Keiさんの日記

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日記一覧

Kei
Kei日記
2023/07/03 19:21[web全体で公開]
😶 ルールが書かれていないルールブックのお話
ご機嫌よう。

昨年プレビューを訳していた Lilancholy の完全版を入手しましたの。Lilancholy が TRPG なのかどうかは議論が分かれるかもしれませんが、わたくしは TRPG だと思いますし、気に入りましたの。

Lilancholy は妖精を題材にしたゲームですが、いわゆるゲームのルールは書かれていません。遊ぶのに何が必要なのか、遊び方も判定方法も書いていませんし、プレイヤーやキャラクターという概念も書かれていません(したがってステータスなどの類もありません)。GMが必要なのかどうか、シナリオが必要なのかどうか、そういったことも何も書かれていません。

以前マイクロスコープという、GMなしシナリオなし判定なしステータスの類なし自分のPCという概念もない TRPG について触れましたが、Lilancholy は、シナリオなし判定なしステータスの類なしそれ以外はあいまいな TRPG ということができるかもしれません。

それではルールブックには何が書かれているかというと。

妖精は人間らしくなりたいの。だから妖精たちは私たちから人間らしさを奪おうとするの。人間らしくあるために積み重ねたすべての小さなものを。妖精たちに人間らしさを奪われないためには、妖精たちとゲームをするしかないの。ゲームの勝者がすべてを手に入れるのよ。怖いかしら? ふふふ……。
これからお話しするのは、彼女が見せてくれたゲームよ。私たちがゲームすることにしたら、彼女はこう言ったんの。「あなたは安全だし、あなたを守ると約束するわ」それから彼女はルールを教えてくれたわ。時には私の手を握って「手を握らなくてもいいんだけど」と言ったわ。

こういった感じのポエム、呪文のリスト(呪文の説明にはポエムが書かれています)、妖精たちとのゲームのリスト(それぞれのゲームには遊び方と勝敗の決め方が書かれています。勝敗の決め方というのは判定の仕方ではありませんし、知っているゲームもあるでしょう)。それが全てですの。

Lilancholy には実際たくさんのポエムが書かれていますし、ポエムを通じて呪文の使い方や妖精とのゲームの遊び方を学ぶこともありますが、決まった遊び方があるわけではなく、ポエムや呪文や妖精のゲームを読んで感じたこと、想像できる全てのことが、Lilancholy で遊ぶことのできる全てかしら。わたくしはそれでも TRPG だと思いますが、いわゆる「普通の」TRPG では全くございませんし、遊び方がわからないという反応の方が普通かもしれません。作者の方は「色々な楽しみ方ができる」とおっしゃっています。

わたくしはこういうタイトルに出会うのが楽しいですし、遊んでみたいと思っておりますが、まず訳さなきゃ……(。
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2023/07/01 18:56[web全体で公開]
😶 恐怖と幻想に満ちた青髭のホテルで
ご機嫌よう。

そんなわけで、また青髭の花嫁でしたの。わたくし青髭の花嫁はほんとうにほんとうに大好きなゲームなのですが、その一方で、ほんとうにほんとうに難しくって、今日も開場前から緊張と恐怖に震えていましたの。これまでのわたくしの拙い経験では、中途半端にするくらいなら踏み込んでしまった方が良いですし(とはいえ安全に対する配慮は忘れずに)、いくら青髭がナラティブ系といっても、事前にそちらの側に思考を切り替えないとわたくしには回せませんので、事前にちょっとメモしたりして、そのメモの先頭には「覚悟を決める!」などと書いてあるのですが……セッション前の昼食など本当に味が分からず、というかそもそも卓前の一ヶ月ほどずっと不安と恐怖から情緒が不安定で、卓の直前にはお仕事をお休みしてしまうくらい(。

さて。今回は現代舞台のバリアント「からっぽホテル」で(わたくしの知る限りこのバリアントでの開催は本邦初かしら)、マッチングサイトで知り合った実業家青髭の所有するホテルでの初デートなのですわ。もちろんこれは青髭ですから、青髭は姿を見せず、自由に見て回って良いと言われたホテルは……。

