていれば、遅かれ早かれ海外からルールブックを個人輸入することにもなるかと存じます。それで、今回ちょっとドキドキすることがありましたので、皆さまがこんなに無駄にドキドキしないようにメモしておきますの。

さて、個人輸入ともなれば決済方法が限られ、まあ実質的にPayPal一択でしょう。PayPalは裏でクレジットカードと紐づいていますわね。そしてクレジットカードには本人確認手続きというものがあって、当然日本で日本のクレジットカードを使うのでしたらその情報は日本語です。
これのために、PayPalの請求先住所を日本語で設定していましたの。
さて。DL販売などを利用するだけでしたら、これで何も問題ないところなのですが、今回は物理的に本を輸入することになります。PayPalで支払うボタンを押して、先方の送付先住所にはPayPalから連携されたわたくしの住所が日本語で表示されています。JAPANと明示していれば日本に届き、そこから先は日本語でも構わないというのは皆さまご存知の通りでしょう……手書きでしたら。では購入ボタンをぽち。
ところが当然のことながら世界は電子の海に沈んでおりまして、運送会社から来たメールは配送先住所が見事に文字化けしていましたの。それでも荷物は日本に到着しまして、そして通関。
運送会社から宛先が不明なので通関のために連絡するようにというメールが来ました。すぐに気づいて対処したものの、これで気づかなければ余計な保管料が取られたり、最悪発送元に送り返されてしまうところでしたの。そうでなくても通関にに一日余計にかかりましたわ。連絡後も運送会社のトラッキングシステムは見事に宛先不明のまま。無事に届くのかしら? 届いて欲しい。まあね。無事に届いたのですが。

というわけで、宛先はちゃんと英語で入力しましょうというお話でしたの。
いいね! 21
Kei
Kei日記
2023/01/31 01:09[web全体で公開]
😶 わたくしも業が深いのですわ
ご機嫌よう。

先日の灰色城がほんとうにすごくって。それこそ悪い夢にまで見るようなセッションでしたの。魂の奥底にある一番暗いものを曝け出して、それを武器にして他のPCを傷つける、そんなセッションでしたの。ですからわたくしも、何度止めようと思ったか。

でも、止めませんでしたの。

すごかった。

先日、棘のある言葉がバンバン出てくる、と書きましたが、実際にはそんなに生やさしいものではありませんでした。どうしたら人を傷つけることができるのかという見本市。注意を要するどころの話ではなく、これを演じ切ったPLの方々の力量には本当に頭が下がるばかりですし、わたくしはただただ衝撃を受けましたの。ゲームだからできた、と仰っていた方もいらっしゃいましたが、でも普通に考えたらゲームだからってできないような。

でも、止めませんでしたの。止めなかったことによって止められなくなりましたの。

多少冷静になっていまから思い起こしても、止めるべきシーンはたくさんありましたし、止めなかったとしても、あの審判は、そこでその審判入れるんです? ってわたくし自分自身の視点が悪魔の視点だったって思いますわ。悪魔の? いえ悪魔すら見下ろすような。

すごかった。

PCが殺されるべきシーンで判定すべきではない、そういう終わり方でした。それが明るい未来に繋がるとは思えないような、そういう終わり方でした。どんな悪魔の所業さえ嘲笑うような視点で、わたくしは、これで終わりだと宣言したのです。

灰色城のGMは楽しい、そんな感情は消し飛びました。

終わってからの方が不安が大きくて。わたくし軽くパニックでしたわ。いつもの感じで卓後の感想会……でも、わたくし何も喋れなくって。

PLの皆さま本当に大好き。一夜経って冷静になってみて、皆さまがどんなに素敵だったか、いっそう身に染みています。ありがとう。また遊んでください。
いいね! 13
Kei
Kei日記
2023/01/29 20:13[web全体で公開]
😶 この業の深さこそが呪いなのかしら
ご機嫌よう。

久しぶりの灰色城でしたの。今回は公式シナリオの「遺されたもの」を遊びましたの。冒頭のリプレイでグッドエンド?になっているのを読んでもしかして?と思ったのですが、灰色城ですから当然そんなはずもなく、いつもの暗黒城、というかいつも以上の暗黒城でしたわ。

ご参加くださったPLの方々のRPにずっと圧倒されていましたし、すごい棘のある言葉がバンバン出てきて(GMとしては止めた方がいいのかと何度も悩みましたわ)、ハラハラしっぱなしでしたの。加えて二度の審判と対決に導かれて、なんとも言えない壮絶なエンディングになりましたわ。

とにかくPLの方々の力量が素晴らしく、ご参加くださった皆さまありがとうございました。
いいね! 15