もちろんPLの皆さまは素敵な彼女ちゃんをご用意くださいまして。今回はちょっと病んでる感もございましたが、それにしても、彼女ちゃんを傷つけたくないのですわ。けれどこれは青髭ですから、どうにかしてトラウマを与えなければなりません。女性的な経験で。彼女が傷つくのは彼女が女性だからで、しかも、彼女がもっと傷つくのも彼女が女性だから……。

彼女が女性だから。

女性的な経験で。

そんなわけで、彼女ちゃんの心は砕け散り、全滅エンドとなりました。

今回もXカードが使われました。

ともあれ、青髭の花嫁の最新のバリアントまで遊んで、わたくしとしてはやり切った感を感じておりますの。いえ実はまだ使っていないサプリがあるので、こちらも遊んでみたいという気持ちはございますけれど、それにしても、いまは遊びきったという気持ちですわ。

ご参加くださったPLの皆さまありがとうございました。今回だけでなく、これまでの全ての青髭のセッションにご参加くださった全てのPLの方々にとても感謝しています。
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2023/06/26 00:16[web全体で公開]
😶 ほっこりしてきましたの
ご機嫌よう。

そんなこんなで、今日はゆうこやを遊ばせていただきましたの。わたくし、ゆうこや自体は持ってはいたものの遊ぶのは初めて、ルルブは魑魅魍魎が住まう奥地に押しやられていましたし、妖怪か何かの類になって困っている人を助ける感じで、エモいRPとかをするとおはじきがもらえるくらいの解像度しかなかったのですが。

たいへんに素敵なセッションでしたわ。

今回は募集に応募したのではなく、GMの方に直接お願いしてセッションを開催していただき、わたくし自身がこれまで何度か遊ばせていただいた中で信頼できると信じているPLの方にご参加いただいたのですが、これなら無限に遊べると思いましたの。

引き受けてくださったGMの方、ご参加くださったPLの皆さま、ほんとうにありがとうございました。
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2023/06/24 17:51[web全体で公開]
😶 ワルシャワ、生まれ育った祖国、想いをよせるあの人の街
ご機嫌よう。

夏ですわね。夏といえば、そう青灰のスカウトですわね。そんなわけで今年も遊んでまいりますわよ。遊ぶ……? うぅん青灰のスカウトって「遊ぶ」という表現が適切なのか分かりかねますけれど。とにかく、今年のワルシャワ蜂起に立ち上がった少年少女はどうなってしまうのかしら?

ともあれ開始時点でPLに必要なのは、史実同様にワルシャワ蜂起は失敗し(とはいえ史実の知識は必要ございません)、それに呼応するかのようにPCも酷い目に遭うという心の準備と、重エモで他のPLと殴り合う覚悟ですの。あとは安全についてのいくつかの注意。

青灰のスカウトを遊ぶのは二度目ですが、今回は前回と違ってキャンペーンですの。そんなわけで導入にあたる部分を遊んだだけで、まだ希望があります。まあね、この希望はこの後に打ち砕かれるというかPL自ら打ち砕いたりもするのですけれど。

実のところ青灰のスカウトはとんでもなく悪魔的なシステムで、このシステムの仕組みについて理解できた頃にはもう真綿で首を絞められていて、その先は……。ロストした方がマシとさえ思うかもしれませんが、ロストしても手番は回ってきて……。ほんとうにすごいゲーム?ですわ。

さて、今日のセッションでもその片鱗は垣間見得たかと存じますし、次回皆さまがどんなエモの刃を研いでいらっしゃるか楽しみでなりませんの♪ ご参加くださった皆さまありがとうございました。
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2023/06/24 01:01[web全体で公開]
😶 RQ:G日本語版って、スターターなんですの?!
御機嫌よう。

これは一ファンとしての観測範囲のお話で、事実かどうかはわかりませんが。

ですが、個人的にとてもがっかりしているのですが、どうも日本語版が出るのは「スターター」っぽい気がしていますの……。もちろんスターターにも素敵なところはたくさんあるのですけれど、ですがスターターならスターターだと先に言って欲しいですわよね……。RQ:G訳します! って自信たっぷりに(RQ:Gの表紙をつけて)宣言されたから、鈍器の方のRQ:Gがフル日本語訳されると、他のサプリも訳されるのかしらと期待したのですし。

スターターかぁ…….もちろんこれでもRQ:Gは遊べるでしょうけれど。

わたくしは公式の英語版は揃えていますので、別に英語版で遊べばいいのですけれど(ぷんすか。
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2023/06/07 21:33[web全体で公開]
😶 KPCという概念がようやく分かりましたの(お気持ちのため畳みます)
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)
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2023/06/06 19:33[web全体で公開]
😶 エモ系かと思いきや注意を要する系でしたの
ご機嫌よう。

昨日に引き続いてW:tOのお話なのですが、重い系のエモいゲームかと思いきや、たいへんに注意を要するゲームでしたの。まあ、エモというものが原理としてそもそも注意を要するのですし、とまれ、まだろくすっぽ訳していなくって、ルールの前半をサラッと眺めて気になるところを本当に軽く機械翻訳で読んでみただけですけれど。

PCはすでに死んでいて、生前果たされなかった未練を抱えて死者の世界を生きる、その未練ゆえにPCは死者の世界に縛り付けられているのですが、どうすることもできずに未練を抱えて苦しむ、といった感じかと思っていたのですが。

こういうことでしたの。

W:tOでは、キャラクターの作成が二段階になっています。自分はこんな未練を抱えたこんな死者、というのを決めるのが第一段階。では第二段階で何を決めるかというと、PCのほんとうの姿、認めたくない醜い怪物としての素顔、PLよりもPC自身よりもPCのことを知っている、ほんとうの自分。

ほんとうの自分が囁くのです。PCが未練を持っているほんとうの理由。PCが未練を果たせないほんとうの理由。聞きたくない、知りたくない、ほんとうの理由。認めたくない、誰にも見せたくないほんとうの姿。

それを演じるのは、他のPLです。

未練がどうこうというのは導入に過ぎなくて、ほんとうの自分との戦いがテーマ。

ナラティブなTRPGだからこそできる、すごいシステムかと存じます。ただし、これを受け入れられるPLは限られるでしょうし、殊更に日本では忌避感を抱く方も多いのじゃないかしら(いわゆる海外のナラティブ系TRPGでは、キャラクター作成において、あるいはゲームの進行においても他のPLに自分のPCを委ねる選択肢は割と普通にあるのですけれど)。しかもその上露悪的と申しましょうか……。

わたくしは尚のこと遊んでみたいという気持ちになったのですけれど(。
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2023/06/06 00:54[web全体で公開]
😶 500ページのポエムのお話
ご機嫌よう。

あらかじめお断りしておきますが、わたくしのポエムではございませんので。

はてさて。いったい何があったら Wraith: the Oblivion を自分で訳そうと思うのかわたくし自身さっぱり分からないのですが、とにかく……えっと、まだPDFから原文を取り出すのも終わっていないのですけれど、手にとっているところですの。

Wraith: the Oblivion は World of Darkness シリーズに連なる作品ですが、日本でのWoDの展開はとっくに終わってしまっておりまして、W:tO まで辿り着いていないので、読みたかったら自分で英語と戦うしかないのですわ。噂によるとたいへんにエモいらしく、死してなお果たされない未練を抱いて、その未練で永遠に苦しむゲームだとか……。遊んでみたいですわね。

ところでわたくしWoD日本語版を読むと目が滑るんですの……。読みにくい……その答えは原書にありましたの。A4フルカラー500ページもありまして、真面目に読もうとしたら今年中かかっても終わらないに違いないので、どうにかして最低限遊べる程度だけ訳そうと思っているのですけれど、そのためには一旦全部読むしかなく、原書を紐解いて原文を取り出しながら眺めているのですが、原書からして読みにくい、というかこれどうやって訳せと……ってなっておりますの。というか、これポエムですわね(。

早くも訳せる気がしないなどと弱気になっているのですけれど、遊びたかったらやるしかないんですわ。英語が得意じゃないとか言ってられないのですわ。
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2023/06/04 21:11[web全体で公開]
😶 危うく全滅するところでしたの
ご機嫌よう。

今日はD&Dの冒険でしたの。軽い気持ちで臨んだ冒険でしたが、厳しい戦いでしたわ。デバフをかけるはずだった魔法はあっさりと集中が切れ(なぜかいつもいつも集中の判定に失敗するのですわ)、逆に囲まれてタコ殴りにされ2発のクリティカルで前衛の戦士が気絶、後衛魔術師が丸裸になり、危うく全滅するかというところでしたの。
わたくしのドルイドちゃんが「こっちは何とかするからあと1ターン何とか持ち堪えて!」と叫んでからのギリギリの復活(GMの温情もございましたが)、たいへん盛り上がりましたわ。

いよいよキャンペーンも中盤に差し掛かったようですが、次回が楽しみ〜。ご一緒くださった皆さまありがとうございましたっ。
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2023/06/03 18:22[web全体で公開]
😶 希望の歌を歌ってまいりましたの
ご機嫌よう。

ウタカゼのキャンペーン「リザードキングと涙の王冠」遊んでまいりましたわ。今回は最終回で、三将軍の最後の一人を倒して姫さまの街を解放し、ラスボスとの戦いでしたの。
GMによるとオリジナルから結構改変されていたそうですが、将軍との戦いは本当にギリギリで手に汗握りましたし、ラストは胸が熱くなるようなマクロス的展開で思わずウルっとしてしまいましたの。
わたくしのキャラクターは、平和を取り戻した西方の大地に新しく植えた龍樹を守りつつこの地での冒険を続けることにしまして、他のキャラクターたちもそれぞれのその後をちょっと語ったりしつつ、3セッションにわたって遊んできたキャンペーンは終了ですの。目指す冒険の舞台はありつつ、でも、成長して強くなり過ぎてしまったので、もうこの子で遊ぶことはないかしら。

ともあれ、楽しかったですわ。

ご一緒させていただいた皆さま、ありがとうございました。
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2023/05/30 18:11[web全体で公開]
😶 TRPGセーフティ・ツールキットが日本語訳されましたの!
ご機嫌よう。

また安全についてのお話なのですが、わたくしも何度か触れている TTRPG Safety Toolkit ver2.5 が日本語になりましたの!
これはTRPGを安全に楽しむための指針をまとめたリファレンスで、安全についての考え方が「ゲーム開始前」「ゲーム中」「ゲーム後」「配信する場合」といった軸でまとまっていますの。主にコンテンツについて書かれていますが、もちろんコンテンツだけが対象というわけではありません。

https://drive.google.com/file/d/1nEtkJplpO4LY3SuZ0tJ3juY5R5rKC8tA/view

稀に違った考えをお持ちの方もお見受けしますが、わたくしはTRPGはコミュニケーションのゲームかと存じておりますし、何が引き金になってどんな事故になるか予想をつけずらいかとも存じます。注意を要するテーマを扱わなければ大丈夫ということもございませんし、もちろん、安全ツールを使っているから安全というわけでもございませんし、どの安全ツールもこれが決め手と言えるものではありません。

日本でも一時期「しんどい」テーマについて話題になっていたことはありますが、オンセンには安全についてのコミュニティもスレッドもないようですし、おそらくほとんどの方は安全についての議論なんか自分には関係がないと思っていらっしゃるのではないかしら。

もう一度言いますが、何が引き金になって心理的な動揺に晒されるのかは分かりません。ゲームやシナリオがテーマとしているものだけが引き金になるわけでもありません。

たった数ページのこの短いガイドを軽く眺めておくだけでも、実際に何かが起こった時には、あるいは起こさないために大いに役立つかと存じます。

わたくしが参加している海外のフォーラムでは安全ツールについてのスレッドがあり、安全についての議論のほか、ガイドに未掲載の Rights of Play のようなツールなども紹介されていました。
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2023/05/29 20:44[web全体で公開]
😶 ゲームの登場人物を傷つける技術って……?(注意を要するテーマですので畳みます
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)
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2023/05/28 16:37[web全体で公開]
😶 即興でNPCを準備するお話
ご機嫌よう

そんなこんなで「青髭の花嫁」のサプリメント「召使のタロット」をざっと訳しつつ眺めてましたの。
このサプリメントはタロットをアレンジしつつゲームでの使い方を説明したものですが、青髭の花嫁に限定せずにも使える素敵なアイディアだと思ったのでした。

ともあれ、TRPGを遊んでいると、その場でそれなりに意味のある人物を考えなければならないことがあるでしょう。青髭の花嫁では、ゲームを通じてずっとそうする必要があります。事前に登場人物を考えていてもいいのですが、その場の雰囲気やPLが何にどう反応し発言したかによって、考えていたものがそのまま使えないのが普通です。
その一方で、その場に適した相応しい人物を即興で登場させなければならないこともあります。事前に用意していたリストに当てはまるキャラクターが存在しません。そんな時、どうしたらいいでしょう?

「召使のタロット」はタロットを引いて、カードを選んだり組み合わせたり、その意味を選んだり組み合わせたりすることで、彼らの外見や動機、振る舞いを決めることができるというサプリメントです。事前にキャラクターを準備するのにも使えますし、必要になったその場でも使えます。オフセでしたら、実際にPLの前でカードを引きながらPLの反応を見ることもできます(ルールに使い方の一つとして書かれています)。

というか、次回の「青髭の花嫁」の開催が決まり、不安やら恐怖やら心配やら混乱やらでいまから心臓が爆発しそうなのですわ。
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2023/05/22 21:36[web全体で公開]
😶 日程調整パズルのお話
ご機嫌よう。

卓を開催しようという方でしたら日程調整に悩まれた方もいらっしゃるでしょう。まあね、なかなか決まらなくても仕方がないとは思いますわ。

けれど、ある卓の日程が決まらないことによって別の(ことによっては複数の)卓の日程も決まらないとなると話は別ですの。

卓に参加される方は、もしかしたら自分の都合の良い日を言うだけで、他の何にも気にしていないのかもしれません。もしかしたら、気にしなくて良いとすら思っていらっしゃるかしら。

けれど、わたくしたちがしているのは日程「調整」ですの。もしかして万が一、自分の予定、ことによると後出しで出す予定にさえ他の参加者が「合わせてくれる」と思うのは大きな間違いですわ。日程調整を「自分の予定に他の参加者が合わせてくれる手段」と思っている方は応募しないでほしいんですの。あなたに合わせると他の卓も崩壊するから。

日程を合わせるのが難しい方がいらっしゃるのも分かります。けれど、正直に言って、そう言う方々ばかりの針の穴を通すようなパズルをやって、やっと日程を決めているんですの。

それでもどうしても仕方がない時だってあるでしょう。どうしても外せない予定ができてしまうこともあるでしょうし、ほんとうに自分にはどうしようもない理由で変更をお願いすることもあるでしょう。もちろんそういったお願いを無碍にすることはございませんし、わたくしも何ヶ月だって延期します。

ただ、カジュアルに「他の参加者が自分の予定に合わせてくれる」というのは違うんですの。自分の予定が決まらない間他の参加者は待ってくれるなど、思い上がりも甚だしいんですの。卓に参加されるなら、少しは自分の予定を他の参加者に合わせる努力をしていただきたいですわ。
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2023/05/21 19:21[web全体で公開]
😶 信念を曲げてもお姫さまは守りますの
ご機嫌よう。

昨日に引き続いてウタカゼでしたの。今回はキャンペーンの第二話と第三話を遊んでまいりましたわ。

昨日は書きませんでしたが、ウタカゼといえば、わたくしの経験ではメインの攻撃に使う能力値・技能はカンストさせておくのが正義ですので、もちろんそういうキャラクターで遊んでいるのですが、今回は成長でとても迷いましたの。ですが、実際のボス戦で意外にもウタカゼでも固定値は正義という印象でしたので、成長は狙撃に全振り……したところ、ボスをタコ殴りにしてしまい、GM涙拭けよ案件になってしまったのですわ(。

とはいえ希望がギリギリになるシーンもございましたけれど。

ただね、これもわたくしの個人的な思いですが、やっぱり最適リソース管理とか効率ビルドとかで遊ぶものではないという気持ちはございますの。8成功に加えて+2ダメージとか……わたくしが自分でやっておいてですが、何か違う気がしますの。

でもまあ、冒険にお姫様がついてきてしまったので「お姫さま大全」を愛読しているお姫さま大好き勢としては、お姫さまを危険に晒すわけにもいかないのですわ(苦しい言い訳。

ともあれ、ご一緒くださった皆さまありがとうございました。
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2023/05/20 20:36[web全体で公開]
😶 古代ローマのお勉強の続きですの
ご機嫌よう。

では、ネロ帝について少しお話ししましょうか。

ネロ帝がいかな暴君だったかということはここでは語りませんの。ここでお話しするのは、彼の「妻」についてですの。

ネロは母親を殺していますが(面倒なことに母親との間にも性的な関係がありました)、その原因となったのは「サビナ」という結婚相手でした。この時代の例にも漏れずネロも何度も結婚しているのですが、とにかく、母親が彼女に反対したので処してしまい、兎にも角にもネロはサビナと結婚し(この時サビナは既婚でしたが離縁させられましたし、実はここに至るまでにも昼ドラもびっくりのドロドロ劇があります。サビナにとってもネロは三度目の結婚相手で、云々)、そうして、しばしの月日が流れるのですが、やがてサビナは先立ちます。というかサビナの死因はネロの暴力だという説もございますわね。どんなに男性視点で控えめに言っても、ネロはサビナを溺愛していたが、だからと言っていつも仲睦まじいわけではなく、むしろ夫婦喧嘩は絶えなかったし……というところでしょうか。まあ実際、事故だとしても手を下したのはネロと見て良さそうかしら。

ともあれ、このドロドロした何かはここでは当然終わりませんの。

ネロ帝の最後の相手は「男の娘」でした。

男の娘と結婚するなんてロマンあるかしら。男の娘概念は現代に特有のものではなく、記録にある限り古代ローマの頃にはそういう風習はございました。

実は古代ローマにも宦官制度がありました。ともあれ、彼はネロの奴隷で、ネロ自らに男性を切り取られ持参金まで与えられ妻として迎え入れられました。「彼」はサビナにとても似ていた、そして、恋が実って女性になったと紹介されました。その後仲睦まじくかどうかはわかりませんが、とにかく二人は生涯を共にしました。「彼女」はネロが自害する時にそれを見届け、介錯さえしたのです。

どうかしら? エモくないかしら? こういう歪んだ愛をテーマにしたTRPGないかしら(
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Kei
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2023/05/20 18:37[web全体で公開]
😶 歴史のお勉強のお話
ご機嫌よう。

突然なのですが、エリオガバルスのお話をしても良いかしら?

エリオガバルスは、セウェルス朝ローマ帝国の皇帝で、かつてはローマ史上最悪の皇帝と呼ばれることもございました。いまでも「在意中に皇帝らしいことは何一つしていない」ことで非常に評価は低いですが、一方で「何もしていない」ことによって最悪の座からは逃れているかしら。

まず、エリオガバルスに至る前のお話として、カラカラ帝を避けて通ることはできません。以前の歴史の教科書ではカラカラ帝は割と名君という位置付けでしたが、いまはどうでしょう? 実際にはカラカラ帝は本当にひどい皇帝で、たとえば暴君として知られているネロなどカラカラの前では霞程度にすらなりません。彼の政策や事業、たとえばアントニヌス勅令は現代の文脈では人権という側面から捉えてしまうかもしれませんが、実際にそういう側面はございませんし、カラカラ浴場のようなの公共事業だって、経済的効果よりも何よりも、単に自分の名前を残したいがために行われた事業でした。どちらも帝国の経済を破壊するのには役立ちました。それ以外といえば暗澹たるもの、何よりも彼自身が非常に問題のある人物だったのです。

歴代のローマ皇帝の多くは暗殺を恐れていましたし、カラカラ帝も暗殺されました。ところが、カラカラの暗殺後皇帝となったマクリヌスは自らの皇位を盤石なものにしようとして失敗、そこで担ぎ出されたのがエリオガバルスです。

エリオガバルスはカラカラの血を引き、セウェルス朝は断絶などしていないという触れ込みで登場しました。もちろん実際にはセウェルス朝の血筋ではなくシリア系の家系で、本当ならローマ帝国とは何の接点もなく終わるはずでした。でも、大伯母がカラカラの母、つまりセウェルス朝初代皇帝の妃だったのです。それまでローマとは何の接点もなかったのに、一族がローマにおける地位を維持するために、エリオガバルスはカラカラの息子ということになりました。

もともとエリオガバルスの家系はシリアに伝わる土着の太陽信仰の神官で、彼自身将来は神官になると思っていたのでしょう。それまでのローマ皇帝のような「男性的」な人物ではありませんでした。でも、ある日突然、お前は明日からローマ皇帝だと告げられます。だからローマに行かなければならない。

意味がわかりませんでしたが、こうも言われました。皇帝なのだから好きにして良い。

彼がローマに凱旋した時、市民はその装いにびっくりしたそうです。市民が期待したような男らしい皇帝ではなかったから。なよなよと女装してたから。

彼はローマの宗教は知りませんでしたが、自分の宗教は知っていました。そこで、シリアの太陽神をローマに連れて行くことにしました(実際に象徴となる巨大な岩を運んだため、エリオガバルスのローマ凱旋は予定よりも半年一年と遅れました)。シリアの太陽神を知ってもらうために、その巨石をローマ神殿に据え付けました。このことはローマ市民の怒りを買いました。

彼は皇帝として子をなさなければならないと言われました。相手は好きに選んで良いと言われました。

彼が選んだのは、よりにもよってウェスタの巫女、ローマにとって絶対に何があっても犯してはならない不可侵の存在でした。このことはローマ市民の怒りを買いました。しかも、程なくして彼女と離婚しました(後に再婚してまた離婚します)。更にローマ市民の怒りを買いました。

ですが、だいたいそもそも、エリオガバルスは帝王学はもちろんのこと、ローマについて何も学んでいませんでした。ただこう言われたのです。皇帝として好きに振る舞って良い。政治的なことは全て祖母が面倒を見る。

彼は結婚と離婚、退廃的な饗宴を繰り返し、最後にはローマの傭兵隊長(男)と結婚しました。女装して宮廷の前で男漁りをしては、寝室で「夫」に「ふしだらな女」だと殴られることに悦びを覚えました。

エリオガバルスはその治世のあいだ皇帝らしいことは一切何もせず、最後にはローマの親衛隊に暗殺され、その死体は埋葬されることなくティベレ川に投げ捨てられました。その治世は4年弱でした。

どうかしら? わたくし、エリオガバルスって確かに良い皇帝ではなかったのだろうとは思うのですが、けれど、なんというか……正直言って割と好き……。いつかこのお話をモチーフにしたシナリオとか遊んでみたいですし、あっここに古代ローマを舞台にしたTRPG「レックス・アルカナ」がございますわね……。
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Kei
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2023/05/20 15:53[web全体で公開]
😶 キャラバンカーに乗ってみましたの
ご機嫌よう。

久しぶりにウタカゼを遊ぶのですが「リザードキングと涙の王冠」始まりましたの。ほんとうに久方ぶりですので、そうそうウタカゼはこんな雰囲気でしたかしらなどと思い出しながら(ところでウタカゼってこんなにルール複雑怪奇でしたかしら?などとも感じながら)、最初のシナリオを終えたところですわ。
今回のわたくしのキャラクターは知恵に全振りしまして、他のことはからきし一才ダメという子にしたのですが、やっぱり少しは愛情というか歌に振っておいてもよかったかしら。でもまあ、楽しかったですわ。

キャラバンカーに乗ってのはじめての冒険たいへんワクワクしましたわ。続きが楽しみっ。

ご一緒くださった皆さまありがとうございました。
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2023/05/14 17:53[web全体で公開]
😶 NOVAというTRPGを遊んでまいりましたの
ご機嫌よう。

NOVAという未訳TRPGがございまして、2022年のENNIE賞でベストルールにノミネートされているのと、ナラティブなバトルゲームという触れ込みに興味があって遊ばせていただきましたの。

それで、遊んでみて大変に楽しいシステムでしたわ。ルール自体はとても軽量なビルド&無双ゲームと申しましょうか。最低限のステータスに加えてクラス的なものとスキル的なものを選び、選択肢はそれほど複雑怪奇ではなく、面倒な数字の大小とか計算とかも一切ないのですが、きちんとコンボを組むことができて(しかも組み合わせの妙がございます)、敵を削る苦痛とかもなくて、ロストという概念もありません。一応行動不能にはなるのですが、その時に必殺技みたいなこともできて、それも込みでどんな風に格好良くしたいかというイメージで軽く遊べましたわ。

何といっても雑魚敵をワンパンで倒しながら進むのが爽快! 何しろ命中判定もダメージ判定もなく、これで攻撃しますと宣言したら書いてある通りのダメージが通ります。それでいてラスボスは一歩間違えればという緊張感もありまして、わたくしが所謂「ビルドゲー」や「データゲー」に抱いていた面倒な印象は全くありませんでしたの。

探索的なパートは、どうやって目的を達成するのかを自由に宣言して、一番当てはまるステータスでダイスを振るだけで、判定はそのステータスの値だけダイスを振って一番高い出目を読むだけですの。戦闘でも、場合によって戦術的な行動には同様の判定がございます。例えば、有利な位置どりのためにどうするかを自由に宣言して、出目が成功すればもうそうなります。先にお話したとおり、攻撃には判定はありません。

スキル的なものはミッションごとに選び直すことができるそうで、同じキャラクターで毎回違った遊び方を探索するのも楽しそうですし、自分の動機や取り巻く状況はナラティブに決まるので、戦闘メインにしつつキャンペーンで物語を描くのなども楽しそうですわ。

ご一緒させてくださった皆さま、ありがとうございました。
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Kei
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2023/05/07 18:07[web全体で公開]
😶 夜にいざなわれましたの
ご機嫌よう。

灰色城綺譚「夜はいざなう」を遊んでまいりましたの。もちろん灰色城ですからいつもの暗黒城になったりもしつつ、それでもハッピーエンドにしたいというPLの方々のお気持ちにできるだけ寄り添ってシナリオ自体は終えつつも、その後どうなるかは……という感じになりましたかしら。
とにかくPLの皆さまの囁き(初期秘匿HOのようなもので、灰色城綺譚ではPL自身がお話を牽引してこれを自ら公開します)の公開の仕方や、囁きの影響の演出や描写やRPが素敵で、愛という名前の悪夢のような悪意などグッときましたし、自分の居場所がないと思ってしまった彼女のそれ故の行動には泣かされましたし、語り尽くせない……!

灰色城綺譚は本当に素敵なシステムで、もっともっと流行ってほしいですわ。ご参加くださったPLの皆さまありがとうございましたっ。
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